憎悪と情熱を不器用に併せ持ち

憎悪と情熱を不器用に併せ持ち、
またそれ故に悪罵を受けながら、
彼は分別ある隊長としてではなく
勇敢なる兵士として生きた。

大胆に、そして気まぐれに
彼は命を奪い、容赦なく踏みにじった…
だが神に誓って言おう、それは彼の所為ではない。
時代が彼にそうさせたのだ。

――アラトリステ五巻”黄衣の貴人”


どうも、こんばんは。
中東とアフリカの革命で世界がヤバイ(嗚呼、目も当てられぬ語彙の貧困さよ)そうで、教科書に載るでしょうね、これは。
2001年の様な大きな歴史の転換点になりそうです。
一連の事件ではインターネットが大きな役目を担っているそうですが、我々にとって大変親しみ深いご近所の独裁政権であるところの北の某国はどうなんでしょう。
現地でも小規模ながらデモがあったとの事ですが、私の勝手なイメージではPCやネットが普及していないし、食べ物がないからそれどころじゃない、という感じですが如何に…。

とはいえ、気がつけばそんな歴史的潮流を尻目に今日は家帰ったら何飲もうかな…などといつも通りの卑小な考えに流れていたのでした。

荒れる世界に一つまみの癒しを。
というわけで”今週の聞いてると色々どうでも良くなってくる素敵ソング”
http://www.youtube.com/watch?v=fGQbnn24vaI&NR=1


・スペインヤバイ

ヤバイ。スペイン軍ヤバイ。まじでヤバイよ、マジヤバイ。
スペイン軍ヤバイ。
まず強い。もう強いなんてもんじゃない。超強い。
強いとかっても
「バスク人20個連隊ぶんくらい?」
とか、もう、そういうレベルじゃない。
何しろ世界最強。スゲェ!なんか単位とか無いの。何倍とか何人とかを超越してる。世界最強だし超強い。
しかも世界征服してるらしい。ヤバイよ、世界征服だよ。
だって普通は世界とか征服しないじゃん。だって味方の補給線の長さがだんだん伸びてったら困るじゃん。策源地とか超遠いとか困るっしょ。
補給路が伸びて、去年は徒歩10分だったのに、3年後はガレオンで2ヶ月とか泣くっしょ。
だから他の国は世界征服なんてしない。話のわかるヤツだ。
けどスペインはヤバイ。そんなの気にしない。征服しまくり。最も遠くから出撃する連隊に従軍すると地球の裏側に行っちゃうくらい遠い。ヤバすぎ。
世界最強っていったけど、もしかしたら最強じゃないかもしんない。でも最強じゃないって事にすると
「じゃあ、世界最強ってナニよ?」
って事になるし、それは誰もわからない。ヤバイ。誰にも分からないなんて凄すぎる。
あと超給料安い。約1マラベディも無いときもある。分かり易く言うと無給。ヤバイ。安すぎ。しょっちゅう遅配するし、激戦区ばかりだから不平を言う暇もなく死ぬ。怖い。
それに飯も少ない。超ハラペコ。それに超貧乏。でも無敵とか平気で言っちゃう。無敵て。小学生でも言わねぇよ、最近。
なんつってもスペイン軍は士気が凄い。全滅するまで白兵戦とか平気だし。相手の顔が見える距離で一斉射の応酬したりする。
うちらなんて世界征服とかたかだか冗談で言ってるだけで出来るわけないから専守防衛したり、無意味とか言ってみたり、ちまちま隣国攻め取ったりするのに、スペインは全然平気。領土が地球全土に及んでる。凄い。ヤバイ。
とにかく貴様ら、太陽の沈まない帝国スペインのヤバさをもっと知るべきだと思います。
そんなヤバイスペイン軍に立ち向かったネーデルラント諸州とか超偉い。もっとがんばれ。超がんばれ。

結局、何を称揚してるんだお前は・・・。
といういつも通りの破綻っぷりですが。例の”宇宙ヤバイ”の語感が好きなので。

さて、馬鹿はこの辺にして今回の絵を。
BGMはこの辺で。
http://www.youtube.com/watch?v=ugMJBQGOcck

ブレダの太陽

以下pixivより

1624年"ブレダの太陽"

