慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において

慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において。
万有の主、アッラーにこそ凡ての称讃あれ、
慈悲あまねく慈愛深き御方、
最後の審きの日の主宰者に。
わたしたちはあなたにのみ崇め仕え、あなたにのみ御助けを請い願う。
わたしたちを正しい道に導きたまえ、
あなたが御恵みを下された人々の道に、あなたの怒りを受けし者、また踏み迷える人々の道ではなく。

――聖クルアーン、開端章(アル・ファーティハ)マッカ啓示 7節
日本ムスリム協会発行 日亜対訳・注解版

 こんばんは。
 Ipodをいじっている所を後輩の女性に発見され、普段何を聞くのか、と聞かれてジャズもクラシックもロックもメタルもニューエイジだろうが何でもです。と答えてイヤホンを渡したら、彼女はよりによってプレイリスト”軍歌”をチョイス。モスクワ防衛軍の歌こっちでも可)とか我等がロンメルが流れ始めるという始末。だから、何でも、と申したではありませぬか!!結論、燃えれば何でもいい、とかいってる奴のIpodを再生してはいけない。決して。赤子が泣いても。
 秘蔵のアザーン集を聞かれたらどんな反応をされたか気にならないでもなかったですが…。
 
 そんなしょうもない生活を送る中で最近一番嬉しかった事が、amazonで頼んだオスプレイのプロイセン騎兵の本とローマ軍団の戦術や隊形について詳細に書かれた本が属州ブリタンニアから届いたこと、とか…。まぁ、良いか。次はインドとか中国の本を漁ってみる事にします。きっとこれもアッラーの思し召しなのでしょう。

 そういや彼の国で抗議のためにクルアーンを燃やしてしまった人達は果たして全部読んで行動に移ったのでしょうか…。もし読んでいなかったのなら、とりあえず第56章アル・ワーキアを読んでほしかった。またその話か、と。いや、すみません、信仰の有無に関わらずとても興味深い書物なのでもったいないなぁと。
 そう、他にもこんな文言もあるのだから。

――聖クルアーン 雌牛章 マディーナ啓示286節

 宗教には強制があってはならない。正に正しい道は迷誤から明らかに分別されている。それで邪神を退けてアッラーを信仰する者は、決して壊れることのない、堅固な取っ手を握った者である。アッラーは全聴にして全知であられる。


・来いよ、フランク人!真の十字架なんて捨ててかかって来い!(CV:玄田哲章)

 ”何が始まるんです?”→”第三次十字軍だ!!”

 またいろんな方面から怒られそうなタイトルで…。世界を敵に回す気か!!
 アイリッシュウィスキー、タラモアデューが脳に効いてきたのでいつにも増してぶっ壊れております。
ヒッティーンの戦い


ヒッティーンの戦いが終わった直後の絵を。サラディンとその配下です。12世紀後半、イラクにはアッバース朝、エジプトにファーティマ朝、そして十字軍でやってきた西欧人の諸国家、アナトリアにルーム・セルジューク朝、と諸勢力が割拠しておりました。そんな中東に現れたクルド人の英雄、です。
 サラディンの画像をググったら織田信長対サラディンなる本の表紙画像が出てきて、思わずシャハーダしそうになりましたが、噴いたら負けな気がしたのでグッと堪えるも、ほかに織田信長対チンギス・ハンが存在することを知るに至り、百戦錬磨の軍団兵も耐えきれませんでした。どんな内容か知らないので適当ですが、頭の中に畿内を目指すサラディンとマムルークの行軍行列とか馬揃え、など物凄い絵面が思い浮かんで、不意打ちかつ追い打ちとか、もう勘弁して下さい・・・。戦国巨人軍みたいな凄いことにはなってないとは思いますが、普通の組合せじゃ駄目なんでしょうか…。
 あとそのうち萌える○○シリーズの一環で萌えるローマ軍とか萌える十字軍も出ると思います。二次大戦中の撃墜王が半裸で空を飛ぶ(物凄い語弊が、いやそうでもないか)時代だそうですし。宗教騎士団が女人禁制だとかその辺はあっさり無視されたり、または逆に男子禁制になるとか、あるいは最近流行ってるとか言う例の…あな恐ろしや。ネットの海は広大だわ(CV:田中敦子)。

Kingdom of Heavenの最後のシーンで凄まじい攻防戦の後に、敵味方の屍を越えてやってきた主人公にエルサレムの価値は?と尋ねられたサラディンがNothingと言い放って立ち去り、振り返り様にEverythingと付け加えるシーンが印象的でした。

