狩をして、風呂に入り、ゲームをし、笑う、それが人生だ

 1,900年前のティムガッドの人もそう言ってたというのに、現代人たる自分には一人ゆっくり絵を描く暇すらないとは…。いや、仕事があるだけマシか…とか言ってるから足元見られて良いように使われ続けるんでしょうな。日本は労働時間の割に生産性と効率はあまり高くないそうで、身の回りを見てると確かに、と頷ける事も多々あります。GDPとやらも新興国にどんどん抜かれていくのでしょうかね。物凄い他人事みたいな言い方ですが。もともと大した給料はもらってませんが、日付が変わる頃に帰る日が続くと給料が少し減っても時間がある方が何倍も良いんじゃないか、と思えてきます。

・命の水、血は水よりも濃く酒は血よりも濃い

 金曜日、酒だ!酒だ! いや毎日飲んでるのですが給料出たのでいつもより上等な奴にしようと思い、ただ早く帰るためにいつになく真面目に働き、さっさか帰宅の途についたのです。で、いつも寄る駅前の酒屋へ、そうだひさしぶりにラフロイグをやろうじゃないか、きっつい奴をよう。と、脳内カレドニア人の囁きに従いウスケボーあるいはアクア・ウィタエ(命の水)コーナーにまっしぐら…無い…棚のそこだけ売り切れ…。
 敗北したピクト人みたいに悲痛な叫びを上げそうになりましたが交番も近いのでぐっと我慢。結局その隣のボウモアにする事に。お前はどんだけアイラモルトが好きなんだよ、いっそアイラ島の子になっちゃえばいいじゃないかって話ですね。
 多分これは同じ棚の商品に手を伸ばして不意に美女と手が触れ合う、とかそういうベタなフラグにニアミスしたんじゃないかと分析する次第です。よりによって金曜の夜に酒屋でスコッチ買う娘とか…お前の頭はどうなってんだよ、という突っ込みは無視の方向で。もちろん一本しかなかったら、往時のコロッセオばりの残虐ファイトが始まるわけですが(足元の乾いた砂を掴んで手をゆっくり閉じたり開いたりさせつつ)。譲らないのかよ…。
 と、ここまで読んで酒が脳細胞にもたらす破滅的な影響を再認識し、少し控えてみようかと。
 さぁ、何日持つことやら。

・絵

 忙しい、とか何とか言いながらいつも通りちまちま描いていたり。で、昼眠そうにしてるという…とんでもねえ野郎だ。とても勤勉で知られる日本人とは思えない…不良ローマ人と言うことで一つ。
 そんなわけでローズマリー・サトクリフの作品の舞台、ローマ帝国ブリタンニア属州の防衛線、あるいは防壁。ハドリアヌスの長城として知られる壁とその警備兵を描いております。

ハドリアヌスの長城
 地元のブリトン人はとっつきにくい連中だ。だが、もし打ち解けたなら素晴らしい狩の技を披露してくれるだろう。都の連中は宴の肴にとまる蠅ほどもこの地方の事を気に留めてはいないだろうが、言われるほど悪い場所ではない。
――ヴィンドランダ要塞近郊より出土の木簡より

 2008年にハウステッズ要塞近郊でグラスゴー大学の歴史学者アンドリュー・マクファーソン教授率いる調査隊により発掘された大量の木簡、まるで封印するかのように地中深くに埋められたそれらからローマ軍団とコンスタンティヌス帝、そしてキリスト教が交錯するダビンチコードばりの歴史ミステリーが幕を開け、ある歴史的大事件の真相を暴い、たりはしないんですが。全部嘘ですが…。

 思わずそんな法螺を吹いてみたり。

 マイル・キャッスルの求人は無いんですかね。高速回線とamazonが来るところだとなお良い…あ、あとそれから、とか言ってると段々注文が多くなってキリがないですが。

 今思えば前回の絵に
「か、勘違いしないでよね。別に陛下のためじゃないんだからね(CV:中田譲治)」
 とか言いながら、物凄い勢いで伝令に指示を出してるダヴー元帥も加えておけば良かった…残念。アウエルシュタットの戦いを描くときに挑戦します。

 
 それでは今日はこの辺で休むことにします。
 皆様に良き狩りあれ!

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Merde!

