迷いの門から正信まではただの一瞬

迷いの門から正信まではただの一瞬(ひととき)
懐疑の中から悟りに入るまでもただの一瞬。
かくも尊い一瞬をたのしくしよう、
命の実効(しるし)はわずかにこの一瞬。

――オマル・ハイヤーム ルバイヤート第108歌


 こんばんは。
 ばっちり生きております。悪い奴ほど云々、とかいう奴です。
祖国から6,000kmほど南に逃亡、いや軟禁じゃなくて遠征中ですが、何とかネットでいつもの阿呆な文章を書くことができるまでに状況を整備することができました。
 先週の金曜日は、在りし日の軍団兵は毎日25km以上歩いて陣地構築して戦闘行動に移ることもあったのだぞ、などと己に言い聞かせ、何この応募した覚えのない抜き打ちSAS選抜試験、ヘリフォードへの道はしんどいでホンマ、とかぶつぶつ言いながら途中でラーメン屋に入って一杯引っ掛けつつ20km弱とぼとぼ歩いて帰宅しました。
 で、帰宅後テレビをつけたら次々と家や町が黒い波に飲み込まれる有様が…。疲れも何も吹っ飛んでしまいました。映画のようなという手垢にまみれた表現しか浮かびませんが、多くの家々や建物や車に人がいたのだという事を思い言葉を失っておりました。
 東京では建物の倒壊や火災、などが多発したわけでもないのに、あの有様でしたから、実際に直下型がきたら文字通り阿鼻叫喚の地獄絵図になってしまう様に思えます。
 そんなわけで辺境に引きこもりたい昨今、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。

 未曾有の国難に見舞れた上に、原発が残念な有様になったり、戦時下みたいに小売店から品物がなくなってるときにそんな下らない挨拶はよせよってやつですね。すみません。


・近況

 目下、私は南の某国の現地会社に出向し、ほとんど英語も通じない人々と身振りとか手振りとか、向こうが透けて見えそうなニヤニヤ笑いで仕事をしたり、仕事をしているふりをしたりという生活を送っております。
 道路は混雑し、埃が舞い、クラクションは鳴り捲り、夜の街ではうら若き乙女達は僅かな金銭で身を鬻ぎ、物乞いが列を成し、油断すると物は盗まれ、運が悪いと誘拐され、一雨降ると道は水没する、という素敵空間ですが、どこであれ長短あるものです。
早速ぬかるんでる
 …この国の水害対策や耐震設計基準など気にしていたら、天災が起きる前に心労であの世に行ってしまう事確実なので早々に諦めました。ええと、いろいろありますが、まずこの国の美点の一つは物価が安いことでしょうか。1,000円出せば缶ビールやミネラルウォーターなど抱えきれないほど買えます。
だからって部屋の冷蔵庫にビールと水しか入ってないとか…。
 命の泉 我が冷蔵庫
 そして300円も払えば、比較的綺麗で広々としたレストランで具沢山の焼き飯と魚のスープとお茶を飲むことができます。ちなみに店員は何か話すときにSirをつけてくれます。ハートマン軍曹も安心です。そこら中にある怪しげな屋台はそれよりも比較にならぬほど安いですが、しばしば強靭な胃腸の持ち主しか越えることの出来ぬ試練を神々が与え給うので気をつけてください。
 生水とか不衛生への耐性はそう易々と鍛えることはできなそうです。幼少よりそういう環境で免疫をつけていればいけるのでしょうが…やはり忍者が毒に慣れる修行みたいに少しづつ水道水の量を増やしていくとか? どんなプレイだよ…。

 かように良いところもあるのですがネットが遅いのが何とも、気まぐれにして慈悲深き神々の恩恵には感謝しておりますが、ISDNみたいな回線速度には衝撃を受けました(その前にネット回線があったことにもある意味驚きましたが)が故国で大変な目にあっている方々のことを思えばまさに極楽というほかない環境なので我慢します。
 
 さて、市街に目を移しますと、川沿いに展開するスラム街(そう呼んでは失礼かもしれませんが掘っ立て小屋がひしめいております)の脇には高圧電線の鉄塔が聳え、その先には高層、高級マンションや日本にもないような巨大なショッピングモールが。
 貧富の差とはこういう事を言うのだ、とまさに教えてくれる光景が広がっております。

 停車中のトラックの荷台に勝手によじ登り通学中の模様。流行ってるのか?
通学
 あちこちから煙が立ち上りイスラムの祈りやら音楽やらが聞こえてくるカオスな町。
格差
 かと思えばこんな建造物もにょきにょきと。
高層マンション
 同じ国の施設とは思いがたいショッピング風景
ショッピングモール

 人々は逞しく陽気で町に活気があり、昇竜がごとき勢いを持つ国家ではありますが、この軋轢はいつか今よりも大きな問題となることでしょう。最近は沈静化しているものの自爆テロが頻発するのも頷ける気がします。

・戦友

 真のローマ軍団兵によるページに邂逅したのでご紹介致します。
 http://sikatanaine.militaryblog.jp/ 
 素晴らしい装備をお持ちで。装着している姿まで拝むことが出来ます。
 戦友の武運が長く久しからん事を!!

