昔ミレトス人は勇敢だった。

 題記の警句とは意味が少し違いますが何時の世も人は懐古するとか。学生の頃は良かったとか、昭和は良かったとか、紀元前は良かったとか……。経年と忘却、一つまみの美化あってこその懐古ですね。特に訴えたい事が無いので適当に書きました。

 先週貼り付けた線だけの絵に色を塗ってみました。
ローマ軍団騎兵

pixivより

哲人皇帝の騎兵達

「冥府を恐れるこたぁない。そうだろ? ここより酷いところなんぞあるわけがない!」ヒスパニア訛りの隊長は初陣を前に強張った面持ちの新米へ軽口を叩いた。
 彼がパンノニアでもダキアでもその芝居じみた仕草で同じ文句を垂れていた事を知っている古株達は苦笑し、イリュリクムから来た新入り達は顔を見合わせ緊張の糸が解れたように噴きだした。それは一種の強がりではあったが鉄芯でも入っているかに見えた彼らは幾分マシになった。
 やがて霧雨と黒土、苔の匂いがする森の向こうから低くくぐもった喊声が聞こえ始め、僚友たる重装歩兵の前進を告げた。軍旗が静かに掲げられたが未だ喇叭手は沈黙を保っている。私は突撃開始まで目を瞑り全員の生還をミトラスに祈ることにした。
 ――映画グラディエーターの最初の森をイメージしました。ローマ軍団に配備された騎兵は重装歩兵に比べ圧倒的に少なかったようですがアウクシリア(同盟部族・属州の支援軍)等とともに戦術に幅を与える重要な存在でした。帝国が弱体化し北方の圧迫が強まるにつれ機動力に優れた彼らの存在感は増し、3世紀には騎兵隊出身者が皇帝や国家の要職者を輩出するようになったそうです。
 ……では偉大なるマルクス・アウレリウス・アントニヌス帝とローマの為に突撃してきます。

以上、そんな感じです。

 燦々と降り注ぐヒスパニアの陽光を浴びて育ちゲルマニアで地獄を見てきた隊長はお気に召さなかったようですが私はこういう暗い森に光芒が溢れてる光景が結構好きです。折りたたみ式の椅子でも持っていって静かに一杯やりたいです。本当に一杯で終るかは疑問ですが。また酒か。

 映画グラディエーターで戦勝後のマキシマス将軍が幕舎のマルクス・アウレリウス帝の前でローマの理想を語った後”君は最近のローマを知らん”という返事を貰うシーンがあります。その後剣闘士としてローマを訪れコロッセウムや闘技場の観客を見たときの将軍の顔や台詞が心に残っております。
おそらく将軍はほとんどローマを訪れた事が無かったのではないかと。
 自分が両手を血に染めて守り、広め、全身全霊を懸けて奉仕してきたその中枢を目の当たりにした瞬間の感嘆と失望が入り混じったような目が印象的でした。

 あ、話はぶっ飛びますが前回書いた例の会ですがそれなりに楽しめました。女性も男性もえらく気づく方々ばかりで皆立派だな、などと終始感心しておりました。自分はといえば並々と注がれた葡萄酒を平らげながら隣の方と何故か五賢帝時代末期の辺境やバリスタに使う動物の腱って何の腱使ってたんだっけ、とか最高にその場に相応しからぬ話題を引っ張り出していたような……。いや、最初は趣味とか好きな本や映画などの話だったのですが・・・・・・。その導入が冥府の入口って気もしますが。
 えぇ、先週危惧していた通りの事態ですね。偶然その手の話題が通じる相手だから良かったものの初対面の相手に何の話をしてるのやら。そんな話に付き合ってくれる相手も凄いですが場の空気にお構い無しの自分もどうかしてると思います。いや前からそうだとは思ってましたが。
 でも大体どういうものなのかわかったので良しとします。次に誘われて行くかは甚だ疑問ですが、……いやもう呼ばれないか。まぁいいか。