 これら不穏当な発言に起因し、当ページの更新が途絶え、愚かな軍団兵が消息不明となったならばファンダメンタリストの方々にやられたってことでよろしくお願いします。しかし、その頑なさは恐ろしくもあり、ある種羨ましくもあり。

・映画

 あれほどにまで盛りを見せ、我々を苦しめた夏も去り、一気に涼しくなってまいりましたね。というわけで過ぎ去りし季節と訪れたる秋に思いを馳せ、今宵はこの映画を…。

アイガー北壁

秋、すっ飛ばしてるじゃねえか!! といういつも通りのたわけっぷりでございます。
いや、秋っぽいのを探したのですがこれというものが見つからず。湿っぽいラブストーリーはあったのですがどうも柄じゃないな…と。前から気になってたこれを選択しました。

 1930年代後半のドイツ周辺に漂う時代の雰囲気と主題である山の描写が極めてリアルでグッと来る映画です。最近見た映画でも上位に食い込む作品ですが、”ジョニーは戦場に行った”的な意味でもう一回見るのはつらそうです。いや必見の名作なので是非。大きなレンタル屋でも一本しか置いてないという不遇ぶりなのでなくなる前に!見てる方まで凍えるほどの臨場感なのでアルコール度数の高い酒を用意してみる事をお勧めします。やっぱり、もう一回見ようか…。

 さっきも台詞を引用してましたが、何だかコマンドー見たくなってきました…。10分くらいで飽きそうな気もしますが。ブラヴォーツーゼロでもレンタルしてくるか…店にあれば。で、主人公達を待ち受けるあんまりな仕打ちにうんざりして寝る。どんなプレイだよ…と。

 さっきモスクワ防衛軍で貼った動画First Squadは映画だったんですね…。出来れば目を背けたくなるくらいの、そしてもう二度と見たくない、と思わせるくらいの地獄の東部戦線っぷりを再現していただきたいところですが果たして…。

・最近の出来事

 ここのところニュースを賑わしている船長釈放の件ですが何だか零落するヴェネツィア共和国みたいな流れですね。検察の判断は独立しているべきであり、尊重する・・・というような事を国家の首脳部は言ってましたが、それは仮に検察が三権のうちの司法に属するならば、の話ではなかろうかと。小中学生でも公民の授業を眠らないで聞いてれば(私は夢うつつでしたが)制度の建前上そういう姿勢(権力は分立し牽制しあう)になるってのは知ってますけど。でも実際、検察は準司法機関と呼ばれる事もあるもののきっちり分ければ行政機関では…。
 となれば、本件の決定が今後の国際関係や利害関係にどういった結果をもたらすかを勘案して判断しないとならなかったんじゃ…。極めて高度な計算の後に今回の結果を弾き出したなら、きっと知慮浅薄なる軍団兵などの想像の及びもつかぬ次元で深謀遠慮によりて政略が練られているのでしょうが、単純な報告連絡不足とか決断がもたらす結果への想像力の欠如に起因するものだったのなら失望を隠せません。
 わが国がちょっと脅したら何でも言う事を聞く、比較的裕福な家に生まれたいじめられっ子みたいな存在でない事を願っておりますが。今後、色んな”お友達”からおい持ってんだろ?ジャンプしてみろよ。って言われないと良いですね。
 我が職場にも中国の人がおり、超伝導現象ばりにふわふわと地に足の着かぬ私などとは比較にするのも申し訳ないほど有能にして優秀、人間的にもずっと出来ている方なので個々の人間をどうこう言うことは全く意味が無い、ことは当然理解しております。が、お国の偉い方々にはどうかキッシンジャーだったか誰かの言った”国家に真の友人はいない”を思い起こしていただきたく。

 とりあえず今後の対策の一案として、ここは一つボスニア紛争で暗躍したルーダー・フィン社的な広告代理店に狡猾なイメージ戦略を練ってもらって国際世論を味方にし、虎の威を借る感じでいやらしく攻めるのはどうでしょう。我が帝国の偉大なる先駆者マルクス・アウレリウス・アントニヌス帝も”もっともよい復讐の方法は自分まで同じような行為をしないことだ”と記されております。あ、使い方が違…。

・漫画

テルマエロマエの2巻が出てました。
1巻と同じく2世紀前半の古代ローマ人の浴場技師が現代日本とローマを行ったり来たりして活躍すると言う、無茶苦茶なノリですが、史実や文化など要所要所が押えてあるのが素晴らしいです。
バナナワニ園に思いを馳せる(違った、ナイルでした。)ハドリアヌス帝陛下とか退役補助軍団兵(アウジリアス、アウクシリア)のゲルマン人と風呂のマナーで揉める場面など他にない(多分今後もない)ので興味のある方は是非。1アス払ってあんな巨大な公衆浴場が利用できるなんてローマ市民は羨ましいな・・。