 世は三連休か…人間として健康で文化的な生活を送るには週の休みは多いほど良いのだが、代休とかほんとにもらえるんだろうか、と懐疑の念にかられながらバランタインを啜りつつ。 

 今さらですが非実在青少年が云々とか言う条例は何だか大分昔のSFの設定みたいな規則ですね。規則が拡大解釈されて手がつけられなくなるとかそういう…。
 物騒な絵ばかり描いてる私もそのうちガン・カタ(人死に&血飛沫にご注意)の熟練者たる都派遣のクラリックにとっちめられるんでしょうか。それはそれでグッときますね。それと動画見てたら何事も突き抜けてしまうと突っ込む気もなくなってむしろ清々しさすら感じるという事がよく分かりました。

・絵

 言ってみろ!お前たちはなんだ!!
 大陸軍(グランダルメ)!!!
 大陸軍は~!!
 世界最強ォォー!!!
 
 そんなノリで。

 皇帝親衛隊


pixivより

 熊毛帽の黒い森

 皇帝「なぁ軍曹!あの丘をどう思う」
 軍曹「そうですな…実にグッと来る腰つきです。攻め甲斐があるってもんですよ。少佐殿もそう思いませんか?」
 少佐「下品な奴め。お前には勿体無い相手であることは同意だがな。いいか、陛下がお聞きになったのはそういう事ではない。二つのふっくらとした稜線がまるでモンパルナスの酒場にいた娘の(大陸軍により以下二千字削除)」
 皇帝「…いや、そうではなくてだな…まぁ、よろしい。行って君達のものにしてきたまえ」

 ――Napoleon:TotalWar発売記念。つい出来心で工兵も描きたくなって…色々混じってしまいました。この辺りの時代の軍服は実に格好良いですね。そのうちオーストリアとかプロイセン辺りも挑戦したいものです。

 以上

 そんな具合でございます。ナポレオンとともに欧州にその名を轟かせ、ワーテルローで散った大陸軍最強の戦列歩兵、Garde impérialeの老親衛隊を。少し時代は違いますが映画”パトリオット”でフランス人将校ジャン・ビルヌーブ少佐が”死ぬときはお洒落に死にたい”とか呟きながら会戦前に渋い制服に着替えていたのを思い出しました。概ね同意です。
 戦列歩兵がどんなに無茶苦茶な方々かはレッドコートこと英国の戦列歩兵を描いたときに色々書いたので同じことを書くのはやめにしておきましょう。ただ、こんな連中が一つの平原や丘陵地帯に何千何万と集まり、横隊や縦隊で地を埋め尽くし、数十人の指揮官、数人の元帥、そしてたった一人の皇帝によって指揮され、戦い、一斉射を浴びせたり砲撃を喰らったりしながら死に、そして生き残った、とそんな時代があったなんて今の世からは想像しづらいですが、だからこそ興味が尽きません。
 もっとも我々が生きる時代も後の世の人々から見れば狂気の沙汰に思えるのかもしれませんが。例えば満員電車の奴隷貿易船も顔負けのすし詰めっぷりとか…。かような環境にありながらも彼の者らは嬉々として働き、あるいはその環境に巡り会えたことに感謝すらしていたのだ、みたいな皮肉げなキャプション付きの写真で教科書に載せられてたら傑作ですね。当事者としてはあまり笑えませんが…。

 ナポレオンは低身長についてしばしば揶揄されますが調査により明らかになった167cmというのが事実として、兵役検査から推測される当時のフランス人の平均身長が160cm前後だとするならば、けして低いということはないようです。ただ、当時の絵画で一緒に描かれる元帥や親衛隊の面々がでかすぎただけなんじゃないかと、老親衛隊に至っては採用基準178cm以上が必要だったそうで。一方ヒトラーの兵役検査結果175cmなども後世に言われるほど低くはないので、敵対国のネガティブキャンペーンや掌握した巨大な権力から想像される個人の容貌との差がそういうった見方を生み出したのではなかろうかと。イメージ、というものの力について考えさせられますね。
 
 *検閲削除されてしまうほど女性の胸部に格別のこだわりがある上記の少佐はワーテルローで負傷し、捕虜になった挙句、ロンドン郊外の貴族の屋敷で世界最強の執事になり社交界で貴婦人を次々と(以下略、というエピソードを思いついたのですが、それはまた別の話ということで…。
 

