アテナイでは政治に関心を持たない者は

アテナイでは政治に関心を持たない者は市民として意味を持たないものとされる
――ペリクレス

 ペリクレス先生の仰る事は分かりますが、政治に興味を失う人の気持ちも分からぬでもないです。
 ただ、興味関心を失ってほっといて良いならそれで良いのですが、場合によっては生活や人生に影響が出る訳で。
 しょうもないことに湯水が如くお金を使って、穴埋めに増税されたり……堪ったもんじゃないですね。


・呆れる気力すら失う

 憲法を変える為の手段は明記され、用意されているのだから、必要があればそれを用いれば良い筈。そうはせず、解釈を変える事で政治目標の達成を目指すという事は、その過程を通さない理由があると思われても仕方がないでしょう。

 各議院の3分の2の賛成と国民投票の過半数の賛成という、正規の方法を達成するのが困難だと見込んでいるから別の手段を選んだ様にしか見えません。実際に手続きを踏んで議会と国民に選択を委ねたらどうなるかは知りませんが、最初からそんな見込みが立つという事はその政策が広い支持を得られるものではないと自覚しているという事では。

 つまり、誰が望んでいるやらよく分からない改定を、発起人自身すら賛成されると確信も持たぬまま話を進めているという事なのではないかと。もしそうだとするなら、とてつもなく不可解なお話ですね。誰の為に、何を目指しているのやら。
 小学校だかでは、国政を決定するのは主権を有する者だと習った記憶があるのですが、この国の主権、主権者ってのは何なのでしょうな。

 野次の話も程度が低すぎて溜息をつく気力すら失いそうです。野次は一方で議論を活発にし、討議内容に新たな視点を与えたり、注意を喚起する役割を持ち、議会や民主主義に欠かせないという見方もあるようですが。今回の様な何ら建設的ではない低俗な発言や、ただ発言者や質問者の意見を掻き消し、大声で発言や議事進行を妨害するだけの野次は時間と労力の無駄ですし、そうした場と彼らの地位を維持するために投入された莫大な税について思えば不要にしか思えません。

 どうしても発言したければ挙手して順に質問すれば良いと思うのですが、そういうシステムになっていないのでしょうか。
幼稚園では、対話するにあたって、まず人の話を聞いてから自分の意見を開陳せよ、と教えられたので、ただ無秩序に言葉を投げ合う討論番組や今回の様な野次は何故そんな非効率的で生産性の見込めないやり方をするのだろう、と不思議でなりません。あるいは時間制限とか、何かそうせねばならぬ理由があるけれど私が阿呆すぎて理解できないだけなのか。

 フィンランドの小学生が決めた議論における10のルールというなかなかに洗練された規則があるそうですが、見る限り誉れある我が国の議員諸氏は子供以下なのかもしれませんね。

 で、後からボロボロ出てくる情報を見ると登場人物の誰も彼もがどうしようもない人ばかり……。野次を飛ばしたほうも、飛ばされたほうも、清清しいまでにろくでもない。最後は当事者を尻尾切りして、問題が組織に飛び火するのを阻止、と……。

 しかし、こんな素晴らしい事ばかりして時間や費用を浪費する人達が指導者で、ときにご大層な学歴の持ち主だったりするのだから、美しい国とは何とも皮肉に満ちた諧謔であると思います。不覚にも誇らしくなって目頭が熱くなってしまいますね。我が国のブラックジョークもついにこの水準にまで達したか、と。
 選ぶのが国民である以上、政治、あるいは政治家は国民を映す鏡という言葉に従うなら、つまりそういうことなのかもしれませんけれど……。

 などと皮肉な事を言ってもしょうがないので、モスクワ防衛軍の歌でも聞きながら酒を呷る事にします。(しょうがないので、からの因果関係が壊滅的に崩壊している事は自覚している)


・お絵かき

 予告どおり、ローマ軍の野営地建設の図を。地味な絵面ですが。
ローマ軍 野営地建設

 四角形の野営地の各辺中央に設けられた四つの通用門のうちの一つの様子という事で。
 ポリュビオスの記述に従うと二個軍団+二個補助軍で1辺300mのようですが、資料により規模にバラつきがあって困ります。細かい説明はまた次回で。


・Legionarius提督が鎮守府に着任しました。これより艦隊の指揮をとります!

