話すことの二倍、人から聞くべきである。

話すことの二倍、人から聞くべきである。
――デモステネス、古代ギリシアの政治家

なんとなれば、神は口を一つ、耳を二つお与えになったのだから。

 かつての属州アエギュプトゥス、属州シリアでの不埒な騒乱。
 やはり我がローマが地中海沿岸を征服し、治めているべきなのだ。
 皇帝と法の秩序、軍団の圧倒的武威の下、普く人民を支配し、総べる。
 それこそが唯一の平和への道なのである。

 よって帝国の再建こそが世界平和に繋がるのだ。
 秩序を乱す不心得者は我が軍団の全力を以て、都市ごと……蒸し暑い。
 そして、あたかも帝国滅亡まで内乱や反乱は無かったかの様な物言いをする恐るべきローマ脳。
 全ては気候の成せる業なのであります。

 彼の国は大変な事になっているようですが、こっちは相変わらず冷蔵庫に入ったり、鼻にソースを突っ込んだり、平和ですね。そういう事をする人は昔も今も同じくらいの割合でいるのでしょうけれど、色々な情報ツールが手軽に誰でも使える様になって可視化したってことでしょうか。自分もこれ以上妙な振る舞いをしない様に気をつけよう、と肝に銘じた次第です。もっとも、魔が差す時は客観視など出来なくなっているのでしょうけれど。
 
 暑いのはしょうがないですが、この湿度は…呼吸がしんどいくらいに空気が粘っこい。夜は大分涼しくなってきましたか。昼はあまりにじっとりしているので頭がおかしくなり、危うく帝国再興を目指して僭称帝にジョブチェンジするところでした。
 
 とりあえず帝国北方の精強なる軍団を纏めて帝権の確立を目指しますね。…比較的涼しそうなので。
 で、避暑地気分で南下せず、アルプス越えはだるいとか何とか、だんだん面倒くさくなってきて、
 ぐずぐずしているうちに業を煮やした部下に暗殺されちゃう流れでお願いします。

 いや、別に暑くなくてもそんなことばかり考えているのです。
 色々と手遅れですね。

 来月、Total War: Rome IIが無事購入できれば、さらなる悪化の一途を辿る可能性が…。
 "おま国"いかに処するべきか。


・それは誰の利益のためにあるのか

 既に今更な感も否めず、私は副総理の支持者というわけでもなく、例の改憲草案についても懐疑的ではありますが、物議を醸した例の発言の要旨は、全文を読んだ限りではマスコミが騒ぎ立てていたのと逆の意味ではないかと。
http://www.asahi.com/politics/update/0801/TKY201307310772.html
 よりにもよって記事をここでしか見つけられなかったのは申し訳ないですが。
 単純に、かの歴史的経緯に学び、注意せよ、と述べているのでは。

 そもそも民主主義国家を標榜する国で公人が独裁政権を認める様な発言をしたら、即座に非難されるのは小学生でも分かるわけで。流石にそこまで頭がアレな人はいないと思うのです。そう思いたい…。鳩云々とかいう比類なき方については、こいつぁやべえな、と戦慄しましたが。

 21世紀になってもローマ人を僭称し、帝国の復活を目論む私の様なパラノイア時代錯誤な輩が酔っぱらって口にするならともかく、そんなリスクのある発言をわざわざする人は、特に立場のある公人ならあまりいないのではないかと。被虐趣味の人でもなければ、何の益もありませんし。

 むしろ法や権力を恣にしたり、己の権限拡大を狙った野心溢れる政治家なら、そんな事はおくびにも出さず、発言には細心の注意を払って狡猾に着々と計画を推し進めるのではないでしょうか。私ならそうします。
 我等がアウグストゥスが共和政体維持を表明し元老院を安堵させつつ、着々と権限の集中を図り、その果てに元首政が実現した様に。とりあえず我が帝権樹立の暁には酒税の撤廃を目指します。夢が小さい……。いや、荘重な公衆浴場を各地に建設し、お手頃な料金で入れるようにします。でかいのは建物だけか…。まさかのハコモノ行政!何そのグリーンピア。ローマ帝国は既に極東で復活していたんや!

