今こそ神が私に25年の余生をお与えになった理由が分かった。
――ジャック・ノースロップ 死を間近に、悲願であった全翼機実用化に向けて開発中であったB2爆撃機の模型を軍事機密であるにも拘らずプレゼントされ、感極まって。
B2はどうして飛べるのか、いまいちよくわからない形状が好きです。あと見るからに破滅を象徴する不吉な色(ステルス性能上必要な形状と塗料なんでしょうけれど)。機体から滲み出る、これが飛んできたらもう終わりだな…という雰囲気も。
こんばんは、相変わらず特に意味の無い導入です。先月長い休みをとっておきながら言うのもなんですが、休みが欲しいです…安西先生。一度知った甘露の味を忘れるは難く、人間の欲望は留まる所を知らぬ、という事を今一度思い起こしている昨今、ローマ帝国市民の皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
・蹄の轟きと共に
全日本騎馬突撃愛好会ならびに重装騎兵友の会の皆様におかれましては、時下益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。また、平素より格別の御高配を賜り厚く御礼申し上げます。
さて、各界におきまして八面六臂のご活躍をされている皆様におかれましても、そろそろ突撃分が不足し、補充をお考えの事と思われます。そんなわけで”萌え?豚にでも喰わせておくがいい”、と言わんばかりの勢いで胸甲騎兵を描いておりました。どんなに疲れていても騎兵をもりもり描いていればすっきり…するわけではないですが、色々忘却の彼方においてくる事が出来るので良いです、本当に良いのか知らないですけれど。平和で和やかな絵を描いた反動か、全てを蹄で踏み躙る様な絵に…。
ナポレオンの大陸軍より第一胸甲騎兵連隊を。

