陛下の家系をつぶさに調べましたところ

陛下の家系をつぶさに調べましたところ、その遠き祖先はなんとヘラクレス!
――低い身分から出世したウェスパシアヌス帝の家門に箔をつける事を勧めた側近の言葉

ブハハ、最近聞いた中でも最高のジョークや。自分おもろいなぁ、カエサルはアエネイアス、スッラはウェヌス、俺はヘラクレスか!とウェスパシアヌス帝なら爆笑しながら言ったかもしれませんね。


 アルジェリアの事件は酷い結果になったそうで。孫子には”巧遅は拙速に如かず”(完璧を期すために遅いより、拙かろうが早い方が良い)という言葉があり、郭嘉伝には”兵は神速を尊ぶ”という言葉があるそうですが…。車列をヘリ(ハインドならロケット?)で吹き飛ばした、とか人質も銃撃戦に巻き込まれたとか聞いてますが、本当ならかなり雑な印象が。情報を集めて準備して、相手の気が緩み始めるところを不意打ち、というのがこの手の事件の対策の常套手段だった筈。素人目にそういう方法は取れなかったのだろうか、と思ってしまいますが、現場はどんなことになっていたのか。次第に情報が整理されて明らかになるのでしょうけれど、やむを得ぬ事情があったのか、あるいはただ単に焦ってグダグダだったのか。
 また施設の警備は情勢に見合った人数と配置と装備と練度を揃えて適切なマニュアル(警戒、巡回、防衛や退避、内通者がいたなら採用基準なども)や手順に従っていたのか、感情的な議論は余所でも盛大にやってる様ですが、私としては技術的な問題の詳細が気になる所です。そんなものが公になったら保安上問題があるから当分は謎のままかもしれませんけど。

 だから今は日経ビジネスのこの記事に書いてある様な事こそ気にすべきかと。
 http://business.nikkeibp.co.jp/article/NBD/20130122/242597/?ST=pc

 書いてある通りなら今後も同様の事件は起こり、武装が充実し、経験が蓄積される事でその手法はより大胆に
巧妙になっていくという事でしょう。それに対応するためには警備態勢や情報収集を見直さなければならない、と。根本的な解決にならず、対応策に過ぎないのは残念ですけど、例えば政治・宗教・思想面での問題の解決は短時間でなされるものではないでしょうし…。まずは身を守る所から、ですね。
 しかしこの旧ArmorGroupってイラクで空港警備などをしてたアーマーグループですかね。とするとこういう記事はある種の企業PRとも言えるのかな。でも今は退任してるのか…うーむ。

 
 どうもご無沙汰しております。

 寒くなると動きが鈍くなってどうにも…春まで冬眠していたいのですが、駄目なんですかね。
 久しぶりに雪を見ました。南国に行って帰ってきて初めてなので約2年ぶりか。
 仕事で遠くに行かなければならないとかスキーに行くとか止むを得ない事情があるならしょうがないと思いますが。そうでないなら雪の日は引き籠るか近場ですね。
 賢明なるローマ人であるところの私は遠出して渋滞に巻き込まれるとかそういう愚は犯さず、駅前ビルの三階にある焼き鳥屋兼釜飯屋の窓辺に陣取って熱燗をちょろりとやりつつ、鶏を貪りながら雪見酒と洒落込んでいました。昼間っから。こいつもう駄目なんじゃ…。
 それからハクキンカイロはとてもぬくいのでお勧めです。当ページは焼き鳥屋とか釜飯屋とか酒屋とハクキンカイロの回し者ではありません、ほんとです。

 で、ぼやぼやしてるともう一月が終わってしまう訳ですよ…こりゃあ、あっという間に1年経つのでしょうね…。”意識の高い”軍団兵としては今年もローマの偉大さを世界に向けて発信し続けなければならぬのです。
 早速こんな感じで。


・絵

ウェスパシアヌス帝とコロッセウム

 可愛い女の子かと思った? 残念! ウェスパシアヌス帝でした!
 いや、そもそもこのページにそんなものを期待する人はあまりいないでしょうけど。内乱を勝ち残り、財政再建という難事を成し遂げたウェスパシアヌス帝は五賢帝と同じくらい偉大だと思うのであります。自分の技量では陛下のジャガイモみたいな愛嬌ある顔を再現できないのが大変心苦しいところですが、晩年の病で少し痩せたという事で一つお許しを…。

 描いていると何となく分かったつもりでいたコロッセウムの構造とかトガの巻き方がよく分かって良いですね。構造が分からないと描けなくなってしまい、どうなってるんだこれ、と先に進めなくなりますし、適当にやっつけて後で見返すと何だか胡散臭い。
 たまには我が帝国が世界に誇る変態皇帝諸氏を取り上げるのも面白そうですが、もうしばらくはまともな人にしときましょう。


・ゲームとか映画とかニュースとか

 Cyberpunk 2077http://gs.inside-games.jp/news/381/38151.html
 かっこええ

 題名そのまんまの内容なんでしょうね、たぶん。エアカーに多層構造都市、過剰なサイバネティック技術の暴走、薄汚い仕事もこなす超法規的な公安組織、ブレードランナーや攻殻機動隊の類のSFへのオマージュなのは明らかですが楽しみです。


