ヘレスポントスへ魚、アテナイへ梟

 こんにちは。
 長い連休中も二輪で散策する以外は益体も無い書物を漁ったり、ずっと絵描いたりしてました。

 愛馬と共に箱根強羅温泉に突入するの図。"勘弁してくださいお客様!!"
強羅館

 いつもここに立ち寄るのですが早いと風呂を独占できるのでなかなか爽快です。
 誰もいないからといって決して泳いだりはしてはいけません。

 金曜日に1回更新する心積もりだったのですがpixivで知り合った方のお絵かきチャットに参加してたら熱中して忘れてました。すみません。お詫びに描いてたものをはっときます。

お絵かき詰め合わせ


 本当は他にもフランス重装騎兵とかノルマンニとか1944年のオマハビーチ手前の図とか
豚鼻ことバシネットとか色々描いてたのですがなにぶん初めてで保存を忘れてました。忘れてばっかだな自分。マナーとかあれで大丈夫だったのだろうか・・・。
 初めてだったので手探りで機能を学びながらついついティーガー2とかUボートとかベタなものを描いてしまいました。もし次の機会があれば隅っこの方でT34の大軍とかそれに襲い掛かるスツーカ(彼の人搭乗機)とか描こうかと。ベタですね。

 あとは全国2,600万人の重装騎兵フリークに捧げる(またそれか)絵です。

突撃

 ランスチャージ!!
 嗚呼、突撃さえあれば良い…。頼むからお前みたいな奴は他の人を巻き込む前にバラクラヴァあたりで果てといてくれって話ですね。余白恐怖症なんじゃないかというくらい甲冑を描いて大変満足です。 
 ギャロップするときにペイトラル(胸前付近の鎧)が前足に干渉しないようになってたんだろうな、とか
バード(馬鎧)職人の技術に感服しながら描いてました。シャフロン(面装甲)やクリネット(頸装甲)を描いてると時を忘れられます。おかげでさっき(午後二時)起きました…。時魔導士にやられたとしか。

 騎槍突撃にするか鈍器大好きッ子にしようか迷ってた時に思ったのですがメイスとかモルゲンシュテルンとかは銃刀法に引っかからないんだろうか…。そしてこういう武具を眺めていて思ったのですが近年多発する凶器を持った暴漢による学校や公共施設への乱入に対する装備としては”さすまた”よりスクトゥムの方が良いんじゃないかと。素人がいきなりさすまたを使いこなすのは難しそうなので。
 五人くらい集結して包囲した挙句、防御しながらスクトゥムのボス部分や縁でタコ殴り、で。弱ったところをフランジメイスやスパイクドクラブで一撃、そして捕縛。完璧じゃないですか。
 …何そのおっかない民兵集団。でも攻防一体で良いと思います。あと絵的に好き。またそれかよ。

 いい年した大人がそんな事をふと思わないでください、と。
 また山海堂に行きたい欲が湧いてきました。グレートヘルムあたりを新品だとピカピカで質感があんまりなので艶が消えるまで汚して鈍色にしてみたいものです。
 …喉元を過ぎたので去年の教訓を忘れたらしいです。コレとかコレとか禍々しいフォルムが最高ですね。さりげなく同意を求めてみる。刃物で刺されるよりこれで始末される方が何倍もきつそうです。甲冑着てても内部にダメージが貫通するなんて。

 歴史再現をする人達はこの手の装備で集まるとき届出をしてるんでしょうか。ぼんやりしてると凶器準備集合罪とかにばっちり当てはまりそうなのですが…。

 さて今回はこの辺にして近所の焼き鳥屋を物色しに行ってきます。あと冷えたビールを買わなければ。休日の楽しみは他に無いのか、と問われたら”誠に残念ながら”とアウグストゥスに3個軍団消滅の報告をしないといけない伝令みたいな顔でお答えするほかありません。

 ランスチャージが完成したらまたお会いしましょう。中間決算が始まったら何も出来なくなる公算大なのでその前にやり遂げたいものです。

 では騎士諸君に我らが守護聖人、聖ドニの加護あれ!!
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重大な出来事も偉大な人格も、卑小な精神という媒体を通り抜けると、すべてけちな取るに足らぬものになる。