うへぇ、これ塗るのか…。
などと他人事の様に呟きそうになりましたが、毎度の如くローマ軍団の名誉にかけてこれしきの事で怯んではならぬ、と言うわけで少しずつ進めることと致します。
・人生設計?何それ美味しいの?
ここのところ再びニュースとなっている年金支給開始年齢でございますが、これが仮に70歳となった場合、男性の平均寿命が76歳とすると受給は平均6年…。定年が60歳だと10年間無収入で暮らす貯金(現在の物価でかなりひっそり暮らすとしても2,000-3,000万以上?)があるか、あるいは定年延長か、または老体に鞭打って10年間別の仕事を探して働かなくてはならないのでしょうか。経験豊富なベテランが長く働くのは良い事かもしれませんが、反面若年層の雇用を圧迫したり、組織が高齢化・硬直化するという影響もあるのでは。何より若い人が年金を払えなくなれば制度は悪循環の一途を辿るでしょうし。それにそんなに働きたくないよ、と言う人も沢山いるでしょうし。
左様、拙者は、出来る事なら今すぐにも“不働(はたらかず)の誓い”を立てたい類の輩(重要参考資料:るろうに剣心)なのでござるが、おろろー、この流れでは搾りかすすら出なくなるまで、骨と皮になりても死ぬまでこき使われる可能性大でござるな…。働くのが三度の飯より好き、死ぬ時は前のめり、という方には夢の様な話なのでしょうけれど。そういう色々充実した立派な人が沢山いらっしゃるということは社会にとり、あるいは経営者にとり誠に素晴らしい事だと思います。
で、民草が血涙を流し、己が骨身を削ぐ思いで納めた年金の資金と言えば、記憶が確かならば、グリーンピアとかいう収支見込の甘い施設を各地に作って結局破綻して二束三文で売ったり、豪華な廃墟にしてみたり、はたまた株式投資に投じて損失を出したり、となかなか常人には思いもよらぬ天晴れな運用をしていた様な気がするのですが、まさか少子化高齢化で弱ってるのに加えてまだあの様な国家規模のブラックジョークを継続中だったりしないですよね。何で大人しく貯金する事すら出来ないんだろう…制度上リスクをおかして運用益を上げないとならない仕組みになってるのでしょうか。あるいは管理者が生粋の博徒で投資してないと息苦しくて死んでしまうとか?腕が悪いのが致命的でしたな…。
とはいえ自分の酒の消費量から鑑みるに不慮の事故や事件に巻き込まれずとも、平均寿命マイナス20〜30年くらいでくたばりそうな気もしないでもないですな。ついでに煙草も吸えば飛躍的にお迎えが早まりそうですが、あれはどうにも好きになれません。特に人が飯食ってる時や匂いを楽しんでる時に隣でぷかぷか煙を吐かれると手近な鈍器で昏倒させたあと、存分に煙を味わえるよう呼吸器官に閉鎖型紫煙循環装置(吸った煙が永遠に滞留し続けるLegionarius謹製の呪われたアイテム。無理に外そうとすると爆発する)でも強制的に移植してあげたくなりますけれど。いや、広い所やご本人の部屋で勝手に吸われるのは構わないんですけどね。私が自室で浴びるように酒を飲むように。
でも、何かの間違いで長生きしてしまったらしんどそうですね…私にはどうにも“逃げ水”みたいな儚く朧げな制度に見えます。あ、ゼノンのパラドクスってこの事だったんですね(違)…。
しかしこれでは近代年金制度創始者のビスマルク師匠も皮肉を零しそうですな。飴がこの様で、日本人は一体どの様な鞭に耐えているのだ、とか?
・世界で継承される伝統的技能
北海道じゃないほうの”北の国”の工作員が脱北者暗殺のために携帯していたボールペン型毒針が公開されたそうで。ボールペンに毒針とか…冷戦時代みたいな事をまだやってるんですね。旧共産圏は傘の先っぽに毒入り金属球でしたっけ。今回も仕込んだのはリシンとかでしょうか?検死しても心臓発作にしか見えないガスだとか、カクテルに混ぜる毒薬だとか、何だかレトロな諜報戦を思い出しました。今更こんな事してもたいした見せしめにならないから亡命は止まらないだろうし、内情は既に世界に知れてるし、費用とか労力の多大な浪費かと…。あるいは、これ以上下がりようの無い評判をさらに下げる、世界記録に挑戦的なアレでしょうか。そういうのはおうちで一人でやって欲しいものです。
・次期愛馬選定
ぼんやりしてたら何時の間にか各社の2012年モデルが来てました。エンジンの鼓動や加速を想像するだに薄気味の悪いにやにやが止まりませぬ。
YZFR1
http://www.yamaha-motor.com/sport/products/modelgallerylib/6/1/0/gallery.aspx
ZX10R
http://www.kawasaki1ban.com/news_topics/4544
CBR1000RR
http://www.contramanillar.com/honda-cbr1000rr-2012-primeras-imagenes-y-video/
GSXR
http://www.twowheelsblog.com/post/6717/2012-suzuki-gsx-r-1000
次はどれに乗りますかね。CB400SF→W650→600RRときたら次は1000RRかな、と思ってはいるのですがヤマハも良いですね。 迷う…。一年ブランク空けてちゃんとSSに乗れるか少し不安がないでもないですが、乗りたくて堪らない…。
朝方の誰もいない道路、冷たい空気を吸ってフルフェイスメットのシールドをコチッと閉め、ただ沿岸や丘陵、山岳の風景を目指し、何も計画を立てず空腹になるまで走り、適当に入ったラーメン屋や定食屋、漁港の飯屋で食べる昼食。クタクタになった体を旅館の温泉に沈め、酒を飲んでぬくぬくした布団に潜り込む。想像するだけでイグニッションスイッチを押したくなります。あぁどうしよう。
・ゲームばかりしてるから…