 
 それでは今回はこの辺で。
 いや、今回はこれまでの記録を上回るカオスっぷりですね。我ながら清清しい。
 
 主がそう望まれるならば再びお会いしましょう。
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貪欲な人間には、いつも何かが足りない。

 
 ホラティウス先生の詩は素晴らしすぎです。

 こんばんは、先週はやたら忙しく、何だか物凄く疲れてしまいましたが、ヘッドフォンをしてDisturbedのアサイラム(玩具っぽいですが一応グロ注意)をもりもり流しながら、米国の素敵な通販に出てくる物凄く吸収率の高い布(Hey! 見てくれよニック、ひと拭きでメコンデルタみたいなテーブルもサヘル地帯さ!!君のワイフも(以下略)みたいな勢いで酒を飲んでたら、いとも有難きバッコスの息吹が五臓六腑に漲りすっかり回復しました。

・ゲーム

 三連休という事で絵を描き、酒を飲み、二輪をかっ飛ばし、と好き勝手しておきながら最近なにか足らぬ、と思い廻らせてみたら、せっかくの廃スペックを活かしきれるような PCゲームをやっておらぬではないか、と秋葉原に物色しに行くことに。
 真っ先に向かう先はもちろん似非メイド(スカートの丈が短すぎたり、派手すぎたりは貴族院、庶民院、両院全会一致により不認可)が跋扈しているべらぼうな料金の飲食店や、美少女のポスターが隙間なく貼り付けられた”誇り高き紳士達の為の”ゲーム屋ではなく、PCカオスで御座いました。せっかく色々な文化があるのにいつもパーツ屋かそこの二択ってのはどうなんだ、と我ながら思わないでもないですが、あの甲高くも鼻声っぽい呼び子の声と独特な空間は何だか目眩が…。
 で、買ったのはいつのまにか出ていたSilent Hunter5という…。本作はWW2のクリークスマリーネことドイツ海軍の潜水艦艦長となり、通商破壊やらパトロールやらを行って憐れな輸送船を沈めたり、しつこい駆逐艦に沈められたり、うっかり圧壊したり、するゲームです。このゲームが他の作品と異なるのはその圧倒的なディティールとこだわりでしょう。航路選定、輸送艦隊の監視と追跡、乗組員の把握と配置、魚雷の深度設定や信管の発火形式、経過時間設定も実時間にあわせて(廃人になりそうですが)哨戒任務などを行うことも出来ます。まさに他の追随を許さぬ潜水艦シミュレータなので、北大西洋の嵐の中、凍り付くようなブリッジで風と波を浴び何時間も監視を続けて敵輸送船団がちらつかせた星より小さい船尾灯に口元を歪め狂喜乱舞したり、規則的に動き続ける頼もしいディーゼルエンジンにうっとりしたり、居住区画の悪臭や毎日の食事から万物にカビが生えることを実感したり、間断なく投下される爆雷の着水音と駆逐艦の不気味なスクリュー音のせいで信頼していた古強者の機関長が発狂してしまったり、あれほど頑丈に思えた船殻がブリキのように軋み、水がそこかしこから漏れ出す音を聞いて無力さを噛み締め息の詰まる思いで神に祈りながら天井を見上げたりするはめになっても、Uボート艦長になりたい(長ッ)、という奇特な人は是非。自由調節可能なリアリティーの設定を現実よりにすると、ドイツの潜水艦乗り4万人のうち3万が深い海の底から二度と帰ってこなかった理由を身を以て知ることが出来ます。

 これの気分でhttp://www.youtube.com/watch?v=Z746UoBXK8w
http://www.youtube.com/watch?v=2DPkydllx-Q&feature=related これを超えるUボート映画は出ないものですかね…。

 艦長「はぁ、ブンカー(潜水艦格納庫)は落ち着く、グランドスラムが来ない限りは…」
SH505
 艦長「艦隊司令官次の任務は…イギリス沿岸部の海上交通の封鎖でありますか」
SH5 2010-09-18 16-34-16-06
 艦長「陸軍ならいざ知らず、英海軍は我が軍とは比べ物にならぬほど強力だと聞きます…いえ、行ってきます」
SH506
SH507
 総員「海行かば、みずくかばね(以下略~♪」
SH501
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 艦長、ひさしぶりの陸はどうでした?
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 水兵「敵が来ないと暇っす」艦長「寝とけ。死ぬほど忙しくなる前に。そうしないと本当に死ぬから。マジで」
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 機関長「今日も良い声で鳴きよるわ」艦長「そっとしておこう・・・」
SH510
SH5 2010-09-18 17-07-36-62
 敵輸送艦発見、こいつを沈めたらその針路に直行だ。
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 艦長「1番管、2番管発射」ソナー員「撃沈を確認。船体の折れる良い音がします」
SH512
SH513
 容易い狩だった。こんな戦況がこのまま続けば良いが。これよりキール港に帰投する。戦勝祝いをしようじゃないか。http://www.youtube.com/watch?v=Vo_xlzhHPuA&feature=related
SH5 2010-09-18 17-45-39-21


