余は汝がいずれなるであろうところのものにして

余は汝がいずれなるであろうところのものにして、かつては汝が今かくあるところのものなりき。
――作者不明、ローマ人の墓碑銘

 お前もいずれは俺のようになる。俺も昔はお前の様だった。
 つまり、いずれは皆死ぬ。
 墓が欲しいと思ったことはないですけど、こういうふざけた墓碑銘は良いですね。

 結構日が空きましたが別段これという事もなく、順調にBF3したり飲んだくれたりしておりました。
 そして日本は公休日が多くて良いですね。それに土曜も出勤してた昨年と比べると楽です。
 欲を言えば、もっと休みを増やして皆で堕落するのが良いと思います。ギリシアとかスペインみたいに国が傾くくらい休みましょう!!


・パンとサーカス

 生活保護世帯が増えてるというニュースを目にしたので色々ググってたら人口3億の合衆国でフードスタンプ受給者が4700万人て…。一人当たり月100ドル相当の食糧引換権だそうですから日本の生活保護制度と単純に比べるのは難しいですけど、知らないうちに凄いことになってたんですね。100ドル分か…とりあえず穀物と肉ですかね。ローマ帝国みたいですな。中産階級の衰退と国家の衰退、ローマ人的には大変懐かしい流れですが歴史は繰り返すというやつでしょうか。 


・ゲームとかいろいろ

S.T.A.L.K.E.R.2開発中止、何という事だ…主は我等を見放されたのだ。また生きる希望が一つ失われた。
http://gs.inside-games.jp/news/331/33148.html


地獄の東部戦線来た。最近現代戦ばかりで食傷気味だったので良さそう。捕虜をとったりとられたりして酷い虐待を加えたり喰らわされたりする描写はあるんでしょうか。無いんでしょうな…。とりあえず国防軍兵士になって塹壕の中でいつ果てるとも知れぬ赤軍の準備砲撃に歯の根が合わぬほど震えるステージ希望。
http://gs.inside-games.jp/news/331/33190.html


米軍公式ロックバンドマックスインパクトの新曲
http://www.nicovideo.jp/watch/sm17119472
あいかわらず良い吼えっぷり。初期のリンキンパークとかディスターブドみたいで心地良い。
ホァ゛ッ!!って吼えるところがデイヴィット・ドレイマンそっくり。

 あと、坂道のアポロンと宇宙兄弟が楽しいです。
 前者は1960年代の九州を舞台にしたジャズと青春の原作つき?アニメ。後者は兄弟で宇宙を目指す日本人の活躍を描いた漫画原作のアニメです。あまり色々考えず肩に力を入れずに見られるのは良いですね。これ以上頭を使わなくなったらお前はどうなるんだよ、という説も多分にありますけれど。


・絵

 今回はビザンツ帝国が生んだ類稀なる女性歴史家、高貴なる名門ドゥカス家の血を継ぐ比類なき皇女アンナ・コムネナ様を描いております。哲学、修辞学、古典は言うに及ばず医学や天文学、果ては軍事に対する造詣も深いという底知れぬ才女であります。あと心優しいヨハネス2世コムネノス皇帝陛下もおまけで。

緋色の皇女

 11世紀から12世紀にかけてこういう人がいたというのが実に面白いですな。そういう人間の出現を可能としたビザンツ帝国の社会や教育もまた興味深い。


 さて今回はこの辺で。
 偉大なるローマ市民の皆様が素晴らしき黄金週間を過ごされんことを!

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武士の 矢橋の舟は早くとも 急がば回れ 瀬田の長橋


武士の 矢橋の舟は早くとも 急がば回れ 瀬田の長橋
もののふの やばせのふねははやくとも いそがばまわれ せたのながはし
――室町時代の連歌師 宗長

 都へ行くなら矢橋の港から天候に左右される船に乗り琵琶湖を行くよりも少し南下して橋を渡った方が確実だ、と。急がば回れ、の発祥だとか。

 こんばんは。暖かくなったと思ったら肌寒かったり、コートを持って行くべきかいつも迷っている今日この頃であります。皆様におかれましては(略。


・唐橋を制するものは天下を制する

 絵はこんな感じとなりました。

壬申の乱 瀬田橋の戦い

 以下pixivより

672年7月22日”益荒男”

兵卒A「どう見ても橋がキルゾーンです。本当にありがとうございました」
B「いいよ、お前が行かないなら俺が行くさ」
C「いやここは俺が!」
D「待て、俺が行くよ」
E「水臭い奴らだな。俺も行くぜ!」
大分君稚臣「(クッ…お前達)では俺が先駆けを買って出よう!」
一同「どうぞどうぞ」
大「ちょ、うぇ、えぇっ?」