 ・白昼夢

首相”そうだ、景気回復のためにヒャルマル・シャハト氏のクローンを投入するんだ!1ダースくらい”
閣僚”なりません!これ以上財政出動したら国債が月まで届いてしまいます”

 昼休みに机に突っ伏して寝ていたら”ムダヅモ無き改革”みたいな夢↑を見て変な汗をかいて目が覚めてしまいました。トート機関やシュペーア氏が出てこなくて良かった。危うく収拾がつかなくなるところでした。昼間から夢現、いいご身分だな、と。平和ですね。
 
 ムダヅモ無き改革は断片的な画像を見ただけなので概略しか知らないのですが、最近は現代の政治家では飽きたらずルーデルやスコルツェニーが出てきたそうじゃありませんか。
 そのうちマンシュタイン元帥なんかも出てくるんじゃ…。危機に陥ると”機動防御!!”とか叫びながら微妙な手であがって土俵際で粘りそうなので勘弁してください。ルントシュテット元帥の上家で逡巡してると”早く摸打を終結させろ、この愚か者!”と怒鳴られるので気をつけて下さい。
 あんまりふざけてると元帥丈で殴られそうですね。

 ・新しい言葉

 聞きなれぬ言葉で良く分からなかったのですが同僚からお前は”草食系”なのか? とのご質問を賜ったので

  ”葱塩牛タンなどをやりながらビールを流し込むと、まるで14時間耳障りなアスディックを浴びて爆雷の至近弾に耐えてから浮上してディーゼル油と汗と汚物とカビの匂いから解放され新鮮な空気を胸一杯吸込んだ潜水艦乗り(機関室担当)みたいな幸福感に浸れる位には肉食です”

 と答えようかと思いましたが怪訝な顔をされるのは火を見るより明らかなので”そうかもしれませんね”と答えておきました。何という大人しさ。

 ・カラオケ

 無理矢理カラオケに連れて行かれたので戦闘に敗北し奴隷にされたスエビ族みたいな味わい深い顔でRAMMSTEINAmerikaを熱唱してやろうかと思いましたが見知らぬ人も参加していたので破門が解かれてちょっと休憩中のハインリヒ4世みたいな顔で”いい日旅立ち、西へ”を歌ってやりました。青2マナ、赤1マナ、黒1マナほど消費しました。
 ちょっと攻めの姿勢が足りなかったと反省しています。次はトム・クルーズかジャッキーばりの笑顔でぬけぬけと”今日はデートなんです”とか言って帰ろうと思います。

 ・

 自分で買ってきた酒を我が同居人に隠されてしまった(お前の家は禁酒法時代か)ので試しに3日ほど断ってみたら案外大丈夫でした。2日目くらいで離脱症状的な何かが起こるかとわくわくしていたのですが特段変わりなく。でも何か物足りない感はします。このまま継続したら反動が凄そうな気もしないでもないです。
 というわけでさっき買ってきた翌日絶対頭が痛くなるに違いない類の安いウォトカを呷ろうかと。ヴェーチェーカーからやってきた我が家のチェキストに発見されて徴発される前に。

 ・二つの塔

 免許更新のため有給を取ってロードオブザリングじゃないほうの二つの塔に行ってきました。

03
 都庁です、すみません。

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 ついでに登りました。前からずっと気になっていた部分を撮影。きのこじゃなかったんですね。

 都民なのに生まれて初めての訪問でした。あぁ我らのショバ代はこんな巨大構築物を作るために投入されているのかと実感できてなかなかの経験でございました。有事の際にゴゴゴゴゴとか言いながら地を鳴動させ変形するなら許します。
 東京生まれ東京育ちだというのに都心部の発展ぶりを見て少し眩暈がしました。
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 そのまま攻殻機動隊の背景になりそうですね。

 ・

 先週貼った奴にやっと色を塗り終わりました。こんなのを聞きながら塗ったり。
アッティラとフン族と東ゴート族

以下 pixivより

神の災い

アッティラ「街道は?」
東ゴート族の戦士「遮断を継続中です」

アッテ(略「大変結構。だが、あれほど警告したというのに狼煙を上げるとはな。援軍より我々の鏃の方が速いだろうに…景色が台無しだ。君、一つ言伝を頼むよ」
東ゴゥ(略「わ、私ですか…」

