君子は和すれども同ぜず。小人は同ずれども和せず

君子は和すれども同ぜず。小人は同ずれども和せず
――論語



知恵と徳のある者は協調するが、安易に己を曲げて同調はしない。
つまらぬ者は表面上の同調を示すが、その本心に協調の色は無い。

付和雷同、ですな。
本意の伴わぬ表面上の同調ほど虚しいものは無い。
私は君子とはまさに対極にある人間ですけど。

しかし、接待とかゴルフとか“皆で一緒にやる”みたいな昭和的な商業文化は勘弁して欲しいです。もう2016年なのだし、そろそろ住み分けってやつが認められても良いのではなかろうかと思うわけですが、皆同じであるべきという文化が続く限り、こういう不毛な誰得は継続するのでしょう。

小人は同ずれども和せず……。
己の公的な振る舞いを振り返るに、まさに我が身は小人というほかありませんが。


・お絵かき

最後はこんな感じで。
農園の再会

軍団を引退し、属州マケドニアの農園で暮らしている所にかつての戦友が集まって再会といったところです。
馬車はウィーンの博物館で見た石碑の浮彫と再現されたものを参考に。東方っぽい装束の人は誰かがパルティア人の嫁を連れてきたとかそんな感じですな。当時の交通事情や通信事情でこんな同窓会みたいな事をやるのはなかなか困難でしょうけど、物語の最後としてはこんなものかな、と。

糸杉の並木道に葡萄畑、郊外の家屋敷、軍団兵の退役後の暮らしとしては相当に豪勢な部類でしょう。最下級のケントゥリオを経てピルス・プリオル(歩兵隊長クラスはこれであってましたっけ)となったら結構な高額報酬を獲得しているだろうと推測した訳であります。共働きですし。

あと前回のバル・コクバの乱で書くのを忘れてましたが、勃発の経緯についてももう少し触れておくべきでしたね。もともとユダヤ人は長年の軋轢により反ローマ感情を持っており、その支配から脱却する事を望んでいたのですが(というか既に盛大にやってるが)、https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A6%E3%83%80%E3%83%A4%E6%88%A6%E4%BA%89
バル・コクバの登場するに至り再び本格的な蜂起となったそうで。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%82%AF%E3%83%90%E3%81%AE%E4%B9%B1

そういう危うい情勢が最高指導者であるハドリアヌス帝の耳に入っていなかったという事はまずないでしょうし、トラヤヌス帝の獲得した属州から防衛戦略や支出の都合上撤退するほど現実的な皇帝が問題を注視していなかったとは思えません。だというのに紀元130年のイェルサレム訪問に際して聖地の名をアエリア・カピトリナに変更し、神殿跡にユピテルの神殿を建てるという計画を企図し、ユダヤ人の神経を逆撫でにしています。

割礼の類の慣行も禁止しようとするなど、結果がどうなるか火を見るより明らかな事をハドリアヌス帝がしたのは極めて興味深いところです。我々が結果を知っているからそう思えるのか、現代の相対的な価値観のせいでそう考えるのか。かと言って内政に気を遣うハドリアヌス帝が何も考えずにリスクの高い政策を実行しようとしたとも思えませんし、果たしてどの様な真意と経緯があったのか興味が尽きません。

わざと刺激して、後戻りできぬくらいに激怒させ、反乱とその鎮圧によって長年の問題を最終的かつ完全に解決する事を目的としていたなら何とも末恐ろしい事ですが。故意に煽った上で粉砕したなら……。漫画的表現だと皇帝が地図を眺めつつ、東方に配置されたコマを手で払いのけて満足そうな笑みを浮かべるシーンですな。
その対価と犠牲は決して安くはなかったようですけど。


・やはり、楽しいからそうするのだろうか

http://shukan.bunshun.jp/articles/-/6414
議員であると同時に企業の役員であり、その企業は巨大な公共事業の一部を受注している、と。
流石に単純すぎるだろ、と言いたくなるくらい分かり易い図式ですね。予算に影響を与える人間が予算の利益を直接的に享受する企業に関与しているという。こういうのは普遍的なことなのでしょうし、今までもそうであった様にこれからもその姿を変えて延々と続くのでしょう。歴史上何千年と繰り返されてきた事でしょうな。

例えば、そうやって蓄えた財物や力を凡人には想像もつかぬ途方もない野望に投ずるとか、一大事業を実現する為に使うとかならまだ面白いと思うのですが、そういうわけでもなさそうだし。創造的事業を行うでもない人間が食って寝て、たまに贅沢するのに必要となる以上の力と金を過剰に獲得して一体何をするのだろか、と。あるいは富の蓄積と権力の維持拡大自体が目的化しているとか?