――そんな経緯があったかは知りませんが、たまには大和魂を補充。オスプレイ風に中世以前の日本の甲冑や軍事技術をイラスト入りで解説した本が欲しいなぁ、とか思いながら描いてました。
 というわけで大海人皇子(おおあまのみこ、後の天武天皇)配下として壬申の乱に参戦し、その決戦である瀬田橋(滋賀県大津市瀬田、当時の橋は現在の唐橋の80m南)の戦いで血路を開いた大分君稚臣(おおきだのきみわかおみ)とそのお仲間を。
 大分君稚臣は橋中央の罠(綱を引くと橋板が外れる)と絶え間ない射撃によって膠着した戦況を被弾も顧みぬ猛烈な斬り込みで崩した事で知られています。実際はこの手の甲冑はかなりの高級品だったので末端の兵卒にまでは行き渡らなかった様ですが、攻撃最前列くらいは“一番いいの”を頼みたいだろうな、と思い甲冑軍団としました。日本書紀には彼が矢への対策として甲冑の重ね着をしたと書いてあるのですが具体的にどういう着方をしたのでしょうね。
 イラスト入りの本は和書だと日本甲冑史あたりがおすすめでしょうか。オスプレイで古代前後となるとEarly_Samurai_AD200-1500掲載の数点くらいしか知りません、さすがに年代とテーマをもう少し分けて頂けないかと…。発見された資料が少ないのか、それとも軍事アレルギーの弊害なのか、書籍は沢山あるけど私が知らないだけなのか。お勧めがありましたらご教示下さい。”アテルイとモレの戦士達――朝廷と戦った人々”(ジャパニーズアットアームズ)的な本が超欲しいのであります。
 それと角髪(みずら)が廃れ始めるのは天武11年(682年)の禁令あたりからでしょうか?

――
一同「で、当然何か秘策があるんですよね」
大分「無いよ」
一同「え…罠は?」
大「全力でダッシュな。出遅れると甲冑で泳ぐ羽目になるから気ぃつけてね」
一同「マジか…」

――大分君稚臣は矛を捨て鎧を重ね着し、抜刀するや突撃を開始した。その身に矢を受けるも怯む事無く、罠は綱引く暇も無く壊された。ついに両軍は激突した。“日本書紀巻第二十八”

 以上


――時大友皇子及群臣等共営於橋西而大成陣不見其後旗旘蔽野埃塵連天鉦鼓之声聞数十里列弩乱発矢下如雨其将智尊率精兵以先鋒距之仍切断橋中須容三丈置一長板設有搨板度者乃引板将墮是以不得進襲於是有勇敢士曰大分君稚臣則棄長矛以重擐甲抜刀急蹈板度之便断著板綱以被矢入陣衆悉乱而散走之不可禁時将軍智尊抜刀斬退者而不能止
――日本書紀、巻第二十八、天武天皇

大友皇子は橋の西側に布陣した。その大軍は全容が見えぬほどであり、風にたなびく軍旗は野を覆い尽くし、土埃は天に連なり、打ち鳴らされる戦鼓と鐘の音は数十里に鳴り響いた。智尊将軍指揮下の精兵に加え、矢が雨の様に降り注ぎ、橋の中央には綱で橋板を落とす罠が仕掛けられ、戦況は膠着した。そこに大分君稚臣という勇士が進み出で、矛を捨て鎧を重ね着し、抜刀するや敵陣へ突進した。彼は罠を動かす暇も与えず駆け抜け、綱を斬り、矢玉も恐れずそのまま敵戦列に突入した。こうして両軍は入り乱れ、やがて大友軍から敗走者が現れ始めた。智尊は逃亡者を斬り捨て、必死に全軍の崩壊を食い止めようとするも、もはやそれは叶わぬことであった。
――日本書紀 二十八巻 瀬田橋の戦いより

適当訳。

 両者の戦力や兵科種別の割合など記録があれば見てみたいです。7世紀半ばの日本ではどれくらいの兵士を動員できたんでしょうね。

 小札を繋ぎ合せた鎧が挂甲、木や皮、鉄の装甲を体の前や横で綴じたものが短甲、それぞれ中国の影響を受けているようです。前者が騎兵、後者が歩兵用の甲冑の影響があるのだとか。挂甲が発達した結果、のちの大鎧など日本独特の甲冑へと変化していったと考えられているそうです。
 いずれにせよ高級品には違いなので、装備できるのは豪族の指揮官など有力者に限られていたのではないかと。位の低い兵卒はもっと簡易で生産性の高い甲冑か、布や皮の防具に盾と矛あたりですかね。

