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語りえぬものについては、沈黙しなければならない

 先日、昼食と言う名の何か、を咀嚼しながらウィトゲンシュタイン先生について調べていたら幼年時代の某総統閣下が同じ学校の集合写真に収まっているのを見つけ貪り食っていたソイレント・グリーンを噴出しそうになりました。この年齢にして既にニュルンベルク党大会演説前の様な表情と腕組み、大物っぷりが漂いつつあります。あまりの衝撃に何を調べたかったのか忘れてしまいました。

 話は変わりますが、毎夜家に帰り着くと机に向かって安い葡萄酒ばかり飲んでいるせいか舌が青黒くない日がありません。ブリトン人の刺青みたいです。会社で万が一抜き打ち舌チェック(何それ)が行われたらそう言う部族なんです、と言い訳する他ありません。魔除けです、とか。

 今朝は”MOのみの塔”と”ME覚めよ”を携えた人が安眠を阻害しに来たので思いの外早く起きてしまいました。ありがとう起こしてくれて、美女ならなお良かったです。
 全ての神々を等しく敬う私としては「我が神はこことここにおわす。神殿はその心に築け」などと言いつつ、イラク戦争開戦前のラムズフェルド氏並に朗らかな表情で己の胸と頭をにこやかに指差そうかと思いましたが、冊子を受け取り速やかに扉を閉める、という我ながら大人な対応でやり過ごしました。彼らは何か言おうとしていたようですが休日はディオニュソスの加護があれば十分なのです。冊子にざっと目を通しましたらユダヤ総督や当時の古代ローマのコインについて触れられていたので結構面白かったです。でも入信するつもりは1mmもありません。軍団兵なのでミトラス神なら良いのですが。ミトラの秘儀を行うための犠牲牛がいないので葡萄酒を……葡萄酒もないっ、芋焼酎さつま大海なら青木昆陽先生も許してくださる筈。またそれか。

 今週は……今週も、ローマ軍団兵を描いておりました。百人隊長です。

百人隊長


以下pixivより

百の命を握る者

 ローマ軍団の背骨、統率者にして斬込み隊長、軍団兵の中の軍団兵こと百人隊長とその有能にして残忍な仲間達を描いてみました。帝政が始まって100年ほど経った頃の装備だと思います、たぶん。百人隊は60人~100人ほどで構成されており、百人隊六個で大隊、大隊十個で一個軍団となります。
 一口に百人隊長と言っても階級が細分化されておりますが大抵隊の中で最も尊敬され勇猛な兵士が選出されました。軍団の中級士官である百人隊長は戦闘指揮だけでなく軍団兵の生活から訓練、報奨懲罰まで取り仕切り、処刑の権限すらもっていました。彼らは通常の軍団兵とは異なり左腰に剣を下げ、職杖を握り、羽根飾付き兜と勲章付きロリカ・ハマタ(鎖帷子)を装備しました。
 婚姻、給与、戦利品など様々な面で優遇され軍団兵達の敬意と畏怖の念を受ける一方、先頭で戦う彼らの死傷率は高く、ファルサルスの会戦では百人隊長だけで3桁にのぼる戦死者を出したそうです。
 ―――「我が将軍よ。今日の私の働きは、私の生死を問わず貴方が感謝せねばすまぬ様なものにしてみせましょう」ファルサルスの会戦を前にしたカエサル配下の百人隊長の言葉
 *最初は百人隊長だけ描いてたのですが寂しそうだったので足しました。毛皮を被った人はシグニフェル(旗手)です。

以上

 2000年前の軍隊であると言うのにローマ軍には階級や役職が事細かに分かれた下級士官が存在しました。帝政期の一個軍団には60人ほどのケントゥリオ(百人隊長)がおり、その下にはオプティオ(副官)、シグニフェル(旗手)、テッセラリウス(連絡士官)などが配属されていました。その他にも派遣任務担当のベネフィキアリウス(特別兵)、リブラリウス(書記)などが司令部を中心に活動していました。
 その中でも百人隊長は最も重要な存在です。百人隊長は一つの階級を指すのではなくさらに幾つかの等級に細分化されておりました。第一大隊の百人隊長はハスタトゥス・ポステリオル<ハスタトゥス・プリオル<プリンケプス・ポステリオル<プリンケプス・プリオルそして軍団で最も地位の高い百人隊長プリムス・ピルスという序列になっていました。
 下は今でいう軍曹のような仕事から、上は幕僚クラスの仕事までしていたそうです。プリムス・ピルスなどは司令官級の作戦会議に出席したり、記録によればパルティアへの大使になったこともあるそうで彼らの重要さが窺い知れます。

 百人隊長になるには

・隊の幹部下士官を経て任官される場合15年から20年のキャリアを必要とする。
・親衛隊勤務を終えて任官。上記より幾分早い。
・コネクションなどによる直接任官。いきなり百人隊長。

 何時の時代もコネクションは重要なようですがそれが無くとも出世の道は残されていたようです。

 小プリニウスが直接任官されるよう援助した百人隊長は40,000セステルティウスを準備金として授かったそうで、当時の軍団兵が1年に1,200セステルティウスを報酬として受け取っていた事から比較すると退役までの賃金に相当し、凄まじい特別待遇だったということがわかります。

 参考文献:古代ローマ軍団大百科

 さて、この辺にしておきましょう。
 皆様によき休日あれ。
  
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軍団兵履歴

Legionarius

Author:Legionarius
主に世界史・戦史(東西問わず)の絵を描いております。

形式:Legionarius
状態:製造年月日から30年以上経過
使用燃料:Laphroaig,Bowmore,
Ballantine(12年が好ましいが財布が薄いのでfinest)
エンジン形式:惰性型酒冷4ストロークバルブ108気筒
始動形式:諦念あるいは深い溜息
搭乗機:CBR600RR07白→CBR1000RR2012に機種転換(乗り手に過ぎる良い機体ですがハイオクは財政が……)

音楽:(Bill Evans, Miles Davis, Dvořák, Linkin Park, Rammstein, Killswitch Engage, Enigma外)気に入れば何でも。

書物:ノンフィクション、歴史(ローマ史、古代ギリシャ,WW2外)、SF(ホーガン、ハインライン外)、最近はOsprey社の本ばかり。主にマクブライド先生のやつばかり。

漫画:(大陸軍は世界最強とかアララララーイとか)雑食。

ゲーム:ROME TOTAL WAR、MEDIEVAL TOTAL WAR
     CALL OF DUTY、S.T.A.L.K.E.R、SILENT HUNTER外

好きな陛下:Marcus Aurelius Antoninus、Flavius Claudius Julianus
好きな甲冑:ロリカ・セグメンタータ
好きなヴァンツァー:フロスト
好きなマクナブ:受領通知!!、カチカチ、カチカチ、続刊はいつですか。
以下、好きなギボン、サトクリフ、パウルカレル、スティーブンハンター、フォーサイス、ルカレ、エルロイなどと八万行に渡って続くので割愛。

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