権利の上に眠る者 これを保護せず

 今日は自由への渇望が臨界点に達していたので(早いよ、まだ月曜だよ)上司の酒の誘いを突っぱね帰ってしまいました。理由は”帰りたいから”です。中学とか高校の文化祭や体育祭の打ち上げのときも同じ様な理由で空気を読まず帰ってたような。十年を経てなおまるで成長してないですね。 

 絵はようやく色塗りに入りました。のろい、お前はクンクタトルか、と。全ては残業と酒とMount & Bladeのせいです。後半二つは関係ないだろ、と。今週中に完成させたいものです。

ルビコン

 さて、”権利の上に眠る者 これを保護せず”という言葉を大学の授業か何かで習ったような記憶があったので選挙に行ってまいりました。

”おい、そこの捕虜。そう、お前だ。今からロシアンルーレットをやれ。…このマカロフでな。”
”え、これ自動拳銃じゃないですか”
”HAHA、最高の気分だろ?”

 と、尋問官の悪魔のような余興に付き合わされる捕虜みたいな気分でした。ルーレットですらない。どんな気分だよ。これ以上悪くならないと良いですが、ポリアンナ症候群になってしまいそうですね。

 世襲議員という言葉を新聞で見てぼんやりと思ったのですがローマ時代の元老院階級とか騎士(経済)階級とか平民だとかいった分類は何も大昔の話ではなく今もしっかりあるのではなかろうか、と。流動性や当人の意識は比にならないとは言うものの。何を今さら、イギリスあたりの階級社会を見ればそんなの当り前だろ、と言われそうですけど。
 ものの名前、呼び方が変わっただけで本質(アウレリウス帝的探究心に則り)はさほど変わっていないというのはこれに限らず色々ありそうです。選挙速報見ながら数百年後の教科書で20世紀~21世紀頃の日本の統治形態や社会がローマ風に解説されてたらなどと妄想してました。
 金帰火来の語にあるが如く、パトロヌス(保護者)→国会議員はその地位を生かしクリエンテス(被保護者)→支持母体に便宜を図り、クリエンテスは選挙時にパトロヌスを支援した、とか。ラティフンディウムやコロナートゥスを現代の企業体や生産手段と比較してみたり…。
 もっとも古代ローマのそれは利害や権益だけでなく信義に基づき、たとえパトロヌスが没落してもクリエンテスが見捨てるのは不名誉だとされていたそうです。おそらく当時からそれも理念や理想ではあると思いますが。今回の結果を見る限りではその相互関係はより希薄で移ろいやすいものになっているみたいですね。
 国民の信託を受けて大任を担う事となった方々が勝利に慢心する事無くその期待に応えるべく働いてくれることを願ってやみません。末期の古代ギリシア民主政みたいに衆愚政治と呼ばれ混乱の渦に落ちるのは勘弁して欲しいものです。
 
 チャーチルが”民主主義は最悪の政治形態と言うことが出来る。これまでに試みられてきた民主主義以外のあらゆる政治形態を除けば”と述べた今やもっとも理想的だと考えられている民主政治が、かの大国が世界に押し広げようとしているそれが、古代に一度潰えたものであることも忘れてはなりません。そういや近代にも一度崩壊してますね。合法的かつ民主的選挙によって出現した強力な指導者の率いる政党によって。今の日本とは比較にならぬ失業率と社会不安にインフレに落ち込んでいたドイツで。
 労働と過酷な生活に倦み疲れ朦朧とした頭を担いで薄暮に沈む広場に集合する群衆。闇夜を切り裂き煌々と天を貫く無数のサーチライト、それはあたかも古代の列柱回廊の如く荘厳さを演出し、心地よい微風を受け真紅地に力強い黒の紋章が翻る、一同は合言葉を唱和し、指導者は演台で語気を強め歯切れ良い韻律で栄光ある未来と大衆の団結を訴える。そりゃもう草臥れた脳みその私みたいなのはコロッと追従してしまいそうです。

