私を見つけたかったら

私を見つけたかったら師団の先頭を走っている戦車まで来い。
――ジョージ・パットン アメリカ陸軍軍人 最終階級:大将


 漢らしすぎる。
 パットン将軍は漫画みたいにキャラクターが立ってて良いですね。某銀河帝国のビッテンフェルトみたいです。実際は兵站の限界も機動の妙も解した将帥らしいので単なる猪武者とは一味違うようですけれど。
 自分をハンニバルの生まれ変わりだと信じていたり・・・平和な時期は酒に溺れ、戦争が近づくと生き生きして、戦中はその能力を余すところ無く発揮し、戦争が終わった途端、役目を終えた様に死んでしまう。
 パットンとロンメルの伝記がセットになったパットン対ロンメル―軍神の戦場なぞを読んでおります。安易にVSをつけたり、軍神とか呼んじゃったり、邦題のセンスにやや不満がありますけれど…。日本語で読めるパットン将軍の伝記はあまり多くないので結構面白いです。ロンメルは色々あるのに不思議ですね。
 久しぶりにパットン大戦車軍団(何とかならんのかこのタイトル…元はPatton。彼の人生と人物を描いた映画なので)を見たくなってきました。あのパットンが憑依したかの様な熱演、レンタルがあったら見やう。
 と、久々に二次大戦の蓋を開けてごそごそやっております。際限の無い興味と好奇心に駆られ、色々本を買いたくなるので危険ですね。今思えば幼き日にパウル・カレルの”砂漠のキツネ”を手にしたあたりから私の嗜好は偏り始めたのかもしれません。どう振り返ったところで何もかも”手遅れ”でありますが。
 
 こんばんは。
 ここの所大変暑いですが、ロックグラスに氷をぶち込んでラフロイグやらバランタインやらを注げば大概クーラーなしでも行けるアレな人なので大丈夫です。省エネです。PCは馬鹿みたいに電気を食うパーツを積んでるやもしれませんが…おまけに二輪がハイオクをM1戦車みたいに消費するので差し引きするとあまり省エネじゃないですね。あいかわらずそんな感じです。別に地球環境や祖国の逼迫した電力事情など微塵も顧みておりません。


・映画

 戦火の馬 

 スピルバーグらしい無難な映画、と言えば聊か冷めた評価やもしれません。とはいえ馬や家鴨?もいい演技だし、巡り合う人々とのエピソードも良い味が出ております。いかに大戦初期とはいえドイツ軍の野営地が機銃を配した防衛線より前方に在って時代錯誤の騎兵突撃の餌食になるなど、本当にこんな間抜けな布陣は在り得るのだろうか、と首を傾げたくなるシーンもありましたが、良い映画だと思います。随所で表れる印象的かつ絵画的な構図や光、美しい色合いも好みですし、古き善き二輪(角ばった燃料タンクや剥き出しの機関が実に良い)や四輪も格好いいし、借りてみる価値はあると思います。

 ネイビーシールズ

 これは、そういうのが好きな人向けの映画ですね。私は紀元前から中世、近世の戦史を漁る一方でPMCとか元SAS隊員のドキュメントやらイラク・アフガンの記録、ベトナムや中南米、アフリカでの非公式作戦などの記録を摘むのも大好物という節操なしなので終始ウヒョーとか言いそうでしたけど。実際の特殊部隊員と実際の装備に機材、そして戦術と作戦の流れ、専門用語に細かな仕草、商業的に求められるであろう映画的な虚飾と現実との巨大な溝を可能な限り埋めようとする熱意が感じられる映画でした(水辺の狙撃シーンの落水音の処理方法はちとやりすぎな気もしないでもないです。あと最後の単独行動もどうなんだろう…)。残念ながらそういう趣味の人向け過ぎて大ヒットする事はまず無いでしょうが、ブラックホークダウンとかドラマのSAS(シーズン1,2まで)あたりが好みの同志には一見の価値ありかと。こういう企画が実現して映像化されたということが奇跡と言うか素晴らしいことだと思います。この手の奴をまたやってくれないかな・・・ないか・・・。