 偉大なるカルロス5世の御世より百年、日の没する事なき帝国の威光は全世界を普く照らし、震え上がらせた。希望に満ちたヌエバ・エスパーニャ(新大陸)、麗しきイタリア、北アフリカ、ネーデルラント、遥かなるアジア、地上のどこであろうとスペイン軍の戦鼓を聞けば如何なる勇者といえど恐怖に捕らわれたものだ。
 だが、眩く輝く太陽にもいつか陰る日が来るように我々がかつて手にした黄金も、不屈の先祖が敵と己の血を染み込ませた広大なる大地も、放蕩と裏切り、無策と頽廃の故に失われつつあった。
 ブレダにてあの勇敢にして忌まわしき異端者達と塹壕の泥濘、血肉と汚物に腰まで浸かってなお、聖ヤコブと永遠なるスペインを讃え死に物狂いで戦い続けていた我等と敬愛すべきスピノラ将軍閣下に、祖国は給料の遅配、飢えと苦痛と病、そして惨たらしい死で報いた。
 それでも神と国王陛下のスペイン軍は健在であり、忠実であり続けた。そしてそれこそが、悪臭を放つ垢染みて薄汚れた襤褸を纏い、命とそれ以外の全てを擲った我々に残された唯一つの誇りであった。信じてはもらえぬだろうが、世界を征服した兵士達の懐にあったのは、芳しい香りを放つ火縄と愛くるしい12発の弾丸、1マラベディにもならぬ誇りだけだったのだ。
 そしてそれは、呪われしロクロワで最後の日が沈むその時まで一片も失われることなく愚直なまでに受け継がれた。真の勇者達がこの地上より去ったその日まで。だが今は、栄光に満ちた1625年6月8日に至るまで、あの比類なき巨匠ベラスケスの名画の中で勝利の歓声を上げる私の戦友達がいかに戦い抜いたかを語ることにしよう…
――カルタヘナ歩兵連隊火縄銃兵分隊長の回想録「我が追憶のスペイン」第3巻”ブレダ”

――捏造書物。アラトリステという同時代を精緻極まる描写で綴った小説が素晴らしいのでスペイン軍のテルシオという戦闘隊形を描いてみました。テルシオは長槍の方陣を火縄銃やマスケットで囲み、あたかも人間で城塞を作るかの様な隊形でした。鈍重さと重厚さ故の戦力の遊びが弱点で、後にそれにより衰退しましたが、16~17世紀初頭まで文字通り世界中の軍隊と渡り合い、それを撃破し続けました。まさにスペインの隆盛と没落を象徴する隊形と言えましょう。映画があるので是非!http://www.alatriste.jp/

サンティアゴ・イ・シエラ・エスパーニャ!!
道を空けろ、スペイン軍が行くぞ!

以上


いやぁ、もえもえキューンですね。
マスケット銃兵の戦列が一斉射撃をする様を想像して燃え燃えな意味で。

http://www.youtube.com/watch?v=dMEnBHef96c

 テルシオには2種類の銃兵が配置されておりました。マスケット銃兵と火縄銃兵です。当時のマスケットは発火形式がマッチロック式(火縄)だったのでどちらも火縄銃ではありますが、モスケテーロ(マスケット銃兵)はアルケブス(火縄銃兵)と異なり、命中率と威力に優れる反面、叉杖で支えないと射撃姿勢が保持できないほど大きく重い銃を装備し、前衛や両翼を支えていたようです。
 初めて見たときは杖をついて構えるなんて鈍くさい火器だな、と思ってましたが最近はこれが格好良く見えてきました。
 平行して睨み合う敵の銃兵戦列が射撃体勢に入る姿や、半甲冑のフランス重騎兵が喊声を上げて重々しい轟きと共に突撃横隊で突っ込んでくるのを横目に炸薬を突っ込んで弾を入れて、火縄の頼りなげな火にそっと息を吹きかけ、サンティアゴとか聖母マリアの名を呟いたり敵を罵ったりしつつ、汗で滑る引き金を絞って有効射程まで我慢する……その緊張感たるや想像するだけで気が狂いそうですが、その辺に練度の差が現われたのでしょうね。
 祖国が腐敗し凋落する一方、スペイン軍の能力は、こと陸戦においては士気や練度は他の交戦勢力と比べ劣ることはなく、軍紀などはむしろ厳しかったそうです。多くの資料で新大陸や征服地での残虐性が大きく取り上げられておりますが、プロパガンダの常にあるように敵対勢力やプロテスタント勢力による誇張もあり、ソーセージとビールが旨い国から世界に輸出された傭兵の皆さんとか、あんまりご飯が美味しくなかったから世界に乗出したんじゃないかと未だに冗談交じりに言われる、後に海軍大国となった某海賊国家の水兵などの所業と比べ殊更酷かったと言うことはないんじゃなかろうか、と愚考する次第であります。どの国であろうと大国は存在するだけで憎悪を買うでしょうし、また手を汚さず覇権国家となるのは困難を極めるでしょう。

