完全主義では、何もできない。


完全主義では、何もできない。
――ウィンストン・チャーチル



完全ならざる者が、完全なものを作り出すことは出来ない。
構成員全員の要求を満たす政治や政治家というのはありえないでしょうし、人の持つものや能力が其々異なり、地上にある金銭や資源が有限である限り、全員の望みが同時に叶うという状況も原理的にありはしないでしょう。比較的多数の人にとって許容可能な指揮と分配というものにどこまで迫れるか、というのが今のところ全能ならざる者の為し得ることなのでしょう。

都知事選も大統領選も大層アレな具合になっとりますな……。
国民・市民はその質以上の政府を持つ事は出来ない、というのが真なら、つまりはそういう事なのでしょう。
主権者であり、選択者である以上、人民はもはやその責を誰になすりつける事も出来ない。
失態を晒した代表者を今後何人吊し上げた所で何らの問題解決にもならず、続々と同程度の者が投入されるのみ、と。
これ以上酷い政治家はいないだろう、と思っているとそれを上回る者が易々と現れる、と言う様な類の言葉を残したのは誰だったか……。記憶力がめっきり落ちてしまい思い出せません。

これまでも多くの政治体制が試みられてきたし、またこれからも過ちと悲哀にみちたこの世界中で試みられていくだろう。民主制が完全で賢明であると見せかけることは誰にも出来ない。実際のところ、民主制は最悪の政治形態と言うことが出来る。これまでに試みられてきた民主制以外のあらゆる政治形態を除けば、だが。
"Many forms of Government have been tried, and will be tried in this world of sin and woe.
No one pretends that democracy is perfect or all-wise.
Indeed, it has been said that democracy is the worst form of government except all those other forms that have been tried from time to time."
――ウィンストン・チャーチル 下院演説 (November 11, 1947)

現在我々は悪い時期を通過している。
事態は良くなるまでに、おそらく現在より悪くなるだろう。
しかし我々が忍耐し、我慢しさえすれば、やがて良くなることを私は全く疑わない。

何が本当に自分の利益であるか、
ということを知ることは容易ではない。

悲観主義者はあらゆる機会の中に問題を見いだす。
楽観主義者はあらゆる問題の中に機会を見いだす。



チャーチルは根本的には楽観主義者だったのでしょう。


・音がでかい

知人に誘われ、立川の映画館でガールズ&パンツァーの極爆上映とやらを見てきました。
最初のゴルフ場のシーンから砲撃や着弾音が凄まじく、音の圧力で皮膚や腹の底がビリビリと震えるという……。
しかししばらくすると慣れるもので、シェルショックになる事も無く鑑賞する事ができました。

同じ映画を二度劇場に見に行くというのは随分と久しぶりでしたけど、細かい所を見て発見があるというのは面白いですね。
黒森峰の飛行船(ヒンデンブルク?)の船内ラウンジがフリードリヒスハーフェンで見た再現通り、結構忠実に描写されているなど……最初に見に行ったのは旅行前だったのでそんな所は注意すらしてませんでした。
この映画は去年公開だったと思うのですが、いつまでやるのでしょう。いまだにほぼ満席というのは驚きです。
皆さん集中していたようで他のお客も静かに観賞していたのが大変結構でありました。


・水は低きに、人は易きに。

大事を成さんとすぐに殺傷と破壊に走るのは安易なのではなかろうか。
小事すら為さず、日々易きに流れる私が言えたことではないかもしれませんな。

毎日の如く地獄めいたニュースが流れておりますけど。
そう焦らずとも今生きている人間など赤子も含めて百年も経てば総入れ替えなのだから、わざわざ殺傷するまでもなくいずれ悉く死滅するであろうに。というのは歴史の本ばかり読んで自身の時間の尺度をぶっ壊しつつ、酒を飲んでのんびり暮らしていられるから言える事なのかもしれませんが。人の世は何とも大変ですね。
私は厄介事から離れ、適当な御身分で静かにやっていきたいものです。