-Empire total war プロイセンの場合 その2-

 <前回までのあらすじ>

 調子に乗ってポーランド・リトアニアとロシアを叩きのめしていたらバイエルンとオーストリアが宣戦布告。西部・南部国境危うし。ハノーファーさんはそんな酷いことしないよね?  以上

 <本編>

 オーストリア継承戦争や七年戦争のように順調に世界中を敵に回しておりますが、その前の戦いでロシアを散々撃退したのでしばらく戦力が枯渇している筈というのが唯一の救いです。
 「奴等の人的資源はとうに枯渇している筈」とか、独ソ戦の時のドイツもそんなこと言ってた様な……まさかこれが世に名高いロシア力&冬将軍死亡フラグってやつでは。そう、これは不十分な情報収集能力と希望的観測を合体させ不足をドイツ力(一粒300ミル)で補うという全く新しい(以下略。

 とりあえずポーランド最後の拠点を落とすことにしました。何故かポーランド最後の主力軍団が北東部にいて本国の防衛がお留守ですがどういうことなんでしょう。ロシアととの合流を待つつもりだったのでしょうか。残念ながらロシア軍はしばらくお休み(土に還りました)です。
 どこぞのロマン主義者ではないので大軍との無用な戦闘は避けることにします。必要だったなら戦いますが、戦略目標の拠点奪取の障害ではないので無視です。いずれにせよ彼らが合流なりなんなりする前にこちらが動きます。防衛のほうが有利な戦闘形態と誰かの本で読んだ気もしますが、
最後の拠点を奪ったら彼らは根無し草になって終りです。
01

 東部戦線の悩みの種が一つ解消されたところで次は南部です。周辺の列強は貿易、金銭供与、各種技術提供などで丸め込みました。タレーランやビスマルクばりの敏腕宰相がいたのでしょう。
 次の戦略・作戦目標はオーストリアによる和平の提案あるいは我が軍の地中海北岸への到達。つまり相手が勘弁してくれと泣きを入れるまで前進を止めません。気分によっては頼まれても止まりません。国家予算=軍事費な上に常時ハングリーな国(あ、ご近所にいるような)に宣戦布告した自らの軽率さを悔いてもらうことにします。
 作戦名「君(オーストリア)がッ 泣くまで 殴るのをやめないッ!」発動、第一部かよ……。国王のネーミングセンスが窺い知れます。

 とにかく止まったら負けな気がするので前進に次ぐ前進で圧倒することにします。一度破った敵に再起を図ったり防御戦力を集結させる暇を与えるわけにはいきません。雪崩、雪だるま、将棋倒しあるいは電撃戦風で行きます。それを可能にする必須条件が連戦連勝であること、というのがややきついですがビビったら負けです。占領地の治安が保てるかも不安ですが。

 屈辱的な関係は終り雌雄を決するときが来ました。もう体育館裏への呼出には応じませんしショバ代は払いません。賽は投げられたのです。軍事国家たる所以を彼らの国土と目に焼き付けることにしましょう。鼓笛隊と”ぐんくつ”の音が聞こえてきそうです。
 偉大な戦術家にして啓蒙専制君主のフリードリヒ大王は行進曲の作曲もしたそうです。それは士気を挙げ、のろまな戦列歩兵の速度を向上させ足並みを揃えるのに一役買ったことでしょう。それと前回国費の9割が軍事費とか言ってましたがちらりと調べたら史実(七年戦争当時)でもそうだったらしいです……。おまけにプロイセンと敵対国との人口差は1:20で劣勢だったとか、おお、怖い。

 ブレスラウ北方の平原での第一戦は兵力において我が方の優勢でした。今後の戦いに備え損害を軽微に勝利することを目指しましょう。槍騎兵連隊と竜騎兵連隊による側面支援を受けながら戦列歩兵が前進、難なく敵を撃破。幸先は良し、オーストリアの大地を手にする事は出来るでしょうか。
03