 トータルリコール

 リメイク版の方。結構好きな映画です。一度映画になったものですから衝撃を受けるような真新しいものはないかもしれませんが、くたびれた未来世界が美しくそして生々しく表現されていて好きです。あと一作目を見た人にはクスリとくるシーンが幾つか。
 しかし底抜けにハッピーな未来社会を描いた映画はあまり無いですね。自分が見てないだけかもしれませんけど。ドラマとしてはディストピアを覗き見てる方が楽しそうですしね。しかし、幸福に満ちた社会というのを上手く想像できない、どこか胡散臭いものと思ってしまう心性ってのも問題な気も。自分、疲れてるのだろうか。


 プレステて…。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130122-00000007-jij_afp-int
 偉大なる王子殿下!AH64アパッチのコパイロットを成し遂げて気分が昂揚するのは分かりますが高き位にあるものほど、些細な言動や振る舞いにこそ気を使わなければならぬものかと…。と、何だか行動や言動を見てると老侍従みたいな気分になりますね…。カエサルも高位の者ほどその自由は制限されるとか、言ってたような。


 フェリックス・バウムガートナー
http://www.youtube.com/watch?v=7f-K-XnHi9I
気球に乗りジョゼフ・キッティンジャーを超える高度3万9,044mまで上昇、そこから自由落下してマッハ1.24まで加速、パラシュートで帰投という概ねどうかしてるプロジェクト。こういうの嫌いじゃないぜ…。



・最近古本屋とかAmazonから掻き集めた本を紹介するコーナー

 賢明な人ならば、本は図書館で借りて読むのが良いのかもしれません。お金もかからないし、場所も取らないし。巨大な書庫を無料で使える様なものですし。
 でも記憶力や理解力は悪いし、すぐ忘れてしまうし、読むのは遅いし、と色々残念な人なので手元においてゆっくり読むのが性に合っています。あとは”ライナスの毛布”みたいな依存や執着があるのやもしれぬ。常に一冊は読んでいないと落ち着かない。


スモールハウス 3坪で手に入れるシンプルで自由な生き方

 以前、ゆう輝さんに教えて頂いた10万円で家を建てて自由な暮らしを楽しんでいる方による本。出版2冊目、かな。その生き方の一片が見られるページhttp://www.blife.asia/さすがにここまでは出来ないけれど税金・保険料の圧縮等は参考になります。
 一冊目とは少し異なり、本書は人間が生きるのに必ずしも30年ローンの贅沢な家は必要ない(30-35年で3000万を借りたら利息手数料計は1000万超、対する預金利息は…)、わざわざ半生を掛けて金融機関に貢ぐ必要は無いし、市場が推奨・設計した人生のモデルに従って行動する必要はなく、当人が本当に望む生き方とは何か、を見出す事こそが重要なのではないか、という事を住宅という観点から考察していく本。だと私は思ってます。違ってたらすみません。
 著者の高村氏がネットで公開している様な極めて質素な暮らしは軟弱な私には到底真似できませんが、各々に必要十分な広さと機能を備えた家があれば良い、という哲学は頷けます。
 自分が定年まで真面目に働いている姿は想像できないし、死ぬまでの限られた時間をそこまで他者に明け渡す気はないのでどこかで参考にするかもしれません。多分。そのうち。金が貯まれば(それは永遠に無理と言う意味の隠語ではないのか…)。とはいえ現状の業界の市況と採算では数年内に組織がなくなる可能性をこそ警戒すべきかもしれない…。もし実践するなら200万円位のミニログでもセルフビルドして引き籠ります。天災で壊れてもまた建てればいいだろうし、己の城であり、最後は棺桶にもなる、まさにパーフェクト。

 本書では家のサイズを小さくする事で、コスト節減による経済的な選択の幅・自由の獲得、そして空間的必然によって物を大量に所有する生活から自由になり、よりシンプルで”豊かな”生活を送る事が出来るのではないか、と提示してます。

 余計なお金を支払うために人生を拘束される。本来、自分や身の回りの人間の幸福の為に手に入れた”物”に気が付けば己が生き方を支配されている。そういう本末転倒な社会を見直すという意味でスモールハウスという本は非常に啓蒙的・示唆的です。自分の意思で考えた結果、本当に”それ”は必要だと言えるのか?広告媒体や娯楽作品などを介して無意識に刷り込まれた”他者が創出した”欲求ではないのか?そしてそれは分不相応ではないのか?そういう普段何気なく、おぼろげに思っていた”問い”と場合によっては”答え”が明確にされていてすっきりしました

 自分が本当に求めているものは何か、という事を問い直す切っ掛けとして、良い本だと思います。


湾岸戦争大戦車戦 (史上最大にして最後の機甲戦) 上・下

 はい、また戦争の本です。いつもすまんのう…。
 もう22年前なんですね。当時は小学生だったので訳も分からずウヒョー、エイブラムスキマシタワーとか浮かれてるだけでしたが(どこまで記憶を遡れば戦史に染まっていない時期があるのだろう…)。思わず色々振り返ってしまいましたが、そんな事今さら気にしてもしょうがないよね。
 地上戦開始から僅か100時間での多国籍軍の勝利、指揮官ノーマン・シュワルツコフと左フック戦略などが有名ですが、実際にその舞台裏では何が行われていたのか、テクノロジーはどう寄与したのか、人類史上最強最大規模の機甲戦力と航空戦力はどう運用されたのか、指揮官の真の評価は?などなど、その全貌を膨大な資料をもとに明らかにしていく本、だと思います。
 最近非常に気になっている戦略策定におけるジョン・ボイドのOODAループの関与などについても知りたいので少しでも触れられていれば良いが果たして。イラク側の資料は少ないのかな…。ヨムキプール戦争全史の様に現代史の驚くべき側面を見せてくれる事に期待。