 そういやフランドルといえば日本ではフランダースの犬が有名ですが、ネロのおじいさんはナポレオン戦争の帰還兵という設定があるそうで。ベルギー独立が1830年とするとかなり激動の人生を送ったものと思われます。どの戦役に参加していたのか非常に気になります。
 いや、今回は80年戦争におけるネーデルラント諸州の戦いなので少し違いますけれども。


・次回予告

 さて、そんなわけで今回はこの辺で。

 第一部完 ご愛読有り難うございました。Legionarius先生の次回作にご期待下さい。
 次回からはクライブ・カッスラー先生の「南海の死闘、山下将軍の黄金を追え!」連載開始、乞うご期待。

 日本出発の日までに何か描くことが出来るとは思えませんが、何かできたらまたお会いしましょう。
いずれにせよ現地到着後、2週間か1ヶ月かすれば生活も落ち着くと思われるので幸運にもネット回線のある世界にいたら、また馬鹿みたいな近況報告などすると思います。回線が無かったら電波を直で送るのでビビッと汚染されたり受信してください。

 軍団兵諸君に力と名誉を!
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何たる集団だ!

何たる集団だ!一体彼らは役に立つ者達なのか?
兵士でスペイン人、羽飾りに晴れ着
言い争い、皮肉、作り話
尊大な振る舞い、そして自慢話に悪行。

――アラトリステ3巻”ブレダの太陽”


 どうもこんばんは。
 三連休もばっちり酒やら肉やらを摂取したり、雪が降る中で温泉などに二輪で行って帰りの冷気で見事に湯冷めするという馬鹿げた所業に費やしておりましたが、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょう。
 あと、先週の世界ふれあい街歩きが休止だったのは非常に残念なので今週はよろしくお願いします。
 

・慣れる生き物

 去年から今年に至るまで色々と目まぐるしいことが続いたせいか、元々あらゆることに対して反応の薄い(無関心?)人間だったことに加え、最近はますます何がどうなろうとあまり驚かない様になってしまいました。脆弱な精神を護ろうとする防衛機制とかいう奴でしょうか。
 それはどうでも良しとして、このたび、我が軍団(職場)から受けた通達もその範疇では御座いますが、これまで以上に生活様式が変ってしまうものであるのは確かの様です。
 で、それが何かと申しますと先月初旬から中旬にかけて遠征した南方戦線への転属命令で御座いました。3月初旬から1年~1年半だそうで。これもひとえに日頃の行いが素晴らし過ぎちゃったからだということはまず疑いないと思われるのですが、向こうで具体的に何をするのか全く指示がないというのが、何だかいつも通り過ぎて素敵です。神々が与えし毎年恒例の試練と言うことで無理やり乗り越える事にします。
 この調子だとそのうち東欧だとか中東だとかに派遣される可能性もありそうですが、今後はもう少しお手柔らかにお願いしたいところですね。
 
