生まれを問うことなかれ、行いを問え。


生まれを問うことなかれ、行いを問え。
火は実にあらゆる薪から生ずる。
卑しい家に生まれた人でも賢者として、
道心堅固であり、恥を知ってつつしむならば、
高貴の人となる。
――釈迦

他の作と不作を見るなかれ。己の作と不作のみを見よ。
――釈迦

頭髪が白くなったからとて「長老」なのではない。ただ年をとっただけならば「空しく老いぼれた人」と言われる。
誠あり、徳あり、慈しみがあって、傷わず、つつしみあり、みずからととのえ、汚れを除き、気をつけている人こそ「長老」と呼ばれる――法句経 第19章 260-261


巡り巡って釈迦に戻る。
徒に馬齢を重ねていると何とも耳に痛い。


戦史脳なので右翼とか左翼という文字列を見ると、例えそれが政治的傾向や派閥について書かれていても頭の中に数多の会戦の布陣図が蘇り、轟音と共に突き進む騎兵隊とか、包囲されて崩壊寸前の歩兵戦列などが思い浮かぶので困ります。テレビのニュースとか新聞から離れてそういう本ばかり読んでいるからか。

そんな事よりも予算作成とか休日出張とか残業とか……かゆい……うま……。
うまかっ です。

―――日記はここで終わっている。―――


コメント欄に詐欺っぽい書き込みがあったので、すぐ検索しちゃうマンの習性として検索。

只今、私初体験中(笑)
こうやってコメントするの初めてなんです


約184,000件也。
もっと何というかこう、技巧を凝らしてあると嬉しい。
出会わない系男子の私を奮起させる様な文体で(齢30を超えて男子とか女子とか書くと大層アレな感じですな。語意は間違ってないのかもしれませんけど)。しっとりと、そこはかとなく知性が漂う様な文が好みなのです、自分には書けないので。人は何時だって己に無いものを求める(早まった一般化)。
顔文字が多用されている時点で読む気力がウボァーって……(´Д`)。

などと意味の分からない趣味丸出しの駄目出しはこの辺にしておこう。
こういうのはむしろ阿呆っぽい文体である方が色々残念な人をフィルターにかけて、ほいほい抽出出来るので効率的に搾取・詐取する事が出来るのですよね、確か。世の中、上手い具合に出来ているものだなぁ。

出会うといえば、随分前からMoff Taka氏ともしばしば話していたのですが、戦史・歴史・ゲーム・漫画趣味者(範囲広すぎか)やら現代を生きるローマ人やらで集って肉や魚を喰らったり、酒を呑んだり、バッコス神を讃えたり、葉巻吸ったりする会を開くのも面白そうだな、と。乾杯の挨拶は“元老院議員ならびにローマ市民諸君!そして軍団兵諸君!”で始まる。
いや老若男女、貴族も奴隷も酒飲みも下戸も問わずですが。

だけれど、別に自分は史学専攻でも無いし、専攻の法学すらもヒュプノスとかソムヌスに誘われてしまってたので、いまいち覚えていないのですよね。そういうアカデミックじゃない奴が主催するというのもどうなのか。もっと統率力のある指揮官が望ましいところですな。

pixivでコメントを下さる方やマイピクの方やらにじわじわお声掛けしてみるのも楽しげではある。とはいえ、古代ローマに関する専門的な知識や学会の動向とか、特にそういう引き出しや人脈は無いので、ただ趣味者が集うだけの会です。そもそも酩酊揮発脳の私にそういう学術的なものを望む人はいないでしょうが。

もし、そういう集いを催すなら顔を出してやっても良いぜとか、Legionariusの間抜け面を拝んでやろうじゃないか、という方がいらっしゃればコメント欄やらpixivのメッセージやらでご連絡下さい。いつやるかは分かりませんが、そのうちやるかもしれません。予備調査の結果、希望者がいればですが。特にいなければ一人で酒を飲みながらお絵描きをします(何だ、いつも通りじゃないか)。

会場は私が地元で楽だからという完全無欠にして揺ぎ無き理由で東京です。
有無を言わさぬ専制君主ぶり、当ページはドミナートゥスだったのか!自由飲酒主義体制とは一体……。
何たら民主主義人民共和国とかいう国もある事だし名と実態が合致しなくても良い筈!筈……。


・あちこちへ行く

連休は概ね酒飲んで斃れてました。
1日だけ二輪で箱根へ。帰った後にニュース見たら噴火がどうこうとか……。
情報収集は大事ですね。相変わらず日頃の行いが良すぎて霧で何も見えないという。
芦ノ湖スカイライン駐車場
ターンパイクの登りは晴れてて楽しかったですけど、芦ノ湖スカイラインと箱根スカイラインは視界不良だし、寒いし、で我ながら何の修行をしているんだと。

ここだけはいつも晴れてて景色は良いし、気持ちの良い道です。道中に東を振り返ると息を飲むような光景が。私はこんな度胸も技量も無いのでもっとのんびり走ってますが。https://www.youtube.com/watch?v=oqkpYi5jIpk

出張で広島を攻める。
どこかのお山を見下ろす。飛行機に乗ると酒を飲みたくなる。いや、常に飲みたいですけど(2秒で前言撤回、病気か?)。
久しぶりの飛行機

で、何故か呉の例の博物館へ。いや、私が訪問を熱望したわけじゃないのです。本来なら自由と孤独を愛でる筈の休日でしたし。お客様がどうしてもと仰るので同行・案内人として職務を忠実に遂行したまでなんですよ。
大和01
大和02
決して、うひょー大和の1/10模型だ、すげーでけー、とか小学生みたいにはしゃいでないですし、零戦六二型とか金剛のボイラーを眺めて悦に入ったりはしてないんですよ。回天とか海龍もありました。

所狭しと実物や文書資料や模型が展示されているのですが、都度艦これのイメージが脳裏をかすめた為、その影響大なるを痛感、良くも悪くも。叢雲の改二は良いと思いますよ。色々と良いと思いますよ。素晴らしいと思う。

となりの海自史料館は浮遊機雷とか係維機雷とか沈底機雷の区別など日常生活ですぐに役立つ情報が沢山学べるので良いですよ。あと潜水艦あきしおの中に入れます。
あきしお01
潜水艦乗りのOBらしき解説係の人が付近にいて色々教えてくれるのでお勧めです。

映画Uボートを愛している自分としては潜水艦は大好物なのでありますが、乗りたくないなぁと改めて思いました。
選び抜かれた人々が乗るのでしょうから、そもそも乗りたいと思っても私には無理でしょうが。
あきしお廊下
あきしお寝床
あきしお操舵室

