昔ミレトス人は勇敢だった。

 題記の警句とは意味が少し違いますが何時の世も人は懐古するとか。学生の頃は良かったとか、昭和は良かったとか、紀元前は良かったとか……。経年と忘却、一つまみの美化あってこその懐古ですね。特に訴えたい事が無いので適当に書きました。

 先週貼り付けた線だけの絵に色を塗ってみました。
ローマ軍団騎兵

pixivより

哲人皇帝の騎兵達

「冥府を恐れるこたぁない。そうだろ? ここより酷いところなんぞあるわけがない!」ヒスパニア訛りの隊長は初陣を前に強張った面持ちの新米へ軽口を叩いた。
 彼がパンノニアでもダキアでもその芝居じみた仕草で同じ文句を垂れていた事を知っている古株達は苦笑し、イリュリクムから来た新入り達は顔を見合わせ緊張の糸が解れたように噴きだした。それは一種の強がりではあったが鉄芯でも入っているかに見えた彼らは幾分マシになった。
 やがて霧雨と黒土、苔の匂いがする森の向こうから低くくぐもった喊声が聞こえ始め、僚友たる重装歩兵の前進を告げた。軍旗が静かに掲げられたが未だ喇叭手は沈黙を保っている。私は突撃開始まで目を瞑り全員の生還をミトラスに祈ることにした。
 ――映画グラディエーターの最初の森をイメージしました。ローマ軍団に配備された騎兵は重装歩兵に比べ圧倒的に少なかったようですがアウクシリア(同盟部族・属州の支援軍)等とともに戦術に幅を与える重要な存在でした。帝国が弱体化し北方の圧迫が強まるにつれ機動力に優れた彼らの存在感は増し、3世紀には騎兵隊出身者が皇帝や国家の要職者を輩出するようになったそうです。
 ……では偉大なるマルクス・アウレリウス・アントニヌス帝とローマの為に突撃してきます。

以上、そんな感じです。

 燦々と降り注ぐヒスパニアの陽光を浴びて育ちゲルマニアで地獄を見てきた隊長はお気に召さなかったようですが私はこういう暗い森に光芒が溢れてる光景が結構好きです。折りたたみ式の椅子でも持っていって静かに一杯やりたいです。本当に一杯で終るかは疑問ですが。また酒か。

 映画グラディエーターで戦勝後のマキシマス将軍が幕舎のマルクス・アウレリウス帝の前でローマの理想を語った後”君は最近のローマを知らん”という返事を貰うシーンがあります。その後剣闘士としてローマを訪れコロッセウムや闘技場の観客を見たときの将軍の顔や台詞が心に残っております。
おそらく将軍はほとんどローマを訪れた事が無かったのではないかと。
 自分が両手を血に染めて守り、広め、全身全霊を懸けて奉仕してきたその中枢を目の当たりにした瞬間の感嘆と失望が入り混じったような目が印象的でした。

 あ、話はぶっ飛びますが前回書いた例の会ですがそれなりに楽しめました。女性も男性もえらく気づく方々ばかりで皆立派だな、などと終始感心しておりました。自分はといえば並々と注がれた葡萄酒を平らげながら隣の方と何故か五賢帝時代末期の辺境やバリスタに使う動物の腱って何の腱使ってたんだっけ、とか最高にその場に相応しからぬ話題を引っ張り出していたような……。いや、最初は趣味とか好きな本や映画などの話だったのですが・・・・・・。その導入が冥府の入口って気もしますが。
 えぇ、先週危惧していた通りの事態ですね。偶然その手の話題が通じる相手だから良かったものの初対面の相手に何の話をしてるのやら。そんな話に付き合ってくれる相手も凄いですが場の空気にお構い無しの自分もどうかしてると思います。いや前からそうだとは思ってましたが。
 でも大体どういうものなのかわかったので良しとします。次に誘われて行くかは甚だ疑問ですが、……いやもう呼ばれないか。まぁいいか。


-Empire total war プロイセンの場合 その2-

 <前回までのあらすじ>

 調子に乗ってポーランド・リトアニアとロシアを叩きのめしていたらバイエルンとオーストリアが宣戦布告。西部・南部国境危うし。ハノーファーさんはそんな酷いことしないよね?  以上

 <本編>

 オーストリア継承戦争や七年戦争のように順調に世界中を敵に回しておりますが、その前の戦いでロシアを散々撃退したのでしばらく戦力が枯渇している筈というのが唯一の救いです。
 「奴等の人的資源はとうに枯渇している筈」とか、独ソ戦の時のドイツもそんなこと言ってた様な……まさかこれが世に名高いロシア力&冬将軍死亡フラグってやつでは。そう、これは不十分な情報収集能力と希望的観測を合体させ不足をドイツ力(一粒300ミル)で補うという全く新しい(以下略。