 戦国時代の合戦でも見られた敵味方識別の為の合印(家紋とか旗指物、馬印とは別に決まった色や模様の布を結び付けていた)と同様に、当時の戦いでも識別の為に布が用いられていた、とどこかで読んだので、赤く染めた布を腰帯に結んでみました。

 日本古来の土着文化の復興を重視したとか国号を「日本」君主号を「天皇」としたのは天武天皇との説もあるそうですから、もし壬申の乱に負けていたら日本の歴史や社会が少し変わったかもしれませんね。
 それと角髪(みずら)頭はどの時代まで続いたのでしょうか。この辺りを境に髷を結う様に改められ(月代を剃るのは平安時代あたりから)ていったようですが、天武11年の制限が出るまででしょうか。682年の詔勅までどれくらい一般的なものだったのかそれとももともと結構廃れていたのか。

 いずれにせよ日本の装束はもっと調べないと分からないことだらけです。


・気になるゲーム

http://gs.inside-games.jp/news/328/32892.html
スチームパンク風の飛行船による艦隊戦ゲーム

ベルデセルバ戦記を思い出しました。
オンラインで砲手、操舵手、応急修理をする技術者など持ち場を分担することができる模様。
ラストエグザイルに出てくるような巨大な戦列艦もあれば良いのに。
むしろ19世紀の戦列艦でこういうの出ないものか。黴臭い砲列甲板で敵の一斉砲撃にガタガタ震えたい。

http://gs.inside-games.jp/news/328/32873.html
重鉄騎

悪くはなさそうですけど、見た目はVTというより戦車の砲塔か自走砲に足が生えた様なデザインですね。懐かしのリングオブレッド風?


今回はこの辺で。
また何ぞ描けたらお会いしましょう。

我が里に大雪降れり大原の古りにし里に降らまくは後

我が里に大雪降れり大原の古りにし里に降らまくは後
――万葉集 第2巻 103 天武天皇

 こんばんは。特に何も思いつかなかったので雪が云々とかいう歌を引用してしまいましたが、だいぶ暖かくなってきましたね。

 ここ数日のニュースを見るに、某外交顧問閣下が何を成そうとしているのかさっぱり分からないのですが、池上彰氏の解説番組はいつ放送予定ですか? 
 彼の人がこれ以上国政に関与し続ける事が国益に繋がるのでしょうか、というか今まで何か益する事をしましたっけ…。はっ、もしかして己一人道化役・汚れ役を引き受ける事で世界に微笑みと平和をもたらす真なる友愛の使者だったのか!おぉ比類なきアガペーの体現者よ!何という深謀遠慮、拙者目から鱗が落ちる思いで(以下略。

 …もう、苦笑と皮肉しか出ません。ワンパターンで飽きてきたのでそろそろ新しい芸風を開拓してほしいところですね。というか早々に政を玩具の様に弄ぶのは止めて、公から退いて頂いて、その莫大な私財を余す事無く市場を潤す事に投入して頂いた方がよほど国益に寄与するのでは?さあさあ、銭まくど、銭まくど、風流せい、とか言いながら。


・絵

 随分前に読んですっかり忘れた講談社の古事記と日本書紀を読み返したら、結構無茶をしてる人(神々は抜きで)を見つけたので、ついでに中世以前の日本の甲冑でも描こうかと。そんなわけで飛鳥時代は壬申の乱にて大海人皇子(天武天皇)配下として功績を上げた豪族の一人、大分君稚臣とそのお仲間を。
壬申の乱

 改めて読んでみて古事記が712年完成、日本書紀が720年完成で、どうして同じような歴史の本を短期間に編纂してるのだろうか、と思いましたけれど、神代より発する統治の正統性を強化する書物と中国風に編集された国家の歴史書と、だいぶ目的と性質の異なる書物のようですね。

 日本の鎧と言えば大鎧、胴丸、当世具足あたりが有名かつ人気ですが、今回は時代設定上それ以前のいまだ大陸の影響色濃い挂甲や短甲などを。とはいえ形状・材質などを見るに随所にしっかり連続性があるのが面白いです。西洋中世末期の完成・洗練された板金鎧より、13世紀~14世紀くらいの鎖帷子と板金のハイブリッドな甲冑の方が好みなのと同様に、日本独自の甲冑への道を探っているかの様なこの辺の甲冑も好みです。

 

・皆様の生活のお役に立たないニュース

相変わらず面白そうなことを…通信途絶って…危な。
http://www.cnn.co.jp/fringe/30003664.html

日英共同武器開発
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20120404-OYT1T00597.htm
L85“最凶”伝説みたいにならないと良いですね…。