 福沢諭吉先生がかの大著にて引用した”愚民の上に苛き政府あり”の如くにならぬよう私も勉強せねばならないのはわかるのですが前述のドイツほどではないにしても日常生活の諸事に拘泥するあまりその辺が等閑になっております。”知は力なり”と朝食みたいな名前の偉大な人が言っていたことを肝に銘じねばと、酒杯を傾けながら緩みきった頭で思い至った次第。
 相変わらず話のぶっ飛びっぷりがトンデモ本みたいですね。

 あ、明日健康診断があるんじゃ……。肉体の善し悪しよりもまず頭を検査し(以下略。

 では進展がありましたらまたお会いしましょう。
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事をなすにも勇敢、事に耐えるにも勇敢、それがローマの流儀だ。

 だけど、燃え盛る火の中に手を突っ込むのは勘弁な。

 今日は何故か知人に誘われ自分にもっとも似合わぬであろうスポーツの一つサーフィンを千葉にてやってきました。砂浜の踏み心地や波に乗れたときの爽快感は並々ならぬものがありましたが、概ね転覆、転倒を繰り返していたので筋肉やら体の節々やらが痛いです。年ですか、そうですか。
 混雑すると帰りが厳しいので午前中に切り上げて早々に退散しました。

 その後はいつもどおりの絵を描いていましたが何と言うか、相変わらずものの形がよく分からないので遅々として進んでおりません。

ルビコン

 はたして完成するかどうか。

 こんな有様なのは決してMount & Bladeが楽しくてずっとそれをやってたとかそんな理由じゃありません。ええ、決して。
 年を経るにつれて頭のどこかが冷めてきて、ああこういうのはどこかで見たな、とゲーム(ゲームに限らずあらゆることに対してもそうですが)にのめり込むことが無くなって来たのですが、こんなにやめられなくなるゲームは久し振りです。…やっぱり、やってたのかよ、と。
 
 Mount & Bladeは中世を舞台にしたゲームです。シミュレーション、RPGの要素を絡めた国盗りがテーマで、戦闘は三人称視点のアクションゲームになってます。三国無双とディアブロとRTSが合体したようななかなか凄まじい内容です。
 グラフィックはやや古めかしいですがMOD入れるとそこそこ綺麗になります。濁流のような蹄の音を轟かせ自分が鍛え上げた仲間と共に敵戦列に斬り込んだり敵の所領を切り取ったり、無慈悲にも隊商や村々を略奪したりゲームの面白さはグラフィックとは関係ない、ということを思い出させてくれました。あ、でもグラフィック改善MODを入れると結構綺麗です。

 百聞は一見にしかず、こんな感じです。
 
<1257年6月14日 夜半>
 
 わが傭兵団は城塞都市ディリム近郊を偵察中に王国を荒らす賊どもが行軍した痕跡を発見、追跡開始。
01
02
 我が部隊は快速の騎兵によって編成されているため夜明けに山賊を捕捉する事に成功した。
 降伏と武装解除を提案するもののならず者にはその選択肢の慈悲深さが理解できない模様。
03
04
 訓練と経験を積み重ねてきた重装騎兵団を前にして寡兵も顧みず気炎を吐く度胸は認めるが、すでに交渉は決裂した。鉄と血が全てに決着をつける事となったのだ。
05
 十分な休息を取り装備万全、士気旺盛なスワディア重装騎兵を止められるものなどこの大陸には存在しない。
06
07
08
 勝敗は朝日が昇りきる前に決し山賊達は朝露と共に消え冥府にて裁かれる事となった。
09

 熟練騎士のプレイ動画を発見いたしました。百戦錬磨って感じですね。


 そんな最高に野蛮なゲームです。大好物です。興味をもたれた方は是非。素晴らしい有志達によって日本語化MODまであります。拡張版が楽しみでならないです。

 …どうりで絵が進まないわけだ。

 では完成させることが出来ましたらまたお会いしましょう。
 

テーマ : 雑記
ジャンル : 日記

笑止千万な事には、人間は自分の悪を避けない。

 笑止千万な事には、人間は自分の悪を避けない。ところがそれは可能なのだ。しかし他人の悪は避ける。ところがそれは不可能なのである。――マルクス・アウレリウス 自省録 第七巻 第71節