将軍「兵士達は疲れております。一度停止し態勢を立て直されては?」
国王「我が軍の兵士は許可なく停止することは許されない。そして命令は二つしかない、前進か、より迅速なる前進か」
 わが国の福利厚生施設は全部ヴァルハラにあるようです。あるいは戦略目標達成がそれをもたらす筈です。どっかの極東の国も65年位前にそんな事行って酷い目に遭ってたようですが同じ轍を踏まぬよう気をつけます。

 さぁどんどん行こう、というわけでブレスラウへ。
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 南部方面全軍を侵攻させただけあって戦力は今回も優勢、しかし城塞があるので丘越しに砲撃を加える事に。
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 軍事偏重は伊達ではなく曲射もお手の物です。少々時間はかかったものの城壁二箇所の破壊に成功し戦列歩兵たちを前進させます。
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 何と敵陣一番乗りは民兵、義勇兵?第五連隊でした。
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 彼らが果敢にも城壁をよじ登り味方の突破口通過を支援したおかげか、城壁が落ちてから陥落までは一瞬でした。占領地の治安維持が整ったら次の目標はプラハです。そしてその先にはウィーンが。

 プラハでは町の手前で会戦になりました。
砲兵陣地がガラ隙だった為ウーランこと槍騎兵連隊と竜騎兵連隊を突っ込ませ
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 右翼から三個の砲兵隊でソ連軍の準備砲撃ばりの猛射を浴びせます。
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 そののち中央の戦列歩兵を前進。
オーストリア軍は左翼から崩れ始めそこへ温存していた騎兵隊三個を突入させあとは掃討戦でした。

 休む事無くウィーンへ、全軍がほとんど止まらず進むプロイセン。オーストリアは戦力集中に失敗しまたも城塞に立て篭もっていました。
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 ブレスラウ同様砲撃にて突破口を開き擲弾兵連隊が突入。
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 ほどなくしてウィーンは陥落しました。
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 さてとうとう地中海への道が開けたわけですが、海軍?なにそれ食えるの?という感じで陸戦技術ばかり研究してきたので海軍施設もノウハウもありません。イギリスやスペインやフランスと事を構えるのはダメゼッタイです。貿易を封じられたらただでさえ厳しい財政が破綻します。現在の資金余剰分はちょうど雀の涙ほどの貿易収入によるものだからです。何故かインドやトルコと仲良しです。

 オーストリアの領土はまだ半分以上残っていますがこのまま押し切るのはそう難しくはなさそうです。というわけで今回はこの辺にしておきます。次も滅んでいなければもう少し南下しようかと。

 それでは皆様、良い一週間を……。チラッとカレンダーを見やり祝祭日が無いのを確認してがっくりしつつ眠りにつきます。
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逃げるものは再び戦う宿命にある。

 金曜の夜から伊豆半島を訪れておりました。雨降る高速道路を二輪で走るのはなかなか緊張します。だがそれがいい。

 何をしていたかといえば叔父の家に泊まり海と富士を見ながら酒飲んでました。いつもどおりです。
あと誰もいない西伊豆スカイラインを堪能しました。

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 結構綺麗な道のわりに人がいないので貸しきり状態です。戸田からくねくねと山を登り視界を遮るものの無い道を突っ走るのは実に爽快でした。峠から見下ろすと新緑の向こうに駿河湾が輝き、その先にうっすらと富士が見えるのです。

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 帰宅後は月曜日の事を思い出しブルブル震えながら絵描いてました。2世紀後半頃のローマ騎兵の方々です。グラディエーター序盤のゲルマニアの森をイメージしました。
 いつもどおり大勢描く癖が炸裂してしまったのでいつ塗り終わるかわかりません。
やはりリドリースコット的な抑えた青がいいですかね。