アッー(略「そう、君。こう伝えてくれ。日没までに降伏の使者を寄越さねば諸君は永遠に朝日を拝む事は無いだろう、と。彼らが自らの立場を理解し得る知性と分別を備えている事を祈ろうじゃないか」東ゴ(略「…了解です」
ア(略「さっさと行って早く帰って来たまえ。明日は戦勝祝賀会を催すのだ。あ、遅れたら一発芸な」

――不勉強故また勝手に(略。フン族は4世紀後半に東ゴート族等を撃破しロシア、東欧、ドイツを含む大帝国を築きました。圧迫を受けたゲルマンの諸部族はローマ帝国へ押し寄せ、フン族自身も451年カタラウヌムでローマ・西ゴート連合と激突しました。
 実際のローマの外交官による記録では"神の災い"と呼ばれたアッティラ率いるフン陣営は西側世界の文化や知識に通じラテン語やギリシア語なども飛び交っていたとか。腕力や残虐さだけでは征服者は務まらないって事でしょうか。
 容貌についてははっきりしていないそうなのでマクブライド先生の絵とwikiにもあるヨルダネスの描写とフン族墳墓発掘調査の項を参考にしました。453年、西方世界の大王ことアッティラは自らの婚礼の宴の最中その激動の生涯を終えたそうです。疾風怒濤の人生、忙しないけれど何だか充実してそうですね。

以上

あるいは

アッティラ「午後ティー買ってこい、マッハで。あとメロンパンな。外はカリッカリでなかはもっふもふのやつ。よろしく」
ゴート人「俺すか」
アッティラ「お前っす。ついでに連中に降伏勧告しといてね」
ゴート人「ついですか。アッティラさんマジパネェ」
アッティラ「ほら、早く行かないとお前の故郷が更地になるよ」

でも可

 アッティラの髪型が良く分らないので兜で誤魔化しました。絵によっては弁髪風の編んだ髪だったり、完璧な禿だったり、金の長髪だったりと物によって全然違うのでどうしたら良いやら。
 "アッティラ"の名の語源は”父”とかその辺だそうです。皆に親爺とか呼ばれてたって事でしょうか。結構慕われてるイメージが湧いてしまいます。ググってたらこんな恐るべき本が・・・。ジョークじゃないんですね。 
 よくいわれる新婚初夜で死んだって奴は何だか具合が良さそうな死にっぷりですね。幸福の絶頂で人生を終える、望んでもなかなか出来るものではありませんし。

 
 ・ゲーム

 Darkest of days やってみましたがあらゆる意味でもったいないな、と思いました。題材もセンスも光るところがあるのに生かし切れていないのです。
 背丈ほどに茂ったトウモロコシ畑を進み南軍戦列と遭遇する北軍兵士になったり、ロシア兵になってWW1時におけるタンネンベルクの地獄から脱出したり。おいしい(自分がそこにいたら全然おいしくないですが)場面が次々と眼前に展開するのですが敵AIや兵士達の動作、そして演出や見せ方がまだ発展途上という感じでした。

 南北戦争の最中へ
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 南軍陣地へ突撃
 敗走する敵を追ったら万全の態勢を敷く敵戦列が待ち伏せ
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 敵前でマスケットをリロード…。
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 狙え、撃て! 狙え、撃て! 以下略
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10

 そんなゲームです。私は結構好きです。

 マスケットの装填にイライラしたり、敵前でモーゼルがジャムって冷や汗を流しながら舌打ちしたり、と素晴らしい?瞬間もあるものの今一歩という感が拭えません。次回作なるものがあるなら期待したいものですが操作性や演出面などCODには到底敵わないのでこの手のマイナーな戦史に紛れ込み当時の世界を垣間見るのに特段の思い入れがある珍妙な人意外にはお勧めできません。
 SF的小火器を手に古代ローマ時代のポンペイを駆け巡るとこは変なツボに入ってニヤニヤしてました。