 ではNapoleon:TotalWarのエジプト編を進めなければならぬ(義務)ので今回はこの辺にしておきます。
 遠征の成否はさておき…”兵士諸君、4000年の歴史が諸君を見下ろしている”ですね。
 NTWEGP01
 NTWEGP02
 NTWEGP03
 
 大分時代が進んでしまったので次はまた古代に戻ろうかと。我が心の故郷ローマ帝国に。
 神々が時を与え、何事か描き記すことが出来たなら、再びお目にかかりましょう。
 軍団兵諸君にミトラスの加護あれ。

不可能という言葉はフランス語にはない。または 不可能という言葉はフランス的ではない。

あるいは、不可能と言う文字は愚か者の辞書にのみ存在する。

さすが陛下!
自分で皇帝になってしまうだけの事はある…。

 早春の暖かな日差しに抱かれて草木の蕾もほころび始め、フライング気味に眠りから覚めた両生類が、路上に無惨な骸を晒す今日この頃、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。どんな挨拶だ、と。


・映画

 ハートロッカーを見に渋谷へ行ってきました。
 いつも大量の軍勢を描く癖に人混みは苦手です。ふらふら歩く人を避けたり、グリーンジャケット連隊の行軍速度の十分の一も出てないんじゃないかというゆとりを重んずる方に速度を合わせたり、と疲れてしまいます。
 昼に着いたのでセンター街で昼食でもしようかと思い彷徨うも…色々ありすぎて目眩が。結局バーガーキングが目にとまり高校生の頃一度だけ食べたワッパーに再び挑戦してみることに。かつての私と違うのはメニューにハイネケンの文字を発見するや注文していた、と言う点くらいでしょうか。昼から酒、休みは最高ですね。
 うら若き女子高生や大学生が甲高い声(実際かなりうるさいのでイヤホンして音楽聞くことに)で恋の話に花を咲かせる横で、カウンターに取り付き肉パンをムシャムシャやりながら、おもむろにビールのプルタブをプシッとか言わせつつ、開いた本がR・F・デルダフィールドの”ナポレオンの元帥たち”な辺りが年月を感じさせます。ワッパーはかつてよりでかく感じました。胃が老いてるんじゃないかと。いやむしろ、こんなものを日常的に食べてるから某国の人達は太るんじゃ…。
 で、映画の方はスティーブン・ハンターとかマーク・ボウデンとかアンディ・マクナブとかクリス・ライアンとか原書房あたりの本が本棚に一冊でもある様な輩…失礼、同志なら楽しめるんじゃないかと。テーマは…何でしょうね。あまり深い考察をしたり、背後に隠された意味を探るのは得意ではないので何とも言えませんが、監督は兵士達に捧ぐ、と言ってたそうです。危険がもたらす脳内麻薬に大分やられてしまっているある兵士の非日常的日常、としか言い様がない内容とそれが相反するものでないかどうかは計り兼ねますが。ほとんど途切れることのない緊迫感が嗚呼映画を見た、という満足感を与えてくれます。
 できれば狙撃はバレットM82じゃなくてM40A3で見てみたかったです。もはや時代はセミオートなのですね…。
 お前はまたそんな感想か…。

La Garde meurt mais ne se rend pas!

 今回の絵は19世紀、ナポレオンが欧州を席巻した時代の歩兵の方々です。軽騎兵とか胸甲騎兵とか砲兵とか猟兵も素晴らしく格好良い制服を着ているのですが、有名所からおさえて行こうかと思い、近衛軍団を選びました。

La Vieille Garde

 この辺りの時代の戦いは独特の狂気が…。ビビったら負け…、なのはいつもの事とはいえ。

アルコレの戦い
http://www.youtube.com/watch?v=y4BeUSp9Hmo
ホラブルムの戦い
http://www.youtube.com/watch?v=Df93ZV5PU5U
アウステルリッツの戦い
http://www.youtube.com/watch?v=P_7r6a_gvgg
ボロディノの戦い 再現イベント?
http://www.youtube.com/watch?v=k5uOYpmGmjw
皇帝親衛隊
http://www.youtube.com/watch?v=lv3Y_aJFSh4&feature=related
ワーテルロー
http://www.youtube.com/watch?v=7vlcuvrM1po
http://www.youtube.com/watch?v=97dBfdNrf9A&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=1oLflPilcMc&feature=related

