ここがロードスだ、ここで跳べ!

ここがロードスだ、ここで跳べ!
――アイソポス(イソップ)

 御託を並べてないでやってみせろって事ですね。


 こんばんは。

 寒すぎて二輪で走ると凍えるので、グリップヒーターなる軟弱アイテムを装備しようか、とディーラーで相談したらCBR1000RRには装着できないとか…。ハンドルカバーは車両のデザインに合わない、ので却下。いやSSにあれつけてたらむしろ笑えるのでおもしろいかもしれないですけど…。
 
 ヒーター付グローブやヒーター付インナーグローブなるSFっぽい素敵アイテムも性能がまちまちらしいし、今使っているグローブに入らなそうだし(カーボンの装甲板みたいのがついてる、甲冑か!)。
 とりあえずハクキンカイロを使ってみようと思います。人体の保温機能は体の中心を最優先で守ろうとするために凍傷が末端から生じるという事ですし、原理的には体の芯が温まれば末端にも温かい血が巡って温まるんじゃないかな…ないかな…。そこまでして乗るか…。何かの修行か。

 そんな感じです。関東でこんなこと言ってるのだからもっと北で外に出なければならない人は大変ですな。私だったら全身電熱線入りの防護服みたいのを着ないと出られないんじゃ…(閉鎖型循環呼吸装置もつけてシューコー言いながら徘徊→職質)。南国暮らしで寒さに弱くなってしまったのだろうか。


 ・楽しげなものたち

 やはり私が見るべきはWOWOWか! ボルジア家のドラマ
 http://www.wowow.co.jp/drama/bor/index.html

 ISSからの夜の眺め。格好いい、そして美しい。部屋を真っ暗にして全画面で見るのがおすすめ。
 http://digimaga.net/2012/12/view-from-the-iss-at-night

 
 大聖堂の日本語版DVDがいつの間にか出てましたがやはりお安くは無いんですね…。


 ・美しきものを愛でる

 我が愛馬たる自動二輪”紅号”(暫定、だからその安易なネーミングを止めろ、と)を除いて全宇宙で一番格好良い乗り物を選べ、と言われてパッと思いつくものの一つが1920~1930年代に活躍したマッキとかスーパーマリンのレース用の水上飛行機です。あとは19世紀初頭の戦列艦とか古代のガレー船、それから…挙げ始めたらキリが無い、というか全然選べてねーじゃねーか、という話になるので列挙するのはやめよう。

 Supermarine S.5はすらっとした胴体も良いですが、エンジンを覆ってるモコモコしたカウルも好き(抑え切れぬ力が潜んでいる感じ)です。自分は二輪の好みにもその傾向が見られますね。メカ剝き出しのも結構いけるんですけどどっちかと言うと覆われている方が好みか。甲乙つけがたい。世界には超格好良い物が一杯で最高ですねって事で一つ。

 というわけで出来ました、ということにしよう。碧い海、蒼い空、銀翼に輝く陽光、エンジンの咆哮!

 Supermarine S.5 文字なし
 Supermarine S.5

 以下pixivより

 1927年9月”海の都と空の船乗り”
 
 土産物屋で駄々をこねる子供達、暖かな日差しに包まれゴンドラで昼寝をする老船頭、1927年の9月下旬、私はイタリア史に造詣が深い妻のご要望により憧れのヴェネツィアを訪れた(商用を兼ねた件について責め立てられたが)。
 島の路地を巡り、サン・マルコ広場を散策し、200年の伝統を誇るカフェ・フローリアンで生演奏を楽しみつつ茶を飲むと言う観光客お決まりの日程をこなし、海の都滞在の締め括りとしてその景観を堪能すべく鐘楼に登った。お互いの運動不足を呪い、息を切らしてようやく鐘室に辿りついた我々は、苦難の報酬たる白亜の壮麗なサンタ・マリア・デッラ・サルーテとそれを取り囲む息を呑む様な翡翠の海の輝きに目を細めた。
 その時、一陣の風と共に大気を震わせた”それ”が水上都市の穏やかな昼下がりを引き裂いた。そして鐘楼東側の窓に駆け寄った私達は生涯忘れえぬ光景を目にした。陽光に銀翼を煌かせ、あっという間に北へ飛び去った美しき水鳥を。
 私達は出発を取り止め9月26日のレースを観戦し、予感した。時代は大きく揺れ動いているのだと。今思えば平穏に終わりを告げた力強くも優美な、そしてどこか儚げな水上機はまさにその象徴であった。だが我らがピウスツキの下、恐慌の気配は未だ遠く、暗き世の影は朧であり、我々は過ぎし大戦の惨禍が繰り返される事など露知らず、束の間の平和を享受していた。
――ポーランド貿易商の回想録”雲間より差す曙光”より