黒死病、ペストの中世史

 歴史を疫病と言う視点から読み解く本。各国指導者の政策、外交、戦争や宗教、文化の対立など人間の思惑や意思から歴史を語る本は多く、そういう本ばかり読んでいると世界や歴史はあたかも人間の思うがままに形作られてきたように錯覚してしまうかもしれません。
 実際は本書の様に疫病や気象、地理地形など様々な要素が人間の行動を左右したり、その思想に影響を与えていたり、という事がままあります。ふと忘れがちな視点を思い出させてくれる本だと思います。


軍人皇帝時代の研究 ローマ帝国の変容

 全国2000万の軍人皇帝時代ファン待望の一冊キター。こいつを待っていたんだよ。
 えぇと、栄えあるローマ市民の皆様に説明の必要は無いかもしれませんが。
 ローマの軍人皇帝時代大好きっ子とかそこだけ知りたくてしょうがない人向けの本、というわけではなく、軍人皇帝時代を研究することにより帝政期の国家ローマの変容を明らかにしていくというスタイルの本でしょうか。元首政から専制君主制への移行など教科書や概説しかのっていないローマ関連の書籍では経緯がよく分からない事について詳細を掘り下げています。頑張ったけれど時間切れで暗殺されてしまった(と私は思う)ガリエヌス帝などあまり語られない皇帝についても記されており、良い感じであります。


敗北を抱きしめて 上下

 終戦後の日本を米国の歴史学者の目から描き出した書籍。政治家、高級官僚、一般市民、様々な視点を通して戦後の日本が形成されていく様を描写するドキュメンタリー。現在を理解する上でも欠かせぬ本の一つではないかと。全てを見通す神ならざる人間が書く限り、必ず歴史は見落とされ、偏向し、脚色され、様々に変色します。だから一つの事についても様々な身分や立場の人が書いた本に目を通す方がたった一冊をバイブルとするより良いのではないかと思います。そんな感じの本。


コンスタンチノープル遠征記 第四回十字軍

 1453年にオスマン朝の攻撃によって陥落する前にコンスタンティノープルは第四次十字軍によって陥落しています。数ある十字軍の中でも相当アレな十字軍の一つですが。そこに従軍した30過ぎの下層の騎士が語る遠征の実態。800年前の遠征の姿が今、蘇る。そんな感じ?
 しかし本人の記録を数百年を経て日本語で読めるってのは凄いな…。我が偉大なるローマに不届きな振る舞いをした人々の記録なのでローマ人的にはアレですけど。彼を知り己を知れば百戦して殆うからず、とも言うので。

 次の一冊とセットで読むのが良さそう。


コンスタンチノープル征服記 第四回十字軍

 同時代の人が残した本。先ほどの著者よりも大分身分は上の模様。同じ事件でも様々な身分立場の人々の視点から多角的に見ることこそが(以下略。


異端カタリ派

 佐藤氏のオクシタニアなどとセットで読むと良いかもしれない。10世紀頃(11世紀?)から南仏でブームになった異端の起源から異端撲滅十字軍との熾烈な戦い、そして破滅までを描いた本。グノーシス主義とかマニ教などのキーワードを聞くとゴーストが打ち震えてニヤニヤしてしまう人におすすめ。多分。


パブロを殺せ

 ブラックホーク・ダウンの原作著者マーク・ボウデンによるコロンビアにおける麻薬紛争を取り扱ったノンフィクション。世界で七番目の富豪とまで言われたパブロ・エスコバルのメデジン・カルテルとDEA、CIA、陸軍、デルタフォース、コロンビア政府との戦い、暗殺作戦を描いた書籍。ブラック・ホークダウンも気に入りましたがこれも良いかと。
 ただ、麻薬の最大消費国はずーっと米国だし、長らく続く中南米への政治的介入にも原因の一端はあるだろうし、そりゃマッチポンプってやつじゃ…と言う気もしないでもない。その辺を押さえないで読むとUSA!USA!みたいな御目出度い事になるやも。近現代の米国の中南米政策について概略を調べつつ読むともっと面白いかも。しかし腹黒い奴ばっかりだな…。
今はメキシコの方が大変な事になってるんでしたっけ?


男鹿和雄画集

 ジブリの背景を描く人の画集。生々しい本ばかり読んでるとこういうのは和む。


ブーヴィーヌの戦い 中世フランスの事件と伝説

 ブーヴィーヌの戦いを中心に12世紀から13世紀にかけてのヨーロッパ社会を活き活きと鮮やかに描き出す本。当時の世界をもっとはっきりイメージする為に、それからフィリップ2世についてもっと知りたくなったので入手。アザンクールとかクレシーとか戦術的に有名で広く知られる戦いは多いけれどブーヴィーヌはその後の歴史を大きく動かしている割に(影響力も大きく影響範囲も広い)あまり取り上げられない様な気が…。


サマルカンド年代記 「ルバイヤート」秘本を求めて

我が心の師、最も話を聞いてみたい人の一人、ハイヤーム先生が主役として登場する小説。燃える!
それだけかよ。すみません、こんな感じです。

amazonから引用
イスラーム中世の思想家にして天才的天文学者、そして酒の詩人として著名なペルシア人オマル・ハイヤーム。彼の青春は暗殺者教団の創設者ハサン・サッバーフ との出会いと決別、冒険や恋に彩られていた。そのなかで『ルバイヤート』(四行詩集)が書き綴られて行く。その手稿本はモンゴル軍のペルシア侵攻の際に喪失したと信じられていたが、何と、800年後のパリに浮上。その追跡のために青春を賭けた仏系米人(本書の語り手)がパリからイスタンブール、さらに立憲革命で動乱のペルシアへ。そして、その保持者だった王女と相思相愛の仲となり、結婚してアメリカに戻ろうと、乗ったのが豪華船タイタニックだった…。
引用終り