 4は太平洋が舞台だったので日本軍の輸送船(あぁ、蚕棚)を複雑な気持ちでぼこぼこ沈める(結局沈めるんだ)悲しき任務に明け暮れていたのですが、5は再び大西洋に舞い戻ることとなったので”鉄の棺”を読みつつ憐れなアミーとかライミーを沈めまくることにします。
 そしていつか、このスタッフに18世紀から19世紀の戦列艦のシミュレーションゲームを作って頂きたい。下は強制徴募兵から上は提督までポジションを選択できて、操船あるいは指揮、と各々の役割を果すことが出来たら物凄く面白そうです。目も眩むほどの高さのヤードを伝って操帆したり、硝煙で何も見えない砲列甲板で鉄片と木っ端を撒き散らし次々と飛び込んでくる砲弾に頭がおかしくなりそうになったり、トップ台からマスケットで敵の甲板を狙っていたらマストがへし折れて海に投げ出されたり、一日の仕事を終えて仲間とグロッグを分かち合いほっとしたり、パウダーモンキーになって延々と火薬を砲列甲板に運ぶ係でも良いのでさせてください。そういうのが果たして日本でどれだけの販売本数をあげることが出来るのか気になる所です。というかSilent hunterシリーズは累計で何本売れたんだろう…。

 そして国内のゲームはどうかと動向を探っていたところ、戦場のヴァルキュリア3はPSPの模様…がっくり。頼むから固定機器で全力で作ってほしいところ。
 でも鉄騎の続編、重鉄騎の開発中の発表が…素晴らしい。またあの馬鹿げた口径の巨砲を携えて二足歩行したり、点滅する脱出ボタンを連打したりできるのですね。昔のコントローラを互換させてくれたらもっと良いんだがな(棚に詰まれた狂気としか思えないでかさの鉄騎コントローラを見上げつつ)。


・絵

 紀元前55年”戦場にかける橋”

戦場にかける橋

軍団兵「あ~クソ疲れた。デクリオ(十人隊長)、塩貰ってきました。備品でそんなもん焼いて…まさかそれ、戦勝占いの鶏じゃ…」
十人隊長「ハッ、腹に収めちまえばバレやしねぇ。これ位の褒美が無きゃやってらんねぇよ。ガキの頃、誕生日に親父がこうやって鳥をしめて…あぁ、お前も喰う?」
兵「フッ、規律正しき軍団兵が香ばしい焼鳥ごときに…頂きます。慈悲深き神々に感謝を。そういやカエサルの旦那は二週間でやり遂げろって、あれマジですか?」
デ「あぁ、あれな…百人隊長に聞いたら10日だとよ」
兵「えっ、あ…」
デ「どうしたんだよ、間抜け面に磨きがかかってるぞ。この遠征じゃそれくらいの予定変更は日常茶飯事だろ?それに敵は向こう岸だぜ。あ…」
百人隊長「ようお前ら、休憩が長いと思ったら随分美味そうな匂いさせてるじゃねえか。…見上げた度胸だよ、さすがは俺の部下だ。そんなにこのウィティス(職杖:隊長の証にして懲罰用棍棒)が恋しいか?」
神々に見放された二人「…(や、殺られる…)」

――ガリア戦記 4巻17節http://ja.wikibooks.org/wiki/%E3%82%AC%E3%83%AA%E3%82%A2%E6%88%A6%E8%A8%98_%E7%AC%AC4%E5%B7%BB#17.E7.AF.80――ローマ軍団を強大たらしめたもの、先進的組織形態、強固な兵站、徹底された軍規と訓練、戦術、装備。そして驚異的な土木技術が彼らを周辺民族の軍事力とは一線を画した存在にしました。その版図を縦横無尽に走っていた街道、各地の要塞に植民都市、そして橋梁、それらは戦闘員であると同時に極めて優秀な工兵でもあるローマ軍団兵によって築かれたのです。紀元前55年、ガリア戦争の一環としてゲルマニア遠征を企図したカエサル率いる軍団は、現ドイツのコブレンツ付近で川幅500m、水深8mのレヌス(ライン川)に僅か10日間で架橋を完了し、ガリアに侵入したゲルマン人への攻撃を開始しました。ローマ軍団の歴史http://www.nicovideo.jp/watch/sm8742813――遠征開始以来最大の危機に瀕した二人の運命やいかに!