 とりあえずポーランド最後の拠点を落とすことにしました。何故かポーランド最後の主力軍団が北東部にいて本国の防衛がお留守ですがどういうことなんでしょう。ロシアととの合流を待つつもりだったのでしょうか。残念ながらロシア軍はしばらくお休み(土に還りました)です。
 どこぞのロマン主義者ではないので大軍との無用な戦闘は避けることにします。必要だったなら戦いますが、戦略目標の拠点奪取の障害ではないので無視です。いずれにせよ彼らが合流なりなんなりする前にこちらが動きます。防衛のほうが有利な戦闘形態と誰かの本で読んだ気もしますが、
最後の拠点を奪ったら彼らは根無し草になって終りです。
01

 東部戦線の悩みの種が一つ解消されたところで次は南部です。周辺の列強は貿易、金銭供与、各種技術提供などで丸め込みました。タレーランやビスマルクばりの敏腕宰相がいたのでしょう。
 次の戦略・作戦目標はオーストリアによる和平の提案あるいは我が軍の地中海北岸への到達。つまり相手が勘弁してくれと泣きを入れるまで前進を止めません。気分によっては頼まれても止まりません。国家予算=軍事費な上に常時ハングリーな国(あ、ご近所にいるような)に宣戦布告した自らの軽率さを悔いてもらうことにします。
 作戦名「君(オーストリア)がッ 泣くまで 殴るのをやめないッ!」発動、第一部かよ……。国王のネーミングセンスが窺い知れます。

 とにかく止まったら負けな気がするので前進に次ぐ前進で圧倒することにします。一度破った敵に再起を図ったり防御戦力を集結させる暇を与えるわけにはいきません。雪崩、雪だるま、将棋倒しあるいは電撃戦風で行きます。それを可能にする必須条件が連戦連勝であること、というのがややきついですがビビったら負けです。占領地の治安が保てるかも不安ですが。

 屈辱的な関係は終り雌雄を決するときが来ました。もう体育館裏への呼出には応じませんしショバ代は払いません。賽は投げられたのです。軍事国家たる所以を彼らの国土と目に焼き付けることにしましょう。鼓笛隊と”ぐんくつ”の音が聞こえてきそうです。
 偉大な戦術家にして啓蒙専制君主のフリードリヒ大王は行進曲の作曲もしたそうです。それは士気を挙げ、のろまな戦列歩兵の速度を向上させ足並みを揃えるのに一役買ったことでしょう。それと前回国費の9割が軍事費とか言ってましたがちらりと調べたら史実(七年戦争当時)でもそうだったらしいです……。おまけにプロイセンと敵対国との人口差は1:20で劣勢だったとか、おお、怖い。

 ブレスラウ北方の平原での第一戦は兵力において我が方の優勢でした。今後の戦いに備え損害を軽微に勝利することを目指しましょう。槍騎兵連隊と竜騎兵連隊による側面支援を受けながら戦列歩兵が前進、難なく敵を撃破。幸先は良し、オーストリアの大地を手にする事は出来るでしょうか。
03

将軍「兵士達は疲れております。一度停止し態勢を立て直されては?」
国王「我が軍の兵士は許可なく停止することは許されない。そして命令は二つしかない、前進か、より迅速なる前進か」
 わが国の福利厚生施設は全部ヴァルハラにあるようです。あるいは戦略目標達成がそれをもたらす筈です。どっかの極東の国も65年位前にそんな事行って酷い目に遭ってたようですが同じ轍を踏まぬよう気をつけます。

 さぁどんどん行こう、というわけでブレスラウへ。
02
 南部方面全軍を侵攻させただけあって戦力は今回も優勢、しかし城塞があるので丘越しに砲撃を加える事に。
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 軍事偏重は伊達ではなく曲射もお手の物です。少々時間はかかったものの城壁二箇所の破壊に成功し戦列歩兵たちを前進させます。
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 何と敵陣一番乗りは民兵、義勇兵?第五連隊でした。
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 彼らが果敢にも城壁をよじ登り味方の突破口通過を支援したおかげか、城壁が落ちてから陥落までは一瞬でした。占領地の治安維持が整ったら次の目標はプラハです。そしてその先にはウィーンが。

 プラハでは町の手前で会戦になりました。
砲兵陣地がガラ隙だった為ウーランこと槍騎兵連隊と竜騎兵連隊を突っ込ませ
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 右翼から三個の砲兵隊でソ連軍の準備砲撃ばりの猛射を浴びせます。
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 そののち中央の戦列歩兵を前進。
オーストリア軍は左翼から崩れ始めそこへ温存していた騎兵隊三個を突入させあとは掃討戦でした。