さりとて現実には対処せねばならぬ。
暴漢に対し、市民全員が武装していれば自衛できると言う人もいるけれど、戦意旺盛な人間と武器が社会に氾濫するのも問題でしょう。そこで!スクトゥムの出番なのです。武器が駄目なら防具なのです。

各自が在りし日のローマ兵かスパルタ人の様にどこへ行くにも携帯し(シュールな光景……)、事あらば身を護り、そして逃げる事が出来ぬならば徒党を組んで暴漢を盾のボス(突起)や縁の金具で殴打するという!
仮に戦いの最中に命を落としても、誉れある死を迎えたとして戦友達に担ってもらうが良い!
汝ら雄々しく戦い、盾と共に帰るか、盾に乗って帰れ!(ラコニゾンテスめいた不謹慎、炎の門参照)

不埒な冗談は置くとしても、逃げるのが一番でしょうな。
隊伍を組んで抵抗するなど身体壮健で訓練が行き届き、かつ百人隊長みたいな指揮官がいないと現実的ではないでしょうし。
そもそも一般市民が自衛の際に暴漢が無力化するまで盾でボコボコに殴打するのは法的にどうなのか。
ホモ・サピエンスを名乗りながらサバンナの草食動物の群れみたいなひどく原始的な原理に回帰するのは何とも虚しい事ですが。
つまり注意力散漫だったり、足が遅かったり、弱弱しかったりすると群れから取り残されて捨て駒となり喰われると……。

やはり幼少期の体育教育の段階で男女ともに盾の取り扱いと同胞との連携を無意識レベルで行えるように叩き込み、なおかつ盾による防衛行動においては過剰防衛などの要件とならぬ様に法を改正して……。
通勤・通学の風景が殺伐とした重装歩兵の行軍みたいになりそう。
何でこの人はリュクルゴス制みたいことを……。


・この人たち、また外で飲んでる……。

ミハイル8世陛下の勅命が下り、多摩川公会議の開催と相成った訳で……。
どこぞの橋の傍、川べりに食卓と椅子を並べ、オッ↑紅茶を飲みながらMoltke閣下の到着を待つ。
多摩川公会議②

バッハやチャイコフスキーやサティーなどを流しつつ、我ながら何と優雅な昼下がりであることよ。
多摩川公会議①
全員集合し、スパークリングワインなどを開けながらチキンやフライドフィッシュを齧るなど。
このアングルだけ見るとどこか川沿いの小奇麗なレストランのテラスでお洒落なランチ、みたいな絵面ですけど。
実際は河川敷です……。如何に写真やネットの断片的情報だけで物事を判断してはいけないかがよく分かりますね。
多摩川公会議③

居心地が良いのでここに建国すべき、帝国海軍の主力艦艇はカヌーで、とかそういう気が触れた様な話(平常運転)を和やかに交わしていると日が暮れ……。刻々と移り変わる空の色と日や月の光が実に綺麗です。
多摩川公会議④

ランプをつけて適当に買ってきたサラダやローストビーフを盛ると……。
多摩川公会議⑤
多摩川公会議⑥
多摩川公会議⑦

何とまあ夜景が綺麗な小洒落たレストランみたいですね。あれです、汐留だか六本木だか何だかその辺の高層階にあるレストランで恋人達がやってる奴ですね。今日の為に予約したんだ、部屋も取ってあるから……みたいな。何だそれはバブル期のドラマか。

私はそんな店は仕事の接待で使うくらいなので結構な思い出など微塵も無い訳ですが。注文やら会計やら土産やら気を遣うので料理や酒をマイペースに楽しんでるゆとりもないですし……。

盛大に脱線して物悲しい労働の現実が漏れ出ましたけど。公会議には美女もいませんし、酔っ払ったら川べりの地面で寝るか、小さな折り畳み椅子で項垂れるしかありませんな。実に楽しいので寝ている暇など無い訳ですが。

いったい何を呑んだか思い出せないくらい飲んだような……。
スパークリングワイン
バーレーワイン
ドイツビール 黒、白
日本酒
グレンフィディック
ボタニスト
あとは紅茶にブランデーだったか……?