 何だか物凄い詰め込みっぷりですね。大丈夫なんだろうか。
 通勤電車ではなく長い休暇を取ってゆっくり読みたい…。


ホメイニ師の賓客

 USA!USA!…さっきそれは駄目だって揶揄したばっかりじゃないか、お前はどっちなんだよ、と。私は何時いかなる状況であろうと強い者の味方だ!(清々しい顔できっぱりと)。
 デルタフォースやら何やらのイーグルクロー作戦が失敗してSOCOMやら第160特殊作戦航空連隊設立の切っ掛けとなった1979年のイランアメリカ大使館人質事件を中心に展開するノンフィクションです。相変わらずの膨大な取材をもとに米国の外交政策の変遷、イランの内情などを様々な視点で掘り下げている模様。
 マーク・ボウデン氏著。こん人はそういう本ばかりの様な気もする。それを読んでるお前は何なのだと言われたら、はぁ、何だかそのすんません。これも複数の書籍を参照したほうがいいかも。


海上護衛戦

 太平洋戦争中の日本の海上輸送、その悲劇的な、壮絶な実態に迫る本。

 戦史を漁っていれば紀元前だろうが、21世紀だろうが戦争のプロは兵站を語り、戦争の素人は戦略を語る、という言葉を目にすると思いますが、この本はそれを如実に物語るものの一つでしょう。どんなに強い軍隊がいようとどれだけ勝利を重ねようと、日々の食事と燃料に事欠く者は敗れ去るのみです。
 著者は1943年から1945年まで海上護衛総司令部参謀という立場にあったそうです。輸送船の護衛作戦を司る人ですかね。マーティン・ファン・クレフェルトの補給戦などと一緒に読むと戦史の見方が変わるやも。
 主要な資源が国内に無い国、という事は外部からの輸送に頼らなければやっていけないという事であり、常に動脈を外部に晒している様なものです。それをちょっとつままれたら、海上輸送が滞れば、あっという間に一億総じて干上がる日本と言う国に住むならば、これは過去の話ではないのです。
 大量消費社会となった現在なら、なおさらの事。現代日本のおかれた状況を理解する上でも重要な書かと。


血と砂 愛と死のアラビア 上下巻

 我が心の師(ってさっきも言ってた?)、サトクリフ先生の小説。燃える!タイトルの時点で燃える。

 amazonの紹介
 スコットランド高地連隊の狙撃兵トマス・キースは、トルコとの戦いのために、1807年にエジプトへ―実話をもとに描かれるイスラム教に改宗し、アラブ世界に生きた高潔な戦士の物語。

 これほど滾るものがあろうか…いつ読めるやら。


 読む時間が無いのに一杯買ってどうするつもりなんでしょうね、この人は…。
 もしかして読書が好きというより、収集する事が目的になってるんじゃ…ビブリオマニア?でも絶版になったりするとそれこそ古本が信じがたい値段になってしまったりするのですよね…そしたらもう手に入らない。
 

 という具合に全くいつも通りのろくでもない生活を送っております。
 今回はこの辺で。絵が出来ましたら、またお会いしましょう。

 ローマ市民の皆様に神々の助力あれ!
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ここがロードスだ、ここで跳べ!

ここがロードスだ、ここで跳べ!
――アイソポス(イソップ)

 御託を並べてないでやってみせろって事ですね。


 こんばんは。

 寒すぎて二輪で走ると凍えるので、グリップヒーターなる軟弱アイテムを装備しようか、とディーラーで相談したらCBR1000RRには装着できないとか…。ハンドルカバーは車両のデザインに合わない、ので却下。いやSSにあれつけてたらむしろ笑えるのでおもしろいかもしれないですけど…。
 
 ヒーター付グローブやヒーター付インナーグローブなるSFっぽい素敵アイテムも性能がまちまちらしいし、今使っているグローブに入らなそうだし(カーボンの装甲板みたいのがついてる、甲冑か!)。
 とりあえずハクキンカイロを使ってみようと思います。人体の保温機能は体の中心を最優先で守ろうとするために凍傷が末端から生じるという事ですし、原理的には体の芯が温まれば末端にも温かい血が巡って温まるんじゃないかな…ないかな…。そこまでして乗るか…。何かの修行か。

 そんな感じです。関東でこんなこと言ってるのだからもっと北で外に出なければならない人は大変ですな。私だったら全身電熱線入りの防護服みたいのを着ないと出られないんじゃ…(閉鎖型循環呼吸装置もつけてシューコー言いながら徘徊→職質)。南国暮らしで寒さに弱くなってしまったのだろうか。


 ・楽しげなものたち

 やはり私が見るべきはWOWOWか! ボルジア家のドラマ
 http://www.wowow.co.jp/drama/bor/index.html

 ISSからの夜の眺め。格好いい、そして美しい。部屋を真っ暗にして全画面で見るのがおすすめ。
 http://digimaga.net/2012/12/view-from-the-iss-at-night