 いつの間にか僭称帝、夢を語る、みたいなコーナーになってますが、それは置いといて。
 もし副総理の主張が異なるものであったのに、内容を意図的に摘まんで騒ぎを煽ったとするのなら……。
 まるで自分で火をつけて火事だ、火事だ、と大騒ぎした挙句、何事だと集まった人達から見物料を集める様なものでは。はたして誰が得をするのか、マスメディアは何の為に存在するのでしょうね。ただ、財務諸表や株主にスポンサーの為だけ?

 で、野党の方々は謝罪して辞任しろ、と大騒ぎ。自己の価値や評価を高めるでもなく、競争相手の足を引っ張って引きずりおろす事に注力している。良く知りませんが、そんな事に時間や労力を空費している余裕があるのかと。

 もちろん、繊細な取り扱いを要する単語をまんまと拾われて、お祭り騒ぎにされてしまう、というのも立ち場ある政治家としてはお粗末であるとは思います。何度同じ手口で足元をすくわれたら気が済むのかと。
 そもそも発言の構成が分かりにくく、話題が錯綜し、流れ去る言葉をその場で解釈しなければならない聞き手に配慮しているとも思えません。
 おまけに幾つか用語や歴史的事実への誤認もある様に見えます。これほど影響力のある地位についても周囲に発言や筋書きについてアドバイスするスタッフがいないのでしょうか。戦場に防具無しで突っ込む様なものかと。

 同時に周囲の反応も、どの様な論旨で用いられたかを精査する前に、幾つかの単語に脊髄反射的反応を引き起こしている様に見え、ただ冷静な考察や議論を妨げているだけなのでは。むしろそういう現象の方が思考停止や観察眼を曇らせる事に繋がるのではないかと危惧する次第であります。

 それこそ恐れている全体主義や独裁政権の成立に必要な条件なのでは。”言葉狩り”って奴ですかね。どんな悪逆非道の限りを尽くした組織であれ、人物であれ、等しく議論の対象であるべきでしょう。辞書からその言葉を抹消しても何の解決にもならないでしょうし。

 これは内容以前に双方の技術上の問題かとも思いましたが、海外メディアの批判に風見鶏の様に同調する国内のそれには何ら哲学が見えないし、国や国民が被るであろう無用の損害について深く考えているとも思えません。
エジプトやシリアの様な表立った流血沙汰や騒乱も厄介ですが、こういう明確な形の無い問題も薄気味悪く、そして酷く情けない様に思えます。

 しかし、立て板に水を流す様に流麗なる弁舌を振う政治家達、公明正大にして明敏比類なき報道、嗚呼、随所に叡智満ちたる我が国の何と偉大なることよ!あまりのレベルの高さに思わず目頭が熱くなってしまいますね。

 それにしても世紀を超えて遥か極東の島国を揺るがす総統閣下の畏怖すべき影響力たるや!
”死せる孔明生ける仲達を走らす”とはまさにこの事なり。

 こういう事を言ってると怒られちゃうのでしたっけ。


・目には目を

 今回は古バビロニアよりハンムラビ法典とハンムラビ王ということで。
 もう少しで完成するという所で陛下がちょっかいを出しに来たところですかね。
 
 ハンムラビ王と法典

 職人「また仕様の変更ですか?納期は伸ばして貰えるんですよね?」
 ハム「ならぬ」
 職人「ギャーー」

 そんな史実は無いと思いますが。

 約3,800年前の法です。現代になっても目には目を、歯には歯を、のフレーズで様々に引用され、概ね報復や復讐を正当化する意味で用いられますが、実際はそう単純な法ではないようです。
 細かい事はまた次回。元気があれば。

