ソビエトロシアでは金が貴方を消費する。
題名はソ連的倒置法で遊んでみたものですが思いの外グローバルスタンダードだったので
何のジョークにもなりませんでした。すみません。
さて、三日ほどちまちまと描き続けていた甲冑男を貼ります。
安いペンタブレットとpixiaを手に入れてCGなるものを描き始めて2週間。
人生二度目の色塗りとなりましたが根気のない自分としては結構頑張ったほうです。
いろいろな描き方や塗り方、機能の使い方を学べて楽しかったです。

モデルは前回の日記の通りヒストリカルフィギュアで背景は勝手に妄想したシリア方面です。
聖ヨハネ騎士団の団員ですがこんなブログを読んでいる方にはきっと説明の必要がない集団でしょう。
が、一応簡単に書いてみます。聖地巡礼の信者保護を任務とするヨハネ騎士団→アッコン失陥でキプロスへ→ロードス島を東ローマ帝国から奪ってロードス騎士団になったと思いきやオスマン帝国と本気の喧嘩をして必死の抵抗空しく敗北→マルタ島でマルタ騎士団になる。
あとは海賊やったりレパントの海戦に参陣したりとなかなかの過激派です。
いいですね、薄味な私も人様に御迷惑にならぬ程度に面白おかしくやっていきたいものです。
とりあえず……酒だな。
また、それか。一杯飲んだら寝なければ。やめられなく……。
小説らしきものの続きをはっときます。毎度の如く血の気の多い話だと我ながら思う。生活が
単調で安穏としているとそういうのを志向するのかな。
分かっていますアウレリウス帝、自省ですよね。
そして読んでる人いるのだろうか。まあいいか。練習練習。
おやすみなさい。明日が貴方にとり良き日であるように。
何のジョークにもなりませんでした。すみません。
さて、三日ほどちまちまと描き続けていた甲冑男を貼ります。
安いペンタブレットとpixiaを手に入れてCGなるものを描き始めて2週間。
人生二度目の色塗りとなりましたが根気のない自分としては結構頑張ったほうです。
いろいろな描き方や塗り方、機能の使い方を学べて楽しかったです。

モデルは前回の日記の通りヒストリカルフィギュアで背景は勝手に妄想したシリア方面です。
聖ヨハネ騎士団の団員ですがこんなブログを読んでいる方にはきっと説明の必要がない集団でしょう。
が、一応簡単に書いてみます。聖地巡礼の信者保護を任務とするヨハネ騎士団→アッコン失陥でキプロスへ→ロードス島を東ローマ帝国から奪ってロードス騎士団になったと思いきやオスマン帝国と本気の喧嘩をして必死の抵抗空しく敗北→マルタ島でマルタ騎士団になる。
あとは海賊やったりレパントの海戦に参陣したりとなかなかの過激派です。
いいですね、薄味な私も人様に御迷惑にならぬ程度に面白おかしくやっていきたいものです。
とりあえず……酒だな。
また、それか。一杯飲んだら寝なければ。やめられなく……。
小説らしきものの続きをはっときます。毎度の如く血の気の多い話だと我ながら思う。生活が
単調で安穏としているとそういうのを志向するのかな。
分かっていますアウレリウス帝、自省ですよね。
そして読んでる人いるのだろうか。まあいいか。練習練習。
おやすみなさい。明日が貴方にとり良き日であるように。
(スーク旧市街と新市街を隔てる皇帝通りの半ば)
皇帝通り警備班十人長ブレビスはその日の定置警備を終え巡回を始めるところだった。
「異常無し、異常無し、異常無しってやつだ。ったく退屈にもほどがあるぜ。何かこうどかんと一発でかい事件でも起きて俺様に活躍の場が提供されやしないもんかねえ」
「言うに事欠いて警備兵が馬鹿抜かしてんじゃねえよ。万事安らかに一日の仕事を終え一杯をやる、他に何があるってんだよ。いいからとっとと帝国の平和のために巡回行ってこい」
のっぽの相棒ロングスが血の気の多い相方を咎める。
日暮になっても石畳の皇帝通りは人が絶えない。列柱歩廊の商店は未だ賑わいを見せ、品を値切ろうとする客と落とし所を探る店主の必死の駆引きが随所で繰広げられている。