 ~橋の作り方~

 まずは直径45cmの杭を60cm間隔で、河の抵抗をそぐため斜めに二本打ち込み、それを12m幅でもう一組打ち込み橋脚とする。その上に直径60cmの橋げたを渡し、その間に板を渡し、柴を積み重ね、床を張る。川上には水流と妨害・破壊に流される丸太などを防ぐ為に防御用の杭を打ち込み緩衝物とし、川下には橋脚を補助する斜めの支柱が打ち込む。以下繰り返し。架橋工事中は敵の妨害工作や攻撃に各員十分警戒し注意する事。以上!
  
 船橋、じゃなくて杭から始める架橋工事なあたりから古代ローマの凄まじさを感じます。材料の準備完了から10日間で架橋完了、ゲルマン人に対する示威行動という目標を達成する為のライン対岸での作戦行動時間は僅か18日間、そののち橋は念入りに破棄。周辺に住んでいた方々は本当にご愁傷様という感じですね…。

 
 さてお次はどこの何を描きましょうか。北海での哨戒任務をこなしつつ、そんな事を考えながら、もう二、三杯飲んだら眠る事にします。一日が30時間くらいあれば良いのに。労働時間は増やさない方向でお願いします。

 また何ぞ描けたらお会いしましょう。ローマの戦士達に神々の助力あれ。

ライン渡河



こうしてカエサルは、その幅、速さ、深さによってレヌスにおける架橋が困難であると認識していながら、他に方法は無いと考えた。 ――ガリア戦記 第四巻17節

 健康診断の前に酒をやめるのと、いつも通り飲むのとどっちが診断的に意義のある計測結果が出るものなのかいつも気になっておりました。直前だけ控えたら、いつもどれくらい負担がかかってるのかわからなくなってしまうんじゃないか、と。でもググったら禁酒しといたほうが良かったみたいですね。健診日が明日だとさっき気づいて検索してる時点で既に手遅れな訳ですが…。

・絵

 そろそろ血中ローマ軍団分(10%を切るとカプリ島の別荘に引き籠りたくなってしまう特殊成分。それはそれで良ぐね)が不足して来たのでガリア戦記をもとに色々描く事に。第四巻25節の鷲の旗手の振る舞い、とか描きたい場面は沢山あるのですが、ひとまずはレヌス渡河ことライン渡河架橋工事の絵を描いております。

ライン河架橋工事

 もちろん当ページの趣旨的にはルーデンドルフ鉄橋で連合軍とドイツ軍が火花を散らす(そういえばパンツァーフロントの続編はもう出ないんですか)ほうでも良いのですが、より誰も描かなそうという理由からカエサルの方で。
 そして出来る限りガリア戦記4巻17節の記述準拠で行くつもりですが、我が脳内主機関たる妄想エンジンの稼働具合によっては色々妙なことになってるやもしれません。古代の杭打ち機が大河に聳える様や、ほとんど人力で全長500mの橋梁を10日で完成させる集団に燃えてしまう色々な意味で手遅れな同志はもうしばしお待ち下さい。


 さて、最初はレヌスの向こうで工事を馬鹿にしていた蛮族共の嘲笑まじりの顔が、着実に接近する杭打ち機の力強い音が腹にこだまするに至り、だんだんと恐怖に染め上げられていく様を想像しつつ、ニヤニヤしながら眠る事にします。フロイト先生に分析させたら大変な残念な結果が出そうですね。何という変態ぶりか。河を渡れたらまたお会いしましょう。

軍団兵諸君に力と名誉を!

ともしびをかかげて


こんばんは。
昨晩は飲み屋で6時間ほど説教を喰らっていましたが、朝起きたらどんな内容だったかほとんど忘れていました。
”忘れるから人は生きていける”とか”言葉は重ねれば重ねるほど価値が下がる”という様な意味の至言をどこかで聞いた気がしますが、まさにそんな感じです。次は総統閣下のように短く、分かりやすく、簡潔なキーワードでお願いします。ミュンヘンのビアホールとかで。