 レプリカは池袋のオリエント博物館でいつでも見られます。小さい博物館ですが他にも色々展示されており、結構面白いので池袋で時間を潰す必要が出来た時はおすすめです。


 それでは今回はこの辺で。
 完成したらまたお会いしましょう。

 皆様にシャマシュとマルドゥクの加護があらんことを!
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今ぞ飲むべし


今ぞ飲むべし、今ぞ自由の足もて、
大地を踏み鳴らしつつ、踊るべし。
――ホラティウス「詩集」
アントニウス、クレオパトラの死によってオクタウィアヌスの勝利が確固たるものになった際に。


当番兵、シャンパンを持ってこい。ブタめが死んだぞ!みたいなニュアンス? 
ホラティウス先生もなかなかえげつない。

最近冷蔵庫に入って写真を撮るのが流行ってるそうで、暑いからだと思っていたら、どうもそういう事ではないようですね。などと熱射に干上がりそうになりつつ外回りをしながら考えておりました。

お疲れ様です。(疲れたので特にオチは無い)


・お絵かき

 今回はこの辺で。

ローマ人向け雑誌

以下pixivより

8月の主

8月なだけに我等が尊厳者(Augustus)、第一人者にして元首とその妻を。そこはかとなく漂うスイーツっぽさ。雑誌のターゲットと方向性がよく分かりませんね…。

――初期のローマでは1年は春から始まり10ケ月で304日、約60日の空白期間を経て王様がそろそろ春めいてきちゃったんじゃないの、と感じた頃に新年を宣言したそうです。よって当時は今で言う3月~12月(当時の人にとっては第1月~10月)までしかありませんでした。
 
 さすがにヤバくね、と思ったのか紀元前713年にヌマと言う王様がヤヌス神(Janus)と浄罪(Februa)に由来する第11月と第12月を追加(今の1月・2月)、ここに1年は12か月というカレンダーが完成しました。しかしながら1年の初めをJanuarius(January)としたのはようやく紀元前153年になってからです(ただし1年は355日)。

 この様な経緯で本来8番目の月であるOcto(8、オクトパス等と同じ)+ber(接尾辞)が現在の10月となっているそうです。November(第9月)、December(第10月)もまた然り。
 やがて年間日数の誤差が洒落にならなくなってきた為、紀元前45年のユリウス暦よりようやく1年は365日+閏年の1日となり、カエサルの氏族ユリウスにちなみ7月がJuliusに、そしてアウグストゥスにより8月がAugustusに変更。
 
 2代皇帝ティベリウスもその名を冠した月を、との進言を受けるも皇帝が13人になったらどうすんの、と冷静に却下。他の何人かの皇帝は自分の月を作ったようですが、死後は元に戻されています。よほどの実績が無い限り、いかなる権勢を誇ろうと死んだら終わりって事ですかね。

――カレンダーをも支配する、偉大なるかなローマ、帝国万歳!

以上

 なんとなくこんな色にしてしまいましたが、もう少し清涼感のある色合いにすべきだったかもしれませんね。

 古代ローマのファッションと言えば、長いTシャツの様なトゥニカ(男性向けは短い、女性向けは裾が長い)と大きな布をぐるぐる体に巻きつけるトガが有名ですが、当然1000年にも渡る歴史があるのでその期間ずっと同じ格好をしていたというわけではありません。

 僅か数十年前、60-70年代やバブル期の日本人の色彩感覚やデザインセンスが現代とはだいぶ違う事を思えば、今も昔も流行の変遷はあったものと考えるのが自然でしょう。繰り返しもまたあったのではないでしょうか。
 
 トガは時代が下るにつれ、伝統的かつフォーマルな衣装と捉えられるようになり、着付けの不便さから一般市民から敬遠され、日常から次第に遠のいて行ったそうです。スーツよりTシャツとジーンズの方が楽ですしね。