 皆が楽しげに遊んでいるものの、始めたら絶対に時間が溶けていく事が明白だったので避けていたのですが、ぼーっと酒を飲んでいたら何故か着任していました。お酒コワイ。
Legionarius帝は凱旋式を終えて雷に撃たれてから、一体どこへ姿を消したのかと思えばブルネイ泊地に時空を超えて飛んでたようです…。

 ブルネイ、いかにも資源が多そうな地名ですけど、ゲームなので修正値などはないのでしょうね。
 実際のカリマンタン島は石油、天然ガス、石炭、ボーキサイト、鉄、銅、錫、金などエネルギーや鉱物資源が豊富な島の筈です。
 この島から一歩も出なくても欲しいものは全部揃いそうなものですが。確かニッケルも近くの島にいっぱいあった様な…。それじゃゲームが始まらない。

 石油やガスに乏しい日本からすればまさに宝の島ですね。だからかつての日本は南下したのでしょう。
 現在も資本という砲弾を撃ち合って、欧米諸国や日本、中国、韓国、そしてインドネシア政府や現地企業が熾烈な戦いを繰り広げております。目に見える戦争はせずとも戦いが無くなったわけではない、と。その片棒を担ぐのも少し疲れてきましたが。

 日本も森や水以外にも資源が沢山あれば、と思わぬでもないですが、豊富な天然資源があると経済が資源輸出に依存し、長期的に見て危険なのは歴史が教えてくれます。ナウル共和国の様になってしまうと目もあてられません。 

 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 目も眩む閃光と衝撃に包まれ、余は見知らぬ部屋にトゥニカ一枚で倒れていた。雷神の一撃でも喰らったのであろうか。
 余が一体いつユピテルの怒りにふれる様な事をしたと言うのか! ぬぅ、身に覚えがあり過ぎて特定できぬ…。
 水で割らぬ葡萄酒の呑み過ぎでキリキリと痛む頭に鞭打ち、記憶を辿り、現状を把握しよう……確か凱旋行進を終え、カピトリヌスの丘で犠牲獣を屠って、それから大祝賀会を開き、アラビアとメソポタミア、ゲルマニアを制した喜びを皆と分かち合っていた筈……。少し酔いを醒まそうと外に出てふらふらと庭の水盤の周りを歩き、そして雷光…凄まじい衝撃が。
 それからここに…。

 とりあえず椅子に座り、光に順応した目を凝らして辺りを見回すと部屋の造作からは明らかに異なる文明の匂いが嗅ぎ取れた。そして余の正面には何か警戒する様な目でこちらを見る娘がいつの間にか立ちはだかっていた。
艦これ 叢雲

 赤い目に長い銀髪、蛮族に違いない! 叢雲と名乗った娘は余が求める状況の説明には何一つ答えず、机に見たことも無い食べ物を置くと余は提督だ、とだけ言い、艦隊の指揮を取れと言う。
 艦隊の指揮とはミセヌムや河川の艦隊司令の様なものの事かと尋ねても、さっぱり要領を得ず、信じられない事に偉大なるローマとその統治者についてすら何一つ知らない、と応えた。

 傲岸不遜なる娘、叢雲が常に怒っているように見えるのはおそらく属州税が高いか、徴税請負人が不正を働いて私腹を肥やしているからだろう。余の絶え間ない遠征によって重税が課され、苦しんでいたのならその怒りはもっともなことだ。その憤怒、甘んじて受けるほかなかろう。
 事情の知れぬ地で、親切にも食事を用意してくれる相手に逆らっても致し方ない。余は言われるがまま、窮屈な長袖長ズボンという蛮族じみた装束に着替え、艦隊の指揮を取る事にした。
 少佐なる階級が百人隊長と同程度の地位なのかも知らぬが、紫衣すら失い、この世界にトゥニカ一枚で放り込まれた無力なる余が皇帝位を宣言したところで一笑に付されるだけだ。

 昼食に出されたカレーという名の美味にして珍妙な芳香と辛味を放つ食べ物の由来について尋ねた折、現在地の目星がついた。ここはインドよりもさらに東、かのアレクサンドロスの焦がれた遥かなるオケアノスのどこかだ。
 つまり過大な属州税への怒りというのは完全な見当はずれであり、彼女が不機嫌なのは提督とやらになった余が何一つ業務について知悉していない事が原因の様だ。

 余の仕事は艦隊を編成し、得体の知れぬ敵対勢力を撃滅し、資源を獲得して艦隊を維持することらしい。
 もっとも戦うのも資源を運ぶのも余の艦隊が行うのであって、余はこの小さな部屋で面妖極まる機器を操作して連絡し、待機するだけのようだ。軍団兵や幕僚と共に砂塵や泥濘に塗れ、属州の騎兵達と共に死の危険を分かち合う、余の知る戦争とは全く異なる戦争を指揮するのが仕事らしい。