何しろ狭い。通路も便所も寝床も狭い。自分の身長と肩幅では生活に支障が出そう。
騒音を立ててはいけないので、当直が終わっても飯を食った後はじっとしていないといけない。結果的に運動不足になるので太るのだとか。狭いと言えば戦車なんかも自分は駄目そうだな……。

呉駅にて
こういうデザインの電車の方が最近都内に走ってるのよりは好きです。

代休出るのだろうか……。


・漫画やら何やら

ヒナまつり

何だか久しぶりにギャグ漫画の類を。
読んでいて一人でフフッと笑いを耐えられぬ時があります。
独特の絵柄、表情豊かなシーンと無表情の緩急、間の抜けたやりとりなどが実に笑える。
8巻もこんな雰囲気を維持できるのが凄いな、と。
くたびれている人、笑いたい人におすすめです。

乙女戦争4巻

フス戦争の漫画。欧州の攻城戦について生々しく描かれております。
飢餓状態の描写が良いですね。
毎話酷い目に遭うヒロインですが、あらん限りの修羅場を越えて逞しくなっている様な。


・歴史と個人について取り留めも無く


パウル・カレルの記した二次大戦の戦記諸作、“彼らは来た”とか“砂漠のキツネ”“焦土作戦”“バルバロッサ作戦”などを読んだのは中学から高校に通っていた辺りで、小学生辺りから既に顕著だった戦史への偏愛に甚大なる影響を与え、順調に戦史脳を育むに寄与したのであります。奴は私を冥府魔道に引き摺り込んだ重要戦犯の一人なのであります。またすぐ人のせいにする……。“捕虜”を読んだのは働く様になってからだったと記憶しておりますが。

で、氏の本はドイツ軍を中心に描かれている訳ですが、分厚く長いけれど様々なエピソードと情景が活き活きと描写され、
そういうものに多少なりとも興味のある者ならば惹かれざるを得ない魅力を持っているのであります。面白い。

とはいえ人間が書いたものなので当然偏見や印象操作や誤りがある訳で、それに加えて彼の経歴からして著述に一定の傾向が強く現れるのは不思議でもなんでもないと思うのであります。親衛隊で中佐でしたかね。

例えば国防軍関係者も戦後、その延命を図る為に存在意義を証明し(組織の正式な解体命令は1946年?)、英米に売り込む為に“神話”(殊更優秀だったとか、戦争犯罪に関与したのはSSだけだったとかの類)を利用したでしょうし。もっとも西側陣営もそんな意図は当然見抜いていて、冷戦構造の必要性から相互に利用しあったと理解した方が良いのかな、と。
欧州において協力的な戦力が欲しかったでしょうし。大小の瑕疵については戦略目標達成(東側に対峙する為の戦力の獲得?)の為に目を瞑ったのでしょう。

リデルハートがドイツの将軍達にインタビューした結果であるところのThe Other Side of the Hill. Germany's Generals. Their Rise and Fall, with their own Account of Military Events 1939-1945
が1948年のものである事を鑑みれば何があったか(どういう取引が為されたか)窺い知れそうですね。原書房版の題名は“ナチス・ドイツ軍の内幕”改題版“ヒトラーと国防軍”ですが。マンシュタインの“失われた勝利”は1955年だそうですが、そういう時代の流れを受けてのものでもあるのでしょうか。ヒンメロート覚書が1950年、ドイツ再軍備・連邦軍の誕生が1955年、さて……。

国家規模で見ても最近では“帰ってきたヒトラー”という本が読者に突きつけた様に、責任の転嫁や印象・情報操作はあらゆる階層と規模で起こるのだから(国民は無辜で、全て指導者と党が諸悪を引き起こしたという様な類の。日本だと軍部だとかか、国威発揚と戦勝に湧き、宣伝・報道に浮かれ踊ったのは誰であったか)。

書物に著者の意図や嘘が滲むのは当たり前の事で、特に不思議な事ではないと思うのです。
それが当事者の生きた時代についての著述であり、さらに戦時ともなれば、尚更ではないかと。
フィクションの正義の味方の様に生きていくのは難しいでしょうし、全てをありのまま語って生きるのも難しいでしょう。

最大の問題は客観的に観察する事の出来る筈の第三者と言う特権的立場にありながら疑問を抱かず、考えないで鵜呑みにする事でしょう(私がよくやる様に)。あるいは一方から書かれたものばかり読んで染まる(私がよくやる様に)とか。
そういう意味でも未だ彼の書籍には戦勝国の書籍ではなく、敗者とか反対の側から書かれた書物という一定の価値があるのでは。未だにゲームやら映画やらでバタバタと標的の様に薙ぎ倒される事の多い枢軸国の兵士の具体的な人間像に光を当てたというか(数十年前に)。冷戦期だとそれがソ連に変わるのでしょうけど。

一個の人間の性質を一種類だと思い込むから誤解や不可思議さが生まれるのであって、端から人間は流動的で掴みどころが無く様々な貌を持ち、各条件・局面においてその多面体の一側面を見せているに過ぎぬのだと思えば、特段驚くべきことはない様に思うのです。月が満ち欠けする様に。例えば何かの事件が起こり、彼はこんな事をする様な人ではなかったとか、良い人だと思っていたのに裏切られた、というのは観察・分析の齟齬、イメージの押し付けによる所が少なくないのでは。

冷酷な政治指導者がときに家庭や子供に対して人間味あふれる振る舞いをしたり、道徳や哲学や教育を説く者の私生活が退廃的で破滅していたとしても、別に矛盾している訳ではないだろうし、ただ様々な顔を持った人間であったというだけの話なのでは。どれが本物だとか真実の顔だとかいう訳でもなく全て合わせてその人なのでしょう。

つまり、私の日記の内容が四分五裂・矛盾・散漫に満ち満ちていても、何ら気にする事は無いのです。健康と平和とを賛美した5秒後にウィスキーを投与し、葉巻を吸い、Total WarのATTILAで蛮族共を駆逐し始めても仕方のない話なのです。
人間だもの(うわ……ここでそれか)。美辞麗句を気安く用いる者、都合の良い言葉を恣意的に連ねる者を容易に信じてはならない。世は不条理と矛盾から成った一種の奇跡なのである、況や人間をや。また適当なことを……。
特にLegionariusなる不埒者の書き散らしている事には常に疑いの目を以て当たらねばならない。