 マトローナ(名門の女性、貴婦人)などが身に付けていたストラ(長衣)も時代が移り変わるにつれ、娼婦や不貞を働いた者の象徴となっていったのだとか。

 ズボンは蛮族、長袖は軟弱の証という考え方も、帝国版図の拡大、文化の融合と実用性(寒冷な北方で活動する軍団兵など)の面から次第に変わり、共和政期、帝政初期、末期を比べれば装備や甲冑の変化だけでなく、服装の変化も目に付くと思います。

 今回は皇帝とその妻なのでもっと豪華な衣装をしていたのかもしれませんが、我らがアウグストゥスは質素を好んだそうなので伝統的なトゥニカとトガにしました。男性のトゥニカは腰の帯で、女性は胸の下や腰に帯を結び体型を強調していたそうです。
 アウグスタ(称号授与は皇帝の死後からでしたか)たるリウィア・ドルシッラももっと豪勢な格好をしていそうなものですが、夫が煩いので比較的おとなしい格好という事で。煩かったかは知りません。

 上には質素などと書きましたが、当時の紫の染料は抽出量が少ないために桁違いに高価なので、こんなトガを着てたら質素とは言えないかもしれませんね。

 贅沢といえば、当時のお金持ちの令嬢は絹を羽織ったり、宝飾品で着飾ったりしていたようです。しかしながら絹は帝国では生産されず、シルクロードを通ってやってくるという点に問題がありました。
 帝国の宿敵パルティアが絹の通商路にあたり、ローマの富裕層が絹を買い漁る事で国内の金銀が流出し、敵対国家の繁栄に寄与するのはいかがなものかと、たびたび規制がなされたのだとか。多額の防衛費を投じ国境を固める一方、自らの費用で相手の戦力を高めるような構造は看過できなかったのでしょう。規制は破られまくったそうですが。

 十字軍の頃にもそんな話がありましたっけ、刀剣を輸出して利益を上げ、一方でそれを装備した異教徒と戦うってのはどうなのよ、と。

 私の趣味としてはあまりキラキラした成金っぽい衣装は好みではありません。一方で突き抜けて派手だとそれはそれで面白いので好きです。思想的背景や哲学が感じられるのが良いのかもしれません。


 さて、次はどこへ行きましょうか。
 また何か出来ましたらお会いしましょう。

 ローマ市民の皆様が良き休日を過ごされんことを。

人生は生きるに値するか?

Is life worth living? It all depends on the liver.
人生は生きるに値するか?それはひとえに肝臓にかかっている。
――ウィリアム・ジェームス(哲学者)

そしてバッコスはネプトゥヌスよりも多くの者を溺れさせ給う。


朝8時に家を出て、夜明け前の4時に家に着く…。
パトラッシュ…(略

こんばんは。
疲れる話は良くないですね。
明るい話をしましょう。


 100年安心の年金改革とやらも10年と経たずに支給は68歳からとかいう話がちらほらと。さっぱり覚えてませんが最初からそうする予定の改革でしたっけ。20代-50代くらいの人にしてみれば、蜃気楼やら逃げ水みたいにどんどん遠ざかっていく現実味の無い制度に見えてもしょうがないのでは。そりゃ払わない人も出ますよね。

 で、退職年齢を調整しないと十分な蓄えの無い人は空白期間に路頭に迷う、という事になって65歳定年制へと。そのうち70歳あたりになるんでしょうか。若い人の雇用に影響が出るかどうか調べる気力も無いので知りませんけれど、もしそれにより若年者の雇用が絞られるような事になったら、ますます不安定な職につく人が増えて未婚率は上昇し、少子化が進むのではないかと。そうすると、この制度を支える人は減る一方なわけで。

 自分が60になる頃には支給年齢が80歳くらいになって、貰える額は子供の小遣いみたいなことになりはしませんかね。ほら、内容はアレだけど制度自体は無くなっちゃいないだろ。嘘はついてねぇ、HAHA!みたいな…。

 なかなかに痺れる熱い展開ですね。無駄遣いを減らしてなるべくお金を貯めようと思いました。我ながら小学生みたいな感想…。先生、お酒と本は無駄遣いに入るんですか?