 身につまされる話です、陛下。
 
 もはや稀なる素面で最近の記事を見返したら、いと情けなきリーマン哀歌の様相を呈していたのでそういうのを払拭する方向で行こうかと。
 今日は休みを取らせていただいておりましたので午前中は二輪で人気の失せた郊外を走っておりました。アスファルトに漂う陽炎は風流ではあるもののなかなかしんどい熱さでした。走っている分には爽快なのですが出発前にバッテリーが上がって押し駆けとか久し振りでした。そろそろ交換しないといけないのか・・・。

 さて今回の絵ですが以下のような感じです。

クシャナ殿下と第三軍装甲騎兵

以下pixivより

 第三軍の栄光

 …工兵が爆破した突入口から差し込む日差しに皆が目を細めました。準備砲撃が突撃路を隠蔽し連隊長の命令一下、中隊は弾き出されるように駆け始めたのです。鬱々とした籠城戦から一転、私達は翼が生えたかの様に壕を越え、一日千秋の思いで待っていた皇女殿下の抜刀命令を耳にしました。       ――元第3軍第1連隊第1騎兵中隊下士官の証言
 
 …それは血生臭く鈍色の神秘にして、計り知れぬ対価の上に成った不滅の栄誉であった。その日、クシャナ殿下は我らの灯明であり、さながら循環する血潮の如く不可欠な存在であることを再び証して見せたのだ。忍び寄る落城の気配と逃れ得ぬ惨死の影に打ちのめされつつあった連隊は今や油を差した機械のように活発な活動を再開し、嬉々として死地への同道を望むばかりか勝利をもぎ取るつもりですらいた。密集突撃隊形の鋒を駆ける殿下は冷徹にして揺るぎなき統率者であり、慈愛溢れる連隊の母であり、そして何より危険と栄光を等しく分かち合う兄弟だった。
                    ――『トルメキア王国第3軍戦史』サパタ攻防戦より抜粋

 …とかまた好き勝手に。全編に通ずる深遠なテーマや素晴らしい物語よりもこの光景が脳に焼き付いてるあたりに私の駄目さが見て取れます。しかしながらどうしても原作第3巻、第3軍装甲騎兵の突撃を見たかったので御座います。殿下と共にヴァルハラを垣間見たい筋金入りの装甲騎兵の皆様は4番格納庫、サパタ行きバカガラスへご搭乗をお急ぎ下さい。”装甲兵、前へ!!乗馬襲撃用意、殿下とナウシカ殿に遅れをとるな!”

 以上

 お前たちは何だ!!
 
 トルメキア第三軍!!
 
 トルメキア軍装甲兵はぁぁ~!!
 
 世界最強ォォォ!!


 夏だ! 海だ! みず……甲冑だ! 休みをいい事に二輪を除いてお盆も順調に引き篭もっておりました。こんなに蒸し熱いのにお前は何してんだって感じですね。何してんだって言われたら抜刀突撃してますとしか答えられない、そんな絵。
 お盆だというのにご先祖様を顧みる事無く酒(アイルランド産の例のビール、チリワイン、スコットランド産の例のウィスキー、以下略)を喰らいゲームして絵を描いてました。

 宮崎監督が見たら怒りそうな絵ですね。お前はあの漫画を読んで何一つ学んでいないのか、と。
某ホワイトヘアードデビル曰く、まるで成長していない・・・と。

 弟子たる庵野監督もこの辺の描写を中心に映画を作らせてくれと許可をもらいたかったそうですが、
小僧、戦争ごっこがしたいんならとっととけえんな(大意・CV:もののけ姫のモロの中の人) 、と一蹴されたらしいです。* 実現しなかった外伝と続編、クシャナ戦記参照。

 よりによって八月にこの様な罪深い絵を描いているのが何とも。この辺から脱却できぬ辺りが私の幼児性と浅薄さの表れであり業の深さなのでしょう。いずれにせよ当分はこの手の熱狂にうずもれているつもりです。己に正直が一番、自らがWar Monger に過ぎぬ事を自覚し恥じつつも…。