 休む事無くウィーンへ、全軍がほとんど止まらず進むプロイセン。オーストリアは戦力集中に失敗しまたも城塞に立て篭もっていました。
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 ブレスラウ同様砲撃にて突破口を開き擲弾兵連隊が突入。
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 ほどなくしてウィーンは陥落しました。
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 さてとうとう地中海への道が開けたわけですが、海軍?なにそれ食えるの?という感じで陸戦技術ばかり研究してきたので海軍施設もノウハウもありません。イギリスやスペインやフランスと事を構えるのはダメゼッタイです。貿易を封じられたらただでさえ厳しい財政が破綻します。現在の資金余剰分はちょうど雀の涙ほどの貿易収入によるものだからです。何故かインドやトルコと仲良しです。

 オーストリアの領土はまだ半分以上残っていますがこのまま押し切るのはそう難しくはなさそうです。というわけで今回はこの辺にしておきます。次も滅んでいなければもう少し南下しようかと。

 それでは皆様、良い一週間を……。チラッとカレンダーを見やり祝祭日が無いのを確認してがっくりしつつ眠りにつきます。
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逃げるものは再び戦う宿命にある。

 金曜の夜から伊豆半島を訪れておりました。雨降る高速道路を二輪で走るのはなかなか緊張します。だがそれがいい。

 何をしていたかといえば叔父の家に泊まり海と富士を見ながら酒飲んでました。いつもどおりです。
あと誰もいない西伊豆スカイラインを堪能しました。

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 結構綺麗な道のわりに人がいないので貸しきり状態です。戸田からくねくねと山を登り視界を遮るものの無い道を突っ走るのは実に爽快でした。峠から見下ろすと新緑の向こうに駿河湾が輝き、その先にうっすらと富士が見えるのです。

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 帰宅後は月曜日の事を思い出しブルブル震えながら絵描いてました。2世紀後半頃のローマ騎兵の方々です。グラディエーター序盤のゲルマニアの森をイメージしました。
 いつもどおり大勢描く癖が炸裂してしまったのでいつ塗り終わるかわかりません。
やはりリドリースコット的な抑えた青がいいですかね。

エクイテス

 全然関係ない話ですが何だか良く分らないうちに”ゴウコン”なる集会に参加することになってしまいました。たぶん発音的に恐ろしげな蛮族の饗宴、獣皮を被った祭司が満月の夜に石の祭壇で生贄の血を捧げ新たに戦士となった若者達を共同体の一員として(以下略)的な何かだとは思うのですがローマ人たる者、常に探求心を抱き臆することなく立ち向かわねばなるまいて、と素敵なインターネッツを駆使し色々情報を集めてみました。

 どうも他部族の女性と知り合うため宴席を設け、大いに飲み、食い、互いに歌謡の腕前を披露したり、場合によっては懇ろになるらしいです、色んな意味で。
 飲んで食うのは良いのですが、歌ったり無用の拘束を受けるのは幾度も申してきたとおり御免被りたいのですが。

 最初から断れば良いといえばそうなのですが中途半端に和をもって尊しとなす的な考えが染みついてるので誘いを受け「あ゛ー、いいすよ」とか反射的に答えてました。それと一回くらい出てみて勉強するも良かろうとも思いました。何事も経験です。我ながら相変わらず後先考えずにやってますね……ホモ・サピエンスなら脳を使おうよ、肩の上のは帽子掛けかって話です。きっとネアンデルタール人も草葉の陰で呆れています。

 これまでも同窓会やらといった類似の会に出席する度に普段会わないような人に何話したら良いんだろ、とか思いつつぼんやり酒を飲む機械に変貌していたわけですが、事ここにいたってますます何を話題にすべきか分りません。とりあえず最近気になっているフス戦争あたりを……隻眼のジシュカの馬車と銃器を用いた新戦術とかプラハ窓外投擲事件とか……についてうら若き女性陣に話している己の姿を想像して背筋がロシア遠征の帰り並に寒くなってきたのでとりあえず蒸留酒を呷る事にします。ふぅ・・・・・・。

 やはり無難に趣味、とか休日の過ごし方とかを互いに教え合うのでしょうか。自分の趣味、休日の過ごし方を……別の話題にしようぜ。いつも通りアルカイク・スマイルを湛えつつ相づちマシーンと化してる方がまだマシだと思われます。あぁ、こういうやる気のない奴が増えてるから少子化が深刻化してるのだな、と思わず少子化やる気起源説を提唱してしまいます。
 何を”やる気”なのかは知りませんが。