 明るい話ってなんでしたっけ…。


 暑いので昼食時のメニューにビールなどと書かれていると、ごく自然に注文しそうになってしまいます。
 いや、お金が無いので無理ですけど。そういう問題なのか。

 日本人ももっと平日の昼から酒を飲む習慣をしっかりと身に付け、堕落と退廃の国になると良いと思います。
そうすれば私がスーツにネクタイを締めて昼からジョッキを傾けていても目立たなくなると思うので。

 仕事は大して出来ないが、酒はやたらに飲む事に定評のある私としては、蒸留酒は危険(個人的に)ですがビール一杯くらいならそうそう酔いはしないでしょうし…いや2杯くらいは…そのまま昼休みが終わっても戻ってこない。さういふものにわたしはなりたい。
 
 運転する人は駄目ですよ。


・漫画やら映画やら

 Vinland Saga 13巻 

 相変わらず良いですね、この漫画。しかしヴィンランドにあたる地域(正確な場所は不明だそうですが)が後にどんな国になるのか、それが今日の世界情勢に何をもたらしているか、登場人物達の掲げる理想を思うと何とも…。続きが楽しみです。

 軍靴のバルツァー最新巻 

 近世の軍事的転換点を描いた作品。胸甲騎兵がいかに恐ろしいかを見せ付けてくれます。行軍速度、隊形、地形、障害物や陣地の重要性もバルツァー教官が優しく教えてくれます。
 こういうテーマを扱う作品は他に無いので貴重です。

 風立ちぬ

 気まぐれに週の真ん中に休みを取り、なおかつ休日前夜に酒を控えるという今世紀稀に見るキスカ島ばりの奇跡が起こったので、珍しく早起きして見てきました。

 一言で言うとアパム!ストマイ持って来い!!と嘆きたくなる映画でした。
 *ストマイ=ストレプトマイシン、抗生物質、1943年に米国で単離。たぶん時系列的に無理。

 いや、そういう冗談はおくとして、良い映画でした。
 もののけ姫より後のジブリの映画は長らく私の好みに合いませんでしたが、今回のはグッときました。
 常より公言している飛行機やら船やらという機械や装置への嗜好だけでなく、一つの作品としてしっくり馴染むものがあります。

 夢と現実の描写、時間経過と場面転換により分かりづらいという方もいらっしゃるようですが、私にはすんなり物語が頭に入ってきました。何より時代の空気を描き、その雰囲気を濃厚に匂わせる技術と情熱が堪りません。いつも同じこと言ってますね、私。そう、仮にそれが史実や現実と異なっていたのだとしても、見る者にそうだったに違いない、と思わせる様な世界の作り方。そういうのが自分は好きなのでしょう。

 主要人物の二人だけでなく彼らを取り巻く人々、そして背景で活き活きと活動する市民、女給、船員、工員たち。手抜かりなく描かれた道具や乗り物、建築物、美しい音楽と情景。

 ただ、逆に言えば美しすぎる、とも言えるかと。貧困と社会不安、戦争へ向かう時代を考えるなら、ややノスタルジーに傾倒している様にも思えます。腹を空かせた子供の描写によって昭和がけっして古き良き時代ではなかった事には触れていますが、実際はどうだったか。画面には表れない悲惨な事件や社会情勢が色々頭を過りました。

 そういう意味では新聞などの評で書かれている様な”ジブリには珍しいファンタジー要素の無い作品”ではない、ということなのかもしれません。確かに登場人物はほとんど資産家やインテリなどの社会の上層の人達なのでそうなるのも仕方がないのかもしれません。そもそも主題は世相を忠実に再現する所にはないのでしょうけれど。