 早速、余の率いる艦隊の威容を、ローマ第一の市民が保有するに相応しい艦隊を見せて欲しいと叢雲に頼むと、彼女はその尋常ならざる赤い目を大きく見開き、甲高い声で余を詰った。
 ローマでも、この見知らぬ土地ブルネイにおいても昂奮した女の反応というものは変わらぬらしい。余はむしろその事に少なからぬ安堵を覚えたが、叢雲は全く根本的な事情を理解していない余を見て驚愕したようだった。とはいえ感情や意図を包み隠さず露にする彼女はローマに巣食う“高貴なる議員と淑女達”あの何を考えているか容易には見せぬ、権力闘争に首まで浸かった輩と比べれば、親しみ易い相手ではあった。

 恐るべき事に余が想像した様な、三段櫂船の艦隊は影も形も無かった。碧色の海を滑る様に進む船、港湾や桟橋を埋め尽くす艦、木材の軋み、林立する帆柱と水兵達の綱引く声に船大工や荷役奴隷達、それら見慣れた風景を見出すことは出来なかった。
 船はどこか、という問いに叢雲は自身の胸を堂々と指し示し、我こそが駆逐艦叢雲であると再び名乗った。
 まったく悪夢の様な場所だ。帝国と軍団、全てを失い打ちひしがれる余に軍艦だと名乗る娘、何かおかしな夢でも見ているに違いない。

 しかし、彼女が実際に出撃し、幾許かの資源を持ち帰ったのを確認してからは信じるほかなかった。
 この様な娘に戦争を任せるなど、ローマの常識に照らせば到底考えられぬことではあったが、その武装の強大無比なるを知るに至り、考えを改めざるを得なかった。

 その日の夜、無知蒙昧なる余を啓蒙する目的で図書室から叢雲が探し出してくれた世界の歴史と題された虚構と欺瞞に満ちた胡乱極まりない書物に目を通し、余はさらなる失意の底に沈んだ。
 我が帝国はとうの昔に潰えていたのだ。もし、かの書物の記載の全てが偽りであるならば、ローマは存続し、変わる事無く世にその名を轟かせているに相違あるまい。
 
 だが、叢雲はそれを知らぬと言う。とても演技の類には見えぬ振る舞いであったことを思えばその意味するところは一つだ。神々の残虐なる気まぐれか、余はローマと軍団から完全に切り離され、この地に放り込まれた。
 こうして余はこの右も左も分からぬ世界で艦隊と共に生きる事となった。

 叢雲は常に不機嫌だが、文句を言いつつ様々な事を教えてくれる良い娘だ。
 今後彼女の様な存在が増えていくという話だが、大アラビア遠征において余の失策により壊滅した一個軍団の様な悲劇は二度と繰り返すまい。
 余の無知と無能によって艦隊に損害を出す事など、何より余自身が許せぬ。余は来るべき戦に備え、この世界について学ぶことにした。

 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 などとローマ人と艦これを混ぜるという頭の痛くなりそうな遊びをしつつ。
 真っ当な提督としてやって行く様な素振りを見せていますが、初志貫徹できるのでしょうか。
 中佐になりましたが、川内を揃えるとかいう条件を満たしていないので第三艦隊が編成できておりません。

 で、わたくし完全にヒモ状態なのですが……。そういうゲームだったのか。
 執務室で指示を出して、待ってるとご飯を持ってきてくれる、素晴らしい世界ですね。
 それとも提督は出撃時に旗艦に乗船してるのでしょうか。どこからか艦娘を連れてきて、熾烈な戦闘に投入し、不要となれば解体する、まるで罪深き忘八のやうな私…グヘヘ。
 艦娘はあの武装やら艤装やらをつけたままの姿で航行し、戦ってるのか、それとも出港にあたり、本来の艦が実寸で顕現するのか……謎ですね。
 鶴の恩返しみたいに覗き見たら怒られそうですけど。想像する余地を残しておく方が面白いのかもしれません。

 あとほっといても敵は特に攻めて来ないので、防衛を目的とした予防的先制攻撃の様な仮初めの大義すらなく、欲望に正直に資源獲得を目的とした侵略戦争を遂行している様な気分に…フフフフ。
 あるいは以前はもっと広い領域を保持していたのに侵犯・占領を受けて現状に至ったという事でしょうか。
 通商破壊はされているようですし、追いつめられて、とうとう反攻を開始したとか。

 エキスパートモードとして、何もしないで待機していてもじわじわ資源が減っていく、敵が攻め寄せてくる、工廠がルメイ閣下の空襲で破壊される、時間経過と共に敵はどんどん強大化していく、などの要素を追加したら血も涙も無い太平洋の戦いが味わえそうですね。とんでもないマゾゲーになりそうですが。
 ノーフューチャーモード。 

 しばらくやってたら駆逐艦が沢山、こんな子供まで投入するとは末期戦か。軽巡は龍田と神通、重巡は利根と高雄、空母は蒼龍、赤城あたりが加わりました。秘書かバスガイドみたいな物腰の高雄が気に入ったので旗艦になってもらっています。我ながら好みが分かりやすい……。
 進め方については、よく分からないので駆逐艦組を遠征に、大きいお姉さんらを各面の攻略に出撃させています。