喜べ軍団兵、貴様に現地女性と飲む機会を設けた、と我が敬愛すべき現地駐留軍指揮官殿が仰るので私のあずかり知らぬ所で勝手に話を進めて巻き込まないで下さい、と申し上げたら、まぁ話を聞け、とのたまうので話を聞かぬまま年長者を無碍にするのも流石に悪かろうと傾聴しましたところ、夫が全然働かない可愛そうな(この辺は声が小さい)”20歳の女性“(この辺をやたらに強調)がお前に相談に乗って欲しいと言っているのだぞ、とか…。
え、ちょっと待って下さい、一番最初に危険なキーワードが聞こえたのですが、などと思わず二回ほど聞きなおしてしまいました。そもそも何故私がご指名を?どこから情報が漏洩したんだ、情報部は何をやっている!などと安っぽい映画風に呻きそうに…。“ムスリム”の“人妻”に“個人的相談”を受けて一緒に“酒”を飲むとか複数の戒律に抵触して死亡フラグな気がするのですが…。もちろんローマ人たる私は宗教や人種、民族で差別する事などありません。ハートマン軍曹も“全て平等に価値が無い!!”と有難い言葉を残されております。そう、言葉が通じて美人で気立てが良ければ…(さりげなく、どこぞの銀河皇帝をも軽々と上回る贅沢な条件を提示。少年よ大志を抱け!)。…ですが、場所と時代のどちらかを一つでも間違えたら、お互い石打やら何やら、勇午に頻出する類の”なかなか死ねなそうな方法”で屠られかねない不穏な条件を満たした話に人を巻き込むとは…何と油断ならない奴。ソロ焼肉(週末の焼肉屋で楽しげなカップルや家族連れを横目に本を読みつつ、ビールやマッコリを大量に投与しながら一人黙々と肉を焼く競技。最初は生ビールと葱タン塩で開始するのがWSYAこと世界ソロ焼肉協会公式ルール)やソロ観覧車(一人で観覧車に乗り込み、周回軌道の頂点に達した時、我に返って地上へ身投げしたくなる抗い難い欲求と戦う極めて危険なエクストリームスポーツ。しばしば死傷者を出す為、人道的見地から近年大変な問題となっている。お一人様ですか、と係員に聞かれたら競技スタート)の強化選手に選抜された事もある孤高のトップアスリートたる私もそれはご免被りたいものです。
それに私は弱きを助け、強きをくじく正義の味方じゃなくて、戦勝により得た捕虜を鼻唄混じりに奴隷商人にダース単位で売っぱらってその足で浮き浮きとスキップしながら居酒屋に行ってしまう様な、あるいは帝国の命令とあらば無辜なる村落を火の海に沈めるも吝かではないローマ軍団兵の残忍非情な一面を煮詰めて濃縮(蠱毒か!)した様な、薄情にして人倫に悖る事甚だしい、まさに人間の皮を被った野獣なので人助けとか、人生相談とかは無理です。北方謙三先生ばりにシンプルでありながら、そこから情熱と機知と有用性を除去したような極めて無価値な回答しかできそうにありません。別れれば良いと思うよ(CV:緒方恵美)。いや、文化的にも経済的にも、そういう風に簡単にはいかない複雑な事情があるんでしょうな…子供の有無とか、一族のしがらみとか…。大変そうだ…。
それにしても嫁を働かせてゴロゴロしてるなんて…オスライオンの生態みたいな、
皆さんもどうか人情の機微など微塵も解さぬ冷酷無比な人間には絶対に相談を持ちかけぬようご注意下さい。でも逆に訳知り顔で親身になって話を聞いてくれる方も要注意ですな。
結局、上官殿のお誘いは断りました。菩薩みたいな顔をしながら”そりゃあ、いかんですよ。奥さんと旦那さん自身が仲睦まじくしなければなりませんて、ハッハッハ(棒読み)”などと抜けぬけとほざきつつ。本当の理由は太陽が眩しかったから、ではなく道徳的にどうこうよりも超面倒臭そう(これぞ我が人生におけるほぼあらゆる指令を優越する最優先コマンド。USSTRATCOMことアメリカ戦略軍の指令をも超越する)だから。
それにぼくは、はやくおうちにかえってRED ORCHESTRA2とDEAD ISLANDのつづきをしたかったのです(左手をキーボードのWASDに、右手の人差し指をクリックする鬱陶しい仕草をしつつ)。真意を問いただせば、そんな理由か…我ながら人としてどうかと思わないでもない。
で、我が灰色の人生においても五指に入りそうな地雷臭ぷんぷんたるフラグをベッコベコ(良く訓練された国家一級フラグ解体士にはこの程度の餌は通用しないのです!いえにかえるんだな、おまえにもかぞくがいるだろう)にへし折ったところで前述のゲーム紹介に入りましょう。人様のかったるそうな身の上話もそれの前振り扱いという…何だかこの国に来てから日本ではありえない事態がしばしば発生するので、色々対応が酷くなってますな…。我が内なるカスタマーサポートセンターは常に全員バカンス中です。帰国する頃にはどれくらい日本から乖離してるか実に楽しみであります。
さて、RED ORCHESTRA 2は二次大戦時の独軍兵士あるいは赤軍兵士と化して”煮え滾る魔女の鍋”あるいは”犬も逃げ出す地獄の釜”ことスターリングラードの戦いに放り込まれるFPS(一人称視点のシューター)ゲームです。このゲームの非常に特徴的なポイントは他のFPSにあるようなヒロイックな活躍やシナリオが影を潜め、ひたすら一兵士として出来ることをこなしていくという地味さとリアリティーに集約されているのではないかと思われます。副題にヒーローなどとついておりますが、ランボーをはじめとするハリウッドの戦争アクション映画のような大活躍をしようとすると二秒くらいで死ぬので(難易度によっては出来ないこともないが)、WW2でソ連人とドイツ人が一体何人冥府送りになったかをよく思い出してからゲームをスタートしましょう。