 そんな訳なので当ページも今まで通りやるわけにはいかないと思われます。何しろ部屋の三分の一近くを占領している資料を持っていくことは出来ませんし、それがないと装備一つ描けないので、これまでのような絵を描き続けるのは難しいでしょう。また向こうでどのような施設(インターネット回線の有無など)に収容されるかも謎なので、ぱったりと更新が止まったら、”良い奴だったのに、無茶しやがって”とかありがちな台詞でお楽しみください。
 あるいは今まで通りモソモソ更新してたら、かつて世界のどこへいっても同じ様式の野営地を構築していたローマ軍団兵の血は未だ絶えていないのだ、と言うことで。そういや、去年も同じ様なことを言ってました。
 
 今回の絵が当分の間、この極東の島での最後の絵となると思いますが、下記の通りそれが斜陽のスペインとはなかなか趣深いです。…何も考えてませんでしたが。


・あばよ、デスモドゥス。お前は最高のマシンだったよ

 よりによってその台詞か…。

 そんな訳で、長期不在中は保持し続けることが出来ないので、日曜にわが愛馬しろがね号(確定事項)を手放してきました。
雨の日も風の日も雪の日も嵐の日(そんな日に乗るなよ)も苦楽を共にし、疾風の様に各地を駆け抜けた愛馬…。
 店員の方撮影の最後の一枚…。

最後の一枚

 何という事か、己が半身を引き裂くように込み上げる哀切に身悶えしそうでしたが致し方なし。自分が身近な人間に対してこの上なく冷たいわりに無機物だとか、1000年くらい前の人々への敬慕の念が人一倍というかなり屈折した輩であることを再確認。
 そして愛馬一頭飼うことも出来ぬ不甲斐ない己に憤るあまり壁殴り代行業の人に連絡しそうになったり、次の主が善き人であらん事を、などと心の中で祈りながら店を後にしたのでした。

 俺、この戦いが終わって生きて帰ったら、故郷のあの娘に云々する前にCBR1000RRかYZF R-1を買うんだ。などとばっちり死亡フラグを立てておくことにします。


・絵

 今回は17世紀初頭のスペイン軍を。

テルシオ

 映画「アラトリステ」と原作を読んでいたら猛烈に描きたくなったので、長槍とマスケットで編成するテルシオという強固な陣形を描いてみました。劇中の精鋭、カルタヘナ歩兵連隊です。
 「アラトリステ」は16世紀末期から17世紀初頭の欧州、スペインとその戦場を生きた一人の傭兵にして、マドリード最強の剣士と呼ばれたディエゴ・アラトリステ・イ・テノーリオの人生を中心にスペインの栄華と凋落を描いた作品です。アラトリステ自体は架空の人物ですが、ケベードやベラスケス、オリバーレス伯爵など実在の人物を登場させる一方、読み物として楽しめる要素を押さえるという奇跡のようなバランスを備えた可能な限り史実に即した小説となっております。当時の文化や暮らし、退廃的な雰囲気、レイピアあるいはエストックと呼ばれた刺突剣とマンゴーシュを用いた独特の剣術やテルシオと呼ばれた密集方陣を見たい方は是非。
 馴染みのない時代や地域かもしれませんが、作者はそれら背景を見てきた様に、まるで頁に命を吹き込むようによみがえらせているので、歴史が好きな方ならばすぐに引き込まれるでしょう。
 

 さて、今回はこの辺で。
 何か進捗が御座いましたらまたお会いしましょう。
 サンティアゴ・イ・シエラ・エスパーニャ!!
 

プロイセンは国家が軍隊を持つに非ず

プロイセンは国家が軍隊を持つに非ず。軍隊が国家を持つ。

 どうも、こんにちは。
 普段テレビは荒んだ心に一時の慈雨を与えてくれる”世界ふれあい街歩き”くらいしか見ないので世の流れに全くついていけてないのですが、チュニジアやらエジプトやらが大変な事になってるそうで。今後、どのような勢力が勃興し、中東のパワーバランスがどうなっていくか非常に興味深いところです。遠くの国の話ではありますが、その動静が原油価格に直結する地域なだけに我々の生活にも大いに影響を与える事となるでしょう。
 という誰しも抱くような教科書的所感は良しとして、ネットでニュースを見ていたらエジプトの写真か、らくだ騎兵やら投石機やらが登場していたのですがあれは一体…。
 http://wiredvision.jp/news/201102/2011020318.html
 人死にが出てるので軽率なコメントは控えるべきとは思いますが、あまりにもそのまんまだったので驚きました。昔もこんな感じだったんでしょうかね。馬より高いところで戦えるのは長所な反面、バランスを取るのが難しそうです。