 少し空いた時間で出来るゲームなのでじわじわ進めようと思います。
 制服だとか艤装の詳細を調べてそのうち絵を描くかもしれません。
 スコッチの空き瓶が転がった泥炭臭い鎮守府になるのは明白ですが。

 今回はこの辺で。続きが描けたらまたお会いしましょう。
 ローマ市民ならびに元老院議員、そして軍団兵諸君にマルスとユピテルの助力あれ。
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君子危うきに近寄らず


 どうも、こんばんは。

 携帯端末のメッセージのやり取りで刃傷沙汰になったり、出会い系サイトだか何だかで事件が起きたり、実に未来っぽいですね。もっとも、そういう道具が発展普及する前も同様の目的を果たす仕組みはあったでしょうし、同様の事件は同じくらいの頻度であったのでしょうけれど。

 道具に振り回されて被害続出なあたりが、人間が今一つ進歩していない様子を鮮明にしている様な……。凄まじい勢いで進歩する技術と対比すると尚更そう思います。スマートフォンのスマートがsmart(高性能な、賢明な)を意味しても、その持ち主までsmartであるとは限らない、と。
 色々なアプリケーションがあるようですが、誰かと繋がっていたい、自己の存在を認めて欲しい、という欲求を満たすものがその多くを占めているのでしょうか。

 私も仕事で携帯端末を持たされているので新しい機能を使えば色々できるのでしょうけど、賢明さ故にトラブルを回避しているというよりは、よく分からない、興味が無い、めんどいのでメールと電話とネットをちょっと見るくらいしか使ってません。宝の持ち腐れという奴か……。

 しかし、アドレス帳の登録件数や着信、メッセージ履歴の多寡を比較したり、必要以上に意識して一喜一憂するのは本末転倒の様に思います。道具は使うものであって、持ち主が支配されるというのはどうかと……。


 話が飛びますが、イラクが酷いことになってますね。元より悪化してるのでは。
 憲法解釈とやらが変わると日本もこういう争いに付き合いで参加する事になるのでしょうか。後方支援から前線へ・・・。
 祖国の防衛ならともかく、遠方の国でほとんど意味の無い戦いに放り込まれる人は堪ったもんじゃないでしょうね。

 面倒には関わりたくないものです。 
 

・懐かしい

 開発中止になってたStar Wars: Battlefrontが復活したようで。
 ホスで凍えそうになったり、エンドアの森をスピーダーで疾走したり、楽しそう。
 http://www.gamespark.jp/article/2014/06/10/49136.html
 http://www.gamespark.jp/article/2014/06/11/49253.html


・本を読む

 使用人である以上、相手をする人間は選べないけれど、読む本は選べるのです。
 そうやって好みの本ばかり集めていると、側近に太鼓持ちばかり選ぶ独裁者みたいに身を滅ぼしそうですね…危険だ。
 まだ読んでない。届いてすらいない本もあるので書評ではありませんが、色々面白そうなものを見つけたので。
 
 古処 誠二 線 ルール

 ニューギニア戦線やらフィリピンやらの小説。著者は膨大な資料にあたってから書く人の様です。
 当事者の残した戦記も興味深いですが、戦後生まれの客観的な視点も欠かせぬでしょう。
 中古の文庫は100円とか1円で売ってるのですね。安くて良いですが、それでいいのかという複雑な気もせんでもない。

 帰ってきたヒトラー 上下巻

 現代に突如蘇ったヒトラーがドイツで騒動を起こす小説。
 現代のドイツ社会に対する痛烈な社会風刺とユーモアが売りのようです。
 
 Legionary: The Roman Soldier's (Unofficial) Manual (Unofficial Manuals)

 変な本を見つけたので。レビューを読む限りはローマ軍団兵の非公式マニュアルの様です。
 ユーモアや皮肉を交えて軍団に入ったらどんなものを目にし、何をして、どんな目に遭うのかが書かれているらしいです。
 シリーズのようで他にも剣闘士、騎士、バイキングのマニュアルがあります。
 
