どの港を目指すかわからなければ順風は吹かない



どの港を目指すかわからなければ順風は吹かない
――セネカ

 流石セネカ先生は良い事を言う。

 投票率46%、雪が降ったのでもっと酷いかと思いましたが…。いや、それでも半分以下なのはどうかと。これは制度が機能していると言えるのでしょうか。
 どんな制度も使うのは人間なのでそれがどうなるかは当事者次第なのでしょうけれど。権利を保持しているという事実に満足し、その行使については重要視しない、とはいえ結果には不満を漏らし、普段は権利の上に眠り、権利が危うくなれば大騒ぎする。そんなところでしょうか。やる気のない事に定評のある私ですらぐちゃぐちゃに溶けた雪を踏みしめて行ったというのに。どいつもこいつも誰にも入れたくない、という気持ちはよく分かりますけど。都民は1,300万人もいて有権者は1,000万強。仕事が忙しいとか母危篤とか寝たきりとか事情もあるのでしょうけれど、半分以下ってのはもったいないんじゃないかと。もったいない精神がどうこうとか流行る割りに本質とか根源に関わりそうものは結構適当ですよね。
 
 ちゃんとやってくれるなら誰でも良いですけど、今回の人はどうなる事やら。伝え聞くに私生活が大層アレな人だそうで、政治的な能力と私生活や人格は別だと証明して頂きたいものですが、果たして…。
 他人事だと良いんですけどね。そうではないのですよね…。

 帰り道に酒屋でビールを買い、肉屋の唐揚げをつまみにしようかと思いましたが、売り切れでした。揚げたての時間を知らないという、致命的な情報の欠如が今回の敗因です。情報を制する者が戦いを制するのです。会敵予想時刻すら考えていない者が負けるのは必定です。何だか最近の私は選挙の帰りにビールとつまみを探すのが恒例になってますね。次はこの様な敗北を喫することの無きよう予め店長を尋問してほかほかのから揚げを入手できる時間を教えてもらいます。
 自分で作った方が安いし、早いか。味も好みにできるし。
 何の話をしていたのだか。


・映画やら漫画やら
 
 エリジウム

 宇宙コロニーだとか階級社会だとか設定や気合の入った映像は物凄く燃えるのですが、シナリオと細部への気遣いが足らぬ気が。悪役の人のぶっ壊れた雰囲気は好みですが、全体的に大味かと。120億円投じてこれか、という感じです。

 許されざる者

 クリント・イーストウッド監督の映画の日本版リメイクだそうで。結構面白い時代設定、気合の入ったセット、北国の厳しく美しい風景。歴史の狭間を蘇らせる様な試み、好みの世界です。最後のアクションも血生臭くてよい感じです。

 しかし話の筋に気になるところがいくつかあったような。最後のアレは職場兼住居があんなことになって彼女らはその後どうすんのよ、と投げっぱなしな状況が気になったり。そういう映画なのですかね。

 軍靴のバルツァー

 6巻が出てました。外交の話に移ったようです。モデルであろう19世紀の欧州国際事情などを参照すると面白いのでしょう。火種は依然として燻っているので、格言どおり戦争は始めるは容易く終えるのは難しい様です。何やら陰謀めいた話も動き出した様ですが、自分の好みとしては才能溢れた傑物達が世界情勢を操作したり動かしたりするよりも、国家間の利害調整や、どうにも止めようのない濁流の様な状況にどう対応するかという話を見てみたいものですが、この先どう転ぶのか楽しみです。

 ヴィンランド・サガの14巻は21日ですかね。こちらも楽しみ。


・で、当社を志望された理由は?