 経済情勢による教育費や生活費の負担への不安も一因としてあるとは思いますがそれを言うと古代とか中世とか発展途上国とか貧しい農民や奴隷の子供はどっから出てきたんだ、となります。よもやAOEシリーズのように町の広場から泉の如く湧いていたわけではあるまいし。
 古代ローマも生活水準や娯楽が充実するにつれて少子化してたらしいです。状況打開のためアウグストゥスは子沢山ほど優遇される法律を作ったそうでまさに歴史は繰り返す、の言葉のままですね。

 無給の奴隷でも重税・疫病・飢饉に戦争など過酷な環境におかれた中世の農奴でも何だかんだ言って子供は育っていた(無数の乳幼児の死を差し引いても)のですから最後は当事者達の内面に帰すのではないかと。厳しい現実世界に生まれてきた、あるいは生まれ来る子供が幸福かどうかは別の問題ですが……。
 結局そういうライフスタイルが魅力的に見えなければ少子化も起こって当然の事態と言えましょう。

 何の話からそして何故こんな文章になったのかさっぱりわかりません。多分どこか心のうちでかったるそうだからあまり行きたくない、という気持ちがあってそうさせたのだと思われます。
 PCと酒と二輪と書物を封じられたら私も考えが変わるかも知れません。
 全部娯楽じゃないですか、と。

 慣れない事はするもんじゃない、というのは分かっておりますが軍団兵はこの程度では怯まないのでスクトゥムで堅く守りつつグラディウスで突っつく方向で頑張ります。抽象的です。


-前回までのあらすじ-


 プロイセン王国はヨーロッパ列強に揉まれながらも飛び地を含めた領土を連結することに成功し、当初僅か3州に過ぎなかった小王国は9州を治める国家となった。だが、度重なる軍事行動・偏重に経済は疲弊し商農業技術は周辺各国と比較し大幅に停滞していた。そして追い打ちを掛けるように外交政策における失態がプロイセンに暗い影を落とし始めていた。


 えー、前回までのあらすじとか抜かしてますが前回はないです。Empire TotalWarのチュートリアル:アメリカ独立キャンペーンをクリアしたのでプロイセンでグランドキャンペーンに突入してみました。難易度はノーマルですが結構しんどいですね。

ETW01

 南に大国オーストリア、西にデンマーク、フランス東にポーランド・リトアニアそしてロシア。開始時点で領土が分断されていたので何だか落ち着かない、とポーランドに侵攻し統合。ぼんやりとした不安、的な芥川先生のような理由で。ノリで攻め込むな、と。宰相にお咎めを受けたような気もしますがまったく正しい指摘でした。
 
 ポーランドはロシアと同盟関係にあって二カ国を敵に回すことになるのは覚悟していたのです。
そしてロシアは遠いので軍を回すのは時間がかかろう、とたかをくくっていたらもう一カ国お仲間がいたようで続々と送られてくる東方軍団に農地を荒らされたり学校(各種技術が研究できます)壊されたりして泣いておりました。
 
 そんな逆境(己で招いた)にありながらもコリンの戦いのフリードリヒ大王ばりに叫びながらプロイセン名物不屈の戦列歩兵、をぶち当てて2倍程度の敵を破り続けたのです。きっとわが国の土壌の養分とかがおおいに豊かになったと思います。さすが国費の9割が軍事費に消えて行くだけの事はあるぜ……。

ETW02

ETW04

 その間西部ではバイエルンがちょっかいを出してきて戦争状態、とは言うものの防御に徹していれば問題はありません。小国が何を猪口才な、と言ったところです。
 が、外交ウィンドウを開いたらバイエルンとオーストリアが同盟関係であることが発覚……え?これやばいんじゃね、と。
 柔らかい下腹をオーストリアさんに突かれたらゴシックラインなんてない我が王国は即死です。外交関係-50 Hostileとかなっているのを少しでも薄めるべくちまちまお金を払い許してもらいました。調子に乗ってたら先輩にシメられた中学生みたいです。
 
 で、毎ターン関係が少しずつ良化しているのを見てほくそ笑んでました。好機を端金で失うとは何と愚かな奴よ、準備万端整いし暁には南に雪崩れ込んで貴様の吠え面と青く輝く地中海を肴に一杯やってやるわ、などと精一杯の強がりを示しつつ内心カ゛クカ゛クフ゛ルフ゛ルしながら外交ウィンドウを開閉しておりました。
 こんなチャンスを逃すなんて一体何があったんでしょうね。オーストリアの外交ルートの責任者とか国政に大きな影響力を与える要人に賄賂送ったり美女を紹介したりしてたんでしょうか。軍事偏重の割に我が王国の外交担当者はなかなか狡猾なようです。
 