無駄に陽気になって河原に設置されたブランコを全力で漕ぎ、酒が回り気分が悪くなるなど……。
あと翌日筋肉痛……齢30を超えてやってる事がこれですからね、およそ信じ難い愚かさですな。
子供の頃はもう少し賢明な大人になっているものと思ってましたけど、まさかまだ中身が子供とは……。
いや、幼少の頃より自分はずっとこのままではないだろうかという予感はありましたけど。
皆さんはこうならない様に頑張ってください(適当)。

しかし広々とした景色の良い空間で珍妙な話をしたり、酒を飲んだり肉を摘まんだりするのは実に気分が良かったです。
14時過ぎに開始し、夜を過ごし、空が白み、始発が出るまでゴロゴロしてました。
明け方は露が下りるようで少し寒い、荷物の輸送とゴミ処理を洗練化(Leave No Man Behind的な)する必要があるなど今後の課題も見つかりましたが、よければまたどこかでやりましょう。


・最後の戦い

だいたいこんな感じで。

結局攻防戦の細かい戦況が不明なので、紀元70年のそれに倣いました。
鍵となるのは三つの塔と一部の防壁を除いて破壊し尽くされた防御施設がバル・コクバの乱においてどこまで修復されていたのか、それとも放置されたままだったのか。それによって戦いの描写は大きく変わると思われます。

ローマ軍関連の書籍やローマ史全般の本ではハドリアヌス帝の政策(割礼の禁止だとか、神殿の扱いだとか)とユダヤ人の反発・不満、そして反乱、激しい消耗・掃討戦とイェルサレムの陥落、そしてベタル(ベティル)での悲惨な籠城戦(悲惨でない籠城などそうそうないか)という風に、時系列的に主要なイベントが語られてはいるものの、詳細・具体的な内容が不明で……。
ユダヤ側で記された資料やイスラエルの研究資料とか、海外の専門書に当たれば何か書いてあるのでしょうか。
ユダヤ戦争あるいは第二次ユダヤ戦争を中心に扱った書物……まず日本語訳される事はないでしょうけど。

次回で最終回です。構図がさっぱり思いつかん……。
結局2年と8ヶ月くらいやってたということですか。
関心がある事にはほとんど身命を賭して当たるけれど、そうでないものには信じられないほど冷淡で指一本動かすのすら面倒という、ある種の病の為せる業であります。傾注出来る対象が何も無いよりかは良いか。


さて今回はこの辺で。
ローマと軍団に無敵のマルスと全能なるユピテルの助力あれ!
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人間の価値がその仕事で決まるものだったとしたら


人間の価値がその仕事で決まるものだったとしたら
馬はどんな人間よりも価値があるはずだ。
――マクシム・ゴーリキー



それに馬の方が大概の人間よりも格好良い。

仕事が楽しみなら人生は極楽だ!
仕事が義務なら人生は地獄だ。
――マクシム・ゴーリキー



全くその通りで。

どうも、また大分間が空きましたね。
仕事用のPCの壁紙はいつだってベックリンの死の島、Legionariusです。
嗚呼、アヴァロンよ、エリュシオンよ……。

出張、休日対応、接待……圧倒的感謝!圧倒的成長!(本家が無くなってる……中の人は大丈夫なのか)
労働力しか売るものの無い無産市民は忙しなくて良くないですな。郊外のヴィラに引き籠り、インスラの賃貸収入と農園からの上がりでのんびり暮らしたいものです(それは奴隷や市民への搾取によって成立するのではないか……)。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%A9#.E5.8F.A4.E4.BB.A3.E3.83.AD.E3.83.BC.E3.83.9E
将来なりたい職業はローマの資産家か石油王か無職です(職業とは一体……階級?)。

数年前にテレビでフィンランドの子供の将来なりたい職業ランキングで“働きたくない”というのが堂々のランクインというのが話題になってましたけど、今はどうなんでしょうね。日本で同じランキングを集計するとしたら、そもそも“働きたくない”なんて選択肢は想定してないでしょうし、そう書いたら先生に怒られるんでしょうな。怠惰人なので、誰もが働きたいと思っている筈だという前提が不思議です。