遮蔽物から不用意に体を投影する間抜け野郎には問答無用で音速の2〜3倍位の速さの死神が舞い降ります。先陣を切り、一人で部下を引っ張る事もできますが、小銃班、機銃班、突入班など分隊規模の部下に命令を出して自分は指揮に回る事も出来るようです。トラクター工場や穀物倉庫などおなじみの建物を舞台に、瓦礫を這いずり、耐え難い犠牲を投じてファシストの犬共に代償を支払わせたり、または往生際の悪いアカ共に引導を渡したり、そんなひたすら泥まみれで報われない濃厚な第三帝国臭あるいは労農赤軍臭漂うゲームです。ぬるいFPSに辟易し、ヒーローがたった一人で大活躍して世界を救うとか言うリアリティーの欠如した脳みそがお花畑なゲーム(脳みそが東部戦線なのも如何なものか)に飽き飽きした方にお勧めです。あとソ連国防人民委員令第227号とか勘弁して欲しい類の指令が跋扈する東部戦線に放り込まれたい
さらりと書きましたがドイツ軍シナリオがあるのが素晴らしいですね。一般的なゲームでは戦勝国たる連合軍しかシングルプレイがないゲームが大半を占めている中で敵味方両方あるってのは実に良いと思います。それから戦車に乗り込むことも出来るのですが、車長や砲手だけでなく機銃や操縦手など配置も選ぶ事が出来てなかなか良い出来です。車内の設備や乗員の動作なども細かく作りこまれており、操縦手がギアチェンジしたり左右の動力を切り替えて超信地旋回するさまなど、たまらぬ光景を手元に見ることができます。パンツァーフロントがお好きな方は車長になって砲塔を掠める徹甲弾の衝撃に神経を削られて、冷や汗をかきながらさっさと弾を込めろ、と今にもへばりそうな装填手を罵ったり、操縦手になって正面装甲板をノックする砲弾に発狂しそうになったりするがいいと思います。字幕は英語で音声はドイツ語だとなお良いのですが…英語音声だなんて…Scheisse!。COD初期の作品の雰囲気とこのゲームを足して2で割ったら凄く自分好みのWunderbarな作品になりそうです。とりあえず知ってるドイツ語を書いてみるという…。出典、MOH,RTCW,COD,Panzer frontなど…これは酷い。パウル・カレルを片手にやるとグッときそうです。
パンツァーフロントと言えば、
何この偏差射撃…予知能力者?って前も貼りましたっけ。記憶中枢が…。
http://www.youtube.com/watch?v=dXxMtKGW4s8
DEAD ISLANDは美しいビーチのあるリゾートの島、架空のバノイ島を舞台にしたゾンビゲーです。高級ホテルや水上コテージなど常夏の島の観光地に何故かゾンビが…という設定で、えぇとこれ以上説明する必要があるんでしょうか、これ。
殴ったり刺したりするので厳密にFPSかどうかは良く分かりませんが、一人称視点です。登場人物は交通事故で同乗者を死なせ、酒と薬に溺れて落ちぶれたNFLの元花形選手ローガンさん(登場時から酔っ払ってたので親近感が湧き一片の迷いもなく選択…おい)だとかホテル従業員(訳あり)だとか一発屋のラッパーとか容疑者を撃った経歴のある元刑事だとか、どいつもこいつも癖のある経歴の持ち主です。それら四人から選択可能で、それぞれ膂力や瞬発力など能力に特性がありますが、やる事はたぶん同じです。憐れな生ける屍を、改造したり修理した鈍器や刃物や飛び道具でぶちのめして危険からの脱出を目指し、アイテムを集めたり、助けを求める人を助けたり、見捨てたりしつつひたすら生存への道を切り開くのです。ショッピングモールに立てこもってゾンビと戦ったり、窮地を脱したり、という類のゾンビ映画が好きな方で所要スペックを満たしたPCをお持ちなら、やらない手はないかと。
内容が内容なだけにグロテスクな、血や臓物や欠損などのゴア表現が多いので苦手な方はやめたほうがいいと思います。いや、題名とあらすじ見ればどういう人向けかはすぐ分かるか…。そんなゲームです。鈍器愛好家なら是非。とか言いつつローガンさんの黄金の右足をひたすら鍛え、あらゆる敵をアーネスト・ホーストばりのキックで倒すプレイに走っております。1対1で一撃目で相手がダウンすれば、あとは連打するだけで楽ですし、武器が損耗しなくて便利なんですもの。ただ、遠目にはどう見ても弱者をいたぶるチンピラにしか見えないのが悲しいところですが…。落とした財布から金を抜いてるし…。真面目にやらないと後半はしんどい事になりそうですな。
はぁ…我ながら清清しいまでに暴力的かつ破壊的なゲームばかりですね。文化のかほりや知性の光が全く感じられない。世界に冠たるローマ人がこの様に時を過ごし、恥ずかしくないのか、などと己が身を振り返るも10分もすれば、いつものゾンビ並みにやる気のなさそうな緩慢な動作とは打って変わり機敏なマウス捌きで筆舌に尽くし難い残虐行為に走ってる訳ですが…。でもたまにシムシティとかしたくなります(ゲーム以外にする事はないのか…)。新作はでないのでしょうか。ゴッサムシティーみたいなろくでもない街を作りたいです。どんなだよ、と。RAGEも気になるので手に入れたらまただらだら書きます。
・巻き添え
月に4日しかない休みに先方出張者の航空券予約ミスによって送迎と会食対応にでなければならないとか…急速に上昇する引き篭もり欲求値(一定値を超えると社会的に死ぬ)に抗いつつ、普段は温厚な私も、そんな無体な仕打ちをする輩はこの先、生かしておいても世の為になるまい、ならばいっその事唯一神たる我が、先んじて世の安寧を叶えるべく、と又吉先生ばりに地獄の炎に投げ込みたくなりましたが、給料日の事を考えて我慢しました。こういう時もっと適当な国の人ならば“HAHA、何言ってんだ。その日はファミリーとディナーがあるから無理さ。自分でタクシーでも拾うか、一昨日来やがれ”とか言うのでしょうか。良いなぁ、それ。今度はそうしようかな。私の場合は“HAHA、何言ってんだ。その日は○○の発売日で終わるまで部屋から出ないよ。とりあえず通常難度を終えてから来い”とか、そんな感じで。
・軍団兵イタリアを行く。第5回フィレンツェ
フィレンツェ
道中の丘陵上に構築された街。防衛上の理由によりイタリアの小さな町はしばしば丘の上にあります。