 ・古代ローマ展

 国立西洋美術館でやっている古代ローマの展覧会の初日に突撃してきました。展示品は一世紀中ごろのものが多かったように思われます。アウグストゥスやカエサルの彫像に神々の像、金細工の首飾りや腕輪、貨幣など眼福でしたが私はどちらかというとやたら工作精度の高い2000年前の水道管とその弁とか歪み一つ無いガラスの小瓶とかに心奪われてました。何であんなもの作れるんだ、と。
 ローマ軍団については全くといっていいほど触れてなかったのですがそういう展覧会はやらないんでしょうかね。
 帝国の誕生、その機構、そして富、と三部構成になってるのですがそれが何によってもたらされたかも展示せねば片手落ちではありませんか。
 そう、繁栄の要因、構成員の賛意は本質を突き詰めれば帝国の治安、安全保障、優秀なインフラ、食の保証あたりになる筈です。とするとそれを支えた軍事力がどのようなものであったかも展示して欲しいものです。ブリタニアの砦に埋まってたサンダルとかトイトブルクで掘り起こされた兜とか。栄華の断片ばかりでなくそれを築き上げた基礎にも光を!
 もっともらしい事言っといて私が見たいだけなんですけどね。

 ・次回

 次はみんな大好きランスチャージの絵にでも挑戦してみましょうか。腸が震えるほどに蹄の音を轟かせ鈍く光る15世紀前半くらいの重騎兵を。
 またニジニ・ノヴゴロド自動車工場ばりの勢いで板金鎧と鎖帷子を描いて死にそうになったりしようかと。相変わらず紋章や時代・地域ごとの甲冑の知識があやふやだというのに。宣言して自分を窮地に追い込むベーブルース方式、あるいは韓信方式です。どんなプレイなんだよ、と。

 ではウォトカもあることだしSTALKERでも起動してチェルノブイリ付近を徘徊することにします。これはアルコール度数が高いのですぐ酔えるのがいいですね(通販とかCMばりのわざと臭い声音で)。割らないのかよ。
 タ゛ウ゛ァイ、タウ゛ァイ!とかテ゛リャー!とか呟きながら全く整備してないライフルでFREEDOMの方々と戯れたり、敢えなく被弾したらハ゜マキ゛ーチェ!とか言いながらのたうち回ったりしてきます。

 皆様に空飛ぶスパゲッティ・モンスターのご加護があらんことを。夢に出そうですね。
 私のはボンゴレビアンコでよろしくお願いします。

我は第一の投槍を投ずるであろう。我に続くことを拒むものはただ死あるのみ。

 日記とか書いてあるけど週刊ですね。こんばんわ。

 ウォォ休みだ! またこのパターンか。…名曲ですね。
蒸留酒のやりすぎで渋い曲を聴くと心が緩みがちです。元よりゆるゆるですが。ネプチューンよりもバッカスの方がより多く人間を溺れさせたというのも頷ける話です。
 ビル・エヴァンスを聞いて落ち着きます
 
 エヴァンスさんといえば”戦場のヴァルキュリア”の設定資料はいつ出るんでしょうか。一作目のキャラクターデザインの方の絵が大好きだったのですが。当初が六月で、延期して夏、いつでるやら。スージー・エヴァンスさんは博愛主義が発動すると戦闘不能という大変困る方なのですがそれを含めなかなか味わい深いキャラクターなのでメンバーから外せませんでした。何と言う業の深さ。
 
 そういやラブプラスなるゲームが世の”紳士達”を虜にしているそうですがエリュシオンあるいはコーサル河の向こうへと旅立ってしまった勇者達によるスレッドを見ていると吸い寄せられてしまいそうです。 あぁ、とうとう二次元に行けるようになったのか、日本始まったな、と。

 一方その頃、私はテオドシウスの城壁に関する洋書を注文してしまったため懐が寂しく、バランタインをグラスに注ぎ5世紀あたりにかっ飛んでました。

アッティラ
 ディティールもバランスも色々足りぬ気がするので修正の要ありですね。

 フン族の絵なんぞ描いていたわけですが。ふと、休日にアッティラと仲間達の絵をちまちま描いてる奴なんて日本に一人しかいないだろうな、と思いました。ある種、新雪を踏んでく楽しみ的な。そのまま八甲田山にならないと良いですね。もし他にいたら実に美味い酒が飲めそうです。
 アエティウスとかスティリコとかベリサリウスも描いてみたいものです。あぁ神よ我に時間を! 
 …仮に精神と時の部屋に入れてもらってもたぶんゲームしたり酒飲んだりしてそうですね。