 ・30歳まで生き延びたユサールは、真の古参兵でありしかも幸運だとといわれた。

 毎月我が残念極まる脳内で出版されている雑誌。そして久々のドイツ分補充。

以下pixivより

 愛読誌②

表紙
月刊騎兵魂

文字なし
文字なし、軽騎兵


 月刊騎兵魂【げっかんきへいだましい】世界最古の雑誌。紀元前20世紀頃創刊とされ、創刊号は1849年夏にイギリスのオースティン・ヘンリー・レヤード卿率いる調査隊がメソポタミア北部のニネヴェを調査した際に、アッシュールバニパルの宮殿及びセンナケリブ王の南西宮殿で発見された王宮附属図書館の22,000枚に及ぶ粘土板の蔵書に含まれていた。現在も大英博物館1階9号室で古アッシリア語(楔形文字)による粘土板を確認することができる。
 残念ながら現存しているのは目次のみであるが、アレクサンドリア図書館には多数のバックナンバーがパピルスの写本により所蔵され、数度の火災と破壊を免れていた事がガイウス・プリニウス・セクンドゥスの書簡から確認されている。しかしながら5世紀頃にローマ帝国衰退と共に散逸し、15 世紀以前のものはウルビーノ公フェデリーコ・ダ・モンテフェルトロの蔵 書目録に数点が記録されているのみとなっていた。
 2008年にバグダッド近郊で IED処理任務中の米陸軍爆発物処理班により偶然第3号の断片が発見され、専門家の調査によるとカデシュの戦い以前の会戦に関する詳細な記録について言及されており、近年再び考古学会の注目を集めている。
”2011年版ブリタニカ国際大百科事典より”

――大佐「今日も冷えるな、兵卒!!」
軽騎兵娘「大佐殿、滅茶寒いであります。グランドコートを羽織っても良いでありますか?」
  大佐「HAHA,軽騎兵から見栄と伊達を取ったら何が残る!生きるも死ぬもドルマンとペリースと共にあれ!」
   軽「駄目だこいつ…早く何とかしないと…」

――"籠るような蹄の轟き、霧の中に亡霊のように浮き上がる朧気な輪郭、次の瞬間にはその縁を突き破り、足並みを揃えた黒い軍装のプロイセン騎兵が悪鬼の如く飛び出して気の毒な戦友達をサーベルで切り刻んでいった。瞬きをする間に我々の戦列は崩壊した"大陸軍従軍記

――油断すると無駄に壮大な法螺を吹く奇癖が末期症状。


以上

 ふぅ…(まるで一仕事終えたように額の汗を拭いつつ)。とりあえず、Wikipediaまみれにしてやりました。
 全力で馬鹿な事をするとなかなか面白いですね。

 今回は19世紀初頭、ナポレオンと戦ったプロイセンの騎兵達です。
 帽子の髑髏はプロイセンで伝統的に用いられる記章でフリードリヒ・ヴィルヘルムⅠ世への喪章が由来だとか、骨になっても祖国のために戦う、といった意味がこめられているそうです。
 ユサールと呼ばれたこの手の軽騎兵の起源はオスマントルコの騎馬兵団や東欧にあり、独特の装束の華麗さとその戦闘能力の高さから次第に西欧各国にも導入され、ナポレオン戦争の時代にその隆盛と華やかさの頂点に達しました。
 装飾の紐だらけのドルマンと呼ばれる上着、左肩に引っ掛けるだけのペリース、ハンガリー風の乗馬ズボン、どれをとっても装飾だらけですが、その独特の見た目も他の騎兵や歩兵とは違うのだ、という誇りと団結の現れだったのでしょう。
 その即応性の高さを生かし、偵察に追撃、ここぞと言う局面での突撃など大変重宝した彼らですが、ときに無鉄砲なまでの勇敢さとエリート意識から独断専行などの問題も引き起こし、フランスではナポレオン自らが叱責しなければならないような事態も発生したそうです。
 こんな連中が数千人単位で運用されている様を想像すると何ともグッときますが、波のように押し寄せたり、風のように追撃する彼らに対峙したり、追われたりするのは恐ろしい事この上ないです。