 
 大聖堂の日本語版DVDがいつの間にか出てましたがやはりお安くは無いんですね…。


 ・美しきものを愛でる

 我が愛馬たる自動二輪”紅号”(暫定、だからその安易なネーミングを止めろ、と)を除いて全宇宙で一番格好良い乗り物を選べ、と言われてパッと思いつくものの一つが1920~1930年代に活躍したマッキとかスーパーマリンのレース用の水上飛行機です。あとは19世紀初頭の戦列艦とか古代のガレー船、それから…挙げ始めたらキリが無い、というか全然選べてねーじゃねーか、という話になるので列挙するのはやめよう。

 Supermarine S.5はすらっとした胴体も良いですが、エンジンを覆ってるモコモコしたカウルも好き(抑え切れぬ力が潜んでいる感じ)です。自分は二輪の好みにもその傾向が見られますね。メカ剝き出しのも結構いけるんですけどどっちかと言うと覆われている方が好みか。甲乙つけがたい。世界には超格好良い物が一杯で最高ですねって事で一つ。

 というわけで出来ました、ということにしよう。碧い海、蒼い空、銀翼に輝く陽光、エンジンの咆哮!

 Supermarine S.5 文字なし
 Supermarine S.5

 以下pixivより

 1927年9月”海の都と空の船乗り”
 
 土産物屋で駄々をこねる子供達、暖かな日差しに包まれゴンドラで昼寝をする老船頭、1927年の9月下旬、私はイタリア史に造詣が深い妻のご要望により憧れのヴェネツィアを訪れた(商用を兼ねた件について責め立てられたが)。
 島の路地を巡り、サン・マルコ広場を散策し、200年の伝統を誇るカフェ・フローリアンで生演奏を楽しみつつ茶を飲むと言う観光客お決まりの日程をこなし、海の都滞在の締め括りとしてその景観を堪能すべく鐘楼に登った。お互いの運動不足を呪い、息を切らしてようやく鐘室に辿りついた我々は、苦難の報酬たる白亜の壮麗なサンタ・マリア・デッラ・サルーテとそれを取り囲む息を呑む様な翡翠の海の輝きに目を細めた。
 その時、一陣の風と共に大気を震わせた”それ”が水上都市の穏やかな昼下がりを引き裂いた。そして鐘楼東側の窓に駆け寄った私達は生涯忘れえぬ光景を目にした。陽光に銀翼を煌かせ、あっという間に北へ飛び去った美しき水鳥を。
 私達は出発を取り止め9月26日のレースを観戦し、予感した。時代は大きく揺れ動いているのだと。今思えば平穏に終わりを告げた力強くも優美な、そしてどこか儚げな水上機はまさにその象徴であった。だが我らがピウスツキの下、恐慌の気配は未だ遠く、暗き世の影は朧であり、我々は過ぎし大戦の惨禍が繰り返される事など露知らず、束の間の平和を享受していた。
――ポーランド貿易商の回想録”雲間より差す曙光”より

――捏造です。たまには20世紀も。シュナイダー・トロフィー・レース、主に戦間期に花開いた水上飛行機の技術発展、そこに目をつけたフランスの富豪、ジャック・シュナイダーにより1913年~1931年に開催された空のレース。出場するは美しい水上機達、そしてイタリアや、アメリカ、イギリスと風光明媚な舞台、想像するだにわくわくします。
 回を重ねる毎に出場機の最高速度は跳ね上がり、初回優勝機73.56km/hから1931年の最終レースでは547.31km/hにまで性能向上が見られます。一度でいいからこういうレースを観戦したいものです。1927年のヴェネツィア大会のコースはリド島の東側を周るものだったそうなので本島のこんな近くまで寄せる事はなかったかもしれませんが、描いてみたかったので。
 1/35はちとでかいかな。紅の豚をもう一回見やう。ちょっと違いますけどジブリが製作中の” 風立ちぬ”楽しみです。

 以上

 飛行機を描いたのは何年ぶりでしょうね。次はもう少し頑張ろう。

 さて、この辺りの飛行機はとてつもなく美しいのであります。流線型の機体、力強いエンジン(こればっかりは時代ごとに相対的な物ですけど…)、鮮烈な赤や青のカラーリング、そしてこれら飛行機が活躍した地域の景観の風光明媚なこと…。想像するだけでうっとりです。妄想するだけで一晩酒を飲んでられそうです。まぁ、妄想せんでも飲んでますけど。
 こんな飛行機で空を飛べたら思い残すことは無いって奴です。ピッカピカに磨き上げる係でも良いからやらせて下さい。ご褒美に一回操縦席に乗せてください。そのままさりげなく舫いを解いて離水して逃げたりしないので、信じてください(スロットルを全開にする仕草を我慢しつつ)。

 速さを競う平和的なレースとはいえ、徐々に出場各国の威信をかけたものとなり、それぞれアメリカ軍やムッソリーニの支援を受けるなど、その性質は変化していきました。とはいえ他国の準備が十分出来ていなかったから全力のレースではなかったとしてトロフィーを放棄したり、開催の延期を申し出たり、各国に紳士的な振る舞いも見られたそうです。最後の大会に間に合わなかったイタリア機、放熱板だらけの機体に最高出力3,000馬力超のエンジンを積み込み(1500馬力のエンジンを二個合体するという…電池の直列じゃないんだから…)、二重反転プロペラで推進するという漢らし過ぎるマッキM.C.72のエピソードなども燃えますね。

 それなのに、こんな美しい乗り物を人々に死と苦痛と悲しみをもたらす為に使うなんて…。何と人間は愚かなのだ!!とか私が言うと信じられないくらいチープなのでやめとこう。戦闘艇・機も禍々しい美しさがあるし、大好きですが水上機はこういう綺麗な景色の中を飛んで人々を魅了し続けていてほしいものです。