 久し振りにETWを起動してみたらバイエルンが反乱を起こしてたので鎮圧したり。何処に出しても恥かしくないほどの無慈悲な君主っぷりを発揮していたら日が暮れてしまいました。
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うぁ、何と言う充実ぶりか…。そんなんでいいのか。まぁいいか。



TWシリーズの続編はナポレオンだそうです。グランダルメは(以下略、が出来ますね。
あとマスケットつながりで発見した恐るべき動画を貼っときます。前も同じの貼ったような…記憶力が弱ってます。いいから、早くこいつを大量生産するんだ!これなら大陸(アメリカ)軍に勝てる!!って感じですね。

 さて、この辺で惰眠を貪る事にします。明日もし早起き出来たら二輪で箱根辺りまで飛んでいこうかと。良い休日をお過ごしください。

*後で読返したら我ながら混沌に過ぎると気づいたので僅かに修正しました。僅かに。修復不能。

我ら人間、この世に持ち来るものはなく、墓場に持ち去るものもなし。

 我々は今週を勝ち抜いた!金曜だ
 って、よりによってこの曲かよ。あぁでもこの得も言われぬ寂寥感は良いかもしれない。

 昨晩、小学生の頃読んだブラッカムの爆撃機を読み返してみたら止まらなくなってしまいました。しかし児童文学なのか…これ。おかげで今日は…今日も寝不足です。

 さて、だらだらと描いておりました絵を晒すことに致しましょう。

ルビコン渡河

以下pixivより

紀元前49年1月10日”世界の岐路”

 そう…あれはマルケルスとレントゥルスが執政官を務めた年の冬の事だ。俺達はあの河を渡った。ルビコンはガリアで渡った河の数々に比べればあまりに小さな川だった。だがローマの法において軍団がそこを渡河する事が何を意味するかを知る者には対岸はレヌス(ライン川)より遠く、踏み出す1パッスス(1.5m)は1ミリアリウム(1.5km)に等しかった。
 俺のおつむでは我らがカエサルが何を目指しているのかはさっぱりだったが世界が引っくり返るのだという予感はした。一歩を踏み出せば世界は二分し、一方がタルペイアの断崖から転げ落ちるまで戦い抜かねばならぬのだと。
 まったく”賽は投げられた”とは良く言ったものだ。賭け金は各々の命、勝利すれば全てを手中に収め、敗北すれば路傍の土塊と化す。そして一軍団兵に過ぎぬ俺に出来るのはこの河がステュクスにならぬよう最善を尽くす事だけ。だが何の事はない、それまでも全ての戦いが常にそうあったのだ。やがて皆はガリアで研ぎ澄ませた勝利の匂いを嗅ぎ取る己の勘を信じ、ゆっくりと小さな大河を渡り始めた。「帝都旅行記第3巻25章、スブッラの飲み屋にて元第13軍団兵おおいに語る」より
 ――上記はいつもの法螺です。共和政ローマ末期、元首政への第一歩の図でございます。ルビコン渡河、ローマの政体転換期における説明不要の有名な事件ですね。カエサルやその部下達の胸中には一体どんな思いが去来したのでしょう。では私ももたついて百人隊長に叱られないうちにさっさと渡る事にします。

以上

 えぇ、いつものと大差ありません。また馬鹿みたいにロリカ・ハマタをこんなに沢山描いて、さすがに途中で気が触れるかと。おいおいお前は元々じゃねえのという説も。あやうく冥府でアキレスとネクターを酌み交わすところでした。ヘクトルは家族サービスで欠席です。

 あまりに有名で説明する必要はないとは思われますが。ムハハハハ、頸を洗って待っていろ共和主義者共!の図です。あれ?クレメンティア(寛容)の精神はどうしたんだよ、と聞かれたら”HAHA、そいつはカプリ島でバカンス中だ。(CV:森山周一郎)、と答えましょう。

 おふざけはこの辺にして、そう、カエサルと愉快な仲間達がルビコン河を渡るとこです。以上。

 …すみません。もう少し付け足します。元老院と執政官により統治された共和政ローマがプリンキパトゥス(元首政)への道を歩む事となる決定的第一歩ですね。王政時代の経験から君主制アレルギーのローマに突然一人の指導者が現われて権力が集中するという事がどれだけ危険で困難を伴うことかを知っていたカエサルの後継者アウグストゥスことオクタウィアヌスは様々な権限と権威を集合させ建前上共和政を堅持しつつ後世に”皇帝”と呼ばれる実質的な地位を作り出しました。詳しくはこの辺をご参照ください。

