今ぞ飲むべし


今ぞ飲むべし、今ぞ自由の足もて、
大地を踏み鳴らしつつ、踊るべし。
――ホラティウス「詩集」
アントニウス、クレオパトラの死によってオクタウィアヌスの勝利が確固たるものになった際に。


当番兵、シャンパンを持ってこい。ブタめが死んだぞ!みたいなニュアンス? 
ホラティウス先生もなかなかえげつない。

最近冷蔵庫に入って写真を撮るのが流行ってるそうで、暑いからだと思っていたら、どうもそういう事ではないようですね。などと熱射に干上がりそうになりつつ外回りをしながら考えておりました。

お疲れ様です。(疲れたので特にオチは無い)


・お絵かき

 今回はこの辺で。

ローマ人向け雑誌

以下pixivより

8月の主

8月なだけに我等が尊厳者(Augustus)、第一人者にして元首とその妻を。そこはかとなく漂うスイーツっぽさ。雑誌のターゲットと方向性がよく分かりませんね…。

――初期のローマでは1年は春から始まり10ケ月で304日、約60日の空白期間を経て王様がそろそろ春めいてきちゃったんじゃないの、と感じた頃に新年を宣言したそうです。よって当時は今で言う3月~12月(当時の人にとっては第1月~10月)までしかありませんでした。
 
 さすがにヤバくね、と思ったのか紀元前713年にヌマと言う王様がヤヌス神(Janus)と浄罪(Februa)に由来する第11月と第12月を追加(今の1月・2月)、ここに1年は12か月というカレンダーが完成しました。しかしながら1年の初めをJanuarius(January)としたのはようやく紀元前153年になってからです(ただし1年は355日)。

 この様な経緯で本来8番目の月であるOcto(8、オクトパス等と同じ)+ber(接尾辞)が現在の10月となっているそうです。November(第9月)、December(第10月)もまた然り。
 やがて年間日数の誤差が洒落にならなくなってきた為、紀元前45年のユリウス暦よりようやく1年は365日+閏年の1日となり、カエサルの氏族ユリウスにちなみ7月がJuliusに、そしてアウグストゥスにより8月がAugustusに変更。
 
 2代皇帝ティベリウスもその名を冠した月を、との進言を受けるも皇帝が13人になったらどうすんの、と冷静に却下。他の何人かの皇帝は自分の月を作ったようですが、死後は元に戻されています。よほどの実績が無い限り、いかなる権勢を誇ろうと死んだら終わりって事ですかね。

――カレンダーをも支配する、偉大なるかなローマ、帝国万歳!

以上

 なんとなくこんな色にしてしまいましたが、もう少し清涼感のある色合いにすべきだったかもしれませんね。

 古代ローマのファッションと言えば、長いTシャツの様なトゥニカ(男性向けは短い、女性向けは裾が長い)と大きな布をぐるぐる体に巻きつけるトガが有名ですが、当然1000年にも渡る歴史があるのでその期間ずっと同じ格好をしていたというわけではありません。

 僅か数十年前、60-70年代やバブル期の日本人の色彩感覚やデザインセンスが現代とはだいぶ違う事を思えば、今も昔も流行の変遷はあったものと考えるのが自然でしょう。繰り返しもまたあったのではないでしょうか。
 
 トガは時代が下るにつれ、伝統的かつフォーマルな衣装と捉えられるようになり、着付けの不便さから一般市民から敬遠され、日常から次第に遠のいて行ったそうです。スーツよりTシャツとジーンズの方が楽ですしね。

 マトローナ(名門の女性、貴婦人)などが身に付けていたストラ(長衣)も時代が移り変わるにつれ、娼婦や不貞を働いた者の象徴となっていったのだとか。

 ズボンは蛮族、長袖は軟弱の証という考え方も、帝国版図の拡大、文化の融合と実用性(寒冷な北方で活動する軍団兵など)の面から次第に変わり、共和政期、帝政初期、末期を比べれば装備や甲冑の変化だけでなく、服装の変化も目に付くと思います。

 今回は皇帝とその妻なのでもっと豪華な衣装をしていたのかもしれませんが、我らがアウグストゥスは質素を好んだそうなので伝統的なトゥニカとトガにしました。男性のトゥニカは腰の帯で、女性は胸の下や腰に帯を結び体型を強調していたそうです。
 アウグスタ(称号授与は皇帝の死後からでしたか)たるリウィア・ドルシッラももっと豪勢な格好をしていそうなものですが、夫が煩いので比較的おとなしい格好という事で。煩かったかは知りません。

 上には質素などと書きましたが、当時の紫の染料は抽出量が少ないために桁違いに高価なので、こんなトガを着てたら質素とは言えないかもしれませんね。

 贅沢といえば、当時のお金持ちの令嬢は絹を羽織ったり、宝飾品で着飾ったりしていたようです。しかしながら絹は帝国では生産されず、シルクロードを通ってやってくるという点に問題がありました。
 帝国の宿敵パルティアが絹の通商路にあたり、ローマの富裕層が絹を買い漁る事で国内の金銀が流出し、敵対国家の繁栄に寄与するのはいかがなものかと、たびたび規制がなされたのだとか。多額の防衛費を投じ国境を固める一方、自らの費用で相手の戦力を高めるような構造は看過できなかったのでしょう。規制は破られまくったそうですが。

 十字軍の頃にもそんな話がありましたっけ、刀剣を輸出して利益を上げ、一方でそれを装備した異教徒と戦うってのはどうなのよ、と。

 私の趣味としてはあまりキラキラした成金っぽい衣装は好みではありません。一方で突き抜けて派手だとそれはそれで面白いので好きです。思想的背景や哲学が感じられるのが良いのかもしれません。


 さて、次はどこへ行きましょうか。
 また何か出来ましたらお会いしましょう。

 ローマ市民の皆様が良き休日を過ごされんことを。
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Author:Legionarius
主に世界史・戦史(東西問わず)の絵を描いております。

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Ballantine(12年が好ましいが財布が薄いのでfinest)
エンジン形式:惰性型酒冷4ストロークバルブ108気筒
始動形式:諦念あるいは深い溜息
搭乗機:CBR600RR07白→CBR1000RR2012に機種転換(乗り手に過ぎる良い機体ですがハイオクは財政が……)

音楽:(Bill Evans, Miles Davis, Dvořák, Linkin Park, Rammstein, Killswitch Engage, Enigma外)気に入れば何でも。

書物:ノンフィクション、歴史(ローマ史、古代ギリシャ,WW2外)、SF(ホーガン、ハインライン外)、最近はOsprey社の本ばかり。主にマクブライド先生のやつばかり。

漫画:(大陸軍は世界最強とかアララララーイとか)雑食。

ゲーム:ROME TOTAL WAR、MEDIEVAL TOTAL WAR
     CALL OF DUTY、S.T.A.L.K.E.R、SILENT HUNTER外

好きな陛下:Marcus Aurelius Antoninus、Flavius Claudius Julianus
好きな甲冑:ロリカ・セグメンタータ
好きなヴァンツァー:フロスト
好きなマクナブ:受領通知!!、カチカチ、カチカチ、続刊はいつですか。
以下、好きなギボン、サトクリフ、パウルカレル、スティーブンハンター、フォーサイス、ルカレ、エルロイなどと八万行に渡って続くので割愛。

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