 本日、amazonから届いた書籍の概要。
 アッティラ、サラディン、ランツクネヒト、古代ギリシャ、パルティア、ササン朝ペルシャ、アッシリア、ビザンツ、ハドリアヌス帝時代のローマ軍団、関係の本。

 …人、それを開き直りという。


 -ゲームの話-

 最近Darkest of Days というFPSが物凄く気になっております。
 世界史の様々な時代にタイムトラベルして撃ったり撃たれたり、斬ったり斬られたりするそうです。
体験版では何と驚くべき事にマスケット銃をリロードするもどかしさが味わえます。前、冗談で言ってた戦列歩兵FPSが現実のものになろうとは…。
 そのミッション自体は南北戦争期なので過渡期ではありますが。初っ端がリトルビッグホーンの戦いで次がアンティータムの戦い、製品版にはWW1のタンネンベルクや火山灰降る古代ローマ時代のポンペイを右往左往したりするミッションがあるとか。まさに銃火器と戦史を糧として生きる自分のためにあるようなゲームではありませんか。私は狂喜乱舞ですが需要と市場の動向上一瞬製作者の正気を疑い…パイオニア精神を見習いたいものです。
 しかし、ちゃんと日本で発売するのでしょうか。Call of Duty等にくらべると操作性やコンソールの視認性などにやや難がありますが愛がその辺をカバーするでしょう。もし売ってたら光の速さで買ってしまうと思います。そういやAlliance:The Silent Warとかどうなったんでしょう。開発中止ですか。気になります。
 今年秋はS.T.A.L.K.E.R.:Call of Pripyatはあるし(もはや恒例の延期が無ければ)、Call Of Dutyの続編はあるし、私は順調に現実から乖離していきそうです。

 さて次は何を描こう。…共和政ローマあたりに挑戦してみましょうか。ニコニコ動画のケントゥリオP氏の新作を鑑賞し滾ってきたので。
 アイドルマスターとROME total warを用いて第二次ポエニ戦争期のローマを見せてくれる大変な力作です。未見の方は迫力のカメラワークとシリアスなストーリーを是非ご堪能下さい。

 ローマの神々の助力と導きがあればまたお目にかかりましょう。

喉元過ぎれば熱さ忘れる

  日曜日、借りてきた映画「ワルキューレ」を見た後、特に考えなしにNHKを見てみたら興味深い内容だったので珍しくTVを鑑賞しました。 NHKスペシャル枠の「日本海軍 400時間の証言、第一回 開戦 海軍あって国家なし」ってやつです。

  この手の番組を見る上で私の如き短絡な思考回路と揮発脳の保持者が注意せねばならないのは一時間という短時間でより多くの視聴者に内容を飲み込ませるために誇張や演出が多分に用いられるという点に尽きましょう。

 それを踏まえたうえで実に勉強になりました。NHK公式のあらましを引用すると内容は以下の通りです。

 ”太平洋戦争の開戦の鍵を握った大日本帝国海軍・軍令部。全ての基本作戦の立案・指導にあたり、絶大な権力を持った『軍令部』の実態は、資料が殆どなくこれまで闇に包まれていた。
 「海軍反省会」。戦後35年が経過した昭和55年から11年間、海軍の中枢・『軍令部』のメンバーが中心となって秘密に集まっていた会合である。70~80代になっていた彼らは、生存中は絶対非公開を条件に、開戦に至る経緯、その裏で行った政界・皇族・陸軍などへの働きかけなどを400時間にわたって仲間内で語っていた。戦争を避けるべきだと考えながら、組織に生きる人間として「戦争回避」とは言いだせなくなっていく空気までも生々しく伝えている。
 太平洋戦争で亡くなった日本人はおよそ300万人。アジアでは更に多くの人命が失われた。
 当時の日本のエリートたちはなぜ開戦を決意したのか。彼らが残した教訓とは何か。シリーズ第一回は太平洋戦争に突入していく経緯を当事者の証言から浮かび上がらせる。”