エクイテス

 全然関係ない話ですが何だか良く分らないうちに”ゴウコン”なる集会に参加することになってしまいました。たぶん発音的に恐ろしげな蛮族の饗宴、獣皮を被った祭司が満月の夜に石の祭壇で生贄の血を捧げ新たに戦士となった若者達を共同体の一員として(以下略)的な何かだとは思うのですがローマ人たる者、常に探求心を抱き臆することなく立ち向かわねばなるまいて、と素敵なインターネッツを駆使し色々情報を集めてみました。

 どうも他部族の女性と知り合うため宴席を設け、大いに飲み、食い、互いに歌謡の腕前を披露したり、場合によっては懇ろになるらしいです、色んな意味で。
 飲んで食うのは良いのですが、歌ったり無用の拘束を受けるのは幾度も申してきたとおり御免被りたいのですが。

 最初から断れば良いといえばそうなのですが中途半端に和をもって尊しとなす的な考えが染みついてるので誘いを受け「あ゛ー、いいすよ」とか反射的に答えてました。それと一回くらい出てみて勉強するも良かろうとも思いました。何事も経験です。我ながら相変わらず後先考えずにやってますね……ホモ・サピエンスなら脳を使おうよ、肩の上のは帽子掛けかって話です。きっとネアンデルタール人も草葉の陰で呆れています。

 これまでも同窓会やらといった類似の会に出席する度に普段会わないような人に何話したら良いんだろ、とか思いつつぼんやり酒を飲む機械に変貌していたわけですが、事ここにいたってますます何を話題にすべきか分りません。とりあえず最近気になっているフス戦争あたりを……隻眼のジシュカの馬車と銃器を用いた新戦術とかプラハ窓外投擲事件とか……についてうら若き女性陣に話している己の姿を想像して背筋がロシア遠征の帰り並に寒くなってきたのでとりあえず蒸留酒を呷る事にします。ふぅ・・・・・・。

 やはり無難に趣味、とか休日の過ごし方とかを互いに教え合うのでしょうか。自分の趣味、休日の過ごし方を……別の話題にしようぜ。いつも通りアルカイク・スマイルを湛えつつ相づちマシーンと化してる方がまだマシだと思われます。あぁ、こういうやる気のない奴が増えてるから少子化が深刻化してるのだな、と思わず少子化やる気起源説を提唱してしまいます。
 何を”やる気”なのかは知りませんが。

 経済情勢による教育費や生活費の負担への不安も一因としてあるとは思いますがそれを言うと古代とか中世とか発展途上国とか貧しい農民や奴隷の子供はどっから出てきたんだ、となります。よもやAOEシリーズのように町の広場から泉の如く湧いていたわけではあるまいし。
 古代ローマも生活水準や娯楽が充実するにつれて少子化してたらしいです。状況打開のためアウグストゥスは子沢山ほど優遇される法律を作ったそうでまさに歴史は繰り返す、の言葉のままですね。

 無給の奴隷でも重税・疫病・飢饉に戦争など過酷な環境におかれた中世の農奴でも何だかんだ言って子供は育っていた(無数の乳幼児の死を差し引いても)のですから最後は当事者達の内面に帰すのではないかと。厳しい現実世界に生まれてきた、あるいは生まれ来る子供が幸福かどうかは別の問題ですが……。
 結局そういうライフスタイルが魅力的に見えなければ少子化も起こって当然の事態と言えましょう。

 何の話からそして何故こんな文章になったのかさっぱりわかりません。多分どこか心のうちでかったるそうだからあまり行きたくない、という気持ちがあってそうさせたのだと思われます。
 PCと酒と二輪と書物を封じられたら私も考えが変わるかも知れません。
 全部娯楽じゃないですか、と。

 慣れない事はするもんじゃない、というのは分かっておりますが軍団兵はこの程度では怯まないのでスクトゥムで堅く守りつつグラディウスで突っつく方向で頑張ります。抽象的です。