 最近は離島などの救難飛行艇とか森林火災の消防活動に使われているんでしたっけね。日本だとこれとかこれとか、デザインは昔の飛行艇や水上機の方が好きです。

 そういや冒険エレキテ島という漫画が綺麗で何とも言えぬ世界観で楽しいです。女性パイロットが駆るイギリスのフェアリー・ソードフィッシュと言う複葉機の下駄履き(フロート付きの俗語)仕様が伊豆諸島とか小笠原諸島を舞台に活躍する漫画です。雰囲気が好みの人ははまるかも。難点は続巻がでる可能性が怪しい、というところでしょうか。

 古い機械も良いですが、天駆ける白き死神、ヴァルキリーことXB-70とかも好きです。航続距離12,000km、マッハ3で23,000m超の高高度を悠然と飛んで世界中に核兵器をデリバリーするという狂気の開発コンセプト。SFみたい。青い空ではなく、高高度ゆえ濃紺から漆黒に迫らんとする空に真っ白の機体が映えます。当機は我らがルメイ先生の肝いりであります。またお前か!そんなんばっかやな。博士の異常な愛情のタージドソン将軍は彼がモデルだそうですが、話もそのまんまだし…。
 平和な水上飛行機の話をしてたのに、ちょっと油断するとすぐに冷戦時代の遺物の話やらに…。浮気も大概にしろ、と。

 しかしどの時代のものであれ、高い機能を秘めた機械や道具は何故こうも綺麗なんでしょうね。不要なものを削いでいくとそういう風になるものなんでしょうか。機能美って奴ですかね。


 さて、今回はこの辺にしときます。しかし毎度景気よく趣味丸出しだなぁ…。
 いや、むしろ丸出しにせずして何とする。

 また何か出来ましたらお会いしましょう。
 良き一週間やら二週間やらをお過ごし下さい。


 

他人の判断に従って生きる事は惨めである。


他人の判断に従って生きる事は惨めである。
Miserum est arbitrio alterius vivere
――ラテン語の格言、出典不明

様々に解釈できそうな言葉ですね。
もちろん自分で考えず、人の言う事を聞いて、やる事に従っていれば良いってのはとても楽で、私も結構好きな部類ではありますけど。

また、こういう言葉もあります。

Sibi imperare est imperiorum maximum
自分を支配することは、支配のうちで最大のものである

ストア派の思想にも通じていそうな言葉です。

そういえば海兵隊信条にも己の支配者というフレーズがありました。
I must master it as I must master my life.
私は己の命を支配するようにそれ(ライフル)を支配する。


ということで今年も人の言う事や価値観など一顧だにせず、己の道を行こうと思います。極端は止せ、と。
無論、人様に迷惑をかけない範囲で。


 あけましておめでとうございます。
 本当は年末に更新しようと思ってたんですが、やはり自然と滲み出る人徳の賜物か”桃季もの言わざれども、下おのずと蹊を成す”とばかりにお誘いが…故事の使い方が間違っている気も、というかそういう言葉を恥ずかしげも無く自分に使うあたりが実にいやらしい奴だな、と思わないでもないですが、実際いやらしい奴です、はい。いや、本当はもっと謙虚でいい奴なんですよ、こう見えて。そう、面従腹背みたいな…それは謙虚とは言わん…。

 忘年会やら何やらも一回なら良いですけど、毎日って…。そんなわけで、おうちで絵を描きたくてしょうがなかったです。今は久しぶりに買ったボウモア(我が糧、モ・ クシュラ)を投与しつつ描いてます。落ち着く。

 そう、新年でしたね。今年も皆様が愉快爽快にやっていける事を願ってやみません。
 何事も楽しくなければ!

 黒犬騎士団、心得!!

 エンジョイ&エキサイティング!!

 そういうこと。忘れちゃだめだよ


 であります。めでたき年初からなんて不埒な引用を…。

 
 というわけで去年書いた賞味期限切れの記事でも貼ってお茶を濁そう。



・ガリラヤ人の祭日に思ふ

 ”セ”で始まり”ス”で終わる世にも素晴らしきもの、人間に生きる喜びをもたらし給うものと言えば当ページ的には小山を成すセステルティウス貨であり、軍事に通暁し、水道設備を始めとしたインフラ整備に明るい偉大なるセクストゥス・ユリウス・フロンティヌスであり、軍団兵の給料を増やしてくれる我らがセプティミウス・セウェルス帝であるのは疑いの余地もなく、また周知の事実でありますが。
 *さりげなく皇帝のプラエノーメン(個人名)ルキウスを無視、Sextusは6番めの生まれと言う意味です。次郎、三郎みたいな感じか。

 下世話な話はおくとして。

 とうに時機を逸してますが、我が帝国の秩序を紊乱せし帝国東方属州のかの人の祭日は相も変わらず悲喜交々だったそうで。
 冗談としての自虐はそこそこ楽しいですけど。そんなに深刻に捉えるほどの事かな、と。あるいは誰が定めた訳でもない理想像に自らを縛り付け、強迫観念に駆られているのでしょうか。この手の催事に限らず、もっと自由に気楽にやれば良いのでは、と思うのですけど。時の過ごし方、楽しみ方は人の数だけ沢山あるのだと思います。
 それとも何であれ、人と同じことをしていないと不安になってしまうのでしょうか。あるいは私が度し難い鈍感で自分の惨めさに気づいていないだけなのか。またはネットでだけ皆祭りの趣旨に則って我が身の不遇を大げさに喧伝し、互いにふざけて楽しんでるだけかもしれませんけど。幸福を追求するのは自然な事とはいえ、それに追われて気分を害したり、焦燥に襲われては本末転倒もいいところではないかと。