 その後ワルシャワ近郊で暴れるポーランドの愛国者と対決したり、ポーランドを残り一州まで追い込んだりしておりました。実際のポーランドを見舞った侵略や歴史的事件の原因が分るような気がします。地理的についてないです。何か不安だから、という理由で攻め込んだ自分が言うのもなんですが。しかしやらねばやられるのが地続きで隣国に接する欧州大陸、戦乱に明け暮れ弱肉強食の世と化すは定めというほかありません。EUは300年くらい先の話です。
 世紀末覇者にならねば大陸では生き残れんのです。まだ1710年代なのでずっと先ですが。

 と、この辺までが現状へ至った経緯です。
ポーランドを下した今、引き続きロシアに攻め込むのは止めておきます。スウェーデンやフランス、第三帝国の二の舞は御免です。生産性が低く内政の安定しない大地は魅力的ではありません。何より寒そうです。東部戦線は凍結し鉄壁の防御でもう少し内政を整えることに。
 東部のロシアと西部のフランス・イギリス・デンマーク・スペインなどに良い顔(賄賂)をしておき、不要な連隊を解散し南部に軍団を集結。
 「兵士諸君、イタリアの沃野が諸君らを待っている!」
とかどこかの将軍の様に調子の良いことを言って準備していたら・・・・・・

ETW03

オーストリアがまさかの宣戦布告。
 やっぱりショバ代をケチりすぎたようです。経済力でかなり負けてそうですがプロイセン魂を見せ付ける好機なので受けて立ちます。というか選択肢が無かったのです。次の更新まで我が王国が滅亡してなかったら続きを書こうと思います。

 それでは今日はこの辺にしておきます。
 皆さんに神のご加護があらん事を。

かの者を語れ、ムーサよ

 こんにちわ、今週は結構サボっていたので間が空きました。具体的にはETWのプロイセンでグランドキャンペーンとかに手を出したからです。立地条件的に敵を作らないでやってくのが難しいです。
 
 今回の絵はテルモピュライのスパルタ人です。古代の著作だとヘロドトスの歴史、最近だと映画「300」に登場しますね。父親たちの星条旗、硫黄島からの手紙、のサントラ聞いて盛上りつつ描いてました。
スパルタ人

以下pixivより

ラケダイモンの掟

テルモピュライから撤退した日、知己のスパルタ人にこう訊ねた。残ってどうなる、お前にはやり残したことや死への恐怖はないのか、と。彼は何も言わず微笑みを浮かべ、ただ一度だけ頷き隊列へと去った。間もなく私は自らが救い難く愚かな質問をした事を悟った。
 彼の不気味なほど澄んだ瞳には屠るべき敵、約束された勝利、そして彼らの謳う麗しき死だけが映っていた。そう、彼が今生で望む全てが、あの不滅の栄誉と惨たらしい破滅が充満した“熱き門”にあったのだ――「アルカディア人の追憶」第3巻より
 ……とか、また勝手に考えました。ヘラスで一番おっかない方々スパルタ人です。スパルタには質実剛健を旨とするリュクルゴス制度が敷かれ、人々は生まれた時点で選別を受け、7歳で家を出て12歳から軍事訓練、男も女も鍛錬を積み、奢侈を廃し、文字通り軍事国家としてその名を轟かせました。
 テルモピュライの敗北も友軍撤退の時間を稼ぎ最終的なギリシャの勝利へ繋いだと考えればその功績を忘れるわけには行きません。あ、でも一緒に残ったテスピアイとかテーバイの人達のこともお忘れなく。後にペロポネソス戦争の勝利によって流入した富が貧富の差を拡大し団結を失ったスパルタは弱体化していきました。揃いの盾の記号Λはラケダイモン(スパルタ人)の頭文字だそうです。

以上

 えー、本製品「ヘラス戦記、~神々の酒盃と不滅の栄光~」はスパルタ兵ほかテスピアイ、テーベ、アルカディアといった都市国家から好きな重装歩兵を選択しペルシャ戦争を戦い抜く戦術級アクションゲームです。隘路に陣取り仲間を率いて全ヘラスの英雄になってください。経験を積むとファランクス隊形最右翼の栄誉を与えられます。1回クリアするとペルシャ軍でプレイできます。アタナトイでいざ西ヨーロッパへ。
 テルモピュライ攻防戦の面ではアノパイアの抜け道を踏破されると時間制限が発生しますが制限内に撤退出来ないと不滅の栄光と引き換えに漏れなくゲームオーバーなのでご注意を。
 ……とかそんな感じです。