 
・絵

アンブロシウス・アウレリアヌス

pixivより

アヴァロンへの道連れ

「やがて夜が我々を覆い尽くすだろう。しかし必ず朝は来る。朝はいつでも闇から現れる。…太陽の沈むのを見た人々にとっては、そうは思われんかもしれんがね。我々は『ともしび』をかがける者だ。なあ友よ。我々は何か燃えるものをかかげて、暗闇と風のなかに光をもたらす者なのだ。」
「アンブロシウスは、その主人を愛する部下が、たとえ暗闇の中へであっても、従い、入っていこうとするような類の男だった」         
                   ローズマリー・サトクリフ著”ともしびをかかげて”

――アラリック率いる西ゴート族の攻撃を受けローマ帝国が危機に瀕していた5世紀初頭、戦力と財源の不足から帝国は属州ブリタニアから撤退し、450年続いたその統治は終りを告げた。それは即ち行政機構と防衛力の喪失を意味し、好機と見たアングル・サクソン・ジュート人ほか数え切れぬほどの部族によるブリテン島侵入により、人々は略奪と混沌の渦に叩き落される。
 だが、その様な状況に屈することなく抵抗した勢力があった。帝国に見放されたブリトン人を纏め、抵抗する一派、彼らこそがアーサー王伝説のモデルの一人とされるアンブロシウス・アウレリアヌスとその同志だった
――ローズマリー・サトクリフのローマ・ブリテン四部作で一番好きな”ともしびをかかげて”を読んでたら色々燃え滾ったので。一体何をどうしたら、1500年以上前の人間を蘇らせる様な、その場に居合わせたかの様な気持ちにさせる文章が書けるのでしょう。本書は児童文学に分類されておりますが、その時代の空気の匂いすら漂いそうな重厚かつ濃密な物語は是非とも大人にこそ味わって頂きたいところです。 第9軍団のワシに続き映画化してくれないものか…。

以上


BGMは
http://www.youtube.com/watch?v=hR5gvdR_XG4&feature=related
とか
http://www.youtube.com/watch?v=10W6xI_fS7E&feature=fvst
これで

 カラープリントして自分専用ブックカバーにしてみようか…。いつか四部作全部を制覇して味気ない文庫につけてみようかと。

 おおまかな年代は5世紀初頭、ローマが撤退したブリテン島で活躍したとされる人々です。アーサー王のモデルの一人だそうですが、調べれば調べるほど一般的なアーサーのイメージからかけ離れてこんな事に。これじゃ部族を纏めた野戦指揮官って感じですね…。5-6世紀じゃ騎士道とか後世の煌びやかな板金鎧だとかは夢のまた夢でしょうし。
 ブリテンとかブリトンとかブリタニアという語感で気づくべきでしたが、最近調べてやっと分かった事が。フランス北西部のブルターニュ地方は3世紀頃から大陸にブリトン人が移住したから名づけられたそうで。以前は何でフランス(中世以前のフランスをフランスという領域として認識するのがそもそもの大間違いとは思いますが)なのにブリトンの名を冠してるんだろうという疑問を抱いておりましたがパズルがはまると言うか、切れてた線が繋がったような気分です。どうりで独特の言葉やら文化があるわけですね。
 どこまで本当かわかりませんが、近現代のイギリス人がドイツ人(上記同様にゲルマン人とドイツ人を同一視するのも単純すぎる話ですが)をローマ文明圏に組み込まれなかった野蛮人と侮っているのは何だか自爆極まりない気がするのですが、そこのところはどうなってるのでしょう。あるいはスコットランド人とかウェールズ人が一種の皮肉としてアングロ・サクソン系の人々をからかっているのか。いや、面白いからなんでもいいですけど。日本とイギリスにおける地方の特色や統一感の温度差がいかばかりか気になってきました。

まったく大昔な上に他所の国の話のように思えますが、当時のブリトン人が辿った運命は島国で実質アメリカの傘下にある日本も無縁ではないのではなかろうかと。第七艦隊や海兵隊や核の傘といった物理力と米国の資本がある日ドーバーを渡って去ったローマ軍団が如く撤退したなら、どうなるんだろうな、と。ローマ人になろうとしてその文化を真似、防衛の少なからぬ部分を外部の勢力に任せていたブリトン人(現地採用の兵士も多くいたものの)がその後過酷な運命に落ちた事を思うと、この島の姿がだぶって見えて仕方がありません。
 もっとも現状の資力でそれら戦力を自前で賄おうとすると非常事態が起きる前にそもそも自滅する気も…。お金、大切に。あと獅子のように大胆で狐のように狡猾な外交戦略も。鉄血宰相も愚者は経験に学び賢者は歴史に学ぶと言ってましたし。
 ただわが国はそう言った指針を遂行する以前に、内部の権力闘争に心奪われてその域に達していないように見えるのが残念ではあります。