・古代ローマ式絶対領域


古代ローマカラテも良いですけど、古代ローマ式絶対領域も良いですよね(さもそういう言葉が人口に膾炙しているかの様に)。
第XXXX軍団百人隊長

流行りに乗る。遅い……。2,000年前の武装を描いている時点で遅いも早いもないか。
弱みがどうたらこうたら

女性の絵を描くとか抜かしておきながらこの有様ですよ。
当ページの傾向をご存じの方は、ああまたか、くらいに思われるでしょうけれど。

アレである、我が軍団とていつまでも時勢を無視し、むさ苦しき在り様を世に披露している訳にもいかぬのである。
余は知っているのである。募兵ポスターに女人を載せると志願兵が増えるのである。
どこぞの極東の属州でそんな事をしているという話を聞いたのである。
すぐ真似しちゃうとかミーハーとか断じてそういう事ではないのである。

相変わらず訳が分かりませんが、女性に百人隊長の装備を着けてもらうという試みです。
そうしたらアレですよ、トゥニカの裾と脛当ての間に皆大好き絶対領域が顕現するじゃありませんか。
これで志願者が殺到し、定員割れを起こしている軍団にも気合が入るというものですよ。

いや、後ろに控えている人相の悪い老人とやたら屈強な軍団兵から不穏な気配が感じられますが。
うっかり志願などしようものなら地獄の様な生活が……。旦那、本気であんな広告を信じてしまったんですかい……みたいな。

漫画やらゲームの類ですといわゆる“女騎士”とか何だとかが普通に登場しますが“世界各国女傑列伝”とか“戦争は女の顔をしていない”などを見る限り大抵どこの文化圏でも女性戦闘員の採用は例外的事件であり、特殊な条件下において行われていたようです。でもスキタイ人とかは別か。いずれにせよ多くの民族や国家では男性が根こそぎ動員されていよいよ人がいない、という様なことでも無い限り稀でした。最近はそういう条件下以外でも職業や兵役として普通にありますが。

で、古代ローマでそういう事を考えるならいつだろうか、などと思っていたのですが、やはり大敗を喫した後ですかね。歴史の狭間に無理やりねじ込むならカンナエとかトイトブルク、ハドリアノポリスあたりか。突然失われた軍団を急速に補填しなければならない時。四皇帝の年とかセウェルス帝の時やら内戦時も貴重な戦力が失われているか。

という具合で酩酊に任せて女性百人隊長と老兵と元剣奴の兵士などという異色の三人組を描いております。
前述の通り、古代ローマ式絶対領域が描きたかった、というのもあるのですけど(冗談じゃなかったのかよ)
紀元9年のトイトブルクの敗北から紀元19年頃までのローマ軍の装備を確認しておきたいと思いまして。
ゲルマニクス・ユリウス・カエサルが活躍した時代の軍団を想像しておりました。

さて鎧ですが、トイトブルクの敗北から数年後をイメージしたので、カルクリーゼで発見された胸のプレートと蝶番から(それ以外の部品は見つかってましたっけ)セグメンタタを一人に着せました。どちらかと言えばCorbridgeよりの形状?
http://www.larp.com/legioxx/kalklor.html
ROMAN MILITARY EQUIPMENT FROM THE PUNIC WARS TO THE FALL OF ROMEの98ページにも同じスケッチが載ってますね。

あとはLorica Hamata、Lorica Plumata(Squamataに似てるけれど少し違う)などを
https://www.google.co.jp/search?q=Lorica+Plumata&hl=ja&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ei=wxJSVYy3FqLUmAWJ04AQ&ved=0CAgQ_AUoAQ&biw=1626&bih=1038

兜は2003年出版OspreyのRoman Legionary 58BC-AD69を参考にしつつ馴染みのImperial Galic(McBride師のトイトブルクのイラストがあるのだけれど、百人隊長の兜がImperial GalicのD型でした)。あとはアウグストゥス帝時代後期のCoolus E型あたりに無理やり鶏冠をくっつけました。
http://www.larp.com/legioxx/helmets.html
http://search.fenrir-inc.com/image/?hl=ja&safe=off&lr=all&channel=sleipnir_3_w&fmt=all&dimensions=all&sizeview=off&q=roman+coolus+E

古代ローマには原則として女性兵士はいなかった筈なので、こういう絵面は史実に基づいておりません。
女性剣闘士はいたそうですが。基本的には主流でなく、また批判的な評の文書が残されていたと記憶しております。ユウェナリスだったか。軍務は成人男性市民が担う誉れであって、女性が関与する事ではないという根強い伝統と慣習があったのでしょう。

で、今回何故1世紀初頭の軍団を描くに至ったかと申しますと……。そういう状況下でこういう軍団を無理やり捏造するなら、一体どういう理由をでっち上げればいいかと思案していたからなのですが。やはり大敗による人材の枯渇かな、などと前述の通りありがちな発想に帰着し……。トイトブルクの敗北後、老いたるアウグストゥスが苦渋の選択をして仕方なく編制した幻の軍団、第XXXX軍団マルス・ウルトルをここに捏造するに至ったのであります。のであります、て何を言ってるのでしょうね、この人は。困った人ですなぁ。

歴史的敗戦により夫を失った寡婦、恋人の復讐を誓った娘達、自由を欲する剣闘士、そしてとうに退役した筈の老兵達、
そういう人々を寄せ集めた戦時急造軍団という事で。

第XXXX軍団発足の経緯とは、その栄光と活躍の軌跡、そして幻の軍団と呼ばれ、忘れ去られるに至った軍団の悲劇的な歴史とは!“ローマ軍の物語 番外編② 幻の軍団”はIRBC系列にて近日中に放映予定!
当番組は人類の豊かな暮らしを誕生から滅亡まで生暖かく見守る、Legatusグループの提供でお送り致します。


実際は普通に頑張って人をかき集めて戦力を補充したのでしょうけど、第何軍団が喪失した三個軍団に充てられたのかよく分かりません。どこかに書いてあるのでしょうか。調べよう、そうしよう。


今回はこの辺で。
ローマと軍団に無敵のマルスと全能なるユピテルの助力あれ!
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あれかこれがありさえすれば、幸せになれるだろう


あれかこれがありさえすれば、幸せになれるだろうと信じることによって、
われわれは、不幸の原因が不完全で汚れた自己にあることを悟らずに済むようになる。
だから、過度の欲望は、自分が無価値であるという意識を抑えるための一手段なのである。
――エリック・ホッファー「情熱的な精神状態」


セネカもキケロもショーペンハウアーもエリック・ホッファーも同じ様な事を示唆している……のか?