 ローズマリー・サトクリフ

 夜明けの風

 ローマン・ブリテン・シリーズの続き、ともしびをかかげての後の話ですね。
 今まで見逃していたようです。まだ読んでいなかったというのもまた幸福なことであります。

 運命の騎士

 ノルマン人による征服直後の話、ブリテン島の歴史を順に追うような気分になれます。

 闇の女王に捧げる歌
 ローマと戦った女王、ボウディッカの物語。ローマから見れば反乱、対立する立場から見れば聖戦。

 英雄アルキビアデスの物語
 そのまんまですね。ペロポネソス戦争を駆け抜けたお騒がせ男、ソクラテスが見出した才能の持ち主の話。

 ライオネル カッソン 古代の旅の物語―エジプト、ギリシア、ローマ
 古代の世界を旅する本。大好物です。

 ローマ五賢帝 輝ける世紀の虚像と実像
 黄金の世紀の光と影、様々な見方で覗いてみようかと。
 あとは文庫クセジュでローマの有名どころをおさらいしようかと。
 アウグストゥスの世紀
 ハドリアヌス帝―文人皇帝の生涯とその時代  
 ディオクレティアヌスと四帝統治
 コンスタンティヌス ─ その生涯と治世 


 ハンナ・アーレントの作品を幾つか。
 イェルサレムのアイヒマン――悪の陳腐さについての報告
 全体主義の起原 1~3巻


 遠野物語・山の人生
 内容は言わずもがな、ですね。こういうのを読みながら二輪で日本を縦断してみたいです。
 2ヶ月いや、3ヶ月……じっくりゆっくり旅したい。残念ながら出来ないので本を読みます。
 
 翠星のガルガンティア PROGRESS FILES
 買ってしまった……。届いて驚愕、恐るべき大きさ……置くところないのに。

 ばくおん4巻
 バイク漫画。いつの間にかに出てたので。

 幻想ギネコクラシー
 沙村広明氏の短編集。短編漫画だといつも以上に活き活きしている気がします。

 乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ2巻
 フス戦争を描いた漫画。こういうのは少ないですし、続いてほしいです。

  宗像教授伝奇考
 前から気になっていたので、一気に揃える事に。歴史好きにはお勧めの漫画です。

 Warships of the Ancient World: 3000-500 BC (New Vanguard)
 艦これが流行っているので私も世の流れに遅れじと軍艦について勉強する事にしたのです。なのです。
 やったことないのに、とりあえず言ってみただけです。古代の軍船の本なので艦これにはあまり関係ないでしょう……。
 こうして私はどんどん時代に取り残されていくのですね。

 Roman Centurions 753-31 BC: The Kingdom and the Age of Consuls (Men-at-Arms)
 上下巻だったようで、1冊目を持ってなかったので。

 Roman Guardsman 62 BC-AD 324 (Warrior)
 もうなんでしょうね、この人は……AncientとかRomanとかLegionaryとかいった単語がついてると自動的に購入ボタンを押す機械なのでは……。
 
 The Fourth Crusade 1202-04: The betrayal of Byzantium (Campaign)
 第4次十字軍の薄い本。当ページ的には“薄い本”という隠語はオスプレイを意味します。本棚の一角が薄い本で埋まっております……。でも薄い本て言うと凄く誤解されそうですね。いや、誤解も何もお前は既に十分アレだろ、と言われると返す言葉もございませんが。

 Boudicca's Rebellion AD 60-61: The Britons rise up against Rome (Campaign)
 ボウディッカ姉さんの非18禁の薄い本。だからよせと…。
 

・お絵描き

 今回はこんな感じで。
ローマ軍の物語Ⅵ 雨

 雨が降り……
ローマ軍の物語Ⅵ 晴

 そして止み、休憩は終わり、行軍が始まる。
ローマ軍団兵 行軍装備

以下pixivより

ローマ軍の物語Ⅵ “ローマ軍団兵は一日にして成らず”

ほとんどの市民は軍隊の仕事は戦う事だと思っている。俺も漠然とそういうものだとばかり思っていた。
それは確かに間違いじゃないが、実際になってみると少し違った。時間や労力の割合から言えば歩兵の仕事のほとんどは歩く事、穴を掘る事、訓練、待機に尽きる。訓練は退役するか、死ぬまで終わらない。
それらに比べれば戦闘は瞬きをする様な一時のことに過ぎない、勿論その危険度は比べるべくもないけれど。

俺達はとにかく歩く。毎日最低でも20ミッレ・パッスス(30㎞)近く歩く。それくらい誰だって歩こうと思えば歩けるさ、と言う奴もいるだろう。俺も最初はそう思った。けれど実際はそう上手く事は運ばない。何しろ”軍団の驢馬”こと軍団兵は食糧と水、盾や槍、土木作業の道具、野戦陣地用の杭や生活雑貨を含め各自体重の半分以上の荷物を担がなければならない。おまけに甲冑を着込んで軍用ベルトにグラディウスと短剣を提げた状態で、だ。さらに“喜ばしいことに”行軍が終わったら陣地設営が待っている。それでも余裕だって奴がいるならそいつは軍団に入った方が良い。お勧めだ。