 さて、舞台装置にばかり言及してますが、限られた時間、限られた条件の中で精一杯に生き、楽しもうとする人々には心動かされるものがありました。夢を追うこと、人と人の世の儚さ、技術と用途、歴史、人間の業などなど、テーマは一つではなく見る人の数だけあるのではないでしょうか。

 色々な場所へ行き、経験を積み、様々な人と出会い、歴史的経緯、状況を知れば知るほど味わい深い映画となるのではないかと。そして技術への一定の理解も。

 よって小さな子供には分かりづらいかもしれません。しかし一つの映画を子供のころに見て、大人になってからもう一度見ると言う体験には様々な発見(作品についても、自己についても)があるので悪くは無いかも。

 ところどころで胸が詰まる様な気持ちになりましたが、どちらかというと二人の運命だけでなく彼らを含めた人々の営みとその世界、もう戻る事の無い失われた光景そのものにより心を深く揺り動かされた様に思います。

 随所で啜り泣きが聞こえ、昨今の日本人が無関心で冷たいなどというのは少なくとも一般的な事ではないのだな、と感じました。映画館ていつもこんな感じでしたっけ。
 対照的に自分の渇きっぷりに少し呆れましたが、ドライアイのせいだと思います。もう少し年を経れば変わるのかもしれません。

 上に書いた様なものに少しでも興味のある方なら、2時間と入場料はけして無駄にはならないと思います。


・お絵かき

 アウグストゥス&アウグスタ


 今回は8月(August)なだけに我らがアウグストゥスとその妻リウィア・ドルシッラを。
 彫像を見ながら似せようとは努力しましたが、徒労に終わりました。

 暑いので小奇麗なドムスの静かなアトリウム(中庭)で水盤にゆらめく涼しげな水と、壁のフレスコ画や天井に踊る反射光でも眺めながら寝椅子に横たわり葡萄酒をだらだら飲みたいという堕落しきった願望が…。
 ただ、この格好は暑いかもしれませんね。トゥニカは涼しげで良いとしてもトガまで着たらしんどそうです。ローマ市民の間でも廃れる理由が分かりますね。


 今回はこの辺で。
 完成したらまたお会いしましょう。

 皇帝陛下とローマ市民に力と名誉を!
 帝国に永久なる平和を!
軍団兵履歴

Legionarius

Author:Legionarius
主に世界史・戦史(東西問わず)の絵を描いております。

形式:Legionarius
状態:製造年月日から30年以上経過
使用燃料:Laphroaig,Bowmore,
Ballantine(12年が好ましいが財布が薄いのでfinest)
エンジン形式:惰性型酒冷4ストロークバルブ108気筒
始動形式:諦念あるいは深い溜息
搭乗機:CBR600RR07白→CBR1000RR2012に機種転換(乗り手に過ぎる良い機体ですがハイオクは財政が……)

音楽:(Bill Evans, Miles Davis, Dvořák, Linkin Park, Rammstein, Killswitch Engage, Enigma外)気に入れば何でも。

書物:ノンフィクション、歴史(ローマ史、古代ギリシャ,WW2外)、SF(ホーガン、ハインライン外)、最近はOsprey社の本ばかり。主にマクブライド先生のやつばかり。

漫画:(大陸軍は世界最強とかアララララーイとか)雑食。

ゲーム:ROME TOTAL WAR、MEDIEVAL TOTAL WAR
     CALL OF DUTY、S.T.A.L.K.E.R、SILENT HUNTER外

好きな陛下:Marcus Aurelius Antoninus、Flavius Claudius Julianus
好きな甲冑:ロリカ・セグメンタータ
好きなヴァンツァー:フロスト
好きなマクナブ:受領通知!!、カチカチ、カチカチ、続刊はいつですか。
以下、好きなギボン、サトクリフ、パウルカレル、スティーブンハンター、フォーサイス、ルカレ、エルロイなどと八万行に渡って続くので割愛。

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