己れ自身に全面的に頼り、己れ自身のうちにすべてを所有する者が幸福にあらざるなどはありえず。
――キケロ 「哲学談義」


身の内をこそ富ませよ、外部に多くを求めすぎるな、と。
無論、酒は美味いし、巡る季節を愛でるのは楽しいし、善き人と出会うのは喜びなのでありますが。
あまりにも外の“モノ”に依存し過ぎると永遠に振り回され続け、平穏や幸福など訪れないのではないか、ということですかね。つまり、一人焼肉をしようが何をしようが執行者の精神が充足していれば良いのですよ。そういう話なの?

アレな、一人で入店するといつもカップルシートに通されるのな。別に良いですけど。
焼肉

時間があったので仕事のついでに例の城へ。驚きの白さ!
人が多すぎる。城を見に行ったのか、人を見に行ったのか……。
姫路城

同じ城でも場所によって石の質や積み方が全然違うのです。こんなのをよじ登らされて、上から石やら鉄砲やらで狙われるのだから勘弁して欲しいですよね。無理ゲーというか何というか……平和な時代で良かったですね。
石垣02
石垣01

尾道。プライベートで行きたいのだけれど……。綺麗で静か、僅かに国と地方の衰えの翳り。
旅がしたい、時間を気にせず、二輪で放浪したい。
尾道01
尾道02


時代や環境を超越した一致、何とも面白い。あるいは私が同じ様な傾向のものばかり見ているから認知バイアスの一種、確証バイアスの類を引き起こしているか。どちらにせよ興味深い。

自分の酒の消費量を鑑みるにそうそう高いものは買えないように、葉巻もハバナ・シガーばかり吸っている訳にもいかないので、この頃はほどほどのお値段のそれなりに美味いやつがないものかと探しているのですが、フィリピンのタバカレラなどもなかなか宜しいようで。

暖かい季節なのでベランダで読書しながら飲酒しつつ葉巻を燻らせるのが最高なのであります。
あとBSで映画のヒートやってたので久しぶりに見ましたが、やはり好きな映画です。救いのない話だし、長いけど見入ってしまいます。銃器の扱いや見せ方も上手いなと。確かマクナブ氏がアドバイザーとして関与しているのです。
小説の和訳、出してくれないものか……。


・おい、水兵が足らんぞ。強制徴募隊、行って来い!!酒場で浮ついたクソッたれの陸者(おかもの)共を引っ張ってくるんだ。 つべこべ言う潮気の抜けたゴミ共には棍棒で英国海軍魂を注入してやれ。

歴史やら戦史やらを覗いたり弄んだりする趣味者としては常備軍や封建制の騎士、武士、傭兵や志願兵、徴兵制など
様々な様態の軍事組織や集団・制度が入れ替わり立ち代わり、あるいは同時に存在した事について多少は知っているけれど、現代の日本で徴兵をやるのは難しいのではないでしょうか。

いわゆる軍事趣味者の方が言う兵士の専門化や高度な技術習得の要請によって現実にそぐわないというのもあるのでしょうけど、それ以前にそんな金の余裕があるのでしょうか。戦時でもないのに債務がもりもり増加して、増税して金を回している国にそんな余裕はあるのか。

軍事組織は安全保障や災害派遣等の他には代え難い、目に見えにくい極めて重要な社会インフラやサービスを昼夜を分かたず“生産”しているのではありますが、いわゆる民間企業で言う所の製品や農産物の生産とか資源採掘だとか貿易による利益の確保だとかいった一般的な意味での“生産”はほとんど無い筈です。

一方で兵隊も飯を食うし、服は着るし、寝るとこはいるし、各種保障も手当も給料もいる(恐ろしい事にこれが抜け落ちてる人が多すぎる、タダだと思っている?)……資本主義の無慈悲な尖兵たる経理経由の営業担当社畜ソルジャーとしては金がない事にはどうにもならん様に思うのですが。元手がこれじゃ、この事業は回りませんよ的な。

しかし議員だとか企業の役員クラスの人間でも時折、軟弱な若者は軍隊に入れて鍛え直せば良いとか真面目な顔で言うのだから、存外世の中には私より頭がアレな人が少なくない様でほっとする様な、背筋が寒くなる様な……。
そのコストは誰がどうやって払うのか……そもそも軍事組織は幼稚園とか保育園じゃないんだから、そんなののおもりを任されてもいい迷惑なんじゃ……。お子様の躾は各ご家庭か専門機関でどうぞ、という……。何でも外注する時代だから平気でそういう事言うのですかね。単純に私の様に頭がアレで脊髄反射や酩酊状態で喋ってるのか。徴兵でも何でもいいけど君の財布から払ってくれたまへよ、と言うと一瞬で会話が終了するのでは。

しかしその論理で行くと金さえ産めば良いのかという事になり、労働に適した年齢だが無職である人を強制徴募して何らかの生産活動をさせるために働かせるという制度なら誕生し得るかもしれませんね。居所・職業選択の自由とか人権無視のディストピア小説みたいな事になりそうですけど、民主主義国家でそういう事を実現するにはそういう風には見えない様にするのが鍵でしょう。

パッケージ上は“みんなのしあわせの為にあなたの力を活かそう!”みたいな美辞麗句で飾り立て、形式上の志願制を装いつつ、その実態は間接的強迫と同調圧による徴募で強制労働みたいな。楽しい仲間達と一緒にラーゲリ、グラグキャンプで額に汗して夢を掴もう!応じないと税制や保険など社会保障において極めて不利になるとか、市民相互に監視牽制させて同調・協力しない奴は晒し上げになるとか、何というかこう二級市民的な扱いを受けるいやらしくもねちっこい制度をですね……。何か既視感あるなそれ……それもうやったぜっていう。

この巨大な経済機構と産業社会から逸脱しつつ、ちゃっかりその恩恵にぶら下がるという悪逆無比にして持続可能な無為徒食の無職ひきこもりを目指している私としては絶対に勘弁して欲しいですな、そういうのは。強制とかは駄目ですよ、良くないのです。自由をこそ奉ずるべきなのです。特に私の自由を重点的に尊重すると良いと思いますよ。

ベラルーシでは半年間無職で納税していない人に罰金を科すとかいう法が誕生したとかしないとか……。そもそも税を払えない人が罰金払えるのかという、とんちじみた疑問が生まれるのですが、代替労働を求められるとか?そんな事になったらあれですよ、山岳部に撤退して反労働・反生産を掲げて残虐極まりないゲリラ活動の開始ですよ。無関係の市民を巻き込む事を屁とも思わない、血も涙も無い地獄の無職革命戦士の誕生ですよ(革命が成っても誰一人統治しないし、戦わないし、何も生産しないのでマッハで滅びるという、この恐るべき自己矛盾集団)。