古代ではフロレンティア(花の神の町)と呼ばれエトルリア人、そしてカエサルの軍団兵退職後の植民都市に端を発し、長じては毛織物業(たしか教科書ではチョンピの乱などが取り上げられてますね)や金融業で広く知られる共和制国家となった町です。
フィレンツェ鋳造のフロリン金貨(13世紀半ばから16世紀初頭まで金の含有量が安定し、欧州各地のフィレンツェ資本の銀行の各支店で扱われた)などは当時のヨーロッパの貿易・商業の基準通貨となり経済的な面で力を持っていた一方で、文化の面でもダヴィンチやラファエロなどの芸術家、メディチ家が活躍したルネサンス期における隆盛が良く知られております。
そういうガイドブックに載ってそうなことはすぐ忘れてしまう私は、アサシンズ・クリードでエツィオさんはこういう風景の中をぶらぶら歩いたり、悪党を暗がりに引きずり込んでもりもり抹殺してたのか…と感心しておりました。人の家の壁をよじ登りたくて仕方が無かったのは極秘です。
さてまずは丘の上にあるミケランジェロ広場からフィレンツェ市内を見下ろす事にしましょう。ここにはゴリアテを撃破するという世界一有名な投石エピソードの保持者ことダビデ氏のミケランジェロの手になる彫像のブロンズ製レプリカ像があります。