主人の使いに走る奴隷、幸せそうな家族連れ、土産を抱えて家路を急ぐ者、路地に座り込む物乞い、上機嫌で飲み屋に向かう者、神殿へその日最後の祈りを捧げに行く者。雑踏が途切れ埃っぽい街路が静かになるにはまだ間があるようだ。
俄かに人だかりが出来て通りが騒がしくなった。道沿いの露店で何か揉め事が起きたらしい。ブレビスとロングスがやれやれといった顔を見合わせ、不承不承に走り出す。
「お待ちかねの事件だぜ、もっと喜べよ」
面倒臭そうに皮肉を言うロングス。ブレビスが二人にとってお約束の返答をする。
「俺の言う事件てのはけち臭い揉め事じゃない、勇躍立身出世が望めるどでかい事件だっての」
騒ぎの中心に向かってみると若者が数人、今にも刃傷沙汰に及びそうな雰囲気。露店の主人の側に立つ正義感の強そうな若者がそれを取り囲むようにして立つ若者たちに言う。
「おい、もう一遍言ってみろ。この店の営業許可が何だって?」
「何度も同じ事を言わせるな。ここは今月から俺達アウステル団の縄張りになったんだ、ここで店を出すなら払うべきものをとっとと払うんだな」
頭に稲妻型の剃り込みを入れた男が十数人もの取り巻きと露店の二人に凄んでいる。その腰には例外なく南風の神を刻んだ留具の革帯を締めている。
「親爺さんは戦争前からここで店を出してんだ。あんたたちにそんなものを貢ぐ謂れはない」
「わからねえ野郎だな。大人しく言うことを聞いていれば明日からもここで店を出せたってのによ。お前ら、全部ぶっ壊せ、店も、店の人間もな」
「お前達、これは何の騒ぎだ。皇帝陛下と軍団の名において命じる。ここは自由市でお前達の主張する権限は認められていない。すぐにその連中を連れて立ち去れ」
ブレビスがさきほどのやる気のない軽薄な雰囲気とはうって変わり厳格な声で命じた。ロングスは両腕を広げ、警杖で野次馬を下がらせている。
「はっ、あんたら犬っころに何ができるってんだ。俺達には心強い後援者がいる。なあお前ら、こいつらに一体何が出来ると思う? この木偶の坊達によう」
剃り込み頭が仲間を見渡し挑発するような声でブレビスに答える。取り巻きが失笑する。
「クソッこんなやつらに良いように言われたぞ。ロングス、やっちまっていいか?」
「うむ、とりあえず応援を呼ばないか。俺には家族がいるし、家も買ったばかり、折角前線部隊を離れたのに刃傷沙汰なんて御免だ。ああ、この世とは何とままならないものよ」
お手上げといった感じで腕を広げるロングス。剃り込み頭がその様子を見て笑った。
「相棒はああ行ってるぞ。犬は犬らしく尻尾を巻いて逃げたらどうだ?」
「おいおい所帯を持つと皆腑抜けちまうのかよ。俺とお前で軍団最凶の二人組なんて呼ばれたのは遥か遠くへ去りし日々か、嘆かわしい事だぜ。こんなガキに馬鹿にされた上に相棒がとんだヘタレ野郎に成り下がっちまったんだからな」
ブレビスの言い様を聞いたロングスはこめかみに青筋を立て一気に沸点に達した。
「誰が、誰がヘタレ野郎だって。お前が今こうして生きていられるのは誰のおかげだ? トレビの森でもマサリアの平原でもこの俺がお前の頼りない背中を守ってやったおかげだろうが」
「お前のおかげ? 何抜かしてる。お前は指咥えて小便垂らしながらがたがた震えてただけだ」
ブレビスが燻る火に盛大に油を注いだ。ロングスが拳を握り指の骨を鳴らす。
「もう我慢ならねえ、決着をつける時が来たようだな。三枚に下ろして晩酌の肴にしてやる」
「上等だ。やれるもんならやってみろ!」
二人が掴み合い、拳が肉を捉えた時のあの鈍い音が上がる。治安の守護者たる警備兵が天下の往来で取っ組み合いの大喧嘩。見ているだけで頭の痛くなるような光景だ。
「おいっ、お前ら、何勝手におっぱじめてんだ。俺を無視するな、人の話を聞け!」
店に因縁をつけていた剃り込み頭は二人が己の存在を忘れ去っている事にひどく誇りを傷つけられ怒り心頭になる。殴り合う二人は鬼の形相で振り返るとほとんど同時に威嚇した。