-前回までのあらすじ-


 プロイセン王国はヨーロッパ列強に揉まれながらも飛び地を含めた領土を連結することに成功し、当初僅か3州に過ぎなかった小王国は9州を治める国家となった。だが、度重なる軍事行動・偏重に経済は疲弊し商農業技術は周辺各国と比較し大幅に停滞していた。そして追い打ちを掛けるように外交政策における失態がプロイセンに暗い影を落とし始めていた。


 えー、前回までのあらすじとか抜かしてますが前回はないです。Empire TotalWarのチュートリアル:アメリカ独立キャンペーンをクリアしたのでプロイセンでグランドキャンペーンに突入してみました。難易度はノーマルですが結構しんどいですね。

ETW01

 南に大国オーストリア、西にデンマーク、フランス東にポーランド・リトアニアそしてロシア。開始時点で領土が分断されていたので何だか落ち着かない、とポーランドに侵攻し統合。ぼんやりとした不安、的な芥川先生のような理由で。ノリで攻め込むな、と。宰相にお咎めを受けたような気もしますがまったく正しい指摘でした。
 
 ポーランドはロシアと同盟関係にあって二カ国を敵に回すことになるのは覚悟していたのです。
そしてロシアは遠いので軍を回すのは時間がかかろう、とたかをくくっていたらもう一カ国お仲間がいたようで続々と送られてくる東方軍団に農地を荒らされたり学校(各種技術が研究できます)壊されたりして泣いておりました。
 
 そんな逆境(己で招いた)にありながらもコリンの戦いのフリードリヒ大王ばりに叫びながらプロイセン名物不屈の戦列歩兵、をぶち当てて2倍程度の敵を破り続けたのです。きっとわが国の土壌の養分とかがおおいに豊かになったと思います。さすが国費の9割が軍事費に消えて行くだけの事はあるぜ……。

ETW02

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 その間西部ではバイエルンがちょっかいを出してきて戦争状態、とは言うものの防御に徹していれば問題はありません。小国が何を猪口才な、と言ったところです。
 が、外交ウィンドウを開いたらバイエルンとオーストリアが同盟関係であることが発覚……え?これやばいんじゃね、と。
 柔らかい下腹をオーストリアさんに突かれたらゴシックラインなんてない我が王国は即死です。外交関係-50 Hostileとかなっているのを少しでも薄めるべくちまちまお金を払い許してもらいました。調子に乗ってたら先輩にシメられた中学生みたいです。
 
 で、毎ターン関係が少しずつ良化しているのを見てほくそ笑んでました。好機を端金で失うとは何と愚かな奴よ、準備万端整いし暁には南に雪崩れ込んで貴様の吠え面と青く輝く地中海を肴に一杯やってやるわ、などと精一杯の強がりを示しつつ内心カ゛クカ゛クフ゛ルフ゛ルしながら外交ウィンドウを開閉しておりました。
 こんなチャンスを逃すなんて一体何があったんでしょうね。オーストリアの外交ルートの責任者とか国政に大きな影響力を与える要人に賄賂送ったり美女を紹介したりしてたんでしょうか。軍事偏重の割に我が王国の外交担当者はなかなか狡猾なようです。
 
 その後ワルシャワ近郊で暴れるポーランドの愛国者と対決したり、ポーランドを残り一州まで追い込んだりしておりました。実際のポーランドを見舞った侵略や歴史的事件の原因が分るような気がします。地理的についてないです。何か不安だから、という理由で攻め込んだ自分が言うのもなんですが。しかしやらねばやられるのが地続きで隣国に接する欧州大陸、戦乱に明け暮れ弱肉強食の世と化すは定めというほかありません。EUは300年くらい先の話です。
 世紀末覇者にならねば大陸では生き残れんのです。まだ1710年代なのでずっと先ですが。