眺めは非常に素晴らしくアルノ川の向こうに市内を一望する事が出来ます。それから昔の市壁の厚みや構造などを確認する事が出来ます。


素晴らしい場所でしたが、言葉から察するに中国か韓国の方が団体で訪れ、ウェディングドレスを着た新婚夫婦を囲んで広場の横で大騒ぎを始め、巨大なクラッカーやら紙吹雪を使用した挙句、地面に散らばる大量のゴミを片付けもしないで次の場所に向かうと言う残念な光景が見られました。私が人の非常識をどうこう言えるかかなり怪しいところですが、流石にアレはどうかと…。恥ずかしくないのか、あるいはそういう羞恥プレイなのでしょうか。変態行為は結構ですが、おうちでしめやかに執り行って頂きたいものです。とはいえ、こういう人間にだけはならない様にしよう、と改めて思い起こさせてくれた事には感謝しています。善良な人間である事は難しいですが、少なくともこの様に積極的に悪逆非道を働く迷惑千万な様な輩とは一線を画した存在でありたいものです。
サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂



フィレンツェのシンボルとも言えるゴシック様式とルネサンス様式の建造物。高さ107m、とにかく巨大です。外壁は赤、緑、白と色様々な大理石で覆われ、往時のフィレンツェの強大な経済力を実感させてくれます。建造に百年以上かかったのも頷ける壮大な建物です。
内部は外壁とは打って変わって地味な内装となっております。それでも広大かつ効果的に配慮設計されたその空間は信仰心の無いものにも厳粛な気持ちを抱かせ、建築家達の空間演出技術の高さにうならされるばかりです。


ジョットの鐘楼

高さ84m、大聖堂に併設されたゴシック様式の鐘楼です。馬鹿と煙は高い所に上りたがるそうですが、私も吸い込まれるように登ってました。エレベーターが無いので歩きです。狭い階段が城砦の防御塔内部を思わせニヤニヤしていたので疲れは感じませんでした。そういうときだけは非常に元気なのであります。



格子を開けたら地面まで真っ逆さま。



鐘楼の眺めが良いからといって訓練を受けていない人がイーグルダイブをすると死ぬので気をつけてください。エツィオさんは特殊な訓練を受けているのです。私が昇ったときは金網があって飛べなかったんですけどね。あと干草の積まれた荷車もなかったです。これがゲーム脳か…。
馬鹿は置くとして、そういう風に思えるほどに書籍資料や絵画やゲーム中に見ることの出来る15、16世紀ごろの町並みと変わっていない(当然昔の姿は見たことが無いのでそう思うだけですが、えぇと…糞尿を道路に撒き散らしたり、酔っ払いが倒れてたりすればもっと中世都市のリアリティーが出ると思います)のが素晴らしいですね。