・いつものアレ
 
 さて、絵のほうですが、装備や環境を整えるまでに手間がかかったのと、ノートPCの小さな画面ではどうにも塗りづらく時間がかかってしまいました。
 コルブロ将軍と第Ⅲ軍団ガッリカを。

報われぬ忠誠


以下pixivより

紀元58年”報われぬ忠誠”

 コルブロ「隊長、君の愛する軍団は我等の素晴らしき隣人に抗し得る存在かね」
 首席百人隊長「閣下がご所望ならば我が軍団は鼻歌交じりにパルティア人共をオケアノスの彼方へ突き落とすでしょう!」
 コルブロ「ふむ、アレクサンドロス大王も成し得ぬ所業だな。…確かに少しはサマになってきたようだ」
 首「では、小僧共に休憩を取らせますか?」
 コ「そうだな……あと10回だ。目を瞑っても戦闘横隊を組めるようにしろ」
 首「しかし彼らは朝から…」
 コ「ここで反吐を垂れ、汗を流す方が、戦場で味方の血と臓物に塗れるよりは良かろう。何時の世も実戦が生温く感じられるほどの訓練が勝利を紡ぐものだ。違うかね?」
 首「了解!喇叭手、三重戦闘横隊用意、吹鳴開始!!」
 
 ――クラウディウス帝の下で低地ゲルマニア戦線において功績を上げたグナエウス・ドミティウス・コルブロはかの有名な皇帝ネロの治世において東方属州に派遣された。立地上、常に争いの絶えぬパルティア、アルメニア、ローマ間の紛争解決とシリア属州安定による帝国東方の安全保障が彼に与えられた任務であった。
 だがコルブロの敵は東方諸国だけでなく、体面を重視する元老院、そして指揮権の不統一による行動の制限といった目に見えぬ足枷にも潜んでいた。やがて属州総督の遠征失敗によりコルブロは唯一の指揮権を手にする。
 そして彼は神々に与えられし才能がただ軍事に尽きるものではないことを世に知らしめた。全軍を指揮下に入れたコルブロは軍事と外交をバランスよく用い、複雑な三国間の利害調整に成功したのだ。この活躍により東方国境にはトラヤヌス帝時代にまで至る半世紀以上の平和が築かれた。
 しかし、数多の難題を与えられ、そして帝国に吉報をもたらし続け、厳格ではあったが軍団兵達に愛された彼を待っていたのはあまりに過酷な運命であった。コルブロの親族がネロ暗殺計画に連座した事実が疑惑を生み、皇帝に召還された彼は自死の命を賜る。紀元67年、生涯を帝国に捧げた男は申開きもせず、彼が常にそうしてきた様にただその命に服した。
 ――狡兎死して走狗煮らるか、疑心暗鬼か。いずれにせよ、陛下ももったいない事をなさる。
 ――ROME2:Total_Warはまだですか?

以上

 天辺に丸い金具がついた杖を持ってニヤニヤしてるのは百人隊の女房ことオプティオ(副長)です。ローマ市民の誇りを忘れ、恥知らずにも逃げ出そうとしたり、ビビッて後退し過ぎ、戦列の同胞を危険に晒すと不届き者の背中に彼の杖が容赦ない一閃を放ち隊列を修正する事となるというわけです。
 近世の戦列歩兵部隊で将校達がサーベルや短銃を持って部隊に目を光らせていたのと同じですね。



 たった一週間で日本は一変し、恐ろしい状況に放り込まれてしまいましたが、被害を受けなかった自分が怯んだり、恐れおののいたりしたところで何らの用も成さないばかりか、生産性を下げるだけなので、ローマ軍団兵らしく平常通りやっていくことにします。
 まずは一杯を還らぬ人となった方々と今まさに最前線で戦っている方に捧げ、そして今日も変わらず飲むことができるというこの脆く儚い幸運に感謝を。ハイヤーム師匠も仰っております。”生きているうちに楽しめ”と。
 こういう時だからこそいつもどおりにやり過ごす。物は言いようですね、といわれそうな、とってつけたような言い訳をしつつ、相も変わらず堕落しきった生活を晒して、今回はこの辺に致します。
 皆様に八百万やら何やらの神々の加護があふれんばかりにあらん事を!!
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嘘吐きは優れた記憶力を必要とする。