 機会があれば他の国の軽騎兵にも挑戦してみようと思います。

・ドラマ

 ケン・フォレット原作の小説”大聖堂”が
 リドリー・スコット監督によってTVドラマに、いつの間にかに…。
http://www.the-pillars-of-the-earth.tv/
http://www9.nhk.or.jp/kaigai/daiseidou/
 嗚呼BSが見られたら…。

 と思ったら”大聖堂 果てしなき世界”とかいう続編があったんですね…。何とも素晴らしい事で。


 さて、今回はこの辺で。
 空っぽの頭をさらに空にすべく、酒を投与しながら、借りてきた特攻野郎Aチームやら何やらを見る事にします。
 またいつかどこかの物騒な連中が描けたらお会いしましょう。 

 比類なき勇者諸君に、主の加護、そして勝利と不滅の栄誉があらん事を。
 突撃!!
 

プロイセンは砲弾から孵化したのだ。

プロイセンは砲弾から孵化したのだ。
――フランス皇帝、ナポレオン・ボナパルト

 こんばんは。
 二週続いてナポレオンかよ、という突っ込みをくらいそうですが、我が生きる糧の一つにして唯一無二のナポレオン漫画たる獅子の時代打ち切りがデマだったという喜びに浸っているのでなにとぞご容赦を。

・近況

 休日は予定がないと油断して12時間以上、寝るまで酒瓶を離さないで飲んでいる様な輩にも関わらず、飲み会とパーティーが大のお嫌いという、明らかに真人間として社会生活を営む上で必要不可欠な社交性とか協調性が欠落している私です。
 が、今日はいつぶりだったか思い出せませんが、司会やら幹事やらに任命され、ご多忙の折、御参加頂き誠に有り難うございます、だとか、本日お会いできる事を心待ちにしておりました、だとか、本日が今後益々の交流の一助となれば幸いで御座います、などと微塵も(某小惑星探査機の帰還カプセル内の微粒子ほども)思っていないことをぬけぬけと垂れ流しておりました。
 在りし日の元老院にて、かの高名なる大カトが”ぐるなび的な何か”(いちじくではなく)を握り締め、”ともあれ私はLegionariusを幹事にすべきではないと思う”と説き、キケロ先生をして”地中海世界で最も幹事にしてはならない男”(元老院認定不名誉称号)と言わしめた私を選任した上官殿の豪胆さには、思わずなかなか死ねなそうな雑なつくりの棍棒で後頭部を小突き回したくなるくらい惚れ惚れするばかりですが、様々な経験を積ませることで多面的に役立つ人材を育てようというその意図は十二分に分かります。しかし大変残念ながらご期待には添えそうにもなく、このアニマだとかスピリトゥス(魂)に染みついた性根が変るわけもなく。
 ゲームで例えるなら体力のステータスは伸びやすいが永遠に魔法は使えない肉弾戦士のパラメータに何故か魔力と知恵を振ってるとかそんなマニアックなプレイに見えます。魔力がカウンターストップしても魔法は覚えられないので無駄です。適材適所というか効率というか、私の様な輩は事務所に閉じこめて単純作業に従事させておくのが一番だと思うのですが駄目なようで。
 いや、その根源には早く帰って軽騎兵のペリースに色を塗りたいから面倒は御免だ、という極めて自分勝手な理由が潜んでいる(いまいち潜めてない)のですが・・・。

・死の天使が一陣の風に翼を広げ、 通り過ぎる敵の顔に息を吹きかける。

 死の天使が一陣の風に翼を広げ、 通り過ぎる敵の顔に息を吹きかける。 眠りゆく者の目は冷たく死の化粧を塗られたようだ。 そして、彼らの胸が一度だけ波打つと、永遠に静まり返る!
―― ジョージ・ゴードン・バイロン"セナケリブの破壊"