 と、この辺までが現状へ至った経緯です。
ポーランドを下した今、引き続きロシアに攻め込むのは止めておきます。スウェーデンやフランス、第三帝国の二の舞は御免です。生産性が低く内政の安定しない大地は魅力的ではありません。何より寒そうです。東部戦線は凍結し鉄壁の防御でもう少し内政を整えることに。
 東部のロシアと西部のフランス・イギリス・デンマーク・スペインなどに良い顔(賄賂)をしておき、不要な連隊を解散し南部に軍団を集結。
 「兵士諸君、イタリアの沃野が諸君らを待っている!」
とかどこかの将軍の様に調子の良いことを言って準備していたら・・・・・・

ETW03

オーストリアがまさかの宣戦布告。
 やっぱりショバ代をケチりすぎたようです。経済力でかなり負けてそうですがプロイセン魂を見せ付ける好機なので受けて立ちます。というか選択肢が無かったのです。次の更新まで我が王国が滅亡してなかったら続きを書こうと思います。

 それでは今日はこの辺にしておきます。
 皆さんに神のご加護があらん事を。

最高司令官は立ったまま死なねばならぬ。

こんばんわ。
M2TW昨日の続きをやってみました。BGMはKingdom Of Heavenのサントラが良さそうです。

神聖ローマ帝国の軍団はフランクフルトの南方、ニュルンベルクの西方に浸透した。
何と敵の皇帝自らが親征に乗り出してきたのだ。
ウィーンを発した我が皇帝は西ヨーロッパの門を正々堂々とくぐるべくその挑戦を受けて立つ事にした。
対峙

 帝国の西北端、雪が積もり寒風吹きすさぶフランクフルトの深い森で両軍は対峙した。戦力差は互角。
皇帝「おぉ、かの者の名前を見ろよ。The Fatとは何ごとだ」
 腹を抱えて笑う皇帝を側近が嗜める。
側近「陛下、向こうも君主自らがやってきたのです。不敬はなりませぬぞ」
皇帝「そうだな。余が皇帝で、汝が皇帝で」
側近「いまいちわかりにくいネタは止めて下さい陛下。それよりも神聖ローマ皇帝ウィルヘルムより撤退勧告の書状が」
皇帝「撤退? 余が退くのは大西洋を望んでからである、それと今すぐピザを食うのを止せと伝えよ」
側近「御意に。臣民が陛下の演説を待っています」
皇帝「よかろう。諸君!! 蛇は一匹でいい! ローマ帝国皇帝は一人で十分だ!」
演説
兵士達「ウォー、皇帝陛下万歳(陛下何言ってんのかよくわかんねけどとりあえず叫んどけ)」
皇帝「親愛なる我が兵士諸君、真のローマ帝国臣民諸君。余は約束しよう。余が陣頭に立つ限り我が帝国の勝利は日が沈み、やがてまた昇るに等しく確実である事を! 」
 大歓声の兵士たちを横目に側近がぼそぼそと陛下に問う。
側近「そんな、またいい加減な……」
皇帝「良い。敗北すれば生還は望めぬ。負ける事など考える必要は無い」 
 再び兵士たちを見回した皇帝は手を上げて叫んだ。
皇帝「兵士よ! 死を恐れる事はない。敵の手にかかり天使たちの手に抱かれたとき、諸君は既にして天国にあるのだ。そして尽きる事のない酒と肉、72人の汚れを知らぬ乙女が諸君を待っている」
 先ほどの百倍ほどの喊声を上げた兵士たちへ満足げに手を振り皇帝は戦闘準備を命じた。
整列
側近「ちょっ、陛下。それ東の異教徒の奴ですよ」
皇帝「色々あるなら楽しそうなほうが良かろう」
側近「そんな事言ってるからローマ教皇に目をつけられるんですよ」