・M&B

 久しぶりに起動。マルチプレイモードをやってみたら120人とか140人対戦の大規模サーバーが存在する事が発覚。世界中のプレイヤーとその規模で攻城戦を展開したり、平原で騎兵戦闘を繰り広げたり出来るなんて…。興奮のあまり鼻血が出そうでしたがぐっとこらえて胸壁の影に身を潜め、攻城塔から次々と飛び出してくる命知らずの敵兵を石弓で狙撃したり、鈍らを握り締めて梯子を上りきったと思ったらあえなく突き落とされたり、と愉快極まる試合を堪能しました。こんな事を実際にやってたら本当に命がいくつあっても足りないな、と実感。

  城壁に取り付くまではとにかく死にまくります…。攻撃三倍の法則とかランチェスターの法則が脳裏に!
  MBWB01

  MBWB02

  MBWB03
  攻撃路が一本橋で戦友が次々に集中砲火の餌食に。我等が慈悲ぶかき神は長期バカンス中の模様。 
  MBWB04
  防御塔に篭って防戦側の有利を体感。ニヤニヤしながら必死に攻め寄せる敵を長弓で撃ち落す。陥落して捕まったら百年戦争ばりに指を切り落とされそうです。
  MBWB05

 いやはや、何て血生臭い遊びをしてるんだ。ふと冷静になって思ったり。そんなのは束の間のことですけど。


 明日は…まだ水曜ですか。
 このアルビオンより、ドーバーの彼方へ蛮族どもを打ち払い、また何ぞ描けたならお会いしましょう。
 戦士諸君の武運が長く久しからん事を!

豚はあの技でアドリア海のエースになったんだ!



こんばんは。
アドリア海の隠れ家に引き篭もりたいのですが、ああいうのは幾ら位するんでしょうか。
と、いきなり現実逃避に走っておりますが概ねいつも通りです。


・休日を映画で潰す

 日曜に、明日は暗黒の月曜だし景気づけに映画でも見るか!と借りてきたのが”善き人のためのソナタ”と”戦場でワルツを”という…。
http://www.albatros-film.com/movie/yokihito/
 いつも通り、ものを選ばせてはいけない人である事を自ら証明するという結果に終わったわけですが。いや、映画はとても面白かったです。少なくとも存分に趣味全開に走った私は。
 前者はシュタージ(旧東ドイツの諜報機関)のエージェントが主人公で、西側諸国の文化に明るい反体制的劇作家を監視するという最高にグッと来る設定なのですが、景気づけにはならない…か。しかし東ドイツってSFみたいな国ですね。いやフィクションが模倣したのか…。
 もう一つはhttp://www.waltz-wo.jp/
 こちらはイスラエル人の監督によるレバノン内戦を扱った映画です。従軍時のある一点の記憶が欠落した主人公が、1982年のサブラ・シャティーラでIDF(イスラエル国防軍)が引き起こした事件に迫っていく中々に重い作品でした。
 どちらも素晴らしい作品ですが、デートにはお勧めできません。そんな感じです。というわけで次はジャック・メスリーヌの映画でも借りてこようかと。よりによってノワールですか…。いつもそんなだな、という皆様の至極もっともな突込みが聞こえてくるようです。
 
 爽快になりたいなら
Dust to Glory
http://www.youtube.com/watch?v=_B6N-jXoFvM
http://www.youtube.com/watch?v=CcL-LeuIYJo&feature=relatedとか
Ocean of fire
http://www.youtube.com/watch?v=urnjRUVYRY8
にしとくべきでした。

 映画といえばジブリの新作がやってるそうですがどうにも食指が動きません。レンタルで良いかな、と。
 おそらくは毎度のように息をのむほど綺麗な作画や、それなりのストーリーが保証されているのでしょう。しかし、どうも劇場まで見に行こうという気がしないのです。
 これは”千と千尋の神隠し”あたりから感じている事で我ながらどうしてだろう、と分析していたのですが最近原因が何であるか、ぼんやりとながらも分かってきたような気がします。
 アニメが子供向けの娯楽だ、と断ずるつもりは毛頭ありませんが、”寓話的””絵本的”なストーリーや舞台設定を二時間見続ける事は自分には難しくなってきているのかもしれません。なんとなく最近の作品は、ある意味で即物的な、ラピュタとかナウシカにあったような登場人物や世界の泥臭さが薄れているような。視覚的な格好良さとか、冒険活劇や明快な起承転結もかつての作品と比較すると失われているのでは、と。
 私の脳みそが象徴的場面や台詞に秘められた真意、難解なテーマを解読できなくなってるだけかもしれませんね。何でこんな事を書いたかといえばこれを見たからなのです…。
http://www.cinematoday.jp/page/N0026461
 道楽で良いから紅の豚か泥まみれの虎、あるいはかつて別名義で描いていた砂漠の民をやってくれ、と心の底から叫びそうでした。
 公開当時、まだ社会的に子供と規定されていた年齢の頃から”紅の豚”が一番好きだった自分としては無視できぬ記事です。単純に興行というビジネスの戦略上、いわゆるファミリー向けの層をカバーすると、自分の趣味はばっちり標的外だったというのが本件の原因最有力候補といえそうですが。