働かない為なら辺土に斃れ、骸を鳥獣に啄まれ、土塊と化す事も厭わぬのである!
しかも戦士達は死こそが屈従と労働からの最終的かつ完全な解放である事を知っているので、聖戦の最中に命を落とす事を微塵も恐れていないのです。で、“完全なる至高の無職派”と“埒があかないので多少は働く派”に分裂して血で血を洗う内部抗争が始まっちゃう訳ですよ。ありがちだなぁ。
何それ、普通に働いた方が楽そう。

何の話でしたっけ。

やはりある程度の軍資金が無いと、どうにもならんものはどうにもならんのではないですか(“帳簿の世界史”あたりを斜め読みしつつ、さも分かった様な顔で……帯に書かれた“権力とは財布を握っている事である”というのが良い)。
光栄の信長の野望とか三国志あたりをやってからご再考願いたいものです。歴史ゲーム好きの小学生でも気づくのでは……。すぐゲームの話に持っていくという手の施しようの無い業の深さよ。


・お絵かき

瞠目せよ、そして我が手のひらより零れ落ちるものを見よ、元老院議員諸君!
ダキアは滅ぼさねばならぬのだ、早急に!!
――Marcus Cornelius Legionarius
元老院にて右手に載せた金の粒の小山を高々と掲げたLegionarius。指の間からぽろぽろと零れ落ちるそれが色とりどりの大理石で敷き詰められた床を跳ねる様に目が釘付けの聴衆を恍惚とした表情で見つめながら。


悪い奴もいるものだなぁ。

容量制限で縮小してます。pixivの方は実寸。1920x1080→1280x1024
ローマ軍の物語15

てきとう
布陣図

以下pixivより

ローマ軍の物語 XV “マルスの息吹”

初陣は百人隊の2列目だった。1列目ではない事が心底嬉しかったが、俺の隊が全軍の形成する横陣の最前列でなければもっと良かった。

戦場で最初に耳にしたものは喚声だった。競技開催日の閑散としたローマ市内と満員の競馬場との対比を知る者なら、容易にそれを思い描く事が出来るだろう。遠くからでも戦車競走の観客みたいに空気をびりびりと震わせて吼え猛るダキア人の声が聞こえ、武器や盾を打ち鳴らして、激しく威嚇しているのが見えた。

対する俺達の戦列は規模の割にとても静かだった。時折号令や信号喇叭が聞こえるだけで無駄口を叩く者は一人もいなかった。恐るべき敵を前にして戦意喪失した訳ではない。むしろ長い待機命令で戦列は燃え上がりそうなほどに士気旺盛だった。皆の目はギラギラと輝き血に飢えていた。沈黙は軍団の揺ぎ無い自信と練度の証だ。示威による抑止は開戦までの話であって一度戦いが始まればローマの戦士が敵を脅す事はない。それを百人隊長ケリアリスはこう例えた“神官は生贄の牛を脅さない”。

勿論、集団とその構成員を同一視する事がほとんど無意味である様に、軍団が静かなる威容を誇る一方で俺の内心は子兎みたいにびくびくしていた。初めての戦いへの昂奮と義務感、それを上回る恐怖が大盛況の市場や祭りみたいに頭の中でせめぎ合っていた。戦場が闘技場や競馬場と違うのは、生死の境に身を置くのが俺達だという事だ。まったく見物人ほど気楽なものはない。観客席なら無様な戦いや死に方に鼻を穿りながら文句をつける事さえ出来るのだから。

戦列を巡り、声を嗄らす愛すべき俺達の親爺、大隊長の演説は勇気や戦意を盛り上げてくれるに違いないのだが、俺はまるで話に集中できず、ギリシア語の授業みたいにさっぱり頭に入ってこなかった。大して暑くもないのに眩暈がして、喉はカラカラ、掌はじっとりして何度裾で拭っても汗が噴き出した。しっかりとピルムを握ることが出来ないのではないかと不安になり、何度も何度も拭っては槍を握りなおした。兜の紐は緩んでいないか、グラディウスの柄は正しい位置にあるか気が狂ったみたいに手で触って確認した。そうしている間も頭の中は真っ白でふわふわと現実ではないかのように、目の前で進行しつつある事態を半ば認めたくないかのように揺らいでいた。紛れも無い現実だと認識しつつも夢を見ている様であり、頭がおかしくなりそうだった。いや既におかしくなっていたのだろう。

そんな状況だというのにケリアリスは冷静に敵との距離を測り、まるで酒場で看板娘の尻でも眺めている様に寛いで命令を待っていた。勿論、美人を見つけたら誰でもする様に真剣な表情ではあったが。百人隊長は“この店”の常連で、座る場所も頼む料理も決まっていて、
どう振舞えばいいか、何をしてはいけないかを良く知っていたのだ。対する俺は正反対で、あれほど訓練を積んだと言うのに”作法”を何もかも忘れたのではないかと不安だった。

その時、誰かが俺の右脇腹を肘で小突いた。右隣に目をやるとクイントゥスがお得意の隊長殿の顔真似で睨みつけてきた。俺は思わず吹き出してしまった。この信じられない馬鹿は緊張の極みにあった俺を笑わせてくれたのだろう。奴も怖くて堪らない筈だがビビッている所を見せたらあっという間に食い物にされるのが世の常だ。ローマと蛮族の関係もそうだし、街角や子供の遊び場でも同じだ。

思えば俺がローマでぬくぬく暮らしていられたのはどこかで誰かが俺の代わりに殺して殺されて、奪って奪われていたからなのだろう。そして俺が矢面に立つ順番が巡ってきたという訳だ。要は自分の手を汚すか、意図的にあるいは無自覚にそれを誰かに押し付けるかの違いに過ぎない。俺達がシチリアやアフリカやエジプトの小麦を鱈腹食えるのは誰かが手を汚したからに違いない。祖父はしばしば俺にどんな職業の奴にも敬意を払えと説いたが、つまりはそういう事なのだろう。何であれ、誰かが“それ”をやらなければならないのだから。