 見てまず思ったのはやはりもとの記録が400時間なのでそれを圧縮するのは困難だな、ということ。そのせいで証言が断片的になりすぎ全編に渡りセンセーショナルなフレーズを用いる事に終始しているのではないかということ。そして一時間ではそうせざるを得ないのだろうな、という点でした。それでも注意の喚起や問題提起なら十分でしょう。

 内容に関して印象に残ったのは国家の矛となり盾となる軍の中枢たる軍令部が次第にその本分を忘れ、手段を目的に取り違えていく様子の生々しさでした。予算獲得や組織の権限を維持拡大するために本来の目的を隅に追いやっていく様、開戦に漕ぎ着けるために希望的観測と誇張を多用する様など何とも恐ろしいばかりです。
 その結果何が起こったか、そして35年後に反省会、とは……。
 現代でも大規模な公共工事を行うために甘い収支予測の試算を立て予算をもぎ取るためにあらゆる手段を尽くす様などとそっくりです。
 司会者が”まとめ”のようなところでも言っていましたがそういった現象が起こった本質的な原因、社会的下地、つまり官僚主義や責任の曖昧さ、事なかれ主義は現在も日本人の精神にばっちり残っていますよ、という痛烈な指摘は肝に銘じねば、と感じた次第です。

 こういう番組は定期的にやって欲しいものです。そしてこの手の番組を冷静に吟味、鑑賞出来るように勉強を続けねばと決意を新たにし今宵の酒盃を……。
 さっき飲んで帰ってきたとこだろ、と。まるで成長していない……。

 今日は仕事も片付き折角時間が作れたので絵を描こうと思っていたらいつものお呼出しでございました。で、どれほど建設的なお話が私の浅慮と不勉強を正してくださるのかと思い行ってみましたら(古本屋でカラシニコフ、とか読みながら30分逡巡したのは機密です)
 いつものお付き合いのお話でした。30年近くその手法で生きてきた人間、即ち一種の正攻法にして成功法を熟知している人間からすれば青く愚かに思えるのかもしれませんが、時間外のお付き合いでビジネスをどうこうって言うのは結局、与えられた時間と通常の手法ではどうにもならなかったという失点を酒で丸め込み時間を共有する事で、虚飾に満ちた関係を分かりやすいお追従でさらに上塗りしてるだけなんじゃないかと。
 そういう関係を求める相手側の心理も今ひとつ理解できません。取引上、己が上位(客である)に立っている事が明らかな場合どれだけ耳に心地よい事を相手が述べようと所詮そんなものはうわべに過ぎぬ事など予めわかりきっている筈です。
 経験と知性と教養を備えた大先輩諸氏がそんなものを本気に取っているわけがありません。とするとそこで何を得ようとしているのでしょう。さっぱりわかりません。双方の立ち位置の確認(どちらが上位であるか)なのでしょうか。
 まさかそんな野生動物の面子の確認みたいな真似をしてるとも思えません。きっと深遠な理由があるのでしょう。長きに渡る付き合いで育まれた癒着麗しき共存関係とかでしょうか。
 こういう話を聞かされるたびに自分がいかに社会不適合者であるかを思い知らされているようでなかなかしんどいです。ローマの神々に感謝すべきは私の右腕がラインメタル製120mmではないうえにキャニスター弾が装填されていなかったことです。引き金は羽毛より軽いですし、ヤヌス神殿の扉は年中開きっぱなしですが。

 仕事の愚痴をだらだら書くのはもっとも恥ずべき事だとは己でも自覚していますが気がつくとやってます。ある種のガス抜きなのでしょう。そうやっていかにも、な様に少しづつ染まっている自分をふと認識したときが何とも薄ら寒いですね。

 とか、言いつつ有難い説教も右から左へ耳を抜け私の頭の中はいつも通りどっかいってました。
やたらカリカリ鳴る脳内HDDは折角聞いたお話を記録するのではなくMOHのアルンヘム騎士団とかキングダムオブヘブンのサントラを引っ張り出して再生しておりました。これだから最近の若いもんはって言われるんでしょうね。もうあまり若くもありませんが。
 