・絵

 今回はこの辺で。

土鬼諸侯連合帝国 攻城砲セット
文字なし
土鬼諸侯連合帝国 文字なし

以下pixivより

サパタ戦線異状なし

 土鬼兵A「焼きたてのパンに葡萄酒…毎度の事ですが分隊長殿は戦場の一体どこからそんな美味そうなものを見つけてくるんです?」

 グルメ隊長「入手経路は極秘だが、どんな過酷な戦場だろうとある所にはあるんだよ。ところでチーズもあるでよ」

 土鬼兵B「美味ぇ!ここがどこだか忘れそうですね。では私のとっておきの腸詰と葡萄酒少々を交換ということで…」
 
 皇弟親衛兵「見ーつけた……」

 ――随分前にトルメキアの装甲騎兵を描いたので今回は土鬼の皆さんで。しかし何とも不思議な装備をしていますよね。コルベットとかガンシップの様な飛行機械があるのに地上ではトルメキアの重装騎兵が駆け回り、機銃まで実用化されているのに多くの歩兵が甲冑を装備している…。現実の戦史ではどれも登場年代が前後しているものばかりです。ナウシカの舞台設定が近代科学文明崩壊後の世界であり、人々は過去の技術の断片や遺産を発掘または食い潰しながら生活しているという条件があるから戦闘教義や装備がごちゃ混ぜに見えるのでしょう。サパタの騎兵突撃の様子を見るにあれら甲冑には銃弾を防ぐほどの性能は無いようだし、防刃・対破片用の防具と言う事でしょうか。実用性だけでなく多分に伝統や文化的様式といった意味もあるのかもしれませんけど。機動力と白兵戦闘時の防御力、どちらを取るかのジレンマに悩まされてそうですね。そこはかとなく香る二次大戦東部戦線臭が監督の趣味を窺わせてくれます。

 以上

 pixivでどんなキットが欲しいか幾つかアンケート取ってみましたがやはりトルメキアの装甲騎兵が人気ですね。トリウマで甲冑着て突撃ですからね。そりゃあ燃えますよね。しょうがない。
 でもこういうのも欲しい。塗装済み完成品でも可。ケナガウシの騎兵とかバカガラスも良いなぁ。

 ジブリの作品は綺麗な景色やわくわくする飛行機械や遺跡などの建造物を巡って冒険する様な作品は好きなのですが、ここ最近のものはどうも私にはよく理解できず、もののけ姫以降あまりグッと来るものがありません。それぞれの作品のシーンごとに分けて考えるなら良いなぁ、と思う場面もいくつかあるのですが一つの作品としてこれは良い、と言えるのは少ないです。コクリコ坂から、は比較的纏まっていて良かったかと。

 原作全編のアニメが見てみたいですが、色々難しいのでしょうね。
 ソンムパッシェンデール、ヴェルダンもかくや、という地獄のトルメキア戦役が見てみたいのですが、そんなことしたら国民的アニメスタジオかつ安心の家族向け娯楽という長年かけて築き上げたブランドが崩壊しそうですしね。私としてはそれくらいイメージをぶっ壊す作品が見てみたいものですが。無いんでしょうな。豚が戦闘艇に乗る映画やったんだし、泥まみれの虎とかをですね…。お前はまたそれかよ。


 いやぁ、今回も清清しいまでに戦争の話ばかりですね。もっと他に書くべきことはないのかという気もせんでもないですが、歴史を巡っていると自然とそっちの方向に…。文化とか芸術とか政治とか色々あるだろうに・・・。


 次回もこんな感じかもしれませんが、よろしければまた。
 何ぞ出来ましたら再びお会いしましょう。
 夏らしく爽やかなのが良いですよね。

 では楽しき一週間をお過ごし下さい。
 
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弾丸は嘘をつく。銃剣は正直だ。

弾丸は嘘をつく。銃剣は正直だ。――アレクサンドル・スヴォーロフ
 
 銃剣は銃の命中率や信頼性が低かった時代には槍や剣のように長年にわたり戦場を支配していた他の道具と同様に信頼されていたのでしょう。21世紀になってもイラクで英軍が何度か銃剣突撃した記録があるようですが…やはり例の素敵なライフルが腐ってて使えなかったからでしょうか?



 どうも、こんばんは。ご無沙汰してます。
 かなり日が空きましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
 別に事故を起こして死んだりはしてませんけれど、近年まれにみる残念なことが発生して、失意の底に沈んだり、その始末に付き合ったり、気付いたら2週間以上経ってました。それからいつもの暑気払いとか歓送迎会とかいった付き合いに自由を奪われておりました。

 
・戦争は数だよ、兄貴!

 ベルセルク 黄金時代編

 2作目も公開されたんでしたっけ?ようやく一作目を借りて見ました。攻城戦、甲冑、唸りを上げて石弾を弾き出す投石機、そんな要素が三度の飯より大好きな病気の人には特にお勧めの映画です。原作はガッツが傭兵をやっていたあたりまでが好きです。そこから先は超常の戦いみたいな展開が苦手で読んでません。いや、初っ端から怪物とよろしくやってた漫画ですけどね。どうもファンタジーは苦手なようです。
 装備や衣装を見るにルネサンス期、中世も終わりを告げるあたりが世界観のモデルなのでしょう。誰も彼も下っ端の雑兵まで良い甲冑を着てるとか、ややCGが浮いている気がするなど気になる点もないでもないですが、同好の志ならそれなりに楽しめるのではないかと。
 とはいえ魔法も怪物も超能力もない欧州中世アニメが見てみたいです。実写で幾らでもあるじゃねーかって話ですけどね…。血みどろで兜ごと頭がぶっ潰れたり、目玉が飛び出たりする描写があるので、苦手な人は気をつけてください。