 ヨーロッパでやってるような大規模な歴史・戦史再現イベントを日本でも見てみたいものですが、気質的に難しいのでしょうかね。関ヶ原に全国の甲冑愛好者が集結して地を埋め尽くす様とか見てみたい…。

・国策

 メディアでは移民を一千万人受け入れる事による労働力増加、消費の拡大、歳入増と長所ばかりが強調されてる様ですが、それを叶えるインフラ整備や教育、受け入れ体制の構築、想定されうる問題(地域住民との摩擦、治安の悪化)への対応経費など支出も当然増加するんじゃなかろうか、と。その筋の先駆者ヨーロッパやアメリカが何百年も移民政策で四苦八苦しているのに、既にして己の尻を拭うのに苦戦している国が耐えられるんでしょうか。どうも民族や宗教、文化の差異により発生するであろう問題への想像力という奴が欠けているように思えてなりません。
 全盛期のローマ帝国もユダヤ人とギリシャ人の対立やコミュニティーの安定に苦慮し、戦争まで起こしているというのに。移民の構成は教科書にある渡来人のように文化や技術を伝える人々ばかりではないように思えますし。労働者をより安価に雇えるのは経営者にとっては良いのかも知れませんが長期的に見て痛い目を見るのでは…。推進者の方々はその時だけ己の腹が痛まなければ良い、と思っているのかもしれませんが。自らが対価を支払う事はない、と踏んでの事ならば見通しが甘い様な。あるいは諸問題を解決する神の一手がごとき秘策があるのでしょうか。
 背景には日本人の仕事の選り好み(もちろん労働環境の悪化も無視出来ませんが)って奴もあるのかもしれませんね。いずれにせよCNNとかBBCで目にする様な、装甲兵が如き防護服とアクリル樹脂の盾を連ねた欧州風の警官隊と暴徒と化した失業者や移民がモロトフカクテル片手に市街地で三つ巴の戦いを繰り広げたりする様を国内では見たくないものです。
 不謹慎ながら当ページの方向性で言うならば戦闘技術の観点からは少し興味がありますけど。そんなオチか。こんなことを書いている発端が映画”96時間”を借りて見たせい、というあたりからしてもうめちゃくちゃに底が浅いですが。

・忘我

 スイス空軍に癒される。…うっとり。
 http://www.youtube.com/watch?v=MQU1f_bgPFE&feature=player_embedded# 
 高度がヤバイんじゃ…。

・散歩

 先週は雨で全く二輪に乗れなかったので今日は早起きして鎌倉までぶっ飛んできました。別に折れた銀杏を見に行ったわけでもなく、ただただ走りたかったのです。帰宅してビールを一缶開けたら強烈な睡魔に襲われ4時間ほど寝てしまいました。好き勝手にやってる割に結構、疲れてるのかもしれませんね。
 

 今後の我がスケジュールを見るにたっぷり残業させられた挙句、週末に出張という素敵コンボが控えているので、今世紀中に完成するか分かりませんが、グランダルメに不可能はないので頑張っていこうかと思います。
 出来たならまたお会いしましょう。
 Vive L'Empereur!

勝者が歴史をつくる

 
 いつものようにしょうもない事を色々書いておりましたが、途中でタブ操作を誤って消してしまいました。ついに酒で手元が…。自動保存が効いてるかな、と思ったら駄目でした。というわけで何を書いていたか思い出しつつ書くことにします。まるでドーン・ハンマーを使おうと思っていたら”プランB”で行くしかなくなったマーカスの気分です。
 頑張れ我が揮発脳。
 
・絵

 BGMはルテティア(パリ)は燃えているか、で。

 ケルト太郎さん(31歳、金属加工業勤務)
 「勘弁してください、まだローンが残ってるんです」
 
 ウェルキンゲトリクスさん(20歳、ガリアの王)
 「ならぬ、焦土戦術に例外(アウァリクムのことは内緒です)はあってはならぬのだ」

 全ては無駄であった。
 あらゆる犠牲も、あらゆる労苦も無駄だった。
 果てしなく続いた飢えも乾きも無駄だった。
 しかも我々が死の不安に襲われながら、なお義務を果たしたあの時も無駄だった。
 その時払った頭金も無駄だった。
 祖国を信じてかつて出征して行った人々…
 こんな事の為に、我々はローマに媚びたのであろうか?
 こんな事の為に、姉はローマ人の嫁になったのだろうか?
 その後数日にして。私は自己の運命を自覚するに至った。
 私はガリア連合軍に入ろうと決意した。