 部屋で好みのアイラ・モルトでも開けてぼーっと好きなことをやっていれば満ち足りてしまう、そんなおらにはどうも世の雰囲気がよぐわがんね。どっちかと言うとジョン・ル・カレ原作の映画”裏切りのサーカス”を見て、改めて自分の理解力の低さに気付いた事の方が衝撃でした。薄々気付いてたが、私はここまでおつむが弱かったのか、と。

 それはさておき、シェークスピアの有名な台詞”この世は舞台、人は皆役者”って奴を思い出します(あれは解釈が様々で、おまけに意味が一人歩きしているそうですが)。いかにも見え透いたマーケティングの意図に従う必要も無く、人の書いた台本で演じる理由もなく、ましてや一喜一憂する必要もないかと思うのであります。故に世に聞こえし日本男子・大和撫子の何と嘆かわしい事よってやつです。ましてや誇り高きローマ人ならば何をか言わんや、である。

 一方で確かに堪え難い孤独感や疎外感に苛まれ、もう少し焦るのが然るべき社会的な人間の姿なのかも知れぬ、という気もせんでもないです。そうして見ると結局、好きな事をやってご満悦な自分は、譲歩したり、進んで人の望みを汲んだり、叶える事に喜びを見出す姿勢って奴がすっぽり欠如しているのかもしれません。まさに独善、どうも真っ当なやり方は出来そうにないですね。当分こんな感じで行くのでしょう。良い子は真似しないでね。

 とはいえカミュの異邦人、主人公のムルソーが社会の要請するあらゆる”演技”を放棄した(と私は解釈している)様に、それを突き詰めていくと、いかなる共同体においてもやって行けなくなるのでしょうし。長期的に見てよろしくなさそうですね。なかなか考えさせてくれます。はたして妥協点は見出せるのか、座して破滅するのか。興味深い探求対象ではありますが。しかし毎年同じ様な事を書いている様な…。そんなもんか。

 禅には”主人公”という言葉があるそうです(映画やドラマの主人公の意ではない)。原義の心の中を空にして自在となる境地まで至るのは難しそうですが、外界に左右されぬ事は出来ましょう。

 あ、でもそんな事をぐちゃぐちゃ考えて消費が失速するのはもっとよろしくない。祭りの空気を読まず、勝手に過ごすのは恥ずかしい、と言う様な集団心理を植え付けてばっちりお金を市場に落としてもらわねば。偉大なる”資本主義”と”恥の文化”の完全無欠なる結合、これは新しい。え、もう行き渡ってるの?商売上手もいたもんだ。冗談はおくとして人様にご迷惑をかけず、各々が楽しければ何やってたっていいと思うのです。祭りで踊るにせよ、踊らぬにせよ。

 こうやって少しづつ価値の相対化を浸透させる事により、巧妙に設計、管理誘導された人民の消費動向を破壊、停滞させ、日本経済の冷え込みを加速、集団の文化的結合と連帯を解体し、弱りきった隙をついて極東における真のローマ支配が確立!げに恐ろしきかな秘密結社Legatusの陰謀(秘密結社だったの?)。何の話してたんでしたっけ…。
 そう、人はもっと自由にあるべきです。ただしすべては偉大なるローマの支配の下に!

 台無しだな、おい…。


・いつか来た道

 エジプトが新憲法の是非で揉めてるそうですが、2回目の投票結果は賛成63.8%、しかし投票率は32.9%…。
 あれ?大丈夫なのかな、これは。スエズで面倒が起きると動脈をよそ様に握られている日本も他人事じゃなさそうですけど。”賛成多数が確実との予想で反対派があきらめた”との見方があるそうですが、もし本当ならこのツケはでかいと思います。
 
 起草委員の多くをイスラム主義の人が占めているということで新憲法の方向性と意図がどこへ向かうかは自明でしょうね。腐敗した政権が倒れたあとに宗教色の強い政府と立法が幅を利かすってのはどこかで見たことのある様な流れです。私の様な色々と偏向した人間が言うのもなんですが、バランスは大事だと思います。
 肉を喰ったら野菜も食べないといけないし、酒を飲んだら水も飲まないと頭が痛くなるのです。


・絶対に譲れぬこだわり

 騎士の兜型手編み帽子、良いと思うけどバイザーの使い方が違う様な。いや防寒具としては間違っていないんだが、兜のバイザーは視界を確保しつつ目や顔面を守るものだから格子状の穴が開いている部分が顎にくるのは、何だか不思議…いわばサングラスを顎にしているようなもの。デザインの再考をお願いしたい。これがマジレスか…。あとローマ軍団タイプも希望。グレートヘルムはフルフェイス扱いで通報されそう。


・空と海を行くもの

Supermarine S5

 そんなわけでお祭りや新年の空気も読まず、こんな絵を描いております。季節感もへったくれもない。心はいつだって陽光燦々と降り注ぐ地中海なのであります。ついこの間、ドイツがどうだとか東部戦線がどうだとか言ってたのは気のせいであります。
 
 飛行艇(機体そのもののが艇体で浮く)も良いけど、水上機(俗に言う下駄履き、両方のあんよがフロートで浮く)も良いよね、という謎の呼びかけをしつつ。戦闘機の優美さの中に滲む禍々しさも好きですが、レース用の性能追求の果てにある美も素晴らしいのです。