・欲しいものは作るしかない

土日に仕事が入らなければ二輪に乗るか、夏はプールで泳ぐか、後はその晩に何を食って飲むかというところに落ち着くわけですが。

雲とか海や川の水、暖炉や焚火の炎は見ていて飽きませんね。
橙色の雲と影
自然の作り出す造形と色彩には言葉を失います。
https://www.youtube.com/watch?v=8YAgpk8rJYE
のんびり音楽でも聞きながら

もくもくと湧き起る夏の雲をぼんやり眺めつつ、グレープフルーツジュースとライムとジンの適当に作った酒を飲んでいたら
無性に巨大なハンバーグが食いたくなりまして。近所の肉屋で適当に見繕ったひき肉をもりもり混ぜて……。
サラダとチーズ
玉ねぎ、豚+牛挽肉(3:7~2:8くらいか)、ナツメグ、卵、パン粉、牛乳、塩コショウ、マヨネーズとウスターソースを少し。
バターで炒めた飴色の玉ねぎを冷ましてから(肉に熱が行かぬよう)、他の材料と混ぜて成型、小麦粉をまぶして両面を焼いて完成。ソースはデミグラス+ケチャップに椎茸を刻んで柔らかくなるまで少し煮る。
ハンバーグ定食
行動がどこぞの逸見さんみたいですけど、なかなか美味かったです。形は……要修行ですな。
焼き加減を確認するために竹串で穴を開けた際に大分肉汁を垂れ流してしまったのが反省点ということで。
次回はナイフを通したら黄金色のスープが溢れるようなハンバーグを目指すことにします。
チーズは匂いの強めのウォッシュチーズ、赤ワインと合います。
極楽って感じですな。地獄も極楽も己の脳の内にあるのだ……。

己の欲する質と量を備えた料理を求めると外食では金が幾らあっても足りないので、最後は自分で作る方が良いのかもしれませんね。酔える程度の葡萄酒、美味いチーズ、ハンバーグにマリネ、サラダを外食で全部やったら……早晩破産します。
金が腐るほどあれば別にどこのレストランやホテルでも構わないのですけど、明日をも知れぬ無産市民ですからね……。
美味い店を探すのも楽しいですけど、時間があるなら自分で作るのも楽しいです。


・安易と短絡

東京五輪ボランティア、必要なのは語学と… 素案が判明
http://www.asahi.com/articles/ASJ745GNCJ74UTQP01D.html

条件を満たした人が8万人も無料で集まるのでしょうか。
1日8時間も自由な労働者などそうそういないでしょうし、時間のある学生か老人向けですかね。
分かり易くローマ軍団で例えると15個軍団分の兵隊がタダ働きになる訳ですけど。
いや、分かり難いか。分かる人にだけ分かれば良い!施設やシンボルマークや口利き料にはじゃぶじゃぶと湯水の如く金を注ぐ割に、人間は安く調達するというのは……ボランティアだから元々そういうものなんですかね。

こういう削り易い所からコストを削って安く人間を使う、という傾向がはっきりとしたのは1994年の舞浜会議辺りでしょうか。
https://www.jri.co.jp/page.jsp?id=7744
五輪は公的な話ですけど、私企業も同様ですね。

確かに人件費は支出の多くを占めるのでそこを削れば、財務諸表は大いに良化して株主にアピールできる(企業なら)でしょうけど。消費者というのは労働者な訳で、無茶な雇用形態・待遇や低賃金の人が増えれば、当然の如く物を買う(買える)人が減るのでは。で、物が売れないとか、若者の○○離れ、とかいったテーマがまるで不思議な現象の様に新聞やニュースで踊る。私には自明な事の様に思うのですけど、そう単純なものではないのですかね。翌年に蒔く種まで喰ったら2年目に飢えるのは当然ですし、根を切ったら木が枯れるのは当然ではないのでしょうか。まるでゆっくりと自分の首を絞めているかの様に見えます。