 で、泣く泣く自分の新築二世帯住宅に火をつけるガリア人。 
 
 全ガリアが泣いた。…我が闘争を元ネタにするとか”自称ガリア人の末裔”に激怒されそうなのでこの辺にしておきます。そんなわけで、どんなわけか自分でも良く分かりませんがガリア人の絵を。書いてて改めて気づきましたが生年が72年だとウェルキンゲトリクスさんが物凄く若いことになるのですがこれはほんとなんでしょうか。 

 ともあれガリア戦争の一幕を。

ガリア人・ウェルキンゲトリクス

以下pixivより

 紀元前52年”吼え猛るガリア”

 篭城開始から一月以上が過ぎ糧秣は尽き始め、ガリア蜂起に気勢を上げたアレシアの街も魔神バロールに睨まれた様に静まり返っていた。そして我らは雪解けを待つアルプスの民の様にウェルカッシウェラウヌスの解囲軍を待ち焦がれていた。
 その日、神の御業か悪鬼の所業としか思えぬ長大な防壁に阻まれ、項垂れる戦士達の前に立った彼は包囲の彼方を指差した。目を凝らすとその先にうっすらと、しかし決して見過ごす事の出来ぬ狼煙が、待ちに待ったルゴス(ケルトの太陽神)の加護が顕現していた。
 「全てを長い腕のルゴスに捧げるか、あるいは傲慢なるローマ人をさらに肥え太らせるか?誇り高き諸君が選ぶべき道が何処にあるかは明白であろう。軛を脱し鎖を断ち切らんとする者よ、我に続け!」カルニクス(軍笛)が胸躍る旋律を奏でると、狼煙の方角から約束された返答が熱風に乗り攻撃開始を告げた。引き抜いた剣をレア山に向け、勇者ウェルキンゲトリクスが機の熟した事を示すや全戦列は燎原の火が如くに燃え盛り、万の鯨波でアレシアの丘は震えた。”アルウェルニ族の伝承”より
 ――上のは酔った勢いで捏造しました。紀元前58年から続くカエサルのガリア遠征に対抗し、焦土作戦やゲリラ戦術をもってガリア連合軍を導いた若き指導者ウェルキンゲトリクス、アレシアにて包囲されウェルカッシウェラウヌスの解囲軍到着に湧き立つ仲間達とローマ軍が僅か数週間で築いた外周21km内周18kmを誇る史上空前の巨大包囲陣に突進すの図。ガリア人の二点同時攻撃を喰らったときはもう駄目かと思いました。

以上

 そんな感じです。

 モンテフォルティノ兜や鎖帷子といった装備だけを見てもローマ人が採用するくらい優秀な技術を持ち、個々の武勇も優れ、士気も盛んで熱狂的に戦ったガリア人ですが諸派分立状態が長く、やがて組織力に優れたローマに飲み込まれることとなります。
 ウェルキンゲトリクスはそんな過程の最後に現れたガリアの英雄です。アルウェルニ族の族長であった彼の父は統一ガリアの王となることを目論んだ挙句暗殺され、ウェルキンゲトリクス自身も追放処分を受けました。追放後は一時カエサルの協力者として遠征に従軍しガリア人騎兵隊隊長として経験を積んでいたようです。この辺はアルミニウスの経歴なども似ています。このローマ軍の戦術を間近に見るという経験がのちに正面対決を避け焦土戦術やゲリラ戦に徹した彼の戦い方を産んだのでしょう。それらの策は功を奏しローマ軍は兵站面から苦しめられることとなりました。やがてゲルゴウィアで直接戦闘により勝利したガリア軍はローマ軍の追跡にかかりますがここで敗退し、撤退したガリア軍が篭城したのがアレシアでした。
 詳しい経緯とローマ軍の清々しいまでの土木工事大好きっぷりを知りたい方はこちらへ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%81%AE%E6%88%A6%E3%81%84#.E5.8C.85.E5.9B.B2.E7.B6.B2.E3.81.AE.E6.A7.8B.E7.AF.89
 カエサルの手持ちは6万人とはいえ、工事を妨害するガリア軍への牽制分や傭兵部隊を除くと一体どれだけの戦力を工事に割けたのか気になるところです。重機がなくても人間やればできるもんですね。
 戦果の華々しさを比べるとアンビオリクスもかなり凄まじいことを成し遂げていますが、知名度でウェルキンゲトリクスが勝っているのは巨大な部族の連合軍を構築することに成功したからでしょうか。