 今回の日記の題名でナポレオンがどうこう、と言っておきながら描いてるのはプロイセン騎兵なわけで。
http://images.google.co.jp/images?hl=ja&q=prussian%20hussars&lr=&um=1&ie=UTF-8&sa=N&tab=wi&biw=1706&bih=794
騎兵向け雑誌

 いつぞややった雑誌、”月刊城塞”の同系雑誌”月刊騎兵魂”ということで。全国1,200万人(公称)の騎兵大好きっ子のための雑誌を鋭意編集(捏造)中です。

  ユサール、ハサー、フサリア
  http://www.youtube.com/watch?v=N8AUhMdof6c&playnext=1&list=PLC9D23D57DEB33FC9

http://www.youtube.com/watch?v=-9x5ADYWXeo
ポーランド騎兵の格好良さは異常…。
 あぁ、少し違いましたか。
 http://www.youtube.com/watch?v=eIaFIcIXG9s
 胸甲騎兵…。
 http://www.youtube.com/watch?v=TANLgvLhhPY&feature=related 

 18世紀末から19世紀初頭の騎兵連隊は概ね一個連隊=3-4個騎兵大隊=6-8個中隊で1個中隊約120名とすると1個連隊720-960名だそうで。1,000名に迫るユサールや胸甲騎兵や猟騎兵に竜騎兵が連隊単位で運用されていたらさぞ壮観だったでしょうね。というわけでどこかにそういうのが見られる燃える軽騎兵動画やら映画はないのでしょうか。映画ワーテルローの様な。http://www.youtube.com/watch?v=7vlcuvrM1po 

 黒地に無数のコードが輝くドルマンを着こなし、ペリースを翻らせ、サーベルを抜き放ち、駻馬を駆って丘を越え、砲弾を掻い潜り、壕を飛び越し、突撃隊形を維持したまま急速に旋回機動をとり、歩兵戦列の側面に回るもその射程に捕捉され、ばたばたと薙ぎ倒され、それでもなお突撃を敢行し、喊声と蹄の音によって恐怖に陥り始めた敵戦列に次々と飛び込んでいく軽騎兵連隊。あるいは戦意を喪失し撤退を始めた憐れな歩兵達を追撃し、その無防備な背中を麦穂でも刈るように無慈悲にも切り刻んでいく。そういう奴を所望。 
 
 そんな具合の大変ろくでもない妄想に捕らわれるという、至極いつも通りの生活を送っております。
 完成しましたらまたお会いしましょう。
 喇叭手、突撃信号始め!
軍団兵履歴

Legionarius

Author:Legionarius
主に世界史・戦史(東西問わず)の絵を描いております。

形式:Legionarius
状態:製造年月日から30年以上経過
使用燃料:Laphroaig,Bowmore,
Ballantine(12年が好ましいが財布が薄いのでfinest)
エンジン形式:惰性型酒冷4ストロークバルブ108気筒
始動形式:諦念あるいは深い溜息
搭乗機:CBR600RR07白→CBR1000RR2012に機種転換(乗り手に過ぎる良い機体ですがハイオクは財政が……)

音楽:(Bill Evans, Miles Davis, Dvořák, Linkin Park, Rammstein, Killswitch Engage, Enigma外)気に入れば何でも。

書物:ノンフィクション、歴史(ローマ史、古代ギリシャ,WW2外)、SF(ホーガン、ハインライン外)、最近はOsprey社の本ばかり。主にマクブライド先生のやつばかり。

漫画:(大陸軍は世界最強とかアララララーイとか)雑食。

ゲーム:ROME TOTAL WAR、MEDIEVAL TOTAL WAR
     CALL OF DUTY、S.T.A.L.K.E.R、SILENT HUNTER外

好きな陛下:Marcus Aurelius Antoninus、Flavius Claudius Julianus
好きな甲冑:ロリカ・セグメンタータ
好きなヴァンツァー:フロスト
好きなマクナブ:受領通知!!、カチカチ、カチカチ、続刊はいつですか。
以下、好きなギボン、サトクリフ、パウルカレル、スティーブンハンター、フォーサイス、ルカレ、エルロイなどと八万行に渡って続くので割愛。

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