嘘吐きは優れた記憶力を必要とする。
――マルクス・ファビウス・クインティリアヌス

 クインティリアヌス先生、呼吸するように法螺を吹く割に私の記憶力が駄目なのは、ただの阿呆の子ってことですか…。薄々分かってましたが。

 どうも、こんにちは。
 久し振りにニュースを見たら、リビアに向け某ヘゲモニー国家の第5艦隊と第6艦隊がもぞもぞ動き始めたようで…。嗚呼、早く争乱を収めないともっと酷いことに…。


・絵

 前回もう描く時間がないとか抜かしたというのに、荷造りやら何やらをしないといけないというのに、まだこんな事をしてるという…。

コルブロと第3軍団ガッリカ

 うん、「また」なんだ。済まない。
 またローマ軍団か、というわけでローマ帝国随一の名将コルブロと第3軍団を。
 塗る時の事を考えて描けばいいのに…。

・ゲーム

http://gs.inside-games.jp/news/269/26931.html
 Battle Field 3来た!これは素晴らしい…。
 また海外の64人鯖なんぞに夜な夜な集まってサカタハルミジャンしたり、コンボラしたり、大騒ぎするのですね。


・荷造り

 何も考えずにLサイズのスーツケースに着替えと生活用品をつめ込んでみたら25kgくらいになっておりました。その生活用品とやらに仕事に1mmも関係ない本が含まれていて、それが全重量の半分を超えんとしているという一事をもっても、私の仕事に対する”あふれんばかりの熱意”が伝わってしまうと思われますが、こういう時は本来何を持っていくべきなのでしょうね。いや、むしろ何を持っていくべきではないかを考え、荷物を減らす事こそ肝要なのでしょうが。
 その前に酒を積むか本を積むかでカエサルとポンペイウスのどっちに与するか決めかねるキケロ先生みたいに小一時間悩んでるあたりで、既に何をしに行くのか完全に見失っているという…。
 結果、酒は重い割に砂漠に水を撒くが如くにすぐ無くなってしまう上に現地でも手に入らないことはないが、自分が欲する類の本は向こうにはなさそうだと判断。重量計算を間違えてチェックインカウンターで超過重量分(受託貨物の制限は20kgでしたか?)の料金を払う間抜けな姿が目に浮かぶようですが、なるようになる(そりゃそうだ)でしょう。

 
 さすがに今回はこの辺にしておきます。
 向こうに着きまして、ネット環境があればまたお会いしましょう。
 軍団兵諸君がユピテルとマルスの助力に恵まれんことを!
軍団兵履歴

Legionarius

Author:Legionarius
主に世界史・戦史(東西問わず)の絵を描いております。

形式:Legionarius
状態:製造年月日から30年以上経過
使用燃料:Laphroaig,Bowmore,
Ballantine(12年が好ましいが財布が薄いのでfinest)
エンジン形式:惰性型酒冷4ストロークバルブ108気筒
始動形式:諦念あるいは深い溜息
搭乗機:CBR600RR07白→CBR1000RR2012に機種転換(乗り手に過ぎる良い機体ですがハイオクは財政が……)

音楽:(Bill Evans, Miles Davis, Dvořák, Linkin Park, Rammstein, Killswitch Engage, Enigma外)気に入れば何でも。

書物:ノンフィクション、歴史(ローマ史、古代ギリシャ,WW2外)、SF(ホーガン、ハインライン外)、最近はOsprey社の本ばかり。主にマクブライド先生のやつばかり。

漫画:(大陸軍は世界最強とかアララララーイとか)雑食。

ゲーム:ROME TOTAL WAR、MEDIEVAL TOTAL WAR
     CALL OF DUTY、S.T.A.L.K.E.R、SILENT HUNTER外

好きな陛下:Marcus Aurelius Antoninus、Flavius Claudius Julianus
好きな甲冑:ロリカ・セグメンタータ
好きなヴァンツァー:フロスト
好きなマクナブ:受領通知!!、カチカチ、カチカチ、続刊はいつですか。
以下、好きなギボン、サトクリフ、パウルカレル、スティーブンハンター、フォーサイス、ルカレ、エルロイなどと八万行に渡って続くので割愛。

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