 皇帝は二層の重装歩兵戦列を敷き、後方に弓兵を控えさせ右翼に小アジア征服時代から引き連れてきた弓騎兵集団を、左翼に最も信を置く歩兵三個部隊を配置した。
戦端は弓兵による射撃の応酬によって開かれた。
弓兵
 遠戦は弓兵の数に勝る東ローマ帝国軍の優位に進んだが痺れを切らした神聖ローマ皇帝ウィルヘルムはとうとう全軍に突撃を命じた。
進撃


皇帝「来たな。余の合図で右翼の弓騎兵を後退射撃、左翼を右旋回させ憐れな蛮族を屠るべし」
将軍「御意(常よりこれ位真当な君主であっていただけたならば帝都の胃痛持ちも減るであろうに)」
包囲
 突撃した神聖ローマ帝国の尖兵は左翼から包み込むように現れた歩兵に柔らかい側面を攻撃され著しく士気を減じた。右翼では敵左翼の騎兵をひきつけた弓騎兵が後退戦術で時を稼いだ。

 敵の突撃は挫かれ恐慌が波及し始めた。彼らにとって過酷な後退戦が始まった。
皇帝「勝敗は決した。捕虜を取れ。進んで帝国の財政に貢献すべし!」
追撃

皇帝の捕縛


戦後処理において神聖ローマ帝国は捕虜の身代金を拒否しその軍団は朝露の如く消えた。
結果
皇帝「戦いはいつだって空しい……。……いやあ、勝利って本当にいいものですね」
側近「陛下、素に戻ってます。もうすこし威厳を」
皇帝「はっ、そうであった。速く帰らねば今日は尼存の代引き通販が来るのだ」
側近「ツーハンデットソードの北方の女戦士? 何を頼まれたのです」
皇帝「フッ、余にも人に言えぬことくらいある」
側近「ちょっと、何かっこつけながら誤魔化してるんですか」
 皇帝は紫衣を翻し戦場を後にした。彼には成さねばならぬ大事があったのだ。

一方その頃帝都コンスタンティノープルはモンゴル軍の来襲を受けていた。
帝国危うし。

画像でかすぎたかな。
えらい長ったらしい記事にお付き合い頂き誠にありがとう御座います。
小説の続きはまた今度にでも。

軍団兵履歴

Legionarius

Author:Legionarius
主に世界史・戦史(東西問わず)の絵を描いております。

形式:Legionarius
状態:製造年月日から30年以上経過
使用燃料:Laphroaig,Bowmore,
Ballantine(12年が好ましいが財布が薄いのでfinest)
エンジン形式:惰性型酒冷4ストロークバルブ108気筒
始動形式:諦念あるいは深い溜息
搭乗機:CBR600RR07白→CBR1000RR2012に機種転換(乗り手に過ぎる良い機体ですがハイオクは財政が……)

音楽:(Bill Evans, Miles Davis, Dvořák, Linkin Park, Rammstein, Killswitch Engage, Enigma外)気に入れば何でも。

書物:ノンフィクション、歴史(ローマ史、古代ギリシャ,WW2外)、SF(ホーガン、ハインライン外)、最近はOsprey社の本ばかり。主にマクブライド先生のやつばかり。

漫画:(大陸軍は世界最強とかアララララーイとか)雑食。

ゲーム:ROME TOTAL WAR、MEDIEVAL TOTAL WAR
     CALL OF DUTY、S.T.A.L.K.E.R、SILENT HUNTER外

好きな陛下:Marcus Aurelius Antoninus、Flavius Claudius Julianus
好きな甲冑:ロリカ・セグメンタータ
好きなヴァンツァー:フロスト
好きなマクナブ:受領通知!!、カチカチ、カチカチ、続刊はいつですか。
以下、好きなギボン、サトクリフ、パウルカレル、スティーブンハンター、フォーサイス、ルカレ、エルロイなどと八万行に渡って続くので割愛。

辺境報告
往復書簡
オスティア港
記録抹殺刑を免れしもの
軍団基地施設案内
忠誠宣誓をした軍団兵の人数
神託を得る
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