子供の頃は衛兵のキラキラ光る甲冑に憧れたものだが、完全装備で一日行軍すれば英雄の夢はぶち壊しだ。何もかもそこら辺に放り捨てたくなる。野営地でトゥニカ一枚になった時や水浴びの時間を貰い、素っ裸で川に飛び込む時の心地良さときたら、まるで背中に翼が生えたみたいな身軽さだ。

そういう訳で最初は毎朝足腰や肩、背中が痛んで起き上がるのがしんどかったし、カリガ(サンダル)を脱ぐと足の裏が惨憺たる有様で、煮え滾る釜にでも突っ込んだみたいになっていた。要領の良いクイントゥスは母親に貰ったとかいう怪しげな色の塗り薬を指に掬い取り、潰れた肉刺に塗ると丹念に包帯を巻いていた。俺にも少し分けてくれるそぶりを見せたが、二人で使っていたら他の奴も使いたがるに決まっている。それではあっという間に無くなってしまうだろう。残念だったが断り、綺麗に洗って包帯だけ巻いて着膨れた足をカリガに無理やり詰め込んだ。

天空の星々と同じくらい沢山の肉刺ができては潰れ、治る間も無く肉刺ができた。ずっとこんな事が続くのかと暗澹とした気持ちだったが心配は無用だった。やがて俺の足の裏はトロイの城壁みたいに厚く固くなり、多少の行軍ではびくともしない頑丈な靴底の様になった。何事も慣れ、なのだろう。

それに時間が経つにつれて行軍の力の入れ処が分かってきた。人目の多い街や要塞に出入りする時は気合を入れてきびきび歩き、誰もいない街道では少し力を抜く。どうやら軍隊は実力だけでなく“見た目”も重要らしい。気合の入った兵隊と腑抜けのどちらが国境を歩く方が蛮族をビビらせる事が出来るかは自明だ。

隊長の指示や部隊の歩調もよく見れば決まった緩急がある。シリア人やクレタ人が言う様に“張りつめっぱなしの弓弦は駄目になるのが早い”。体力の使い所は選ぶ必要がある。大事な事は周りをよく見る事、上手くやっている奴を真似る事だ。この世のどんな事にもコツがある。祖父がいつもそう言っていたのだから間違いない。いつも同じ話ばかりする爺さんだと思っていたが、流石は俺の祖父だ。

最初は古参兵を見てあんな風になれるだろうか、と不安だったが、どうやらそれは年長の生徒がとてつもなく大人に見えたのと同じ様なものだったらしい。自分がその年になってみれば大した事は無い様に、一心不乱に取り組めば、よほどの高望みをしない限り、時間が解決してくれる。

ローマ軍団兵は一日にして成らず、だ。

――つづく――次回、ローマ軍の物語、第7話”汝平和を欲するならば戦に備えよ”ROMA AETERNA EST!!

穴を掘る:ローマ軍団兵は戦闘員であると同時に優秀な工兵である事も要求された。陣地や土塁を築き、壕を掘り、要塞を建設し、橋を架けて、道を敷く事も任務に含まれた。高度な設計や算術など専門技能を有する技術者や将校は指揮監督に携わり、作業を免除された。

ミッレ・パッスス:2歩、パッスス(1.48m)の千倍、1.48㎞、ローママイルのこと。主要街道には1ローママイル毎にマイルストーンが置かれていた。軍団兵は完全装備で夜明けから5-7時間ほど歩く。全速時は時速7.24kmほど。戦時の強行軍ならばさらに距離が伸びる可能性もあっただろう。速度と距離を増やせば当然疲労は増大し、戦闘を控えている場合などは大きなリスクとなった。

荷物:行軍中のローマ軍団兵は大量の荷物を背負う為、マリウスの驢馬という言葉で表現される事もある。

カリガ:軍用サンダル。現代ではラフな印象のサンダルだが、当時は底に鋲が打たれ、革で足を包む頑丈な軍靴だった。蛮族趣味と忌避される事もあったが、寒冷地では靴下や長ズボンを履いた。

シリア人、クレタ人:当時のシリアやクレタ島は優秀な弓兵を提供する地として知られていた。諺は捏造した。

以上

 次も誰得の極み、野営地や陣地構築作業の様子でも描くとします。
 さっぱり構図が思いつきませんが。

 行軍パッケージの事をSarcina(サルキナ)というようです。
 トラヤヌスの記念柱に刻まれた像はこんな感じです。
 http://en.wikipedia.org/wiki/File:Roman_soldiers_with_marching_packs_01.JPG
 再現
 http://en.wikipedia.org/wiki/Sarcina#mediaviewer/File:Roman_legionar_satchel.jpg

 描いているといかに自分がものを知らないかが分かって良いですね。
 漠然と知っているけれど、具体的にどうだったのか全く分かってない。
 鞄はどんな形で、どういう風に吊るしたか、杭はどうやって運んだのか、
 何となく分かった気でいましたが、何一つ分かっていない、という事がよく分かりました。