 1920年代後半の水上機、スーパーマリンS.5、命を削ってスピットファイアを開発したレジナルド・ジョセフ・ミッチェルの手になる実に美しい水上飛行機です。というかこの辺の時代の水上機は皆格好いい。永遠のライバル、カーチスマッキの水上機も官能的とも言えるデザインで最高です。今回は1927年にヴェネツィアで開かれたシュナイダー・トロフィー・レースで優勝したシドニー・ノーマン・ウェブスターが駆る機体番号N220。
 エメラルドに輝く海に浮かぶ水上都市を舞台に時速450㎞(カタログスペックは500km/h?)を超す高速の水上機で世界最高峰の技術と性能を競う。嗚呼、超格好いい。こんなに燃えるものが他にあろうか、って話です。映画にならんかな。

 また当時の航空機は離着陸時の技術的問題から離着水距離を多くとれる水上機(滑走路とは異なり、穏やかな水面さえあればどこでもどれだけでも確保できた)の方が高速で、このレースは世界最速決定戦でもあったのです。スペック厨のタワーリシチにもおすすめ。

 お金が腐るほどあったら一機欲しい。あとシュナイダー・トロフィー・シリーズとして各回の出場機をキット化して欲しい。ちらりとググッたけどなさそうだし。でもコレクションするには少しスケールを小さくしないと置く場所無いな。石油王だったらレストア・レプリカ機かなんかを馬鹿みたいにでかいガレージにずらっと並べて悦に入れるんだろうな…。今日はこいつで散歩するか、みたいな。良いなぁ。そんな事してる暇なんて無いんでしょうけど。

 絵を描くようになって良いな、と思うのはその世界にどっぷり浸かれる事です。何千年も前の都市の風景や人々の事を考えたり、何食ってたかとか何着てたとかどんな色を好んだとか。今回はヴェネツィア、そして水上機、旅行をしてレースを見に行った気分で描いてます。子供の頃は模型も作ってましたが、無産市民には置く場所がない…。その点電子情報なら嵩張らないし、色も好きに塗れるし、部屋が塗料臭くならないし、スコッチ臭くなるけど…。暇な人にはおすすめです。ただ、没入するとなかなか戻って来れなくなるのが難点。のめり込むと他のあらゆる事がどうでも良くなってくる。


・スパルタカス

 映画ではなくドラマの方です。とりあえず一期を全部見てみましたが結構面白かったです。1話、2話を見たときは、あぁ、ローマだからって退廃とエログロを前面に押し出してりゃいいってもんじゃなかろうに、とか映像表現が300のまんまでずっとこれで行くのは飽きるんじゃ、なんて思ってましたが、見進めていくとなかなか骨太の物語あり、剣闘士達や訓練所、奴隷の扱いなどの渋い描写や考証あり、であっという間に全部見てました。毎回、獣の如くに交わったり、首が飛んだり、臓物がはみ出たりするので子供は見ないほうが良いとは思いますが。こんなの子供の時から見てたらあっという間に私の様なろくでなしが一丁上がりです。露骨な暴力描写や性描写に耐えられる人、にはお勧めです。ローマ好きな人は色々突っ込みいれながら見るのが良いと思います。露悪的な描写をもう少し抑えても売れると思うんですけどね。いずれにせよ大人向けのドラマかと。
 ローマ軍団兵としては年代設定から見て装備がやや後世のものになってる様な点が気になりましたが、まあいいか。でも、ガリア戦争より前だからさすがにおかしいよな…あれは。

 
 さて、今回はこの辺にしておきましょうか。しかし全く季節感の無いページだな…。世の趨勢など知らぬ。
 今年も変わらぬ適当さ加減で好きな事ばかりやっていると思いますが、よければまたお越し下さい。
 
 ヤーヌス神よ我らに力を!
 元老院議員ならびにローマ市民、全ての属州民により良き年が訪れんことを!
軍団兵履歴

Legionarius

Author:Legionarius
主に世界史・戦史(東西問わず)の絵を描いております。

形式:Legionarius
状態:製造年月日から30年以上経過
使用燃料:Laphroaig,Bowmore,
Ballantine(12年が好ましいが財布が薄いのでfinest)
エンジン形式:惰性型酒冷4ストロークバルブ108気筒
始動形式:諦念あるいは深い溜息
搭乗機:CBR600RR07白→CBR1000RR2012に機種転換(乗り手に過ぎる良い機体ですがハイオクは財政が……)

音楽:(Bill Evans, Miles Davis, Dvořák, Linkin Park, Rammstein, Killswitch Engage, Enigma外)気に入れば何でも。

書物:ノンフィクション、歴史(ローマ史、古代ギリシャ,WW2外)、SF(ホーガン、ハインライン外)、最近はOsprey社の本ばかり。主にマクブライド先生のやつばかり。

漫画:(大陸軍は世界最強とかアララララーイとか)雑食。

ゲーム:ROME TOTAL WAR、MEDIEVAL TOTAL WAR
     CALL OF DUTY、S.T.A.L.K.E.R、SILENT HUNTER外

好きな陛下:Marcus Aurelius Antoninus、Flavius Claudius Julianus
好きな甲冑:ロリカ・セグメンタータ
好きなヴァンツァー:フロスト
好きなマクナブ:受領通知!!、カチカチ、カチカチ、続刊はいつですか。
以下、好きなギボン、サトクリフ、パウルカレル、スティーブンハンター、フォーサイス、ルカレ、エルロイなどと八万行に渡って続くので割愛。

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