楽しそう過ぎる!
http://www.youtube.com/watch?v=im1iNq02Kz0&feature=relmfu

HAWKEN
http://gs.inside-games.jp/news/328/32824.html
二足歩行兵器はこの位のサイズが程よいですよね。10mを超すと舗装路や軟弱地における接地圧(普通の道路は二本足の荷重を想定していないだろうし、沼や湿地・砂地は足が沈む)とか装備重量とかが気になって…。ブレードランナー風の情景もなかなか良いです。欲を言えば機体が空を飛ばない方が好みです。ちょっとジャンプするくらいなら良いですけど、姿勢制御や動力源、燃料、装甲厚とその重量を考えると途端に嘘臭くなるので。飛ぶなら戦闘ヘリで事足りそうですし。

M&B ナポレオニック
http://gs.inside-games.jp/news/326/32684.html

ナチスに関する都市伝説の一つ、“月面基地から逆襲”を再現したお馬鹿映画日本公開決定。月に進出したのに往時と歩兵の装備品のデザインや内容に変わり映えがしないあたりに国家社会主義魂を感じずにはいられませんね!
http://www.youtube.com/watch?v=Py_IndUbcxc
ドイツ公開で鉤十字は大丈夫なんですか?あの国では街頭で右手上げたり例の旗振ったりするだけで違法だった様な記憶が…。

・また映画観てる

 今更ではありますが13人の刺客を借りてきて見ました。全体に漂う漫画っぽい雰囲気は好みの分かれるところかもしれませんけれど、2時間20分飽きずに見られました。勧善懲悪の時代劇というやつですかね。
 殺陣のある映像は地上波だと手足や首がぶっ飛んだり血を吹いたりという描写がないので何だかなー、といつも思ってましたが、やはり映画だとちゃんと”健全に”人を切ったらもがき痛みに苦しんで血を吹きながらぶっ倒れるし、絶叫するのでしっくりきます。人を殺傷するシーンなのに血も臓物も部位切断も断末魔もなく、植物の様にばたばたと人が倒れる様な映像こそ、むしろ不健全で危険なのではないかと。食事時とか、右も左も分からない様な感化されやすい子供がテレビを見てる時間にそんなもんは流せないってのはわからないでもないですけど。
 さて、本作は突っ込みどころも山とありますので”それはねーわ”とかぶちぶち言いながら見るも良し、金曜夜の酩酊脳でも分かり易いストーリーなので未見の方にはお勧めです。前述のとおり、陰惨かつ残虐な描写があるので小さな子供向けではないですけれど、楽しかったです。


 今回はこの辺で。
 完成しましたらまた。

 益荒男の皆様が楽しき一週間を過ごされますよう!
軍団兵履歴

Legionarius

Author:Legionarius
主に世界史・戦史(東西問わず)の絵を描いております。

形式:Legionarius
状態:製造年月日から30年以上経過
使用燃料:Laphroaig,Bowmore,
Ballantine(12年が好ましいが財布が薄いのでfinest)
エンジン形式:惰性型酒冷4ストロークバルブ108気筒
始動形式:諦念あるいは深い溜息
搭乗機:CBR600RR07白→CBR1000RR2012に機種転換(乗り手に過ぎる良い機体ですがハイオクは財政が……)

音楽:(Bill Evans, Miles Davis, Dvořák, Linkin Park, Rammstein, Killswitch Engage, Enigma外)気に入れば何でも。

書物:ノンフィクション、歴史(ローマ史、古代ギリシャ,WW2外)、SF(ホーガン、ハインライン外)、最近はOsprey社の本ばかり。主にマクブライド先生のやつばかり。

漫画:(大陸軍は世界最強とかアララララーイとか)雑食。

ゲーム:ROME TOTAL WAR、MEDIEVAL TOTAL WAR
     CALL OF DUTY、S.T.A.L.K.E.R、SILENT HUNTER外

好きな陛下:Marcus Aurelius Antoninus、Flavius Claudius Julianus
好きな甲冑:ロリカ・セグメンタータ
好きなヴァンツァー:フロスト
好きなマクナブ:受領通知!!、カチカチ、カチカチ、続刊はいつですか。
以下、好きなギボン、サトクリフ、パウルカレル、スティーブンハンター、フォーサイス、ルカレ、エルロイなどと八万行に渡って続くので割愛。

辺境報告
往復書簡
オスティア港
記録抹殺刑を免れしもの
軍団基地施設案内
忠誠宣誓をした軍団兵の人数
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