 ラケダイモンの掟、は今も残る碑文から拝借しました。テルモピュライには今も”旅人よ、行きて伝えよ、ラケダイモンの人々に。我等かのことばに従いてここに伏すと”という碑文があるそうです。

 その掟、ですがたしか父祖伝来の土地と一族のために命を惜しまず最前列で勇敢に戦え、といった内容の筈です。一度敵と向かい合ったなら決して退かず栄誉を掴め、と。

 映画「300」は原作が漫画だったので激しいアクションと大音声の短い台詞、シンプルなストーリーの映画になっていました。もちろんあれはあれで大好物ですがもう少し史実よりのを見てみたい気もします。
 小説「炎の門」あたりが原作だとほどよい案配になりそうです。全10話のドラマで幼少期の過酷な訓練から出征を、そしてペルシャ軍の細かい描写もやってほしいですね。中東、小アジア、ギリシャ傭兵までいたペルシャ側は古代の多国籍軍ってとこでしょうか。時代が下りアレクサンドロス大王がバビロンに入城したときその豊かな文化と社会を目の当たりにした彼はペルシャ人は何故こんなに豊かな国からギリシャのような貧しい世界に攻め込んだのだ、と漏らした記述をどこかで見た記憶があります。とすると当時は東方の国家の方も先進国だった筈なのでその辺の描写も欲しいところです。
 て、何の話してんでしょうね。

 現代人から見れば狂信に過ぎないのかもしれませんが、件のスパルタ人には命を捧げることに何らの痛痒も感じないほど傾倒できる対象や存在があったのでしょう。何らの~とは書きましたがスパルタ兵もまた人間である以上当然恐怖は感じていた筈とは思います。しかし、それを超克するほどの何かが彼らを突き動かしたことは間違いありません。
 あらゆるものが相対的な存在となりつつある時代に身を置く者としては例えそれが後代の絵画や詩文の脚色であれ彼らの盲目的なまでの祖国への献身はある種の眩しさを覚えます。つまり彼らにとってその祖国や共同体はそうしたくなる、あるいはそう思いたくなる程に魅力的で尊い存在だったのですから。
 絶対的と人が呼ぶ何かを見るとき、判断するとき、必ず某かの疑問を抱き、半分冷めた頭で幾許かの胡散臭さを感じないではいられない懐疑主義的な自分にとってスパルタ人は想像を絶した世界に生きていたのでしょう。自分には確実に欠けているであろう、そしてこの先もおそらく手にすることはないと思われる”揺るぎなき、依って立つもの”を持っているというのは何とも羨ましい限りです。それが神への信仰や国家や一族への忠誠あるいは哲学であろうとも。
 もっとも、もし私がその”何か”を手にしていたならば今度は原理主義、教条主義の重苦しさや息苦しさに辟易し自由を求めて真逆のことを言っているような気もします。紀元前4世紀には既に懐疑主義的な思想はあったようですからそっちに惹かれていたかも知れません。
 まさに無い物ねだり、実に我が儘かつ贅沢な奴ですね。田園に生くる者は都市に憧れ、都市に住まう者は田園に焦がれる、的な感じでしょうか。
 いや、上記の警句風のは出典はないです。類義は腐るほど沢山ありそうですけど適当に捻り出しました。こういう風に思うのも私のストア精神への研鑽が足りぬ証といえましょう。

 さて、大変喜ばしい事にこの堕落と退廃に彩られた日記ページにリンクを張って下さる方が
現れました。

 東方とJOJOとFPSをこよなく愛する盟友Markさんです。pixivで知り合い、沢山のブックマークやコメントをして頂き、世話になっております。自ら同人誌を執筆しイベントなどにも積極的に参加されているようで是非皆様もご覧になってください。
http://mark-rj.hp.infoseek.co.jp/

さて、Empire:total warの続きをしに言ってきます。
負けそうになったらフリードリヒ大王ばりに叫びます。
”ごろつき共よ、永遠の生を得たいか!!”