 ケルト人の装備で気になるのは全裸とか半裸の人がいることですがこれは、宗教的文化的理由に起因するようです。神の加護を受けた戦士は全身が火のように熱くなり衣服や甲冑をつけることが出来なくなる、のだとか。勇敢な者は防具など必要としない、だとか。しかし貴族階級の戦士がばっちり甲冑着込んで盾持って、というあたりは皆どういうふうに納得してたんでしょう。やはり金がないとしょうがないよね、とみんな空気を読んだ、とか”いっそのこと裸で良くね”的な開き直り、とか大変世知辛い事情によるものなんでしょうか。
*思い出したので追記、彼らが多用した渦巻きの意匠は魂の不滅とか輪廻転生といったケルトの宗教に由来したものだそうです。死をも恐れぬ戦いぶりはそれらによるものなのでしょう。 

・革命軍は地上最強!

 大陸軍でも可。
 とりあえず人柱になるべくNapoleon Total Warをやっております。
 グランドキャンペーンをやる時間がなかったので戦史に残る著名な戦いを少しだけやってみました。

 以下、アルコレの戦いのスクリーンショット

革命軍は地上最強ォ!
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アルコレ橋の向こうに陣取るオーストリア軍を猛射中。
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例の橋
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お前が先に行けよ、いやお前が(以下略。
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みんなで渡れば怖くない…。
m07
そして白兵戦
n08

 何というか実にいつも通りですね。今回はMODを入れなくても鼓笛隊が行進曲を演奏してくれるのでなかなか気分が出ます。
 キャンペーンで無難にフランスあたりを進めて、また何か書こうかと。
 そして次こそRome Total War 2をやってくれないものか。


 
 ガリアの地理説明とか各部族のおかれた政治的状況とかをつらつら書いていた気もしましたが、すっかり消えたので思い出したら追加しとくかもしれません。
 それではまた何か出来たらお会いしましょう。 





 
  
軍団兵履歴

Legionarius

Author:Legionarius
主に世界史・戦史(東西問わず)の絵を描いております。

形式:Legionarius
状態:製造年月日から30年以上経過
使用燃料:Laphroaig,Bowmore,
Ballantine(12年が好ましいが財布が薄いのでfinest)
エンジン形式:惰性型酒冷4ストロークバルブ108気筒
始動形式:諦念あるいは深い溜息
搭乗機:CBR600RR07白→CBR1000RR2012に機種転換(乗り手に過ぎる良い機体ですがハイオクは財政が……)

音楽:(Bill Evans, Miles Davis, Dvořák, Linkin Park, Rammstein, Killswitch Engage, Enigma外)気に入れば何でも。

書物:ノンフィクション、歴史(ローマ史、古代ギリシャ,WW2外)、SF(ホーガン、ハインライン外)、最近はOsprey社の本ばかり。主にマクブライド先生のやつばかり。

漫画:(大陸軍は世界最強とかアララララーイとか)雑食。

ゲーム:ROME TOTAL WAR、MEDIEVAL TOTAL WAR
     CALL OF DUTY、S.T.A.L.K.E.R、SILENT HUNTER外

好きな陛下:Marcus Aurelius Antoninus、Flavius Claudius Julianus
好きな甲冑:ロリカ・セグメンタータ
好きなヴァンツァー:フロスト
好きなマクナブ:受領通知!!、カチカチ、カチカチ、続刊はいつですか。
以下、好きなギボン、サトクリフ、パウルカレル、スティーブンハンター、フォーサイス、ルカレ、エルロイなどと八万行に渡って続くので割愛。

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