 で、私はどんな絵を描いてたのかというと…。
トルメキア第三軍

 お前はまた面倒くさそうな絵を、という感じですね。時間が無かったとは言え線画すら出来てないのが情けない限りです。とはいえ定期的に突撃分を補充しないと渇いたり魂の火が消えたりしてしまうのです。
 このようなページを訪れる皆さんに説明は不要とは思いますが一応解説すると、風の谷のナウシカ第三巻、サパタ城攻防戦におけるクシャナ殿下率いる第三軍の抜刀突撃です。襲撃速度にあわせ前進する着弾地点と煙、その影に隠れ重騎兵が包囲軍の攻城砲を破壊していく様は密かな軍事マニアたる(全然密かじゃない気もしますが)宮崎駿監督の面目躍如たるものがあり、未だあれを越える騎兵(トリウマですけど)の突撃場面を漫画やアニメで拝んだ記憶がありません。

 …前半で散々戦争の愚かさを書き連ねておきながら後半でこの様とはなんたる厚顔無恥。ばっちりいつものことですが、出来ましたら晒そうと思います。
 気が向いたら見てやってください。では輝けるアポロンの導きがあればまたお会いしましょう。

この現物と引き替えに天国は君にやるよ

 こんばんわ、題はハイヤーム師匠の言葉をまた引用しております。そして今日も今日とて酒を飲んでおります。ということは文章の起承転結など全く考えていません。つまりいつもどおりってわけです。

 本日は職場にて早くも12月のゴルフコンペ”有難きかな、楽しきかな2009冬場所”の出欠席票が回覧されてきたのでサッチモもかくやという美声で今にも”この素晴らしき世界”を歌いだしそうな表情を浮かべくっきりと消えぬマジックで”欠席”と書き込みました。
 理由を問われたら”太陽が眩しかったから”とか”オスプレイのビザンツ帝国とか4、5世紀のローマ軍や中世ロシア、古代オリエントあたりの巻などを買おうと目論んでいるからです”とか答えようかと思いましたがグッと堪え同業他社の連絡会の総会があるんです、などといい加減な事を抜かしました。 しかし冷静に考えて何故断る理由を説明せねばならないのかさっぱりわかりません。行きたくないから行かないのです。休みの日まで使用人としての”くびき”を意識せねばならぬのなど死んでも御免被りたいのです。とか分かりやすく説明した方が良いんでしょうか。

”働けば自由になる”

 難しい言葉ですね。19世紀にロレンツ・ディーフェンバッハという作家が著作の題名として用いたそうです。後にワイマール共和国でもスローガンとして用いられ、第三帝国の頃は強制収容所の門にも掲げられたそうですが元はどういう意味でつけた名前だったんでしょう。気になります。
 労働は賃金によって一定の経済的自由を与えてはくれるものの対価として時間の自由を制限し身体を拘束される。まったく至極当然のことですけど冷徹に何が起こるかを、本質を、追究していくとなかなかそら恐ろしいものですね。人生において頭と体が概ね健康に動くであろう年齢の3分の2近くがそこに投じられ、解放(労働商品として価値が低下しお役御免)されるころには今より確実に疲弊した肉体と精神がとり残される。その前に雇用主が消滅したりあるいは本人が解雇されたりもままありますが。その過程が楽しめるならば最上ですがそうではない志の低い者は……背筋が薄ら寒くなってきました。福沢諭吉先生の心訓七則を肝に銘じる必要がありそうです。と思って調べたら作者不明の偽作だとか……。何を信ずればよいやら。

 無産市民の私は働かないと自由どころではありませんが労働が自由を与えてくれるかと言えば甚だ疑問です。何しろ休日や業務時間外への随行まで求め、強いる人々と場を共にすることもあるのですから。費用は自費で。始末に負えないのは大抵そういう真似をする人々はそれが当然であり社会の構成員として必要な素養の一つであると考えているという点です。いや、この場合は労働に付随する諸問題が自由を大いに阻んでいるのかもしれません。