突如、全戦列に雷撃が走る様に喇叭手の信号が連鎖的に鳴り渡った。警戒と迎撃体勢を盛んに命じている。俺達は抜かりない隊長の指示で他の隊に先んじて密集し、盾を構えた。ほぼ同時におかしな鎌を持った連中、ダキア人が前進を開始した。距離が200パッススを切ると砲兵の連中が演習と同じ様に“商売”を始め、大型兵器が唸り始めた。頭上を馬鹿みたいに太い矢と石が飛んでいくのを見て、下手糞な奴が俺達の後頭部に当てない様に皆で祈った。お次は弓矢と投石だ。ダキア人も応射し始め、雨の様に矢が降り注ぎ、盾に当たったり誰かに突き刺さる嫌な音があちこちから聞こえた。どんなに不信心な奴もこの時だけは神々に祈る。何でも捧げるから助けてくれ、と。そして左腕に衝撃を受け、鏃が盾で止まった事を神々に感謝する。

どの部隊の軍旗も依然として直立したまま、前進を命じてはいなかった。軍団長達はダキア人を“旧友の様に優しく抱擁する”方針を採用したのだ。盾と盾の隙間から敵の戦列を覗くと連中はバタバタとなぎ倒されながらも全力で突撃を敢行し、喚声を上げ、信じられないほどの勇敢さで着実にこちらへ接近していた。ダキア人の髭や盾の模様、顔の区別がつくほどに、連中の足や腕の筋肉の躍動、憎悪と熱狂に輝くその瞳が見て取れるほど距離が狭まった時、最前列中央のケリアリスが盾を下し、いつも通り単純明快な訓示を垂れた。
“肝に銘じろ!!乾いた剣を鞘に収める腰抜けの穀潰しは後で俺が責任を持って殴り殺してやるからな!!”
皆は顔を見合わせ、低く残忍な笑い声が隊の沈黙を破った。それからケリアリスが槍を前方に掲げ、俺達は声を揃えて百人隊長に応えた。
“ユピテル、マルス、ローマに勝利を!!”

ケリアリスは口の端を歪め満足そうに頷き、そして命じた。近過ぎず、遠過ぎず、剣と槍を扱える分だけ散開するように。間髪入れずに投槍投擲用意の号令がかかり、俺達は一斉に構えた。投擲、渾身の力で槍を放る。無数の槍が宙を舞った。櫛の歯が欠ける様に先頭のダキア人が数人倒れたが、俺の槍が当たったかどうかなど確認する余裕はなかった。俺達は投擲で振り下ろした腕でそのままグラディウスの柄を握り、引き抜いた。

鈍い衝突音と共に殺戮の時が始まった。俺達それぞれがローマの城壁となり、槍とならなければならない。
勝敗の天秤がどちらに傾くかはまさに一人一人の働きに掛かっていた。
――つづく――次回、ローマ軍の物語、第16話”ハデスの報酬”ROMA AETERNA EST!!

2列目:ローマ軍は個人の武勇よりも戦列を連ね隊形を維持し組織的に戦う事を重視した。
吼え猛る:多くの軍勢は戦いの前に士気を上げ相手を威嚇し、恐怖させる為に喚声を上げた。対するローマ軍は沈黙を保ち静かに前進し、粛々と攻撃を開始したという説がある。
喇叭手:軍団の喇叭手は、指令を伝える為に様々な信号ラッパを吹いた。
おかしな鎌:ダキア人の伝統的な武器、ファルクス。ローマ軍は盾の無い右半身の負傷が増加した為、対策として腕や脚の防具を用意した。
砲兵:砲兵という兵科があったかは不明だが、ローマ軍はオナゲル(投石機)やバリスタ(大きな弩)などの大型投射兵器を運用した。軍団兵は武器と共に簡単な兵器の扱いの習熟も求められた。

以上

いつも法螺を吹いているので史実がどうこうというのは今更ではありますが、今回の絵はいつもより注意すべき点があります。トラヤヌス帝~ハドリアヌス帝時代のローマの状況と歴史をなぞりつつ、同時代のローマ軍の自分のイメージを再現してみたかったので大規模な平原の会戦みたいな絵を描いてしまいましたが、実際はサルミゼゲトゥサ及びそれを中心とした要塞群での攻防戦が主だったと考えたほうが良いかもしれません。

いや、私は悪くないのです!蛮族共が図書館を荒らしたのが悪い、全部暗黒時代のせいなのです。
などと己の不勉強を棚に上げつつ、もっと英語圏の文献や地元ルーマニアの資料を探せば詳細が充実する、のかなとは思います。こういう問題はトラヤヌス帝が戦後に記したダキア戦記が散逸していなければはっきりするのでしょうけど。

その辺を突っ込んでいくとそもそも開戦まで第Ⅵ軍団分遣隊(本隊はユダヤ属州に駐留していた、分遣隊は何年の時点でどこで発足されたか?)はどこにいて、どこからダキアに侵入したのかとか何だか色々怪しくなってきてしまいますが。
ナイッソス、ウィミナキウム、シンギドゥヌム?
あとは……攻城戦はバル・コクバの乱を描くときにでもやりましょう。重騎兵はパルティア戦争あたりで。

ダキア戦争についての概要
http://en.wikipedia.org/wiki/Trajan's_Dacian_Wars
http://en.wikipedia.org/wiki/Dacian_warfare
http://www.roman-emperors.org/assobd.htm#s-inx

サルミセゲトゥサの戦い
http://en.wikipedia.org/wiki/Battle_of_Sarmisegetusa

端々に現れるmountain fortress systemという言葉は色々想像してしまいます。
山岳部に築かれた複数の要塞、当初から連動して防衛にあたれる様に工夫された巧妙な配置や設計など……。
http://en.wikipedia.org/wiki/Dacian_Fortresses_of_the_Or%C4%83%C8%99tie_Mountains
オラシュチエ山脈のダキア人の要塞群、世界遺産だそうで。
ダキア人の都市、どんな感じだったのでしょうか、気になります。

流石に大きい絵を描いたので疲れました。
とても楽しかったですけど。
次は女性を描いてみようか。
大筋の傾向は変わらないのだけれど。


・時間と孤独、楽しみ、選択、諍い

ホモ・サピエンス、ネアンデルタール、そしてデニソワ人
http://www.1101.com/takahashi_denisova/2014-10-29.html
睡眠について
http://www.1101.com/suimin/takahashi/index.html
栄養の摂取と肥満、人体の設計など
http://www.1101.com/takahashi_michio/index.html

こういう話をする人は面白いと思うのです。違う世界を見ている人の話に耳を傾ける。実に痺れる。
見目麗しい人と過ごすのは楽しいですし、興奮しますが、脳を震わせてくれる人、何らかの痕跡を刻み付けてくれる人と出会うのはなかなか難しい。新しい知識や発見に触れ、あるいは既に蓄えてきた自分の頭の中のデータと照らし合わせたり、考え込んだり、己の無知さ加減や低能さに直面する。実に刺激的で良いのです。