――捏造です。たまには20世紀も。シュナイダー・トロフィー・レース、主に戦間期に花開いた水上飛行機の技術発展、そこに目をつけたフランスの富豪、ジャック・シュナイダーにより1913年~1931年に開催された空のレース。出場するは美しい水上機達、そしてイタリアや、アメリカ、イギリスと風光明媚な舞台、想像するだにわくわくします。
 回を重ねる毎に出場機の最高速度は跳ね上がり、初回優勝機73.56km/hから1931年の最終レースでは547.31km/hにまで性能向上が見られます。一度でいいからこういうレースを観戦したいものです。1927年のヴェネツィア大会のコースはリド島の東側を周るものだったそうなので本島のこんな近くまで寄せる事はなかったかもしれませんが、描いてみたかったので。
 1/35はちとでかいかな。紅の豚をもう一回見やう。ちょっと違いますけどジブリが製作中の” 風立ちぬ”楽しみです。

 以上

 飛行機を描いたのは何年ぶりでしょうね。次はもう少し頑張ろう。

 さて、この辺りの飛行機はとてつもなく美しいのであります。流線型の機体、力強いエンジン(こればっかりは時代ごとに相対的な物ですけど…)、鮮烈な赤や青のカラーリング、そしてこれら飛行機が活躍した地域の景観の風光明媚なこと…。想像するだけでうっとりです。妄想するだけで一晩酒を飲んでられそうです。まぁ、妄想せんでも飲んでますけど。
 こんな飛行機で空を飛べたら思い残すことは無いって奴です。ピッカピカに磨き上げる係でも良いからやらせて下さい。ご褒美に一回操縦席に乗せてください。そのままさりげなく舫いを解いて離水して逃げたりしないので、信じてください(スロットルを全開にする仕草を我慢しつつ)。

 速さを競う平和的なレースとはいえ、徐々に出場各国の威信をかけたものとなり、それぞれアメリカ軍やムッソリーニの支援を受けるなど、その性質は変化していきました。とはいえ他国の準備が十分出来ていなかったから全力のレースではなかったとしてトロフィーを放棄したり、開催の延期を申し出たり、各国に紳士的な振る舞いも見られたそうです。最後の大会に間に合わなかったイタリア機、放熱板だらけの機体に最高出力3,000馬力超のエンジンを積み込み(1500馬力のエンジンを二個合体するという…電池の直列じゃないんだから…)、二重反転プロペラで推進するという漢らし過ぎるマッキM.C.72のエピソードなども燃えますね。

 それなのに、こんな美しい乗り物を人々に死と苦痛と悲しみをもたらす為に使うなんて…。何と人間は愚かなのだ!!とか私が言うと信じられないくらいチープなのでやめとこう。戦闘艇・機も禍々しい美しさがあるし、大好きですが水上機はこういう綺麗な景色の中を飛んで人々を魅了し続けていてほしいものです。

 最近は離島などの救難飛行艇とか森林火災の消防活動に使われているんでしたっけね。日本だとこれとかこれとか、デザインは昔の飛行艇や水上機の方が好きです。

 そういや冒険エレキテ島という漫画が綺麗で何とも言えぬ世界観で楽しいです。女性パイロットが駆るイギリスのフェアリー・ソードフィッシュと言う複葉機の下駄履き(フロート付きの俗語)仕様が伊豆諸島とか小笠原諸島を舞台に活躍する漫画です。雰囲気が好みの人ははまるかも。難点は続巻がでる可能性が怪しい、というところでしょうか。