 以下描いてから気づいたのですが…。ドラマのROMEやらをイメージしながら描いたのでじゃぶじゃぶ水に浸かってますけど、実際はお得意の橋を架けたんでしょうか。渡河地点も良く分ってないので何とも言えませんが。もし街道に沿って行軍し、渡河したなら渡河地点に付属の石橋が架かってないのはおかしいですね。そうすると後方に見える隊列が一直線になってないのも直線が売りのローマ街道を行軍していたならありえない構図です。と出来てからぼろぼろ疑問点が生まれてきました。タイムマシンがあったら歴史的事件をそっと観察したいです。干渉しないよう気をつけつつ。流れ弾にやられそうですけど。ROMEだとアントニウスが一緒に渡ってましたが実際は護民官だったので南方の街で待機中だったとか。緋色の外套は当時もインペラトルだけなのか高級将校にも許されていたのか今ひとつわかりません。雰囲気でやってしまいました。

 共和政ローマ時代のローマ軍描くとか抜かしておきながらいきなり末期かよ、という突っ込みを喰らいそうです。ちょっとずつ遡ったりするかも知れません。アレシアとか…実に小刻みな遡りっぷりですね。学研の本やwikipediaだと1月10日で塩野先生のローマ人の物語だと1月12日なのですがどっちが正しいんでしょう。暦の計算方法とかで変ってしまうんでしょうか、どっちでもいいか。いいのか。

 歴史の本や小説だとここでカエサルが皆に例の著名なくだりを述べた後”諸君!! 私と共に征くか!”と聞き、全軍団兵が雄叫びを上げ”第13軍団はカエサルと共に何処へなりと行く”という様な格好良い応答をしますが、中にはきっと”え? これヤバくね、マジで洒落にならなくね”などと激しく逡巡してた軍団兵もいたと思います。指示通り動いてたら国賊扱い…勝てば官軍は万国共通ですし。
 並々ならぬ戦績を上げ、ほとんど不敗の名将だったカエサルの幕僚ラビエヌスも今や神君への裏切り者扱い、クリエンテスとしての仁義と名誉を守ったのは考慮していただけないのでしょうか。そう言う意味でもこの河を越えるのは凄まじい決意を必要とした事でしょう。決して”ルビコン川、皆で渡れば怖くない”とかそういういい加減なフレーズを思い浮かべたりはしてません。

 さて、次は何を描こう。ローマの対極にある人々とか楽しそうですね。
軍団兵履歴

Legionarius

Author:Legionarius
主に世界史・戦史(東西問わず)の絵を描いております。

形式:Legionarius
状態:製造年月日から30年以上経過
使用燃料:Laphroaig,Bowmore,
Ballantine(12年が好ましいが財布が薄いのでfinest)
エンジン形式:惰性型酒冷4ストロークバルブ108気筒
始動形式:諦念あるいは深い溜息
搭乗機:CBR600RR07白→CBR1000RR2012に機種転換(乗り手に過ぎる良い機体ですがハイオクは財政が……)

音楽:(Bill Evans, Miles Davis, Dvořák, Linkin Park, Rammstein, Killswitch Engage, Enigma外)気に入れば何でも。

書物:ノンフィクション、歴史(ローマ史、古代ギリシャ,WW2外)、SF(ホーガン、ハインライン外)、最近はOsprey社の本ばかり。主にマクブライド先生のやつばかり。

漫画:(大陸軍は世界最強とかアララララーイとか)雑食。

ゲーム:ROME TOTAL WAR、MEDIEVAL TOTAL WAR
     CALL OF DUTY、S.T.A.L.K.E.R、SILENT HUNTER外

好きな陛下:Marcus Aurelius Antoninus、Flavius Claudius Julianus
好きな甲冑:ロリカ・セグメンタータ
好きなヴァンツァー:フロスト
好きなマクナブ:受領通知!!、カチカチ、カチカチ、続刊はいつですか。
以下、好きなギボン、サトクリフ、パウルカレル、スティーブンハンター、フォーサイス、ルカレ、エルロイなどと八万行に渡って続くので割愛。

辺境報告
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