当然ながら、凡夫たる私がそういう傑出した人物と出会ったり話したりする事は難しいので面白い話をする人に耳を傾けるには本を読むほかありません。いや、ネットなどもあるか。よって脳に刺激を加える読書や検索をする時間が私にとっては重要なのであります。

しかしながら、少なからぬ人々は何時間も居酒屋に屯し、あるいは電話やらメールやらLINEやらで何の発見も刺激も創造も建設も無い話を延々としているのです。例えばそこにいない者の悪口や、誰それの経歴や地位の優劣、ユーモアの欠けた下ネタ、そして何度も聞いた昔話に拘泥している。勝手にそうしているだけなら自由ですが、そこに人を誘うのです。で、応じなければ付き合いが悪いという事になると。

いや、私が他者に悪しき者と評価されるかどうかは、どうでも良いと言えば良いのです。人間同士の主観や感覚が隔絶している以上、現時点で相互が完全な理解に到る事は技術的に不可能で、最終的に判断を下すのは自分以外にいないのですから。そもそも私はいまだ自分の事すらよく分かりませんが。

互いに互いの実体と思われるものをそれぞれの脳裏に勝手に思い描いて、より近いと思われるイメージを抱く事は出来るけれど完全な答え合わせは不可能でしょう。自由飲酒主義者は生物や人間の構造上避け得ぬ、絶望的かつ本質的な孤独と断絶を理解し、甘受し、時として立ち現れる一定の理解と共感に歓喜し、そして己の力とするのです(適当)。
ただ“何故なのか”という疑問だけは尽きないのです。

一体何が彼らをそうさせるのか、と。しょうもない愚痴や戯言なら私の様に日記やチラシの裏に書けば良いのに何故わざわざ集まってそんな事ばかりに時間を費やしているのか。何の為に互いの空虚さを殊更に披露しあっているのか。

実際に存在し、存続している以上そうした文化、コピーされてパッケージに入ったいかにもなミームを延々と弄び、喧々囂々貪り合うのにも何らかの理由や目的や必要性がある筈だと思うのです。
で、結局のところ皆寂しいのではないか、というありがちで何の面白味も無い結論に至ったのですがどうなんでしょう。

孤独を埋める為に共感や承認、一体感を得る事を目的として集い、話をするけれど、誰も彼もが何かを研究し、特別な経験や行動に身を投じている訳では無いので、畢竟その話題や内容は身辺の話(表現によっては楽しい、読ませるレポートみたいな語り)や、共犯意識によって安易に味方を作る事の出来る陰口などに終始する、とか。

と、勝手に考えた訳ですが、反面そういう場の雰囲気を自然体で楽しめず、ボンベの酸素が減っていく様に、砂時計の砂が零れ落ちていくのをじっと見ている様に失われていく時間への喪失感や焦燥に駆られる自分こそ一体何なのであろうか。おそらく趣味や傾向の合う人間、あるいは何かに打ち込んでいる人間にしか強い関心を持てないという自身の偏狭さというのが一つ。そして結論を急ぎ、目的や結果を求める傾向や自身の自由な行動時間を何よりも重視する性格が、ゆるりと雰囲気や状況を楽しみ、他者と交わる何気ない喜びを感じる心の余裕を失わせているのでしょう。

自分にも大きな否がある事は認めるに吝かではないけれど、何とも不毛な話題ややりとり、またはいい年をした大人達の闘争を見ていると(建設的議論・討論は結構だと思いますが)そんな事に時間とエネルギーを使うくらいならスポーツのクラブに入るとか、楽器を演奏したり、絵を描いたり、読書して意見を交換するとか(漫画や映画とか何でもいいですが)、趣味に没入するとかいった方がよほど充実感や仲間との一体感や共感を得る事が出来るのではないかと思うのです。

私はもっと楽しい事をする時間を増加させたいのだけれど、何故人々はそこからわざわざ遠ざかるのか、という話です。
つまらぬ事で腹を立て、感情を波立たせ、声を荒げるのは何故なのか。どうにも最近は怒りを感じるよりも懐疑が先立ち、そして煩わしさを感じる傾向が強い様で、人々があまりにも容易く感情を露にしたり、いがみ合うのが理解できなくなってきているようです。

何か不快な事があっても激昂するよりも先に原因への疑問と、最速かつ最善の解決策の探求、問題を惹き起こす者とこれ以上関与する事の不毛さの認識と面倒くささが上回り、圧倒的な諦念に脳裏が支配されるような。体力の衰えに過ぎないか。

突き詰めれば、遺伝子が淘汰の結果として人体に刻んだプログラムのコードとその出力の在り様が入力条件で変転するだけの話で、脳や神経を駆け巡る電気信号や分泌物の作用に刻一刻ふらふらと“感情”だとか“こころ”だとか名づけられたものを揺さぶられているに過ぎぬのでしょうけど。あとは……ミームか。

そうした脳や神経内の火花や化学反応を、もっと静かに穏やかに冷静に楽しげに受け止めることはできぬのだろうかと。
いや、即物的な快楽を貪っている、あるいは暴行や拷問を喰らっているとかならまた別でしょうけど。

自分が面白いと思う事と、身の回りの人々のそれとが絶望的なまでに傾向が異なっているのだとしたら残念な事ですが。
随時、本人らに直接疑問を投げかけた方が答えは早く得られそうですけど、確実に面倒臭い事になりそう。

他者への共感や隔絶について知りたいのなら、どうすれば良いか。
対話か……でも自分は興味深いと思った人間との対話や問いを除けば、もはや勝手に読んだり調べたりしている方が楽しいのです。例えばミラーニューロンとかクオリアについて。

そうして己の内なる毒々しい世界を際限なく拡大し、脳内の書庫を増築してそこに埋没している方が愉快なのです。
だから、そんな事ばかりしているから社会性やらコミュニケーション能力やらがみるみるうちに減衰していく訳ですよ。
皆様はこうならない様に気をつけて下さい。

最高の学問とは、世間という厖大な書物から学ぶことである。
――ルネ・デカルト


とデカルト先生も仰っているし、他の誰かも“書を捨てよ”とか言ってましたっけ。
とはいえ野に出でるにしても少しくらいは選ぶ権利が欲しい。

しかし我ながらドーキンスの類に染まりすぎている気がしないでもない。
イーガンなどの影響も大きいのか。何とも単純で流され易い自我よ……。

でも記録をつけていると、あとで読み返した時に自分を実験台にした観察記録を見るようでなかなか面白いですね。
馬鹿げていて死にたくなるほど赤面するような内容であってもサンプルには違いない。
だから阿呆な文章も稚拙な絵も削除せずに残しているのです。
醜態の記録がなければ反省と改善も無いのでは。