論点が五輪から私企業と市場の話へずれてますね。
こういう見方も安易なのかもしれないし、元の記事もどれくらい事実に近いのかよく分からない。
分からぬことだらけですな。


・二輪は良いぞ。

http://dailynewsagency.com/2016/07/02/kawasaki-h2r-400-kmph-public-idl/
https://www.youtube.com/watch?v=BzWf-6UzQUA
http://jp.autoblog.com/2012/10/20/highly-modified-honda-cbr1000rr-hits-265-mph-at-bonneville/
リミッター解除した愛馬でどこか遠くへ行ってしまいたい……。
いや……交通ルールを守り安全に走りましょう。


・穢土は騒がしい

世界の各地で短絡的かつ暴力的な事件が起きて、騒々しいことこの上ないですね。
稀なる志と能力を持って外地に赴き、建設的・生産的活動に乗り出した立派な人達を、何一つ生み出しはしない者が殺めるというのは何とも不毛で残念な話です。しなくていい事、余計な事をして無駄な仕事と問題と損害と支出を増やす輩の何と多い事か。皆で塔や城を建てているのに土台を掘り崩し、事業を妨害し、危険に晒す輩というか……。で、それが毎週、毎月の様に世界中で発生していると。暗澹たる気持ちになりますけど、そう思わせるのがこういう行動に出る輩の主眼なのでしょう。

結構な教育を受けてそれなりに裕福で、そしてテロの実行犯となるというのはどういう仕組みなのでしょう。そういや日本にも前世紀にそういう人たち(高学歴から身を窶す)がいましたかね。赤軍だかオウムだか。勉強はできる(問題・情報・記号処理能力、記憶力は優れているのでしょう)けれど総体的に見てあまり頭がよろしい様には……というのは単純過ぎる見方か。上手く例えられませんが、御大層なCPUと十分なHDDは付いてるけどグラボとドライバが古いし、メモリが足りてないPCみたいな感じですか。
知識は備えているけれど酷く視野狭窄というか、懐疑の精神に欠けるというか。

腹が満たされるとその余力を何か楽しい事とか建設的な事に投じる人と、しょうもない事をして他者にまで損害を及ぼす人と現れるのでしょう。エネルギーを持て余してるのですかね。後者はえらい迷惑なのでヒスパニアの銀鉱かどこかの山奥で延々と穴を掘って埋める作業に従事して頂くとか(最後に墓穴にすると一石二鳥なのでは……)、キャプスタンhttps://en.wikipedia.org/wiki/Capstan_(nautical)か自転車みたいな発電装置で死ぬまでグルグルと発電してもらうとかそういう方向で世の人々のお役に立って頂くということで一つ……(危険思想)。

いつまでも他人事の様に言っていられるとは限らんのでしょうな。
何やら近くの国ももそもそと蠢いているようできな臭い。特に日本はエネルギーも食料も外地からの輸入に頼っているのですし、
どこぞの海峡や南西の海域を絞られると干戈を交えるまでもなくあっという間に干上がってしまうのでしょうし。
何とも面倒臭い。

属州ブリタンニアでも一騒動あったようで、さらばブリテン人よ、汝らの前途に幸あらんことを(ほんのりホノリウス感)。
やはりブリタンニア属州はローマの領域から零れ落ちる宿命にあるのだな……(EUと後期ローマを混同する5世紀脳)。
そしてカレドニアは残留の意向とかもう滅茶苦茶ですな。

この次の展開はアレですね、アングル、サクソン、ジュートの大群が上陸してブリテン諸島が戦乱の渦に!
いや、もう住んでるから……ノルマンニの出番か!(しつこい)今回の要因は何でしょう。移民増による支出増加、公共サービスの破綻、国内労働市場と経済の混乱という見方もあるそうですけど。

果たして本当にそれだけなのか。確かにEU域内の経済格差や文化の違いもあるだろうし、それを一纏めにしたら協調に対する揺り戻しというか騒動というか一悶着起こるよな、と(気圧差が風を巻き起こす様に)。ただ、内政の不備や身の回りの問題の原因を外に(あるいは外から来たものに)転嫁しているというのもあるのかもしれません。