 古い機械も良いですが、天駆ける白き死神、ヴァルキリーことXB-70とかも好きです。航続距離12,000km、マッハ3で23,000m超の高高度を悠然と飛んで世界中に核兵器をデリバリーするという狂気の開発コンセプト。SFみたい。青い空ではなく、高高度ゆえ濃紺から漆黒に迫らんとする空に真っ白の機体が映えます。当機は我らがルメイ先生の肝いりであります。またお前か!そんなんばっかやな。博士の異常な愛情のタージドソン将軍は彼がモデルだそうですが、話もそのまんまだし…。
 平和な水上飛行機の話をしてたのに、ちょっと油断するとすぐに冷戦時代の遺物の話やらに…。浮気も大概にしろ、と。

 しかしどの時代のものであれ、高い機能を秘めた機械や道具は何故こうも綺麗なんでしょうね。不要なものを削いでいくとそういう風になるものなんでしょうか。機能美って奴ですかね。


 さて、今回はこの辺にしときます。しかし毎度景気よく趣味丸出しだなぁ…。
 いや、むしろ丸出しにせずして何とする。

 また何か出来ましたらお会いしましょう。
 良き一週間やら二週間やらをお過ごし下さい。


 
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No title

遅れまして……。

あけましておめでとうございます。
今年も軍団兵殿の古今東西、素晴らしき絵を堪能させていただきたいと思います。

飛行機はまったく、わかりませんが、何とも美しいものですね。
思えば、自分がこういった飛行機って良いなぁと思ったのは、ありがちですが紅の豚でした。
アドリア海の自由なる飛行艇乗りと美しきその機体……。

No title

おめでとうございます。百人隊長殿!!

ローマ兵を僭称しているのに去年も今年も宿敵ヴェネツィアで始まっている事に先ほど気付きました。
次こそは隊長と偉大なるローマの為に尽力致します。

飛行機も車も船も何事につけ表層的というか断片的にしか分かりませんが、私も小学生の時に見た、紅の豚がその後に多大な影響を与えています。ジェット戦闘機が好きだったのに、古い飛行機の方が気になるようになったというだけでなく、人生全般において。

旅に出たくなりますね。
軍団兵履歴

Legionarius

Author:Legionarius
主に世界史・戦史(東西問わず)の絵を描いております。

形式:Legionarius
状態:製造年月日から30年以上経過
使用燃料:Laphroaig,Bowmore,
Ballantine(12年が好ましいが財布が薄いのでfinest)
エンジン形式:惰性型酒冷4ストロークバルブ108気筒
始動形式:諦念あるいは深い溜息
搭乗機:CBR600RR07白→CBR1000RR2012に機種転換(乗り手に過ぎる良い機体ですがハイオクは財政が……)

音楽:(Bill Evans, Miles Davis, Dvořák, Linkin Park, Rammstein, Killswitch Engage, Enigma外)気に入れば何でも。

書物:ノンフィクション、歴史(ローマ史、古代ギリシャ,WW2外)、SF(ホーガン、ハインライン外)、最近はOsprey社の本ばかり。主にマクブライド先生のやつばかり。

漫画:(大陸軍は世界最強とかアララララーイとか)雑食。

ゲーム:ROME TOTAL WAR、MEDIEVAL TOTAL WAR
     CALL OF DUTY、S.T.A.L.K.E.R、SILENT HUNTER外

好きな陛下:Marcus Aurelius Antoninus、Flavius Claudius Julianus
好きな甲冑:ロリカ・セグメンタータ
好きなヴァンツァー:フロスト
好きなマクナブ:受領通知!!、カチカチ、カチカチ、続刊はいつですか。
以下、好きなギボン、サトクリフ、パウルカレル、スティーブンハンター、フォーサイス、ルカレ、エルロイなどと八万行に渡って続くので割愛。

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