・ゲーム

STARWARS来た。
http://www.4gamer.net/games/298/G029885/20150418005/


・全てを得んと欲する者は全てを失う。

ATTILAをゆっくりやってますが、西ローマがブリテン島から撤退した理由が身に沁みて分かります。
ライン川とドナウ川を越えて滅茶苦茶に攻め込まれている状態で島嶼部にまで戦力を回す余裕はありません。
汚職や不正で金も無いし。

ゲームとしては逆に大陸から引き揚げてブリテン島から再起を図るという大戦略も面白いかもしれませんが、ローマ人的にそれは負けなのではないかという大ローマ主義(何それ!)が我が心を衝き動かすので断固として大陸から退くつもりはないのであります。

余はラウェンナやロンディニウムに退くよりも、市民の防壁として戦い、レヌスの岸辺を枕に草生す骸を晒す事を選ぼう。
蛮族に死を、ローマに栄光を!


という訳で斜陽の西ローマ軍司令官、マギステル・ウトリウスクァエ・ミリタエたるLegionariusとして今にも崩壊しそうな
帝国を防衛しておりますが、酷いっすねこれは。

サクソン人が上陸してライン川沿いが荒廃……ギャアアア……。
荒廃

エボラクムなどブリトン、ピクト、カレドニア、その他ゲルマン人部族数種に包囲略奪され阿鼻叫喚。
エボラクム陥落

救出不能。5世紀初頭にローマが撤退した理由がよく分かる。
我ニ余剰戦力無シ、増援ハ不可能ナリ。現有戦力ヲ以テ死守セヨ!

国境などあってなきが如し、蛮族は浸透しまくりで南部の属州もボロボロ。
兵隊はそれなりに強いですが、とにかく数で負けているので押されまくりです。
各地にばらばらに散っている軍団を集め、戦力を集中させ、侵入者や反乱軍を潰しております。
とにかく素早く移動・合流する事が肝要です。
必然的に機動野戦軍ことコミタテンセス的なものにならざるを得ない。
西ローマ軍01
西ローマ軍03
西ローマ軍02
西ローマ軍04

地獄だな……。
西ローマ軍05

全土に存在する軍団の数と戦力の総和と蛮族の軍勢の総和では絶対的に勝る事は出来ないので
必要な場所にたとえ最大瞬間風速的なものであれ、必要な戦力を集結させられる様にせねば
なりません。そうやって片っ端から部族を潰していくしかない、のかな。

北方全軍団の集結、壮観。
分進合撃01
分進合撃02
分進合撃03


おかげで北方の属州や南方へ向かう街道が肉挽器みたいに死屍累々。
いかに兵隊が畑でとれるとはいえ、奴らの人的資源もいずれ枯渇するであろう(どこぞの死亡フラグみたいな……)。

とりあえず我がローマの領土深くまで浸透していた不遜極まりないイアジュゲス(サルマタイの一派)を皆殺しに。
イアジュゲス滅亡

ヴァンダルも捕捉に成功し撃破。
ヴァンダル滅亡

選べ憐れなる族長達よ、イエスかノーか(マレーの虎的な誤解を受ける)、ローマのくびきか、冥府における自由か!
我がローマに恭順を誓い、その兵として仕えるのならば、あるいはその法に従い市民相互に敬意を払うのならば助命するも吝かではない。さもなくば国土の滋養と化すが良い。まさに“万物は流転する”のである。

勇猛なことで知られるスエビ族も撃破。殺せ、蛮族は殺せ!
目に付く奴は片端から始末しろ。
スエビ滅亡

北イタリアまで侵入していた西ゴート族も捕捉。
兵数は劣ろうともローマ軍は一騎当千の古強者なのである。
余の采配に従うならば必ずや勝利を得るであろう。
良く歩く兵士こそが勝利する。迂回し、包囲して押し潰せ!
というわけで西ゴートも撃破。
西ゴート滅亡

一進一退ですが何とか生きてはおります。蛮族を一部族潰すごとに何だかスッキリするのですが、この背徳的な快感は何なのでしょうね。どう考えても政治指導者になってはいけないタイプの人間ですね私は。
彼らは……この政策の実行における障害ではないか、そうは思わんかね?みたいな事を言って淡々と残虐な事をしそう。

そういう馬鹿なことを言っていたら我らがアッティラ先生爆誕というありがたい情報が……。
アッティラ爆誕
食べ物も無いし、北アフリカもヒスパニアもボロボロだし。
もう、ゴールしても良いよね……。

今回はこの辺で。
ローマと軍団に無敵のマルスと全能なるユピテルの助力あれ!
軍団兵履歴

Legionarius

Author:Legionarius
主に世界史・戦史(東西問わず)の絵を描いております。

形式:Legionarius
状態:製造年月日から30年以上経過
使用燃料:Laphroaig,Bowmore,
Ballantine(12年が好ましいが財布が薄いのでfinest)
エンジン形式:惰性型酒冷4ストロークバルブ108気筒
始動形式:諦念あるいは深い溜息
搭乗機:CBR600RR07白→CBR1000RR2012に機種転換(乗り手に過ぎる良い機体ですがハイオクは財政が……)

音楽:(Bill Evans, Miles Davis, Dvořák, Linkin Park, Rammstein, Killswitch Engage, Enigma外)気に入れば何でも。

書物:ノンフィクション、歴史(ローマ史、古代ギリシャ,WW2外)、SF(ホーガン、ハインライン外)、最近はOsprey社の本ばかり。主にマクブライド先生のやつばかり。

漫画:(大陸軍は世界最強とかアララララーイとか)雑食。

ゲーム:ROME TOTAL WAR、MEDIEVAL TOTAL WAR
     CALL OF DUTY、S.T.A.L.K.E.R、SILENT HUNTER外

好きな陛下:Marcus Aurelius Antoninus、Flavius Claudius Julianus
好きな甲冑:ロリカ・セグメンタータ
好きなヴァンツァー:フロスト
好きなマクナブ:受領通知!!、カチカチ、カチカチ、続刊はいつですか。
以下、好きなギボン、サトクリフ、パウルカレル、スティーブンハンター、フォーサイス、ルカレ、エルロイなどと八万行に渡って続くので割愛。

辺境報告
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