 宮崎監督も泥まみれの虎か何かで書いてましたが、軍隊や兵隊も生活する以上、いつも戦っている訳ではない筈です。映画や漫画では常に何か事件が起きて、ドラマチックな事態が展開し、戦いやアクションが発生する訳ですが、それはそういう構成のお話なのでそれだけが語られている訳です。
 実際は、騎兵なら馬を世話しないとならないし、戦車なら整備したり燃料や砲弾を補給したりするわけで、歩兵なら毎日歩いて飯を食って糞を垂れ、眠ったり休んだりしている方が時間の割合としては多い筈です。それが毎日毎日、何度も、何年も繰り返される。
 一方で、酷い撤退戦や包囲を受ければ、そういう日常が崩れて眠ったり、休んだり、補給したりという必要な行動が出来なくなり、状況が好転しなければやがては崩壊の一途を辿るのでしょう。

 映画は時間が限られているのでそういう単調な日常の繰り返しを描く事は難しく、ドラマが展開しなければ、客は飽きてしまうので当然目まぐるしい展開の筋書きが用意される事になるのでしょう。仕方のない事です。

 しかし、日常や背景の感じられない映画や漫画は大抵どこか現実感がなく、ふわふわと地に足のつかないものに感じられます。勿論、人の好みはそれぞれなのでこうでなければならない、というのは無いと思いますが、どちらかと言えば私は登場人物達に降りかかる劇的な事件ばかりではなく、その日常の積み重ね、どうやって生活しているかを多少なりとも匂わせる作品の方を好む傾向にある様です。


 今回はこの辺で。続きが描けたらまたお会いしましょう。
 ローマ市民ならびに元老院議員、そして軍団兵諸君にマルスとユピテルの助力あれ。

千里の道も一歩から


千里の道も一歩から
 ――老子

 インフラ関係の事故が重なってますね。
 お隣の国の事を対岸の火事の様に見ている訳にもいかないように思います。

 トンネルの崩落、化学プラントでしばしば起きる爆発事故、油槽船やセメント船の事故、
 業界の従事者自体が高齢化し、新人が減少すれば技術や経験の知識継承は当然、不十分になるでしょう。
 受け皿の数が少なければ蓄積されたものも埃を被り、忘れ去られます。

 人間の数が減れば目の行き届く場所も減り、それだけ危険の因子は芽吹き易くなるでしょう。
 この状況が変わらない限り、この手の事件は今後も増加傾向にあるのではないかと思います。
 システムや社会が疲弊すると何が起こるか、事件がそれを目に見える形で示しているのかもしれません。


・最近見たもの
 
 クヒオ大佐

 前も書きましたっけ、忘れた…。
 最近と言っても見たのは随分前ですが、どっちだよと…。
 凄い胡散臭い詐欺師の話。こういうのは結構好きです。
 人の心の隙間に忍び入る様な男、そして薄々分かっていて騙される人々。
 誰しも、孤独や自身への無理解には耐えられないのかもしれませんね。
 現代ではネットで珍妙な趣味を晒したり、大層マニアックな趣味を開陳しても
 全世界の同志とコンタクトが取れるので良いですね。変な英語でもそれなりに会話できますし。

 しかしface bookとかtwitterの類はとても高速な情報交換など、先進的で魅力的ではあるのですが、常に接続されている雰囲気が、どうにも耐えられそうにありません。その同時性、情報の並列化、拡散能力、マイナーな趣味の人間でも語り合える等々魅力満点のシステムではあると思います。

 ただ時折、皆の楽しげな話をちょろっと覗くことはあっても、延々と繰り返される不毛な議論や堂々巡りは時間がもったいないか、と思わぬでもないです。そしてフォローしたり返信したり、を意識せざるを得ない構造でしょうから、現実社会にくたびれた私にはしんどそうな仕組みです。ネットでも同じ事をする必要はあるまい、と。

 脱線してますね。
 詐欺は犯罪ですが、これほど人心を分析・掌握し、汲み取り、取り入る才能があれば“営業”部門でなら結構行けるのではないかと思います(いや詐欺は門構えとか言いますしね)。相手が望むものを汲み取り、それを見せるという才能は重要でしょう。実体が伴うか否かで詐欺師かそうでないかの分かれ目となるのでしょうけれど。

 良い車に乗っている人、綺麗な家に住んでいる人、衣服を整え豪勢な食事をする人、社会的地位、教養あるいは衒学、言葉遣い、人間はとかく印象に弱いようで。
 綺麗な皮を纏っていると中身が如何なるものであるかを窺うのは難しいのでしょう。
 人は自分が見たいようにものを見る、と言う言葉も思い出されます。