「うるせえ、おめえはすっこんでろ!」
警備兵達が事態をややこしくしている所へ、人混みを掻き分け頭一つ抜け出た巨躯の男がやって来た。四十過ぎの男だが外套下の肉体は未だ並々ならぬ膂力を秘めている様だ。岩の様に厳めしい顔、短く刈り込んだ黒い髪。額の左から頬を通り顎まで引き裂いたような傷跡、左目は失われ黒皮の眼帯。その分を兼ねているのか異様に光る右目。その圧倒的な自信に満ちた表情は何時如何なる状況に置かれようと己の流儀を貫き通す確固たる意思を漂わせている。平服で物言わずともその職業は知れた、彼はケントゥリオ(百人隊長)であると。男は帝国の一面を体現していた。
彼は露店の前で足を止め、ゆっくりと周りを睥睨し職業病とも言える峻厳な声で一喝した。
「何と無様な。役割を忘れたか、軍団兵!」
殴り合っている二人がその男に振り返った。
「あぁん? お前は俺達が誰かわかって偉そうな口を叩いてんだろうな。ってあれ?」
何か言い掛けた二人は各々巨躯の男の強烈な一撃を喰らってその場に昏倒した。
「どうしたのです、ペトラス」
少し後ろから遅れてやってきた黒いパヌエラ(外套)の女が屈強の百人隊長に話しかけた。
「我が軍団の名に泥を塗る輩がいたもので灸を据えた所です」
「それは結構。しかしなかなか見つからないものですね、アウステル団とやらは。さて日も暮れましたか。我ながら難儀な体です」
そう言うと女は頭巾を下ろし編んで後ろに巻いた金髪と冬の平原の様に白い肌、そして特徴的な紅い目を露にした。それらは道行く誰もが振り返りそして忘れる事の出来ぬ妖しい艶を振り撒いていた。
皇帝通り警備班十人長ブレビスはその日の定置警備を終え巡回を始めるところだった。
「異常無し、異常無し、異常無しってやつだ。ったく退屈にもほどがあるぜ。何かこうどかんと一発でかい事件でも起きて俺様に活躍の場が提供されやしないもんかねえ」
「言うに事欠いて警備兵が馬鹿抜かしてんじゃねえよ。万事安らかに一日の仕事を終え一杯をやる、他に何があるってんだよ。いいからとっとと帝国の平和のために巡回行ってこい」
のっぽの相棒ロングスが血の気の多い相方を咎める。
日暮になっても石畳の皇帝通りは人が絶えない。列柱歩廊の商店は未だ賑わいを見せ、品を値切ろうとする客と落とし所を探る店主の必死の駆引きが随所で繰広げられている。
主人の使いに走る奴隷、幸せそうな家族連れ、土産を抱えて家路を急ぐ者、路地に座り込む物乞い、上機嫌で飲み屋に向かう者、神殿へその日最後の祈りを捧げに行く者。雑踏が途切れ埃っぽい街路が静かになるにはまだ間があるようだ。
俄かに人だかりが出来て通りが騒がしくなった。道沿いの露店で何か揉め事が起きたらしい。ブレビスとロングスがやれやれといった顔を見合わせ、不承不承に走り出す。
「お待ちかねの事件だぜ、もっと喜べよ」
面倒臭そうに皮肉を言うロングス。ブレビスが二人にとってお約束の返答をする。
「俺の言う事件てのはけち臭い揉め事じゃない、勇躍立身出世が望めるどでかい事件だっての」
騒ぎの中心に向かってみると若者が数人、今にも刃傷沙汰に及びそうな雰囲気。露店の主人の側に立つ正義感の強そうな若者がそれを取り囲むようにして立つ若者たちに言う。
「おい、もう一遍言ってみろ。この店の営業許可が何だって?」
「何度も同じ事を言わせるな。ここは今月から俺達アウステル団の縄張りになったんだ、ここで店を出すなら払うべきものをとっとと払うんだな」
頭に稲妻型の剃り込みを入れた男が十数人もの取り巻きと露店の二人に凄んでいる。その腰には例外なく南風の神を刻んだ留具の革帯を締めている。
「親爺さんは戦争前からここで店を出してんだ。あんたたちにそんなものを貢ぐ謂れはない」
「わからねえ野郎だな。大人しく言うことを聞いていれば明日からもここで店を出せたってのによ。お前ら、全部ぶっ壊せ、店も、店の人間もな」