 まったくけしからん妄想を毎度垂れ流していますが、素晴らしい事にこの国にはそれを禁じる法はないらしいので今後も好き勝手やらせていただきます。それではまた。

集積所

自分で描いた絵で気に入ってるものをまとめてみました。
上に行くほど新しいです。少しは成長してるでしょうか。

ご覧になる方は続きってやつをどうぞ。

続きを読む

とりわけ、恐れてはいけない。貴方を怯ませる敵は、まさにその瞬間貴方を恐れているのだ

 
 世はごうるでんうぃーくなるものだったようですが、私は休みなのを良い事にいつもと変る事無く酒を浴び、昼起きては本を読んだりゲームしたり絵描いたり、と当ページの名に恥じぬ振る舞いにふけっておりました。
 二回だけ早起きできて二輪で閑散とした都内を爆走してやりました。ゴーストタウンの様に静まり返った幹線道路を独り占めするのは何かの映画のようでなかなかに良い気分でございました。
 酒、読書、絵、二輪……ページの表題を完璧に満たした何という充実した休日……、何と言う……以下10分ほどこれでいいのか自問自答。

 さて絵ですが全国3700万の戦列歩兵フリークの皆さんに捧げる絵です。ググって見つけた画像と映画パトリオットやバリー・リンドンを参考にしたので装備や軍旗の正確性はあまり自信がありません。今日の題名”とりわけ~”はアンドレ・モロワ先生の名言らしいです。先生は19世紀末期から20世紀半ばまでを生きた方だそうですが今回描いていた絵はまさにその言葉が似合う世界です。


戦列歩兵

以下pixivより

 赤い戦列

 鼓笛隊が馴染みの行進曲のテンポを緩めた。横隊があと60歩詰め敵の白目が見え始める頃、私の運命は主の御手に委ねられる。もう何年も教会には行っていないがあと一つだけ祈ろう、どうかあのクソッタレ共の射撃が極めつけの下手糞でありますように――18世紀前後の西欧諸国における戦いでは戦列歩兵と呼ばれる兵士達が密集隊形で運用されていました。彼らの装備するマスケットは命中精度に優れず50m~100mの距離でも半分当たれば上々といったところだったそうです。
 砲撃の真っ只中を歩調を揃え前進し相手の目鼻が見えるほどの距離で互いに一斉射撃の応酬、損害と恐怖に屈し先に戦列を崩した方が追撃を受け敗北となります。
 散開し遮蔽物を用いる現代戦と比べれば狂気の沙汰ですが当時の装備や士気から考えるとこの戦術が最も効率的だったのかもしれません。やがてライフリングと後装式の急速な発達により銃砲の精度、射程、速射性が飛躍的に向上し、こうした密集隊形と華々しい色彩の戦列歩兵は姿を消していきました。

以上

”敵が射程に入った時、君もまた敵の射程にいる”

--インファントリージャーナル誌

とか

”英雄は、普通の人間にまして勇敢なわけではないが、5分だけ長く勇敢でいられる”

とか

 エマーソンの名言みたいな世界ですね……。
 戦列歩兵は戊辰戦争の頃の日本にもいたそうです。幕府側に立つ諸藩は当時既に旧式となっていた戦列歩兵による密集戦術を学び官軍は性能の良い銃と新式の散兵戦術を用いて戦ったとか。戦列歩兵は西欧だけでなく日本の歴史の岐路においても実に重要な使命を担っていたようです。

 ちょっとだけ戦列歩兵が主人公のFPSを妄想しましたが何度考えても装填中に撃たれたり逃げようとして将校にサーベルで斬り捨てられるところが頭に浮かび止めにしました。

 久し振りに銃を持っている人々を描いたので思い出したことを書いてみます。
 ドラマや映画やアニメに出てくる銃器やそれを取り扱う人達の描写でいつも気になるのですがずーっと給弾しなかったり、フルオートで引き金引きっぱなしだったり、相手の射界にいるのに遮蔽物使わないで棒立ちだったり、味方に当たるのも恐れず丸く包囲したり、普通の手榴弾が盛大に火を噴いたり(以下略。
 これだけ情報が自由にやり取りされる世界になったのだからそろそろそういうのは改善されても良いと思うんですが皆わかっててそのままなんでしょうか。虚構だから、と言われればそれまでな上にどこまでも突き詰めていったらきりがない。下手をすればシナリオを台無しにしてしまうかも知れません。
 しかし小道具として出すならもう少し気をつかっても良いんじゃないかと。デフォルメされたものやコメディならそう言う演出として理解できるのですがそれがその手の場面や火器のリアリティを売りだと標榜した作品だったりするとなおさらがっかりします。