 稀に労いのつもりで銀座やら何やらの綺麗どころがいる店に連れてってくださる上司に”お気持ちは大変嬉しいのですが、私は早く帰って一人になりたいのでもしほっといてくださったなら、ずっとありがたいのですが” などと口を滑らせたら話がこじれて長くなるのでしょうね。
 正式名称が良く分りませんがあの手の成金趣味(ギラギラのインテリアやこれみよがしにアンティークを並べたり目眩がするような色調)の店のどの辺がいいのかさっぱり分かりません。その上、店の売りである北フランスのトーチカばりに厚くくどい化粧と酒の匂いが分らなくなるくらい濃い香水といかにも染めましたという真っ茶色の頭髪の持主達にはあまり魅力を感じないのが泣けるところです。
 笑う度にシンバルを持った猿のぬいぐるみじみた動作で手を叩き大口を開けるTVの芸人みたいな仕草は流行ってるんでしょうか。美人は大変好きなのですが色々台無しな様に見えて残念でなりません。 それが世の高級歓楽街だというのだからつくづく自分には肌の合わない文化なのだなと身に沁みます。

-今回の要点-
・知性と懐とアレテーが共に足らぬ私にとって自由は恒星の様に眩くそして遠い。
・どの人種も持って生まれた髪の色が最も似合っている。道徳規範ではなく美的感覚として。
・過ぎたるは猶及ばざるが如し。

 仰々しく長ったらしい前振りで結局それが言いたかっただけか、と。

 さて、先日貼りました中途半端な絵に色を塗り続けておりましたがこの辺にしときます。
ロングボウ、長弓兵

以下pixivより

1346年8月26日"英国流"

 隊長の予言通り豪雨はまるで嘘の様に止み、私達は掌の水気を拭って兜からそっと弓弦を取り出した。眩い日と共に参陣した王太子殿下の激励が遠くから聞こえる。フランスに雇われたジェノヴァの弩兵は弦を台無しにしたらしい。何と言う事だ、今日ほど神の恩寵を実感した日は無い。やがて弓が撓り弦を絞る渇いた音が辺りに満ち、ふと故郷の森と妻子の声が脳裏に蘇った。守護聖人の名を唱える友軍歩兵の声でようやく我に帰った私は勇猛で名高きフランス騎兵の先鋒が動き始めるのをじっと睨みつけた。 ――ノーサンプトン伯幕僚秘史、クレシーの巻より長弓兵の証言

 …とかそんな捏造。こんな布陣だったか定かではありませんがクレシーの戦いでは約一万の英軍が2倍ほどの仏軍を破ったとされています。勝因は高低差と泥濘に仏軍重装騎兵が対応できなかった為、長弓兵の錬度が極めて高かった為など諸説あるそうで。英軍はウェールズ侵攻の教訓から長弓の有用性を学び、自由農民に給料を与え射手を育てました。強力な反面、修得は容易ではなく弓兵は非対称の体格や骨格でそれと知れるほど過酷な訓練を積んだと言われています。習熟者の射程は250m以上で10~12発/分の速射で弾幕を張るのが得意の戦法でした。そんなのが何千人もいたら武辺で鳴らすフランス騎士も分が悪かった事でしょう。さて、腕が死ぬまで連射する作業に戻ります。目指せ16連射。

以上


 ヌハハハ、さあ来いフランスの田舎騎士共! という感じの情景です。……ローマ帝国的に言えばガリアよりブリタニアの方が田舎っぽいですけど。さぁ来い猪武者共!とかのほうがしっくりですか。
 でも銀に輝く装甲騎兵が突っ込んできたらそんな事言ってられなそうではあります。

 この手の弾幕がどれくらい効果があったかは分かりませんが机上の空論的に計算するとかなり恐ろしいですね。長弓の射程を300mに仮定すると攻撃側の騎兵が25km/hで敵陣到達に43秒、30km/hで36秒、重装な上に泥濘と傾斜で速度が落ち頑張っても到達まで3、4回は射撃を喰らいそうです。単位面積あたりどれくらいの矢が降るかは分かりませんが英語版wikiだと7,000のロングボウと記載されてます。3斉射で21,000の矢が降り注ぎます。必死に辿り着いた先にはばっちり杭を打って溝のある陣地に長柄武器を持った歩兵が手薬煉引いて待ってます。泣けますね。