内政への不満、移民、日本にも似た様な話や問題の萌芽はあるのだから他人事ではなさそうです。
有権者や労働者や移民を使い捨てのコマか単純に統計上の数字みたいに扱うと、いずれ痛い目を見るでしょうな。
さてどうなる事か。大過なく適当にやり過ごしたいものだなぁ(もはや隠すつもりすらない自己本位)。

やはり偉大なるローマの復活が望ましいのではないだろうか(原点回帰)。

選挙は自由飲酒主義を掲げる政党が無い時点で……。
それは置くとして、政策の財源とか経済について細かに示した勢力ってありましたかね……。
愚かな私が見落としてるだけなら結構な事なんですけどね。そうではないなら……備えよう。


・映画やら何やら

やっと塚本晋也監督の野火を見ました。
http://nobi-movie.com/
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8E%E7%81%AB_(%E5%B0%8F%E8%AA%AC)#2015.E5.B9.B4.E7.89.88

原作と印象が違うという批評もあるようですけど、良い映画だと思います。
出資者が集まらず自主製作映画となる、というのは……内容が内容なだけにそういうものなのですかね。
超有名監督だとか原作、あるいは娯楽大作的な作品でないと誰も金を出してはくれない、と。
確かに儲かる作品ではないでしょうけど……集団の文化的・知的成熟度としてはどうなのでしょうな。

レイテ戦の様に
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%86%E5%B3%B6%E3%81%AE%E6%88%A6%E3%81%84
負け戦なのにろくに降伏も出来ず、補給も壊滅、となればこうなりますな。生還率5%前後……?

戦闘となれば誰も彼も特に活躍する事も無く、砲火に晒されたら特段の意味も無くばたばたと死ぬ。ただただ、その瞬間の配置と砲撃や射撃の散布具合と運が生死を決する。その段階ではもはや勇敢であるとか体力や敏捷さに優れるとか判断力があるとかは大した意味を持たないのでしょう。その前段階で不用意な所を進まないとか遮蔽物を利用するとかはあるにしても、そういう判断や選択をする機会が常にあるとは限らない。

あるいは負傷し、戦闘で死ねなかったものは病や飢餓や怪我の容体悪化でじわじわ死ぬ。散華、玉砕、華々しい名誉の戦死というものの実態は大概そういうものだったのでしょう。そもそも戦地に着く事すら出来ず、一発も撃つ事無く、敵の姿を見る事すらなく輸送中に自分の身に何が起きたのかも分からぬまま船の蚕棚で水底に沈むという可能性も……。

弾薬や燃料はおろか、食べ物も医薬品も尽きれば、既に戦いがどうとかいう段階ですらなく、ただ生存の為の戦いとなり……。
フィクションの類ではしばしば賛美のテーマとなる戦友への思いやりとか協力精神といったものも瓦解する。その最終局面が、死体を食う、あるいは仲間を殺して食うという選択なのでしょう(その段階では仲間というか、もはや生存競争の相手であり、獲物という事になりますけど)。人肉を食ってしぶとく生き延びるか、そうはせず従容として死に、食われるか。どちらも人間らしいと言えば人間らしいか。最後は趣味の問題ですね(この世の全てを各人の趣味に帰結させる、とんでもない奴がここに!)。

戦争に参加すると最悪どういう目に遭うか、派手な戦争映画よりもこちらの方が参考になりそうです。
どう考えてもこういうのにつき合わされるのは御免ですな。接待ゴルフですら嫌がる奴が、国の命令で何の縁も無い外地で地獄を見るとか無理でしょう……国土や郷土の防衛というならまだしも。