 連合艦隊司令長官 山本五十六

 …微妙。筋書きとか演出とか難しいことは分かりませんがグッと来ませんでした。CGが浮き過ぎとか艦砲の音がしょぼ過ぎるとかエンジン回して格闘戦中の戦闘機の操縦席が防音室みたいに静か、おまけに微塵もGや振動が感じられないとか甲板で話し合っている俳優の後ろで背景が無駄に動いて船がありえない回頭してるみたいに見える、とかしょうも無いことが気になってました。海外の様に予算がつけられないからどうしようもないこともあるのでしょうが、もう少し工夫してほしいところです。
 とりあえず、2ヶ月に一隻正規空母作って毎週新たな軽空母を出撃させることが出来る様な生産力がチート気味の国と戦争はしてはいけない、という話ですね。総理大臣直轄の総力戦研究所も机上演習で日本必敗、長期戦必至と結論を出していたというのに…。とはいえ具体的にどれだけの政治的譲歩と妥協を示せばそれが可能となるのか分かりませんが、仮に戦争を回避できたとしてかつての国体のもとにある社会が継続した場合、私の様な超絶いい加減かつ溌剌さ絶無のやる気なし人間が生きていけるとも思えぬ…。アメリカ、ありがとう。USA!USA!
 いくらローマ人を僭称しているとはいえ、何という非国民ぶりなのでしょうね。でも日本全国津々浦々を焼け野原の死屍累々にしてくださったルメイ将軍も勲一等旭日大綬章貰ってますし大丈夫ですよね。
 何が大丈夫なのかさっぱりですが、戦争を扱った映画で戦闘シーンを挟むならもう少し気合を入れたほうが良いのではないかと思う次第であります。フィクションではなく、かつて実際に必死で戦った人達を描くなら、なおさらかと。


 そういやNHKの大河ドラマ平清盛が結構面白いので、ここの所ずっと見てるのですが、六条河原の戦いで義朝と清盛がたった二人で組み合って少年漫画によくあるライバルと河原で喧嘩、みたいな展開が・・・。その間、周りには敵も味方も誰もおらず、源氏と平氏の棟梁がだだっぴろい河原で下馬して一騎打ち…。史実もそうだったとはとても思えないのですが、考証の先生が怒りそうな展開でした。しかも散々斬り合いをした後に刀を放り捨て何やらお互い語り始めたり…萎える。
 合戦でも源氏が渡河を開始する前に圧倒的に有利な平氏が攻撃を開始(河川障害で源氏の機動が阻害されてからの方が良いのでは?)したり、戦術的に不可解な描写が…史実もそうだったのでしょうか。ここまで比較的気に入っていたのにこれ以上妙な事にならないと良いですが…。
 

・絵


 色々あって忙しかったわりに絵は描いてるという…。

サパタの土鬼軍

  
 ナウシカの原作を読んだ人にしか分からないと思われる絵。
 サパタ包囲中の土鬼諸侯連合帝国軍の攻城砲陣地と休憩中の土鬼兵の皆様、それからサボりを取り締まらんとしている皇弟親衛隊の親衛兵の方。

 そんな感じです。描いてたら塹壕で酷い目に遭う映画が見たくなってきました。


 さて、今回はこの辺で。
 せっかくの休日なので二輪であちこち徘徊する事にします。
 絵が完成したらまたお会いしましょう。

 善き一週間、二週間?をお過ごしください。
 
軍団兵履歴

Legionarius

Author:Legionarius
主に世界史・戦史(東西問わず)の絵を描いております。

形式:Legionarius
状態:製造年月日から30年以上経過
使用燃料:Laphroaig,Bowmore,
Ballantine(12年が好ましいが財布が薄いのでfinest)
エンジン形式:惰性型酒冷4ストロークバルブ108気筒
始動形式:諦念あるいは深い溜息
搭乗機:CBR600RR07白→CBR1000RR2012に機種転換(乗り手に過ぎる良い機体ですがハイオクは財政が……)

音楽:(Bill Evans, Miles Davis, Dvořák, Linkin Park, Rammstein, Killswitch Engage, Enigma外)気に入れば何でも。

書物:ノンフィクション、歴史(ローマ史、古代ギリシャ,WW2外)、SF(ホーガン、ハインライン外)、最近はOsprey社の本ばかり。主にマクブライド先生のやつばかり。

漫画:(大陸軍は世界最強とかアララララーイとか)雑食。

ゲーム:ROME TOTAL WAR、MEDIEVAL TOTAL WAR
     CALL OF DUTY、S.T.A.L.K.E.R、SILENT HUNTER外

好きな陛下:Marcus Aurelius Antoninus、Flavius Claudius Julianus
好きな甲冑:ロリカ・セグメンタータ
好きなヴァンツァー:フロスト
好きなマクナブ:受領通知!!、カチカチ、カチカチ、続刊はいつですか。
以下、好きなギボン、サトクリフ、パウルカレル、スティーブンハンター、フォーサイス、ルカレ、エルロイなどと八万行に渡って続くので割愛。

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