さらには齢70を過ぎてこんな不名誉な営みに2度と戻らぬ時間を使って汲々としているのは果たしてご本人にとっても幸福な事なのだろうか、などとお節介な事を思うわけですけど。エルフや仙人ではあるまいし、良くて10年か20年もすれば寿命か病気で万事終わる事が明らかな年齢なのでは。それまで忙しくて読む事が出来なかった本を読むとか、友人と会うとか、楽器を練習するとか、綺麗な景色を見に行くとか、他にやりたいことはないのですかね。

自分ならもっと静かにゆったり過ごす方を選びたいものです(必要十分な金があるなら尚更に)。人の生き死はその人の自由なのでしょうから、何だって好きにすれば良いとは思いますけど公費や公権力で無茶をするのは勘弁して欲しいですね。飽きもせずようやるわ……という感じですけど、今後も登場人物は絶える事無く入れ替わるのだから延々と繰り返されるのは自明の事ですな。
あまり面白い生き方とは思えぬし、自分の趣味には合わぬ生き様です。
どういう人なのか良く知らず、ネットの記事だけで勝手に評するのは失礼かもしれませんけど。


・引越し

生涯何度目の引越しか……5回か6回目くらいか。
居所を所有する資産すらない無産市民なので、所有者の都合であちこちへ住む場所が変わって面倒なのであります。という訳で帝都民から県民となる事が決定されました。仕事が変わる訳では無いので、都市の混雑からは逃れられないのですが……。
環境が戻ればすぐにいつもの活動に従事できるでしょうけど、勝手の分からぬ地故にしばらくかかるかもしれません。

いずれ小さな土地に書庫兼作業部屋兼寝室+台所、風呂、トイレみたいな小さな小屋を建てて完全無欠の引き籠りと化したい……。贅沢を言うなら椅子を置いて寛げる木のデッキを自作し、二輪が雨に濡れない様に屋根を少し延伸して……あとはあらゆる社会的営みから撤退したいものです。本を読み、絵を描き、二輪に乗り、酒を飲む、もはやそれ以外の営為にほとんど意思や力が湧かぬし、魅力を覚えないのであります。

あとTwitterにアカウントを作りました。
https://twitter.com/Legionarius_
自由飲酒主義及びローマ人の栄光の為に。
などと言いつつその実態は堕落と退廃の極みを晒す羞恥心ゼロの地獄と化してますが。
案の定、どうでも良い事をぽちぽち書き込んで時間を溶かしてます。酒を飲みたいとか、それから酒を飲みたいとか、そういうことです。こちらで長文を書き続けるか、呟き続けるか、いずれも不毛さにおいてそう大差ない気もしますけど、適当にのんびりやっていきます。


さて、落ち着いたらまたお会いしましょう。
ローマ人諸君が面白おかしく壮健に過ごされますよう。
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軍団兵履歴

Legionarius

Author:Legionarius
主に世界史・戦史(東西問わず)の絵を描いております。

形式:Legionarius
状態:製造年月日から30年以上経過
使用燃料:Laphroaig,Bowmore,
Ballantine(12年が好ましいが財布が薄いのでfinest)
エンジン形式:惰性型酒冷4ストロークバルブ108気筒
始動形式:諦念あるいは深い溜息
搭乗機:CBR600RR07白→CBR1000RR2012に機種転換(乗り手に過ぎる良い機体ですがハイオクは財政が……)

音楽:(Bill Evans, Miles Davis, Dvořák, Linkin Park, Rammstein, Killswitch Engage, Enigma外)気に入れば何でも。

書物:ノンフィクション、歴史(ローマ史、古代ギリシャ,WW2外)、SF(ホーガン、ハインライン外)、最近はOsprey社の本ばかり。主にマクブライド先生のやつばかり。

漫画:(大陸軍は世界最強とかアララララーイとか)雑食。

ゲーム:ROME TOTAL WAR、MEDIEVAL TOTAL WAR
     CALL OF DUTY、S.T.A.L.K.E.R、SILENT HUNTER外

好きな陛下:Marcus Aurelius Antoninus、Flavius Claudius Julianus
好きな甲冑:ロリカ・セグメンタータ
好きなヴァンツァー:フロスト
好きなマクナブ:受領通知!!、カチカチ、カチカチ、続刊はいつですか。
以下、好きなギボン、サトクリフ、パウルカレル、スティーブンハンター、フォーサイス、ルカレ、エルロイなどと八万行に渡って続くので割愛。

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