 そりゃあ喰って呑む為に決まってる。むしろ、ほかに何があろうか!皆が皆、高邁な志や、やりがいを生業に見出している訳ではあるまい。ぬしらが金を落とす客を選ばぬ様に、拙者も相応に遇するならば仕える相手を選ばぬ。
 と、何度言いかけたことか。いや、今もそうですけど。任務は能う限り完遂しますけれど。
 失格社会人の私は、何時まで経ってもこの建前と演技という奴に馴染む事ができそうにありません。
 子供のまま根腐れしている様なので、おそらく永遠に無理でしょう。

 おぉ、就職活動のトラウマが…。などと自分で自分の傷を抉りつつ。
 全く、早く引きこもりたいものです。

 ローマ軍の物語Ⅱ 試験将校審査

 という訳で前回の続き、古代ローマ人の就職活動風景を。といっても軍団入隊時の審査・面接なので、あまり一般的な例ではなさそうですけど。歴戦の猛者の試験将校が今風に言うと圧迫面接みたいなことをしたのでしょうか。生きた心地がしないでしょうね。
 何だお前、こんな面接でブルッちまってたら、北方の戦線であっという間に死ぬぞ、みたいな。

誰も描かない、ならば自分でやる。ただ、その世界を覗き見たいという欲望を満たす為に。
 誰もやらないからこそ燃える。あたかも未踏の雪原に密かに踏み入るような。 
 まさにそれがこの所業の動機なのでしょう。

 結局、欲しいものが無いならば、自分で作り出すほかないのであります。
 一度そうした作業に魅入られたならば、もう後戻りは出来ないのでしょう。
 底なし沼に肩までずっぷり、だがこの上なく楽しい。

 時折、何もかも打ち捨てて旅に出たい衝動に駆られますが、帰国して以来、長い休みは貰えそうにないので頭の中を旅する事にしております。頭の中を引っ掻き回せば時間も空間も超越することができるのです。多少の葡萄酒や蒸留酒があればなおのこと捗ります。妙なクスリなど無用です。

 本を読んだり、話を聞いたりする度にそれを記憶の帳面に書き留めれば、頭の中の世界は無限に広がり、より細かく具体性を帯び、いつでもどこへなりとも行く事ができるのです。
 都市ローマの怪しげな歓楽街も、月光を浴び香の漂う荘厳な神殿も、活気のある岸壁の荷役風景も、ゲルマニアの森にそぼ降る冷たい雨や土の匂いも、目に沁みる様なパルティアの夜明けも、血煙舞うダキアの無慈悲な戦場も、思いのままに訪れ、流離うことが出来るのです。妄想ならば。素晴らしい事にお金もそう多くはかからない。

 それが考証の点においてどれほど実際に迫れるかはまた別の問題でしょうけれど。
 まさに廃人一丁あがり、でありますな。


 今回はこの辺で。続きが描けたらまたお会いしましょう。
 ローマ市民ならびに元老院議員、そして軍団兵諸君にマルスとユピテルの助力あれ。
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軍団兵履歴

Legionarius

Author:Legionarius
主に世界史・戦史(東西問わず)の絵を描いております。

形式:Legionarius
状態:製造年月日から30年以上経過
使用燃料:Laphroaig,Bowmore,
Ballantine(12年が好ましいが財布が薄いのでfinest)
エンジン形式:惰性型酒冷4ストロークバルブ108気筒
始動形式:諦念あるいは深い溜息
搭乗機:CBR600RR07白→CBR1000RR2012に機種転換(乗り手に過ぎる良い機体ですがハイオクは財政が……)

音楽:(Bill Evans, Miles Davis, Dvořák, Linkin Park, Rammstein, Killswitch Engage, Enigma外)気に入れば何でも。

書物:ノンフィクション、歴史(ローマ史、古代ギリシャ,WW2外)、SF(ホーガン、ハインライン外)、最近はOsprey社の本ばかり。主にマクブライド先生のやつばかり。

漫画:(大陸軍は世界最強とかアララララーイとか)雑食。

ゲーム:ROME TOTAL WAR、MEDIEVAL TOTAL WAR
     CALL OF DUTY、S.T.A.L.K.E.R、SILENT HUNTER外

好きな陛下:Marcus Aurelius Antoninus、Flavius Claudius Julianus
好きな甲冑:ロリカ・セグメンタータ
好きなヴァンツァー:フロスト
好きなマクナブ:受領通知!!、カチカチ、カチカチ、続刊はいつですか。
以下、好きなギボン、サトクリフ、パウルカレル、スティーブンハンター、フォーサイス、ルカレ、エルロイなどと八万行に渡って続くので割愛。

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