 BBC製作のドラマ「S.A.S.英国特殊部隊」はその点だいぶ、いやかなりマシです。
 この作品は元SAS隊員が監修して制作されたそうで地味ながらも堅実な考証が見受けられ上記のような点が気になる病気の人に幾許かの満足をもたらしてくれます。爆発炎上、大銃撃戦満載のハリウッドの派手な特殊部隊ものを期待する人にはおすすめ出来ませんが。
 第一話など立て篭もり事件現場の図面を取り寄せて下見、窓の一つ一つに番号を振り突入時の行動を整理したり。だらだら銃撃戦などせず無駄口も叩かず死角を補い合い次々と部屋を制圧していく様はなかなかに説得力があります。
 それでいて無味乾燥にはなっていないのでリアリティーとフィクションのバランスはよく取れていると思います。シーズン1と2は良作です。シーズン3くらいから監修が代わり荒唐無稽なありきたりのアクションものに堕したとの噂なので見てません。

 というわけでその手の作品に携わる人には是非マクナブ先生の本を一読して欲しいものです。アンディ・マクナブ氏は思わず話の筋を忘れてしまうほどに真に迫ったディティールの積み重ねで構成されたノンフィクションと小説の数々を書いている元SAS隊員です。
 シリーズのほとんどが火器の携帯の仕方や運用方法、偵察や無線連絡の様式、空挺降下の詳細な手法、発電施設の破壊や内部が不明な施設への侵入、など書き出したらきりがないほどのおそらく”本人の職務上の経験談と注意点”で埋め尽くされています。
 あ、でも匂いを隠蔽するために下痢止め飲んだり糞をラップで包んでバックパックにしまう描写までは再現しなくて良いです。お食事中の不運な方はすみませんでした。

 と、ここに至り、嗚呼そんなのばかり読んでるから多くの作品を純粋に楽しむことができなくなってしまうんだな。という真理に気づきました。
 が、もはやこの天邪鬼な姿勢を変えることはできそうにありません。たぶんこれからもブツブツと愛憎入り交じった文句を垂れながらいろいろ鑑賞していくのでしょう。

 全く話は飛んでしまいますがローズマリ・サトクリフ先生の「第9軍団のワシ」を読んでおります。一応は児童文学となっていますが時代背景を的確に捉えた世界の描写、簡潔でありながら人々の心理を深く抉り出すような鋭さを備えた良い作品です。
 時代背景と舞台はローマ帝国統治時代のブリタニアです。登場人物はブリタニア駐屯のローマ軍団にガリア人で構成された補助軍団の百人隊長として派遣されたマーカス、ラテン語だとたぶんマルクスと彼を取巻く様々な人々の活躍を描いた話です。
 軍団兵として活躍するのかと思いきや話の流れは別の方向へ向かっていきます。当時のブリタニアの気候や濃密な空気の匂い、そして社会が精密かつ豊かな筆致で語られ、まるでその時代に居合わせたかのような気持ちにさせてくれます。確か宮崎駿監督もお勧めしていたように記憶しております。そういうのがお好きな方は是非。

 さて本日も夜が更けてまいりましたのでこの辺にしておきましょう。金曜なので私はもう少し飲みますが。また、何らかをものする事が出来ましたらお会いしましょう。
 
軍団兵履歴

Legionarius

Author:Legionarius
主に世界史・戦史(東西問わず)の絵を描いております。

形式:Legionarius
状態:製造年月日から30年以上経過
使用燃料:Laphroaig,Bowmore,
Ballantine(12年が好ましいが財布が薄いのでfinest)
エンジン形式:惰性型酒冷4ストロークバルブ108気筒
始動形式:諦念あるいは深い溜息
搭乗機:CBR600RR07白→CBR1000RR2012に機種転換(乗り手に過ぎる良い機体ですがハイオクは財政が……)

音楽:(Bill Evans, Miles Davis, Dvořák, Linkin Park, Rammstein, Killswitch Engage, Enigma外)気に入れば何でも。

書物:ノンフィクション、歴史(ローマ史、古代ギリシャ,WW2外)、SF(ホーガン、ハインライン外)、最近はOsprey社の本ばかり。主にマクブライド先生のやつばかり。

漫画:(大陸軍は世界最強とかアララララーイとか)雑食。

ゲーム:ROME TOTAL WAR、MEDIEVAL TOTAL WAR
     CALL OF DUTY、S.T.A.L.K.E.R、SILENT HUNTER外

好きな陛下:Marcus Aurelius Antoninus、Flavius Claudius Julianus
好きな甲冑:ロリカ・セグメンタータ
好きなヴァンツァー:フロスト
好きなマクナブ:受領通知!!、カチカチ、カチカチ、続刊はいつですか。
以下、好きなギボン、サトクリフ、パウルカレル、スティーブンハンター、フォーサイス、ルカレ、エルロイなどと八万行に渡って続くので割愛。

辺境報告
往復書簡
オスティア港
記録抹殺刑を免れしもの
軍団基地施設案内
忠誠宣誓をした軍団兵の人数
神託を得る
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