「お前達、これは何の騒ぎだ。皇帝陛下と軍団の名において命じる。ここは自由市でお前達の主張する権限は認められていない。すぐにその連中を連れて立ち去れ」
ブレビスがさきほどのやる気のない軽薄な雰囲気とはうって変わり厳格な声で命じた。ロングスは両腕を広げ、警杖で野次馬を下がらせている。
「はっ、あんたら犬っころに何ができるってんだ。俺達には心強い後援者がいる。なあお前ら、こいつらに一体何が出来ると思う? この木偶の坊達によう」
剃り込み頭が仲間を見渡し挑発するような声でブレビスに答える。取り巻きが失笑する。
「クソッこんなやつらに良いように言われたぞ。ロングス、やっちまっていいか?」
「うむ、とりあえず応援を呼ばないか。俺には家族がいるし、家も買ったばかり、折角前線部隊を離れたのに刃傷沙汰なんて御免だ。ああ、この世とは何とままならないものよ」
お手上げといった感じで腕を広げるロングス。剃り込み頭がその様子を見て笑った。
「相棒はああ行ってるぞ。犬は犬らしく尻尾を巻いて逃げたらどうだ?」
「おいおい所帯を持つと皆腑抜けちまうのかよ。俺とお前で軍団最凶の二人組なんて呼ばれたのは遥か遠くへ去りし日々か、嘆かわしい事だぜ。こんなガキに馬鹿にされた上に相棒がとんだヘタレ野郎に成り下がっちまったんだからな」
ブレビスの言い様を聞いたロングスはこめかみに青筋を立て一気に沸点に達した。
「誰が、誰がヘタレ野郎だって。お前が今こうして生きていられるのは誰のおかげだ? トレビの森でもマサリアの平原でもこの俺がお前の頼りない背中を守ってやったおかげだろうが」
「お前のおかげ? 何抜かしてる。お前は指咥えて小便垂らしながらがたがた震えてただけだ」
ブレビスが燻る火に盛大に油を注いだ。ロングスが拳を握り指の骨を鳴らす。
「もう我慢ならねえ、決着をつける時が来たようだな。三枚に下ろして晩酌の肴にしてやる」
「上等だ。やれるもんならやってみろ!」
二人が掴み合い、拳が肉を捉えた時のあの鈍い音が上がる。治安の守護者たる警備兵が天下の往来で取っ組み合いの大喧嘩。見ているだけで頭の痛くなるような光景だ。
「おいっ、お前ら、何勝手におっぱじめてんだ。俺を無視するな、人の話を聞け!」
店に因縁をつけていた剃り込み頭は二人が己の存在を忘れ去っている事にひどく誇りを傷つけられ怒り心頭になる。殴り合う二人は鬼の形相で振り返るとほとんど同時に威嚇した。
「うるせえ、おめえはすっこんでろ!」
警備兵達が事態をややこしくしている所へ、人混みを掻き分け頭一つ抜け出た巨躯の男がやって来た。四十過ぎの男だが外套下の肉体は未だ並々ならぬ膂力を秘めている様だ。岩の様に厳めしい顔、短く刈り込んだ黒い髪。額の左から頬を通り顎まで引き裂いたような傷跡、左目は失われ黒皮の眼帯。その分を兼ねているのか異様に光る右目。その圧倒的な自信に満ちた表情は何時如何なる状況に置かれようと己の流儀を貫き通す確固たる意思を漂わせている。平服で物言わずともその職業は知れた、彼はケントゥリオ(百人隊長)であると。男は帝国の一面を体現していた。
彼は露店の前で足を止め、ゆっくりと周りを睥睨し職業病とも言える峻厳な声で一喝した。
「何と無様な。役割を忘れたか、軍団兵!」
殴り合っている二人がその男に振り返った。
「あぁん? お前は俺達が誰かわかって偉そうな口を叩いてんだろうな。ってあれ?」
何か言い掛けた二人は各々巨躯の男の強烈な一撃を喰らってその場に昏倒した。
「どうしたのです、ペトラス」
少し後ろから遅れてやってきた黒いパヌエラ(外套)の女が屈強の百人隊長に話しかけた。
「我が軍団の名に泥を塗る輩がいたもので灸を据えた所です」
「それは結構。しかしなかなか見つからないものですね、アウステル団とやらは。さて日も暮れましたか。我ながら難儀な体です」
そう言うと女は頭巾を下ろし編んで後ろに巻いた金髪と冬の平原の様に白い肌、そして特徴的な紅い目を露にした。それらは道行く誰もが振り返りそして忘れる事の出来ぬ妖しい艶を振り撒いていた。