 清須会議

 邦画も結構見てますね。信長死後の後継者を決める会議を描いた映画。
 時代劇ですが、事件の経緯からして派手な合戦もアクションも無く。
 でも配役や、いかにも劇的な台詞まわしで見せてくれます。
  
 エンダーのゲーム

 原作は大分前のSF小説ですが、日本の漫画・アニメへの影響は大でしょう。
 原作つきの映画と言うのは難しいものではありますが、概ねそのままだったと思います。
 ただ、膨大な情報を映画の枠で纏めるのは難しかったか、という点も少々。
 “星を継ぐもの”などもやらないかな。


 NHKのBSでやっているドラマ

 植物男子ベランダー

 http://www.nhk.or.jp/verandar/
 マンションの一角で植物を育てる中年男の暮らし。
 ハードボイルド風の語り口と諧謔に溢れた現実とのギャップが面白い。
 途中に挟まれる植物達の劇に有名声優が沢山出てきて、その筋の人にはたまらないでしょう。
 そして、とても上手そうに発泡酒やらを飲むシーンなど、何ともいえぬ温い空気が好きです。
 ただ、植物を愛していると言う割りに水遣りシーンの仕草の投げやりな演技に違和感を覚えます。
 あの様な散漫な水の遣り方ではそれぞれの鉢に水が行き渡らないでしょう。
 でも楽しい番組です。

 シャーロック

 http://www9.nhk.or.jp/kaigai/sherlock2/
 シャーロック・ホームズが現代で活躍したら、というドラマです。
 頭脳明晰だけれど反社会的、人格破綻とも言えるほどの傍若無人ぶり、
 いかにもイギリス人風の皮肉なジョーク、面白い。

 あとは6/6が近づいているのでこういう番組もあるようですね。
 定番の内容に終始するかもしれませんけど。

 D-Day 壮絶なる戦い 前編
 海底調査でよみがえるD-Day 前編



・お絵描き

 今回はローマ軍団兵の行軍時の様子を描いております。
 映画や漫画の軍事組織や戦士や騎士は概ね戦闘場面が華々しく描かれますが、実際は待機や訓練や移動がその時間の多くを占めているわけで。
 
 ローマ軍団 行軍


 ローマ軍団を紹介するのが主眼なので、採用、訓練、行軍、陣地構築、待機、戦闘、組織形態、そして退役、などそれぞれの様子を描いて参ります。
  
 特にローマ軍はその陣地構築能力や各員の錬度と並び、特筆すべき進軍速度が、彼らの優位性に貢献していたでしょうから軍団について語るなら避けては通れない事項と言えましょう。

 装備や行軍の詳細については次回、完成しましたら書くことと致します。
 

 今回はこの辺で。続きが描けたらまたお会いしましょう。
 ローマ市民ならびに元老院議員、そして軍団兵諸君にマルスとユピテルの助力あれ。
軍団兵履歴

Legionarius

Author:Legionarius
主に世界史・戦史(東西問わず)の絵を描いております。

形式:Legionarius
状態:製造年月日から30年以上経過
使用燃料:Laphroaig,Bowmore,
Ballantine(12年が好ましいが財布が薄いのでfinest)
エンジン形式:惰性型酒冷4ストロークバルブ108気筒
始動形式:諦念あるいは深い溜息
搭乗機:CBR600RR07白→CBR1000RR2012に機種転換(乗り手に過ぎる良い機体ですがハイオクは財政が……)

音楽:(Bill Evans, Miles Davis, Dvořák, Linkin Park, Rammstein, Killswitch Engage, Enigma外)気に入れば何でも。

書物:ノンフィクション、歴史(ローマ史、古代ギリシャ,WW2外)、SF(ホーガン、ハインライン外)、最近はOsprey社の本ばかり。主にマクブライド先生のやつばかり。

漫画:(大陸軍は世界最強とかアララララーイとか)雑食。

ゲーム:ROME TOTAL WAR、MEDIEVAL TOTAL WAR
     CALL OF DUTY、S.T.A.L.K.E.R、SILENT HUNTER外

好きな陛下:Marcus Aurelius Antoninus、Flavius Claudius Julianus
好きな甲冑:ロリカ・セグメンタータ
好きなヴァンツァー:フロスト
好きなマクナブ:受領通知!!、カチカチ、カチカチ、続刊はいつですか。
以下、好きなギボン、サトクリフ、パウルカレル、スティーブンハンター、フォーサイス、ルカレ、エルロイなどと八万行に渡って続くので割愛。

辺境報告
往復書簡
オスティア港
記録抹殺刑を免れしもの
軍団基地施設案内
忠誠宣誓をした軍団兵の人数
神託を得る
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