視覚的な悲惨さを印象的に表現する為(実際はもっと滅茶苦茶だったでしょうけど)かゾンビというかスプラッタ映画じみた演出が多々あり、少しわざとらしい、作り物っぽいなというところもありましたけど、生身の人間が砲撃や銃撃(あれは7.62㎜ではなく12.7㎜?)を喰らったらそうなるよな、と。テリーヌかゼリー寄せを皿に盛って、真ん中で爆竹の類を炸裂させたらどうなるか。そりゃぐちゃぐちゃになりますよね。戦車とか戦艦とか戦闘機等々は、強力な性能やその機能美に惹かれますけど、それがカタログ通り機能したらどうなるか。砲爆撃や機銃掃射を受ける艦艇の甲板上はどの様な光景となるか、被弾した戦車の車内は、榴弾や重機関銃に捉えられた歩兵はどうなるか。ちょっと想像すれば誰でも分かりそうなものですけど、血が出て倒れて終わりという映画の方が世の大勢を占めているような。

確かに映画を見る度に旅客機の墜落現場みたいな光景ばかり見せられたら気が滅入りそうですけど。地獄の様な戦場というのはまさにそういうものが日常と化すのだ、と冷や水を浴びせる様な作品も必要でしょうな。侍や騎士の如く高潔な日本人像だとか(侍と騎士が高潔かは甚だ疑問ですけど)、勇敢な英霊が云々という“分かり易い物語”は未だ人気ですけど、こういう華々しくはない映画とか藤原 彰氏の「餓死(うえじに)した英霊たち」の様なものも重要ではないかと。イメージが先行して数値や統計とか実態の報告などが等閑ではまずいでしょうし。

恐ろしい事に現実は映画や本の様に、その瞬間の選択にそうそう幅がある訳でもなく、一時停止や早送りも出来ないし、嫌だからと言って参加するのを止める事も出来ない(手榴弾を抱えて吹っ飛べば全てを終わらせる事はできる……人生にリセットボタンは無いが電源ボタンはある)のですよね。

戦いが日常となるというのはつまりそういう事で。泣こうが喚こうが、苦痛も疲労も飢餓も状況が終わるまで延々と続く。退却して内地に帰るか、戦争が終わるまで……。下手なタイミングで投降すると気が立っている敵やゲリラにあっさり射殺されたり、脱走しても憎悪MAXの現地の人に捕まってゆっくりじわじわ殺して貰える可能性が……幸運にも生きて帰る事が出来ても、生涯その経験と記憶に苦しめられる可能性大という……祖父などはビルマで味わった十字砲火や悲惨な退却の悪夢に死ぬまで魘されていたようで。

登場する兵士達がそんなに飢餓状態に見えない点と(本当にやったら健康状態に支障が出るというか、死人が出るでしょうけど)、
背景音と登場人物の台詞の音量バランスのせいか聞き取りづらいシーンが多いのが残念でしたけど(疲れて朦朧としているからそういう風に喋るという演出は分かりますが)、そういう点を考慮しても一見の価値はあると思います。カップルにもお勧めの映画です!(カティンの森とジョニーは戦場へ行ったの三本立てでどうぞ!ご視聴は自己責任でお願いします)

帰ってきたヒトラー

日比谷で見てきましたけど、劇場でクスクス、ゲラゲラ笑ったり、聞こえる声で突っ込みいれている人が少なからずいたのが印象的でした。最近の映画館はそういうものなんですかね。笑い声が漏れ聞こえるくらいは良いですけど、あまり騒々しく喋るのはどうかと。

原作で訴えられていた事を映画の時間内でやるには、こういうスタイルにするというのがうまいやり方なのでしょう。
分かり易いし、登場人物の設定や話の筋の改編も含めて、上手に纏まっていたと思います。例の映画のパロディなども笑えましたし。

これくらいの社会・政治・人間風刺作品を日本でも大々的にやれるくらいにならんのかな、と思うのですが私が見落としているだけで実は結構あったりするのですかね。ハンナ・アーレントみたいな作品がもう少しあっても良いのでは。
何もかもに切り込んでいくような。あるいは志がある人が沢山いても予算がつかないか……。


杉原千畝
http://sugihara-chiune.jp/
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%89%E5%8E%9F%E5%8D%83%E7%95%9D
なかなかおもしろかったです。
ずっと東部にいた筈ですけど、劇中ではいわゆる東部戦線的な陰惨な光景や滅茶苦茶な破壊には遭遇してませんでした。
後方だからとかそういう事なのでしょうか。捕虜になったシーンも何だか爽やかな場所で楽しげに過ごしてるし。

満州の街並みや満鉄のあじあ号がチラッと登場するのも良かったです。なんというか改めて自分は人間の心情の動きとか物語の内容よりも光景とか雰囲気とか視覚的なものばかりに気を取られているのだなということに気づきました。
本当に大切なものは目に見えないと、サンテグジュペリも言っているというのに。
要は私は頭を使うのが得意ではないという事なのでしょう。


・進捗はどうですか?