 フィクションだと弓矢を使う登場人物はまるで剣や槍を持った人より膂力に劣るような扱いですけど
長弓自体の張力や連射を継続する能力なんかを考えるとかなり屈強な輩でないと厳しいのではないかと。
 確かに半生を射撃訓練に捧げてきたせいで左腕が圧縮され胸筋とか背筋が左右非対称になってしまった眇のウェールズ人中年男とかより、いわゆる容姿秀麗のエルフの姫や王子や森に住む狩人の娘とかの方が弓を扱うキャラクターとして見栄えがいいのでしょうが。
 おそらく私は前者が活躍する情け容赦ない暗黒時代の話のほうが好きそうです。元毛皮狩人で商品を無用に傷つけぬよう獲物を狩ることを追求するあまり100歩以上の距離から動標的の中枢神経を狙って一撃で断つことが出来たり、貧しい家族のために百年戦争に志願した後は心を鬼にして鏃に糞尿や泥を擦りつけて当たった者が致命傷にならずとも病にかかるような技術とか着弾後の矢が甲冑の表面を滑らないよう鏃に小さな蜜蝋を付けたりとか、そういう末恐ろしい弓兵が出てくる小説や映画がみたいな、とふと思いました。いや、思いました、とかいわれても何の報告だって感じですね。そんなことばかり考えながら描いてました。仕事中もそんなこと考えてますけど。

 さて、妄想が果てしなく暴走してきたのでこの辺にします。何か出来たらまたお会いしましょう。
 皆様に聖ゲオルギウスの加護あれ。

 

ローマは一日にしてならず

 千里の道も一歩から。
 ただしサボっていたら永遠に辿りつかぬ、というのは分かってはいるのです。ですが・・・。あれからちまちまと続けておりますが未だ進捗6~7割といったところです。仕事が片付けば今週中にはいけそうですがはたして。とりあえずこんな感じです。

長弓兵、ロングボウ

 布製綿入りの防具は描き慣れていないのでどうしたものか悪戦苦闘してます。エドワード黒太子はもう少し描き込むべきか迷っておりますがロングボウの戦列が主役なのでまぁいいか、と。

 嗚呼、気づいたらもう月曜…。明日の士気が無くならぬ内に眠る事にします。
 皆様お疲れ様でした。
軍団兵履歴

Legionarius

Author:Legionarius
主に世界史・戦史(東西問わず)の絵を描いております。

形式:Legionarius
状態:製造年月日から30年以上経過
使用燃料:Laphroaig,Bowmore,
Ballantine(12年が好ましいが財布が薄いのでfinest)
エンジン形式:惰性型酒冷4ストロークバルブ108気筒
始動形式:諦念あるいは深い溜息
搭乗機:CBR600RR07白→CBR1000RR2012に機種転換(乗り手に過ぎる良い機体ですがハイオクは財政が……)

音楽:(Bill Evans, Miles Davis, Dvořák, Linkin Park, Rammstein, Killswitch Engage, Enigma外)気に入れば何でも。

書物:ノンフィクション、歴史(ローマ史、古代ギリシャ,WW2外)、SF(ホーガン、ハインライン外)、最近はOsprey社の本ばかり。主にマクブライド先生のやつばかり。

漫画:(大陸軍は世界最強とかアララララーイとか)雑食。

ゲーム:ROME TOTAL WAR、MEDIEVAL TOTAL WAR
     CALL OF DUTY、S.T.A.L.K.E.R、SILENT HUNTER外

好きな陛下:Marcus Aurelius Antoninus、Flavius Claudius Julianus
好きな甲冑:ロリカ・セグメンタータ
好きなヴァンツァー:フロスト
好きなマクナブ:受領通知!!、カチカチ、カチカチ、続刊はいつですか。
以下、好きなギボン、サトクリフ、パウルカレル、スティーブンハンター、フォーサイス、ルカレ、エルロイなどと八万行に渡って続くので割愛。

辺境報告
往復書簡
オスティア港
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軍団基地施設案内
忠誠宣誓をした軍団兵の人数
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