嗚呼、格好いい
http://www.youtube.com/watch?v=iAh_xnq3TO0
http://www.youtube.com/watch?v=dK0Foudm4l4&feature=related

とはいえ、映画はこうでなければ、という考え方もまた”ジブリはこうあるべき”という勝手な理想像に過ぎぬのかもしれませんね。


・絵
 
 利己的かつ冷笑的で皮肉じみた、酷く乾ききった精神の持ち主であり、瑞々しい感性の乏しさにかけては世に比肩する者なしとまで言われた私もローズマリ・サトクリフ著”ともしびをかかげて”にはグッと来ましたので、描くことに。

ともしびをかかげて

 さて、今回の絵は”アーサー王と円卓の騎士”・・・じゃなくてアンブロシウス・アウレリアヌスとブリトンの仲間達、という事でやっております。
 ”The Lantern Bearer” のタイトルを聞いただけでローマ帝国が去ったのち、ルトピエの灯台から最後の火が消え、荒れる北海に漕ぎ出すアングルとサクソンとジュート人達、その他諸々の北方民族の襲来に晒されたブリタニアが0.001秒で脳裏に思い浮かび、東の大地を見下ろす小高い丘の上でドラコを風に靡かせて、澄んではいるが略奪を受け遠くで燃え盛る同胞の村の煙の匂いが僅かに混じった空気を吸って猛り狂う感情を抑えつつ、蛮族の軍勢を待ち受けるアンブロシウス・アウレリアヌスとその仲間達の幻影(長ッ!)が瞼の裏に浮かび上がり、思わず目頭が熱くなってしまう、という例の玉を七つ集めたり、ブラックジャック先生に頼んでも回復の見込のない末期ローマ脳の人に捧げる絵です。
 暑さのせいか、目から汗が。”第9軍団のワシ”も”銀の枝”も”辺境のオオカミ”も傑作ですが、私には”ともしびをかかげて”が今のところ4部作で最高のように思えます。児童文学なのに、気づいたら主人公の青年が妻子持ちの中年~壮年の男になってるという、潔さもグッと来ます。メインの対象年齢の子供らははたして感情移入できるのでしょうか。読み進むうちに引き込まれ、そんな事は忘れてしまうあたりも物語の素晴らしさを証しているといえましょう。



 まだ水曜か・・・。
 アングル・サクソン人の来襲…じゃなくてこの一週間を乗り切ったならば再びお会いしましょう。
 
軍団兵履歴

Legionarius

Author:Legionarius
主に世界史・戦史(東西問わず)の絵を描いております。

形式:Legionarius
状態:製造年月日から30年以上経過
使用燃料:Laphroaig,Bowmore,
Ballantine(12年が好ましいが財布が薄いのでfinest)
エンジン形式:惰性型酒冷4ストロークバルブ108気筒
始動形式:諦念あるいは深い溜息
搭乗機:CBR600RR07白→CBR1000RR2012に機種転換(乗り手に過ぎる良い機体ですがハイオクは財政が……)

音楽:(Bill Evans, Miles Davis, Dvořák, Linkin Park, Rammstein, Killswitch Engage, Enigma外)気に入れば何でも。

書物:ノンフィクション、歴史(ローマ史、古代ギリシャ,WW2外)、SF(ホーガン、ハインライン外)、最近はOsprey社の本ばかり。主にマクブライド先生のやつばかり。

漫画:(大陸軍は世界最強とかアララララーイとか)雑食。

ゲーム:ROME TOTAL WAR、MEDIEVAL TOTAL WAR
     CALL OF DUTY、S.T.A.L.K.E.R、SILENT HUNTER外

好きな陛下:Marcus Aurelius Antoninus、Flavius Claudius Julianus
好きな甲冑:ロリカ・セグメンタータ
好きなヴァンツァー:フロスト
好きなマクナブ:受領通知!!、カチカチ、カチカチ、続刊はいつですか。
以下、好きなギボン、サトクリフ、パウルカレル、スティーブンハンター、フォーサイス、ルカレ、エルロイなどと八万行に渡って続くので割愛。

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