進捗、ダメです。
イェルサレム攻防戦 下書き

戦争の悲惨さと不毛さを声高に述べておきながら描く絵がこれですからね。
こいつの頭の中はどうなってるんでしょうね。一体何を考えているのやら……何も考えてないに1デナリウス!
心が攻めたがってるんだ、よくわかりませんけど。

最後の戦いという事で盛大に描いておりますが、いつものあれですね。攻城戦らしい構図というとこんな感じでしょうか。破城槌で壁ドンとか投石機で優雅にノックとかそういうのとどちらが良いか迷いましたが、攻城塔で防壁上に突入という全国4,300万の血に飢えた攻城戦大好きっ子の願望を満たすべく描いております。

重量物の荷重を受けてゴロゴロと鈍い音を立てて転がる車輪、聳え立つ攻城塔、覚悟を決め黙々と梯子や階段を上る兵士たち、可燃物を投げつけられて燃え盛る攻城兵器、目に染みる煙、熱湯や油を浴びて絶叫する戦士達、バリスタや弓が攻城塔の壁に大穴を開けて外から光が差し込み、目を眇めると耳を聾する号令が……。
ジャラジャラと音を立てて鎖が引きずり出され、突入用の渡り板が前方に倒れこみ、防壁上の敵と視線が交錯する……そこをめがけて投石や矢が次々と飛び込んで地獄の様な戦いの本番が始まると……。

大体そんな絵です。2週間と経たずに戦争色塗りは終わる!クリスマスには故郷に帰れるんだ!
また作画班が暴走してるので彩色班が死ぬことでしょう。
完成したらまたお会いしましょう。

今回はこの辺で。
ローマと軍団に無敵のマルスと全能なるユピテルの助力あれ!
軍団兵履歴

Legionarius

Author:Legionarius
主に世界史・戦史(東西問わず)の絵を描いております。

形式:Legionarius
状態:製造年月日から30年以上経過
使用燃料:Laphroaig,Bowmore,
Ballantine(12年が好ましいが財布が薄いのでfinest)
エンジン形式:惰性型酒冷4ストロークバルブ108気筒
始動形式:諦念あるいは深い溜息
搭乗機:CBR600RR07白→CBR1000RR2012に機種転換(乗り手に過ぎる良い機体ですがハイオクは財政が……)

音楽:(Bill Evans, Miles Davis, Dvořák, Linkin Park, Rammstein, Killswitch Engage, Enigma外)気に入れば何でも。

書物:ノンフィクション、歴史(ローマ史、古代ギリシャ,WW2外)、SF(ホーガン、ハインライン外)、最近はOsprey社の本ばかり。主にマクブライド先生のやつばかり。

漫画:(大陸軍は世界最強とかアララララーイとか)雑食。

ゲーム:ROME TOTAL WAR、MEDIEVAL TOTAL WAR
     CALL OF DUTY、S.T.A.L.K.E.R、SILENT HUNTER外

好きな陛下:Marcus Aurelius Antoninus、Flavius Claudius Julianus
好きな甲冑:ロリカ・セグメンタータ
好きなヴァンツァー:フロスト
好きなマクナブ:受領通知!!、カチカチ、カチカチ、続刊はいつですか。
以下、好きなギボン、サトクリフ、パウルカレル、スティーブンハンター、フォーサイス、ルカレ、エルロイなどと八万行に渡って続くので割愛。

辺境報告
往復書簡
オスティア港
記録抹殺刑を免れしもの
軍団基地施設案内
忠誠宣誓をした軍団兵の人数
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