それを維持する為に大変な労力と費用を投入し、かつ不便に耐えているのだとは思いますが、その価値はあると思います。日本も要所要所にそういう町並みや景観を保存して維持している美しい場所がありますがこれほど広大な都市全体が取り組んでいるところはあまり無いような…。発展と引き換えですかね。
ヴェッキオ橋


14世紀の建造でアルノ川に架かってます。橋の上に家がくっついているのが特徴で、商店街のアーケードの様になっており、今も営業しております。
サンタ・クローチェ聖堂
13世紀末に建造開始されたゴシック様式のフランシスコ会の教会ですが、ファサード(教会正面部分)は19世紀のネオゴシック様式だそうです。看板だけ色大理石で装飾されてるってことですな。ミケランジェロやガリレオ、マキャヴェッリなども埋葬されており、別名イタリアの栄光のパンテオンというのだとか。目の前が広場になっておりカフェでビールを飲みつつしばしぼんやりしておりました。んまい!


市内散歩
アルノ川に出たり街に入ったりしつつその景観を楽しみました。途中でヨーグルト味のシャーベットとレモン味のシャーベットを食したり。



薄暗い小道。こういうところを名だたる芸術家達や、メディチの密偵とかバチカンのスパイ、こっそり潜入したコンドッティエーレの隊長やらが行き来したのでしょうか。たまらぬ雰囲気です。
シニョーリア広場
サヴォナローラが処刑されたのはこの広場です。サヴォナローラ師匠リスペクトの方も火の試練に挑戦しようとするとカラビニエリやら何やらにこんこんと説教を喰らうと思うので止めておいたほうがいいです。

ヴェッキオ宮

広場に向けて建てられた威圧感のある大きな建物がヴェッキオ宮で市政庁舎として使われたこともある建物です。1478年にメディチ家のロレンツォをサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂におけるミサの最中に暗殺しようとしたパッツィ家の皆様ならびに関係者ご一同が窓から吊るされたのもここです。内部はこんな感じです。装飾がなかなか凝っています。
奥には500人大広間などがあり、X線調査によりレオナルド・ダ・ヴィンチの幻の壁画アンギアーリの戦い(1440年、フィレンツェとミラノが交戦)が東壁面の二重壁の奥に隠されているらしい事が判明したそうで、実に見てみたいですね。でもそうするとジョルジョ・ヴァザーリのシエナ攻防戦の絵をどうやって外すのかが難しそうです。ルーベンスの模写。
ロッジア・ディ・ランツィ
三つのアーチが連なる野外彫像展示場。待ち合わせとか休憩に使われているようです。

コジモ・デ・メディチの彫像 なんとも良い甲冑ぶりで。

そういや少し前にここの大聖堂に自分の名前を落書きした学生が批判・処分されてましたが、マジックで書くなんてしょぼい事はやめて、次からは己の名や一族の名を冠した壮大な公共建造物を私費で随所に建てたローマ人を見習って頑張ってほしいものです。街道とか浴場とか競技場とか広場とか。
と、そんな具合でございました。あれですな…物価がもっと安くて高速回線があってアマゾンが来るなら住みたいです。世界有数の古都を訪れた感想がそれか…。
次回第6回は水の都、あるいは海の都こと地中海最強の海軍大国ヴェネツィア共和国です。
長い、長すぎる。怪文書か、何かの嫌がらせかってくらい長いですね。瑣末な事を可能な限り誇張し、無為に肥大化させる癖が。フランシスコ・デ・ケベード先生にゴンゴラの手先かお前は、となじられる事必至です。理系の人が書いたら3行で始末できそうですね。でも、もう少し頑張れば、ある意味で様式美になりそうです。デマゴーグとかプロパガンダ的な意味で。
目指せ、宣伝省(Reichsministerium für Volksaufklärung und Propaganda)!
さて来週は内地より来る偉い人の随員を務めなければならないので、猫を被ったり、頷きマシーンと化したり忙しいらしく、次がいつだかさっぱり分かりませんが完成したらまたお会いしましょう。
総員抜刀、吶喊! Vive la France! Vive l'Empereur!!



